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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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田村和也雑想

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2015/05/19

東京都世田谷区尾山台の家は4月末に上棟し、現場では木工事が進んでいます。

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この住宅は、ますいいが工務店登録している、新宿にあるリビングデザインセンターOZONEからの紹介で、当初は3社競合のコンペでした。
コンペで提出させていただいたプランやセルフビルド、コスト監理といった、ますいいの家づくりに共感いただき、弊社を選んでいただきました。
そこから約8ヶ月と普段より少し長めの設計期間を経て、3月末より着工しています。

木造三階建てのこの住宅は、高度斜線によって三階の約1/4のボリュームが斜めに切られてしまいます。
要するに斜めの天井となり、3階の1/4は小屋裏空間のようになってしまいます。
都心の住宅地のため、法的な制限によって限られた面積をめいっぱい使って設計しているのですが、この小屋裏のような空間をいかに有意義に使えるかをお施主さんと一緒に随分悩みました。
当初は部屋として使うのではなく、バルコニーとして使うことや、ウォークインクローゼットにするなどと考えましたが、最終的にはトイレ、洗面スペース、子供室の一部として使うことになりました。
子供室は、一部が小屋裏空間のようになり、そこに天窓をつけることで逆に遊び心のある空間になりました。
一方トイレは、そのままでは天井高さが低く使えないので、三階に登る階段の途中から使うような、スキップフロアーのトイレとしています。
設計を考え始めたときは本当に使えるか心配でしたが、骨組みが建ってみると十分使えそうで一安心です。

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本日は、紹介いただいたOZONE担当者の方の現場確認に合わせて、お施主さんに上棟式を開いていただきました。
私たちや大工さんも交えて、設計の際のお話や現場でのあれこれ、非常に有意義で楽しい時間となりました。

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これから木工事本番、ますいいに頼んでよかったと言ってもらえるような家が出来るようにがんばろうと思います。

2015/05/18

住宅、大きく言うと建築は、建物をつくることのようにおもいますが、場所をつくることだと思います。
例えば、南面に気持ちの良い開口があり窓辺にベンチがあったら、昼寝がしたくなったり、読書がしたくなったりすると思います。
壁や屋根を造ったり、窓をつくったりすることで、何もなかったところにそうした心地のよい居場所を造ることが建物を建てる本来の意味のような気がします。

先日、訪れたラオスのヴィエンチャンでのこと。
ラオスに着いた翌日、朝から市内を散歩しているとメコン川沿い大きな遊歩道がありました。
その日は日曜日、休日ですが誰もいません。

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川沿いの閑散とした、だだっ広い空間を見て変な場所だなと思いながら、その日は一日観光をして夕方、もう一度その場所を訪れてみました。
すると、メコンに夕日が沈む頃、誰もいなかったその場所にどこからともなく人が集まってきます。

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遊歩道には仮設のマーケットが立ち並び、広場ではダンスを踊る人たちや、川原で遊ぶ人たち、夕日を眺める人たち、いつの間にか縁日のような状態です。

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いきなり変な空間に迷い込んだよう、宮崎駿の映画、千と千尋の神隠しで、お父さんとお母さんがいなくなり、千尋が湯屋に迷い込んだときのようです。
そこはあっという間に、朝とは全く違う場所になってしまいました。

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なんとなく気になり翌日もそこへ行くと、昨日は何もなかったかのような殺風景な空間に。
そして夕方になるとまたその場所は、変わるのです。
なんだか変わったところだなと思いながらも、メコン川、遊歩道、広場、夕日なんだかそうした場所のもつ力が、人々をひきつけ魅力的な空間作り出していることにわくわくします。

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2015/05/12

東京都杉並区で木造二階建てのリフォーム工事を行いました。
荻窪駅から徒歩数分の住宅地です。
敷地は、袋小路の前面道路に西面で接し、南北、東面は寄り添うように隣家が建っています。
既存建物を調査に行った際は、二階の個室はまだかろうじて日が入るのですが、一階のLDKは日中でも照明をつけないと生活できない状態です。

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左:既存リビング 右:既存リビングから玄関

設計の際に、まずはいかにこのLDKに光を入れて、風の通り抜ける気持ちいの良い場所に出来るかと言う事が問題になりました。
既存建物では、敷地で唯一開いている西側の道路面に玄関と階段、水廻りが配置され、その奥にLDKとなっていました。
リフォームですので、コストをおさえるためにもこの配置計画はなるべく残しながら、空間を劇的に代えることが出来ないか、そんなことを考えながら設計を進めました。
水周りの位置はそのままに、階段と玄関部分の二階床を解体し、玄関を入って土間空間を大きく取り、リビングへとつなげ、階段と吹き抜けを利用して西面からの採光をリビングまで届ける工夫をしました。
また玄関上部はバルコニーとして、そこから採光を取るのと同時にリビングから階段・吹き抜けを通してバルコニーへと風が抜けるように考えています。

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二階の各個室へと行く廊下は、アクリル仕上げの渡り廊下風にして、バルコニーから入る採光が玄関土間へと落ちる工夫をしています。

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詳しくはこちらのページへ
http://www.masuii.co.jp/gallery/2015/05/amanuma.html


今回のリフォームでは、内装解体後にサッシと外壁の取り合い部分などで雨漏りも多数発見されたため、外壁も新規に貼り増しました。
耐震診断・耐震改修、1階断熱材入れ替えなど、ほぼフルリーフォームを行っています。

2015/05/11

2月末に竣工した、川崎市多摩区生田のリフォームをご紹介します。
お施主さんは、4人の元気なお子さんのいる若いご夫婦です。
これまでは、分譲マンションに住んでおられましたが、お子さん達もだんだん大きくなり手狭になってきたことや奥さんのおじいさんの住んでおられた住宅が空き家になっていること、そしてあまりにも快適なマンションの生活に何か違和感をもたれたことがきっかけとなり、ご相談をいただきました。

実はこのお話は当初、町田分室をはじめたばかりの約4年前に頂き、中断したり、再開したりと4年越しの計画となりました。
なぜ、そんな過程になったっかというと、快適なマンション生活から築40年程の木造住宅をリフォームして住むという選択になかなか踏み切れなかったのだと思います。
最近の分譲マンションと中古住宅のリフォームで何がそんなに違うのかというと、もっとも大きな違いは断熱性能と耐震性能だと思います。
通常のマンションは、上下階、また角部屋でない限り二面が隣家となっています。
つまりこれは、隣の部屋という大きな断熱材に囲まれているようなものです。
その上、床暖房が設置されていたりととても快適な環境です。
一方、築40年にもなる木造中古住宅は、隙間風やサッシの断熱性能が低かったりなど既存の断熱性能は散々です。
耐震性能の差はいうまでもないですが、たとえリフォームしたとしても、予算を考えるとなかなかスケルトン・フルリフォームといきません。
耐震性能を現行の基準のものとして、断熱性能をマンション並みにしようと考えると、新築を建てたほうが良いという結論になってしまいます。
決して少なくない予算を使って、ある意味現代的な快適性を捨て、中古住宅をリフォームして住むという選択を決断することはなかなかに難しいことです。

それらを踏まえた上で、お施主さんは主に下記の理由でリフォームを決断したと聞きました。
・おじいさんが大切に住んでいた住宅をこのままにしておくのは、もったいない。
・あまりにも快適な環境で子供達を育てることが本当にいいことか疑問がある。それよりも、多少の暑い寒いは工夫しながら、隣家や下階に気を使うことなくリビングや庭で子供達が遊べる環境のほうが良いのではないか
・やはり面積的に今のマンションでは足りない

リフォームの内容は、使いやすいように1階キッチン周り、LDKのプラン変更、設備器具の総入れ替え、1階部分の耐震補強、1階断熱材充填を主に行っています。
LDK、水周りのある1階部分はほぼフルリフォーム、二階は一部床の張替えや壁や天井の仕上げはセルフビルドで漆喰塗りを行っています。
古く趣のある部分はなるべく残しながら、使い勝手が悪くなり更新する部分と違和感なくおさまる様なプランニングや仕上げ材の選択を行いました。

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お引越しは3月初旬だったため、引っ越した当初は慣れないこともあり相当寒かったようです。
今回のお施主さんの選択が正しかったかどうかは、すぐに判断できることではないと思います。
また、正しかったかどうかなんてずっとわからないかもしれません。
それでも私は勇気のある決断だとおもいますし、将来、子供達が自分達の育った家の思い出を大切にしてくれるようなリフォームの手助けが出来ていたらいいなと心から思います。

2015/05/07

5月2日~7日まで、連休を利用してラオスへ行ってきました。
行く前には「なぜラオス?」とよく人に尋ねられましたが、そんなに特別な理由はありません。
旅行に行きたいなと考えている際にふと思い出した「ラオスは良かったよ、のんびりしてて」という、以前聞いた一言。
4年前、ミャンマー旅行中、偶然、夜行列車の席が隣になったおじさんがいました。それはそのおじさんから聞いた一言でした。
年は私の父親と同じくらい、住宅の設備機器を販売する会社の社長さんで建築の業種ということもあり仲良くなり、そこから3日間一緒に旅をしました。
年を重ねてからバックパックの旅行にはまり、会社は奥さんと息子さんに任せ、数ヶ月アジアを旅行している最中でした。
ちょうど私は町田分室をはじめる半年前くらいで、会社の話やその他いろいろと相談やくだらない話をしたことを覚えています。

私は今まで旅行の際は、著名な建築や都市、遺跡などの特定の目的を持っていたのですが、今回はそんなわけで、ほぼ無目的、ほとんど調べもしないで、知らない国をのんびり歩いてこようくらいの感覚で行ってきました。
タイのバンコク経由で首都ヴィエンチャンへ、そこからバンビエンという都市を回って帰ってきました。

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ガイドブックなどを見ると、ラオスは何もない国なんてよく書かれていますが、あるのは自然だけで、ほんとにこれといったものは何もない印象でした。
ぶらぶらと散歩をして町から離れてみると、道を牛が歩いています。

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最近の日本ではこんな風景見ないなあ。私が育った頃の島根では、こんな砂と砂利道の農道に近所の牛小屋から放された牛が散歩していました。
川で遊んでいる小学生や魚を捕っている親子、なんとなく自分の子供のころを見ているようで、すごく懐かしい気分になります。

その一方、観光客の滞在する都市部のホテルやゲストハウス、ちょっとしたレストランでは、WiFiがつながり、スマートフォンさえあれば、ネット検索は出来るし、LINEで日本とメールや通話が無料で簡単にできます。
それは、本当に海外に来ているのかわからなくなるくらい便利である一方、すべてを均質なもので覆ってしまおうとしているようで、なにか落ち着きません。
もちろん、こうしたものが悪いなどと思いませんし、資本経済が・・・とか難しい話が出来るわけでもありません。

ラオスで抱いたある種の郷愁、おそらくどこにも存在しない懐かしいと感じる漠然とした思いや、なにか均質なものに対するこちらも漠然とした違和感、今回の旅行をとおして感じた大きな経験のような気がします。

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2015/04/30

東京都日野市で進めていた現場が引渡しをむかえました。
ますいいでは通常、設計・施工を基本としていますが、今回の物件は設計者が本社増井の大学の先輩ということもあり、施工を担当させていただきました。

設計はメタボルテックスアーキテクツ事務所です。
http://www.metavortex.com/metavortex/index.htm

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家族お二人で住む住宅ですが、玄関、洗面・浴室、居間・ゲストルーム、キッチン、寝室、それぞれの部屋を半階づつずらし、スキップさせることで各居場所に絶妙な距離感を作り出しています。
設計者の渡邊さんいわく、平屋を螺旋状にひねって持ち上げたイメージのようです。
お住まいになる、お母さんと娘さんのプライバシーを保てるように配慮しつつ、家のどこにいてもなんとなくお互いの気配を感じられるようなつくりになっています。
また敷地が、旗竿状のため、東西、南面は隣の住宅に囲まれてしまいます。
通常の二階建てにすると1階にはほとんど日の当たらない空間になってしまいそうですが、スキップフロアーと吹き抜けを上手に組み合わせて、迫って住宅の建つ南側からも採光が望め、風もうまく通り抜けてくれると思います。

私も普段は設計を行っていますが、他の人の設計した住宅に施工という立場でとことんお付き合いさせていただくと、勉強になることがたくさんありました。

2015/04/20

東京都調布市小島町で進行していた住宅のお話です。
お施主さんは、建築を学び、設計事務所でも働いた経験もある方です。
設計当初より、とても私にはかけない、味のある手書きのプランやパースを描いて持ってきていただき、一緒に設計を進めてきました。
「僕の家は実験住宅と考えてください。」
いつもお施主さんはおっしゃいます。
人の住宅で実験させていただけるなんて...設計者としてはなんて幸せなことでしょう。

お施主さんのご提案もあり、一緒にいくつかの新しい試みを行いました。
一階の床下にエアコンを入れて、床下を暖め、そこからパイプスペースを通して家全体を暖めようとするエアコンを使った床暖房計画や外壁の杉板貼り、単管足場の材料で造った物干台など。
まさしくローコストを追求しつつ、機能性や意匠性を向上させようと試みました。

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床下エアコンについては、後日時間をかけてご紹介するとして、今日は、外壁の杉板貼りについてご紹介します。
都内などに多く指定されている準防火地域においては、これまで防火上、なかなか外壁に木材は貼れませんでした。
貼れるものといえば、リン酸処理等された不燃木材など、すごく高価な外壁となってしまいます。
今回試みた計画は、ダイライトという外壁耐力材の12mm厚のもと、木製材の9mm以上のものを組み合わせて防火認定をとっている工法です。
この工法を使うと、ダイライトで外壁の耐力壁と防火の下地を兼ね、仕上げに使う木材は厚み9mm以上であれば、そのほかに規制はありません。

そこで今回の外壁仕上げ材は、厚み12mm幅180mmの屋根下地材を下見板貼りに貼っていきました。
通常、木の外壁材は、表面を削ってきれいに仕上げられています。
今回の材料は、昔の瓦屋根等の下地材なので、表面はラフなままです。
そのため、削る等の手間がかかっていないため、リーズナブルな価格で手にはいり、ラフな仕上がりが逆に外壁に表情をつくってくれます。
なるべく、痛みにくい赤みのあるものを選び、メンテナンスの可能な1階に杉板貼りを行いました。

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施工もお施主さん自ら、セルフビルドです。
「何年、もちますかね?」
と私がたずねると
「まあ、痛んだらまた貼りかえますよ。最初も自分で貼ってますから(笑)」
「それより、人の手に触れる場所や近所の人が通りすがりに見る場所、こういうところに柔らかく、見ていて気持ちのよい素材を使うことで、良い町並みが形成されると思うんです。」
まさに、あっぱれな回答で、何も言うことが出来ませんでした。

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この杉板は防腐材等の塗装もしていません。
だんだんと黒ずんでいく杉板が、時間の流れを映し出し、より味のある景観をつくってくれると思います。

2015/04/19

週末、友人の結婚式で長野県の諏訪に行ってきました。
諏訪を訪れるのは、大学生時代に茅野にある藤森照信さんの設計した神長官守矢史料館・高過庵や諏訪大社をめぐって以来、十年以上ぶりです。

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神長官守矢史料館周辺と高過庵

今回は、少し足を延ばし安曇野にある、内藤廣さん設計のちひろ美術館に行ってきました。
松本から各駅電車にゆられ40分、信濃松川駅で下りて、徒歩30分です。
私は、建築を見にゆく場合、たいていは最寄駅から歩きます。
地方へ行くと1時間くらい離れているところもありますが、特別な事情がない場合は歩きます。
建築は、その用途や機能はもちろんですが、その土地の風土や歴史なども踏まえ設計されています。
少しの時間ですが、周囲を歩くことで、その土地の持っている雰囲気を感じ、風にあたり、その上で建築を見たいと思うのです。

駅から畑や田んぼのあぜ道をとぼとぼ歩いていると、北アルプスの裾野に馬小屋のような建物が見えてきました。
山々を背景に、素朴で、風景の一部のような建物です。

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外周をぐるりと一周して中へ入ると、なんともいえない絶妙のボリューム感(天井の高さなど)です。
美術館としてはぐっと低く押さえられたボリューム感が逆に心地よく、通常の美術館のもっている張り詰めた空気感というより住宅に近い感覚です。
きっと、遠景で見た外観の違和感のなさは、このボリューム感が大切なのだと思います。

岩崎ちひろさんの絵の展示のほかに、自由に絵本の読めるスペースや子供の遊ぶスペース、カフェ、中庭など絵本を多面的に捉えるというコンセプトと、おそらく信州の松でつくられた柔らかな空間が一致しており、とても心地よいスペースです。
休日ということもあり、子供連れの家族や、年配の方、学生風の人たちまで大勢の人が来館していました。

途中で雨が降り出して来ました。
回廊の庇からしとしと雨の落ちる外を眺め、きり妻屋根の形状にあわせた大きな開口からの柔らかい光に包まれているとなんとも落ち着いた心境になります。

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なんて雨の似合う建築なんだろう。
僕もいつかこんな建物を造れたらなあ。

2015/04/16

実に半年以上、更新をさぼってしまいました。
病に倒れていたわけでもなく、ネタになるような話がなかったわけでもなく・・・
逆にこの間に7件もの住宅が完成し、ご紹介する話やネタはたくさんあったのですが。
つい、日々の忙しさの中で後回しにしている間に、半年もの時間が過ぎてしまいました。

ちょうど、半年前の日記が東京都東村山の家でしたので近況報告を。
昨年の11月に無事竣工・引渡しをして半年、隣の公園の桜が咲く季節なので花見に来ませんか、とお誘いをいただきました。
この住宅は隣地東側の公園に対して二階リビングに大きな出窓をつくり、公園の緑を借景としています。
公園には大きな八重桜があり、ソメイヨシノに遅れること半月くらいできれいな花を咲かせます。
設計当初からずっと話題に上がっていたその桜が、住宅が完成してからはじめて花をつけるのです。

一体どんな景色が見れるのか、設計の意図通りに桜の眺められる心地よい場所になっているかな、とドキドキしながら伺いました。
家について建物の外周を点検し、一階の趣味室や予備室を案内いただき、手作りの家具などよい感じで使っていただいているなーという印象。
そして二階に上がり、目線を公園側に移すとびっくり。
窓一面桜の花が広がっています。
「まるで絵画のようでしょ。」
とお施主さん。
「設計の意図通りですね」と冷静に言いたいところですが、それをはるかに超える迫力。
「ここまでとは思いませんでしたね。ごっつあんですね。日ごろのおこないですかね・・・」
という感じ。

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携帯の写真では、うまく撮影できず、一眼レフを持っていけばよかったと、本当に後悔。

お施主さんは息子さんたちがそれぞれ独立された、私の両親くらいのご夫婦です。
おいしい手料理と、能登で杜氏の修行をされている3男さんのお土産のおいしい日本酒をいただきながら、家作りの思い出や新居での生活、ご旅行の
お話など、話はつきません。
やはり家づくりをしていて、至福のときはこういったひと時です。
お施主さん、職人さん、そして私たち、みんなで作った住宅で充実した生活を過ごされている様子が垣間見れると、幸せな仕事をさせていただいているなとつくづく思います。
計画をし、当初のお見積もりを出した際など、資材や工賃の高騰している時期と気持ちの入った設計が重なり、大幅な予算オーバーをしてしまい、びっくり、ハラハラさせてしまいましたが、根気良く予算調整にお付き合いいただき、壁のしっくいや塗装工事などのセルフビルドにも積極的に挑戦され、
「ますいいのみなさんに建ててもらえてよかったです」
と最後言っていただいたときは感無量でした。

最近、お二人のお子さんが結婚されたというお話を聞き、今度はお孫さんと一緒に庭でバーベキューをしました、なんてお話が聞けたらうれしいなーと思います。

2014/09/30

東京都東村山の家では、大工工事も終盤を向かえ、室内もかたちになってきました。
この敷地東側には、小さいけれども静かで趣のある公園があります。
春には八重桜が咲き、夏からこの時期にかけては美しい緑が広がり、見た目にも心地よい場所となります。
当然、設計当初からこの公園の景色をどのように住宅に取り込むかが、大きなポイントとなりました。

東村山の家は既にお子さん達は実家を離れ、ご夫婦二人でお住まいになる家です。
通常そのような場合は老後のことを考え、1階をリビングとして、なるべく1階で生活を完結させられるような計画を望まれます。
しかし、ご夫婦は当初よりより、より公園をきれいに眺められる2階をリビングとして、2階で生活を完結できるように望まれました。
それを受けて、2階のリビングと和室(寝室)の東側に大きな出窓を設けました。
出窓はベンチにもなっていて、公園の緑をより近くで眺められるとともに、決して広いリビングではないのですがそれ故により空間に奥行きを与えてくれると思います。

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先日現場で奥さんとお話していると
「階段を登って二階のリビングに上がってくることは大変になってくるかも知れないけど、階段を上ることは運動にもなるし、上がって生活しなきゃと思うとずっと元気でいられる気がするんです。」
正確には違うかも知れませんが、こんなニュアンスのことをおっしゃっていました。

物事には一義的ではなく、多面的な考え方や見方があります。
そうした考え方が、生活をより豊かなものに変えていくんだろうなーと考えさせられる一コマでした。

2014/09/16

横浜市大倉山の家では、バルコニーのすのこ・手摺の木材をセルフビルド塗装しました。

外部足場もはずれ、写真にある二階の大きな掃きだしサッシの前がバルコニーになります。

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組み立てる前の木材をご夫婦で塗装していただいています。
材料は外部木材に使う、防腐・防虫効果るキシラデコールという材料です。
午前、午後に分けて約1時間半づつ、二回塗りをしました。

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製品のアルミ手摺や、外壁の白い壁がそのまま立ち上がってしまう手摺と比べ、白いモルタル+ジョリパットの外壁に木製手摺はアクセントになり、やわらかい外観のイメージになります。
しかし、木材を外部で使う場合は、最初の塗装はもちろん、定期的なメンテナンス塗装も必要になってきます。
セルフ塗装を行うと、新築時のコスト削減ももちろんですが、一度経験することで今後のメンテナンスのやり方も覚えられ、一石二鳥です。

住宅は、特に自然素材をふんだんに使うものは、新築時が完成ではなくそこから育てていく家のようなイメージがあります。
自然素材は、いわゆる既製品とはちがい、完成時が一番美しいというわけではなく、使い込んでいく上で、なじんできて、味わいが出てきます。
鞄や財布などの革製品のように、定期的に手を加えていただきながら、味わいのある家に育っていく、そんな住宅をお施主さんと一緒につくっていけるといいなと思います。


2014/09/03

日記の更新が随分久しぶりになってしまいました。

世田谷区砧で新築工事が進んでいます。
現場では屋根工事が終わり、大工さんが外壁の下地工事を進めています。

砧の家は、幹線道路から少し入った閑静な住宅街にある、南面道路に対して間口の広い敷地です。
都内において、南面からふんだんに光と風を取り入れることの出来る理想的な敷地です。
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計画建物は一階LDKを外部デッキを囲むように南東に向かってL型に配置しました。
デッキに面した開口はすべて掃き出し窓として、LDKとデッキが一体となるように設計することでより広がりのある空間となっています。
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LDの南側に設けた吹き抜けには、一階、二階上下に大きな開口を設置し、光を取り入れるとともに二階の子供室とつながりをもたせています。
南面の開口には上下それぞれ深い軒空間を設け、高度の高い夏の光はシャットアウトし、高度の低い冬の光をふんだんに取り入れる設計としています。
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また、吹き抜けをとうして家全体がほぼ一室空間となるため、断熱は性能の高い吹き付け断熱を採用します。

家としての開放感や広がりを追求しながら、軒の出などパッシブなデザインや断熱性能等、多面的な設計を心がけました。
少しづつ出来てゆく現場が楽しみです。

2014/06/11

とうとう、関東も梅雨入りしてしまいました。
四季の中では必要な時期かもしれませんが、現場の施工管理は大変な時期です。
週間天気予報の雨・曇りマークとにらめっこしながら、日々の現場の予定をたてていますが、いつ降ってもおかしくないような予報しか出てくれません。
屋根が出来、外部がある程度覆われてしまった現場はそんなに影響ないのですが、基礎工事中や上棟し屋根・外部が出来るまでは本当に大変です。
町田分室では、横浜市大倉山の家と東京都東村山の家がちょうど地盤改良、基礎工事の時期になってしまいました。
大倉山の家では、何時降ってもおかしくない空模様とにらめっこしていては現場が進まないので、基礎の上にやぐらを組んで、ブルーシートの大屋根をつくりました。

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コンクリート打設時は何とか小雨になり、無事コンクリート打設も行えました。

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東村山の現場では、地盤改良工事を行っています。
こちらは、工程的にテントを張ることも出来ないので、降水確率の低い日を狙っての工事をしています。

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今回採用している地盤改良工事はMS基礎といい基礎の外周部の少し内側にセメントと土を混ぜた改良体の壁を造っていきます。
外周部に壁を造ることにより、中の弱い地盤を拘束し、地盤沈下を防ぎます。
今回は、敷地1M下に支持地盤があるために、基礎下1Mの壁を造っています。
改良体を柱状につくっていく柱状改良に比べ改良深度がおさえられ、表層をすべて改良する表層改良に比べると改良体の量が少なくてすむという利点があります。
地盤改良工法の選択は各敷地の調査結果を考察し、コストと工法の適正を見極めながらの決断となります。

2014/06/11

2014/05/27

横浜市港北区大倉山の家が着工しました。
まずは地盤改良兼根切り(掘削)工事から始まります。

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この家のお施主さんは、以前ますいいで設計・施工させていただいた大倉山ダンススタジオのある家のお施主さんのご友人です。
ダンススタジオのある家は、多くのセルフビルドを採用し、お施主さんと共に体を動かすことでコストをおさえながらも自然素材をふんだんに取り入れた気持ちの良い家が出来上がりました。こうした完成したお施主さんから、ご友人を紹介いただくことは、私たちにとってとても励みになり、大変うれしいことです。ダンススタジオのある住宅の施工中に見学、ますいいの家づくりに共感いただき、約半年間かけてじっくりと設計を行ってきました。

この家のメインの二階LDKは切妻屋根の傾斜をそのまま生かした木天井が柔らかく包む空間となっています。切妻天井の高さは、2.5M~3.7Mとして吹き抜け空間としては高すぎず、心地よいスケール感だと思います。そこにリビング・ダイニング・客間・書斎コーナー・ロフト配置され、一室空間の中に家族それぞれの居場所があります。

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