ますいいの運営するノンプロフィットレンタルアートギャラリーとギャラリー。各アート作品の展示・販売をするショップとなっております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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田村和也雑想

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2015/11/19

4月に竣工した、東京都杉並区天沼の家へ。
今日は、雑誌「すまいの設計」の撮影・取材の立会いです。
本当にたまたまですが、なんと、一月に発売される3・4月号に川口本社で行った新築と今回の町田分室で行ったリフォームの二物件が同時に掲載いただけることになりました。

天沼の家は、東京ガスの主宰するOZONEの家づくりサポート紹介コースからのご紹介物件ということもあり、ozoneから3名、編集者、ライター、カメラマン、そしてますいいから私と担当した中村君の総勢8名でお邪魔し、にぎやかで楽しい取材・撮影となりました。

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前日の天気予報では、曇りのち雨でしたが、外観撮影の時には晴れ間ものぞき、とてもラッキー。

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こうした雑誌に掲載いただくことは、私たちの家づくりをより多くの人に知っていただける機会です。
それと同時に竣工後、しばらくして家づくりを一緒に進めたお施主さんや、ご紹介いただいたOZONEの方々、雑誌社の皆さんから色々な感想やコメントを頂き、取材をされていく中で、客観的に家づくりを振り返ることの出来るすごく良い機会になります。

そして今だから話せる裏話も。
ozoneの紹介コースとはいえ、はじめお施主さんに紹介されたのは、設計事務所2社、工務店2社の4社競合であったこと。
その中で、なぜ、ますいいを選んでいただけたのか。
最後、設計事務所一社とますいいのどちらにするか、お施主さんが悩んでいたときに、
「解体してみないとわからない臨機応変さの求められるリフォームということや予算のことを考えると、設計にも力を入れながら、見積もり・施工まで面倒を見てくれる、ますいいさんがいいと思いますよ」
というOZONE担当者の方からの、ありがたい、ますいいプッシュがあったことも。
もちろん、状況が違えば逆の結果になることもあるとおもいますし、コーディネーターとしての立場からプロの目で、冷静な判断なのだとおもいます。
そして家づくりのパートナー選定で一番重要なことは、設計者や施工会社とお施主さんとの相性であり、家づくりの様々なケースを見てきて、コーディネートしている方のアドバイスは大変貴重なのだとおもいます。
なんせ、みなさん初めての家づくりの方々ばかりですから。
おおきな買い物ですし、専門的でわからないことばかり、心配なこともいっぱいありますし、基本的に営業している人はいいことしか言わないですからねー。

まあ、そんな話がいっぱい飛び交い、一軒の家のリフォームの中に、私たちの考えや思いの他にも、こんな色々な方達の考えや思いがこめられているんだということも改めて感じられました。
そして、そうした家だからこそ、素敵な家が完成し、大切に楽しくつかっていただけるんだろうと。

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お施主さんが足と天板をバラバラに購入し、組み立てたローテーブルとアンティークショップで買ったという子供用椅子。
窓辺にも素敵な小物が並べられ、家の雰囲気に良く合っています。

2015/11/17

東京都狛江の家のセルフビルドをお手伝いしてきました。
現場の状況は外部足場がはずされ、内装のセルフビルドが着々と進んでいる感じです。

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狛江の家のセルフビルドは、内装すべての壁、天井の漆喰、キッチン床・壁、玄関床のタイル工事と盛りだくさん。
お休みのたびに、お施主さんは現場に来られ、キッチンのタイル工事、漆喰壁の下地処理を進めていただいています。
下地処理とは、内壁に貼られた石膏ボードの継ぎ目やビスを打った跡をパテと呼ばれる粘土のようなもので平らに埋めていくことです。
下の写真の線や点のようになっている部分ですが、これが平らになっていないと漆喰を塗ってもきれいに仕上がりません。
漆喰セルフビルドというと、コテで漆喰を塗っていくだけの作業のように思われがちですが、この地味でたいへんな作業がかなり重要です。
下の写真は、最後、紙やすりで仕上げているところ。
丁寧にきれいにやっていただけました。

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セルフビルドの量も多く大変だと思いますが、
「日に日にわが家が出来上がってきて、本当に楽しい毎日です」
とうれしいお言葉も。
この住宅では、お施主さんのがんばりによってセルフビルドでコストを落とせた分、フローリングやタイルの素材にはこだわっています。
養生がはがされ、それらが見えてくる日が待ち遠しく感じられます。

2015/11/12

来年の5月に川口市のアトリアギャラリーと8月に相模原市民ギャラリーでますいい21周年記念展示を計画しています。
ますいいのこれまでの歩み(作品展示)やこれからの工務店としてのあり方や取り組みを展示予定です。
町田分室では、ワークショップ・セルフビルドを紹介するコーナーとこれからのますいいプロジェクト案を担当することになりました。

とはいえ、いきなりこれからの建築みたいなものが、ぱっと思いつくはずもありません。
まずは分室のスタッフそれぞれが、日頃こんなこと出来ないかなとか、こんな仕組みがあったらいいなと思っていることや、単純にこんな建築つくりたい、
最近見たり聞いたりした、面白い事例など出し合うことにしました。

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どんなかたちにアウトプットされるか全然検討もつかないものから、なんとなくかたちになりそうなものまで、ざっくばらんにいろいろな意見が出てきました。
どれも夢物語のようですが、普段の実施の仕事におわれていると、なかなかこんな話をじっくりする機会はありません。
実務をやる上で窮屈に思っていることや、なんだか当たり前に思われている物のつくり方や制度みたいなものの視点をかえれるような提案が出来たらいいなと考えています。

はっきり言って、ますいいのような小規模な会社が公のギャラリーを借りて、しかも巡回展をするなんて話は他では聞いたこともなく、私自身びっくりしましたが、
大げさに言うとこれからの建築、工務店のありかたは何かをみんなで考え、ひとつのものを作り上げる良い機会になっているような気がします。
展示の内容もそうですが、これをきっかけに少しでも会社や私たち自身がステップアップできれば、今回のプロジェクトは成功なんだろうなと思います。


2015/11/09

横浜市泉区で住宅の設計をしています。

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設計をしていると言っても、実はこの住宅のプランはクライアントの奥さんが描いたもので進めています。
当初、相談に来ていただいた時から、こんな感じの家がいいんです、とスケッチをご持参。
このプランが、なかなかにいいんです。

とりあえず最初は、私たちもプランをとご要望を伺ってつくってみたのですが、
「うーーん」奥さんのプランの方がいいですね。という感じ。
その後も、打ち合わせの際には、やっぱりこの方が使いやすそうなので、変えてみました。
とどんどんブラッシュアップされて、結局、奥さんがプランをつくりあげてしまいました。
私たちはというと、構造のことを考えるとこっちのほうがいいですよとか、このほうがスッキリ屋根が組めますよとか、専門的なアドバイスを行っていく、赤ペン先生のようです。

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出来上がった、内観はこんな感じです。
キッチン部分は土間になって一段下がり、立って作業するキッチンと座ってくつろぐ居間部分の目線が合うように計画され、段差を利用しておかれたテーブルを居間側から使うと掘りごたつのようになっています。
またリビング奥は、階段と二階の廊下部分をつなぐ吹き抜け空間となり、採光と風の抜け道になっています。
完全にプロ顔負けです。
ちなみに奥さんは、全くの素人です。

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写真の上は、美術部に入っているという中学生のお嬢さんが、描いた造作キッチンのスケッチ。
「うまい・・・助かります!って感じです」

そして鉄を扱えるご主人には、階段の鉄骨ササラと造作キッチンのステンレス天板を造ってもらおうかと。
なんだか、今までにない家づくりになりそうです。
そして、自分の家は自分達で考え、できることは自分達の手で、といった理想的な家づくりのような気がします。

2015/11/05

リビング・デザインセンター・オゾンで行われていた、OZONE HOUSE MEETINGに行って来ました。

難波和彦×ニチハ
安東陽子×三協アルミ
伊礼智×タニタハウジングウェア
松村秀一

松村さん以外は、建築部材メーカーと建築家、デザイナーの対談形式の4部構成となっていました。
夕方から、同じくオゾンの登録工務店・建築家を集めた年度報告会・懇親会もあったため、一日中オゾンの中に。
さすがに疲れましたが、実りのある一日になりました。

第一部の建築家の難波和彦さんは、当時、私の通っていた大学の教授をしていました。
建築のことなど何もわからず、ただただデザインという言葉にあこがれて、建築学科に進んだ先で行われていた先生の講義はとても刺激的で、
その奥深さに大きな期待と不安をもったことを今でも思い出します。
なんだか、久しぶりにお話を聞いているとその頃の懐かしい気持ちになりますし、私が今でも建築の設計の仕事をしている礎はあの頃にあり、先生には大きな影響を受けていると思います。

今回の公演の中で一番印象に残ったのは松村秀一さんのお話でした。

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僕の要約が間違っていなければ、大量生産、大量消費の時代が終わりに向かい、建築のつくり方からイノベーションしていかないといけない時代が来ているし、その方向に動き出してきているということだと思います。
それは、いわゆる建築の意匠やデザインの話だけではなく、部材や製品の流通や職人の人手不足の問題、町や建築のストックの問題などなど、そうした変わりつつある世の中、人の考え方の中で、いかにこれからの建築をつくる仕組みを形成していくかという話。
ますいいも、クライアント参加型の家づくりやセルフビルドなどの取り組みの中で片足を突っ込みながらも、なかなか踏み込めない難しい問題ですが、設計・施工監理をしている工務店だからこそ出来ることもいっぱいあるようにおもいます。

今回行われたシンポジウムに参加した企業も、建築家やデザイナーとコラボした商品をつくったり、コンペを企画したりとある種の豊かさや独自性を求めて、これからの方向性を模索しているのだと思います。

2015/11/03

東京都八王子市で住宅を計画中のお施主さんと一緒に、大倉山の家を訪れました。

先日、増井さんが日記で詳しく書いていましたが、ますいいにはモデルハウスやショールームみたいなものはありません。
これといった営業、広告活動もしていません。
それは、そうしたものの建設や維持、活動に費用をかけず、クライントの予算を純粋に自身の建築費にあてられるよう考えているからです。
しかし、それはこれから家を建てようと思っているクライントにとっては不安要素かもしれません。
ますいいは、クライアントと一緒に考え、時にはセルフビルドなど一緒に体を動かしながら世界にひとつだけの家を造っていきます。

でも、自分達の望む家って何だろう、本当にセルフビルドなんてやって家は建つのだろうか?
そもそもそんなこと、自分達に出来るだろうか?
自由設計というけれど、すべて自分達で決めるのは無理なのでは??
家づくりは、ほとんどの方がはじめてです。
考えれば考えるほど、不安になる気持ちはわかります。

「完成した住宅のお施主さんのお話を聞いてみたい。」
今回はそんなご要望を頂き、完成してちょうど一年になる大倉山の家にお邪魔して来ました。

そーですよね、ますいいと一緒に家づくりをした、先輩達に話を聞くことが一番参考になりますよね。
ますいいのような家づくりをしていると、家のかたちや使う素材は、それぞれです。
しかし、家づくりの進め方や考え方はどの住宅も一貫しています。
完成した家を見てもらうことももちろん参考になりますが、やはりクライアント同士話していただくことが一番参考になると思います。

そんな訳で、大倉山の家のお施主さんに家づくりで不安だったこと、予算やセルフビルド、設計や工期、実際に住んでみて感じること等々、
もちろん、良かったところもたくさん。さっくばらんにいろいろなお話をしていただきました。
これから家づくりに取り組むクライアントにとってはもちろん、僕達も聞いたことのない思いや裏話まで、なんだか家づくりを終えてある意味客観的な気持ちで聞けて、こちらもとっても勉強になりました。

そしてその後、お礼という訳ではないのですが、一年経って少しはげてきたデッキの塗装をお手伝い。

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仕上げは、長男のコウちゃんもお手伝いして、きれいに完成。

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大人たちが集まり、体をくねくねさせていると思ったら

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マリオカート大会が始まり、最後は食事までご馳走になって、結局、休日のような楽しい一日になってしまいました。

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2015/10/30

建築現場では、いつも大量のゴミが出てきます。
材料を保護している養生材や材料を切り回して出た端材など、など。
私たちは、現場から出たゴミを事務所に下げてきて、分別をし、産廃屋さんへ運びます。
作業をしていると、いつもこのゴミを少しでも減らせないかと考えてしまいます。
まだ使えそうな少量の余ったタイルやフローリング材、合板の切れ端など、捨てるのがもったいない気がして倉庫にとって置くこともあるのですが
大抵は倉庫の場所をとるだけで、使い道がなく年末の大掃除で捨てるのがオチです。
そんな中、そうした端材や余り材を少しでも有効活用できないかと、余り材を入れておくBOXをつくって入れて置き、近所の人たちに配っています。

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建築現場ではゴミになってしまうそうした材料も、近所の人達にとってはちょっとした工作の材料になるようで、木工事終盤など、BOXいっぱいに入れておいても
次の日の朝には、ほとんど空になっています。
捨てるとなると費用がかかるそうした材料を有意義に使ってもらい、私たちにとっても近所のセルフビルダー達にとっても一石二鳥です。

先日、近所のおじさんがいきなり事務所を訪れて、いつも木をもらって申し訳ないから、仕事の休憩にと茶菓子をもってきてくれました。

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そー言えば、やり始めた頃には、焼き芋屋さんが燃料がなくなったからもらいますと言って焼き芋をくれたこともありました。
こんなちょっとしたことが、ご近所さんとのコミュニケーションとなり、少しづつでも私たちの活動が地域に根付いていくとうれしーなーとおもいます。

 

2015/10/27

東京都国分寺市本多の家に、一年点検及び一周年パーティーに呼んでいただきました。

日々の生活に追われていると一年なんてあっと言う間ですが、こうして久しぶりに訪れると、時の流れを感じます。
竣工前にみんなで枕木を並べ、砂利を敷き、セルフビルドでつくったアプローチも、
植栽が成長し、人を招きいれる空間としてとても良い雰囲気になっています。

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設計時、よちよち歩きだったタロちゃんも弟が生まれ、すっかりお兄ちゃんになっていました。

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相変わらず人見知りもせず、良くしゃべり、楽しく遊んでくれます。

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家のほうは大きな変化もなく良好で、床のパインフローリングや化粧で表しにした柱、梁などがだんだんと焼けてきて、いい感じのあめ色になってきました。
新築時には予算の都合上、後回しにした書斎のテーブルや本棚製作のお話もあり、
まだまだ一年、だんだんと家の方もお施主さん色に育っていきます。

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2015/10/21

住宅設計の仕事をしていると、ほとんどの土日、祝日が打ち合わせで埋まってしまいます。
当然、家を建てようとお考えのお施主さんたちも、土日、祝日のお休みの方が多いから仕方ないのですが。

設計、現場へと毎日同じことをぐるぐると考えていても思考の幅が広がらないので、今日は休んでも大丈夫かな?と思える日は平日でもいきなり休みをとってお出かけをします。
今日は、来年行う予定の「ますいいリビングカンパニー21周年記念展示」の企画を考えていることもあり、2つの展示に行って来ました。

まずは乃木坂にあるギャラリー間で行われている「アジアの日常から:変容する世界の可能性を求めて」展です。
アジア各地から5人の建築家を招いて、各建築家の模型や映像が展示されています。
その中でも一番目を引いたのが、屋外空間に展示された、竹を紐でくくるという単純な工法で建築をつくっているベトナムの建築家の作品です。

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こうした、ありふれた材料、誰でも出来そうな工法で大きな空間を造っていくことはとても魅力的です。
古代ローマの人が、レンガを積むだけでドーム状の建物や都市を造っていったように。
写真は展示用のパビリオンみたいなものですが、実際にベトナムではこの工法で大きな建築をつくっているようです。

続いて、東京ミッドタウンで行われている「フランク・ゲーリー展」。
フランク・ゲーリーは、ビルバオ・グッケンハイム美術館等、グネグネとした複雑な三次元の建築をつくることで有名です。

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一見、芸術作品のようですが、特筆すべきはその設計手順と工事完成までのそのプロセスの凄さです。
ゲーリーはまずは、ありふれた材料を使い、イメージしたものを模型におこすそうです。

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そしてその模型を、3Dデータに取り込み、そのまま3D図面に起こすようです。
確かに、こんな複雑な形を2次元の平面図や断面図に起こすことを考えると途方もない作業ですし、切断面ですべて形が違うのですから、そもそもそんな図面何の約にもたちません。

そして驚くべきことは、そこからその3Dを使って、意匠、設備、構造、見積もり、現場での作業工程等すべての作業をそれぞれのエンジニアが同時進行で行っていくそうです。
通常の設計作業は、意匠設計図がある程度できた上で、設備や構造を考え、それらがまとまった上で、見積もり作業をし、オーバーしたところを予算調整しながらフィードバックしていく工程です。
しかしながら、フランク・ゲーリーの組織する各エンジニアの集まったパートナーズは、コンピューターを駆使し、これほどの複雑な建築における、設計から完成までの工期を通常の設計のものより短期間で、そしてほとんどコストの読み違いもなく行っていくというのです。
そのためには、それぞれの計算ソフト開発から行うというのですから、まさしく建築のつくり方の革命です。

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これは、展示空間の壁に描かれていたゲーリーの建築設計の思考ダイアグラムです。
建物を建てるということは、あらゆる面からの考察、このくらいの思考回路が必要ということだと思います。
凡人であれば、時間をかけてフィードバックにフィードバックを重ね、作り上げられていくものでしょう。
これを最新技術を使い、その作業過程から設計し直すゲーリーはまさに天才なのだと思います。
今まで、ゲーリーの建物にはその奇抜なかたちに目がいきがちだった私にとって、むしろこのかたちを生み出す過程にその本質があったことを知るいい機会になりました。

そして住宅という小さな建物で、設計から見積もり、施工からメンテナンスまで一貫して行うとする僕達が大いに見習わなければいけない姿勢だと思います。
もちろん、ゲーリーのようにはいきませんが。

2015/10/18

4月に完成した杉並区天沼で設計・施工したリフォーム工事のお施主さんから、お引越し後の写真を送っていただきました。
お施主さんはプロのカメラマンです。
比べるのもおこがましいのですが、普段私の撮影している竣工写真とは雲泥の差。
楽しく生活されている様子が、素敵に撮影された写真からにじみ出てくるようです。

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こうして見ると、私たちのつくっているものは器であって、やはりそこでの生活が主役であることをしみじみと感じます。

2015/10/15

先週、社員研修で行ってきたバルセロナの写真を整理していると、やけに空を見上げた写真が多い。

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そういえば、気温は低いのだけど、日差しが強く、空が抜けるように高かったなー。
ともう随分前のことのようです。

建築の窓の前には、日差しを調整する可動式の外付けルーバーがついていて印象的なファサードになっているものもおおく、
ビル一面のルーバーの建物も。

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日本の木の文化に対して、石の建築文化。
歴史や重みはあるけれど、地震がきたら一気に崩れそうだなーなんて考えていると
改めて建築は土着的なものなのだなと思わされます。

勉強になり、色々と考えることも多かった今回の研修旅行。
一気にまとめると大変なので、小出しに感想を書いていこうと思います。

2015/10/02

東京都町田市相原で接骨院兼住宅の設計をしています。 

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今までも、美容室のある住宅やダンススタジオのある住宅など、店舗併用住宅の設計は何度か経験させていただきました。
基本的に住宅は個人の建物であるのに対し、店舗併用住宅は第三者、いわゆるお客さんといわれる方を招く場所がつきます。
住宅以上に、その建物がその土地の顔となるわけです。
別に美形な顔をしていなくてもいいと思いますが、「いい顔」をしている必要はあると思います。
誰にだって、また行きたくなる心地いい場所や落ち着く場所はあります。
私たちの作るその場所が、より多くの人たちにとってそういった場所となるように、考えながら、祈りながら設計します。
もちろん、建物だけでそんな場所が作られるわけではありませんが、ひとつのきっかけにはなると思っています。

今回、設計を進めている相原の接骨院兼住宅の特筆するべきことは、接骨院の隣に多目的室と呼ばれる、子供達にダンスや学研を教えたり、工作教室またはちょっとしたイベントを開けるような集会所のような場所があることです。
「町田市相原駅の裏、周囲に何もないところで商売をはじめるに当たって、接骨院と一緒にそうした場所が欲しいんです」
とはじめに相談にこられたお施主さんが言われました。
接骨院と集会所、なんだかおもしろい組み合わせだなと第一印象。
診療所がお年寄りの集まる場所になったり、会話をする場所になるなんてことはたまに聞きますが、そうしたものと子供達の集会所のような場所がセットになっていたら、、、
なんだか新しいパブリックスペースになりそうです。

話を聞いていると、なんだか予算はきびしそうですが、そんな建物のお手伝いが少しでも出来たらイイナーということで動きだした今回の計画。
案の定、予算で悪戦苦闘していますが、現在お施主さんと一緒に実現への可能性を探しているところです。

先日、オープンから一年半後に黒いパーゴラが完成した、大倉山のダンススタジオエントランスの風景です。

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こんな場所が街なかに増えてくると、きっとその町の様子も変わってくると思います。
そこには都会も田舎も関係ないと思います。
人が集まってはじめて、何かが出来るのですから。

2015/09/24

僕の住んでいる団地の前に小さな本屋さんがあります。
田舎の商店街にあるような、町の本屋さんといった感じのもの。
店舗のドアを開け放し、歩道に少しはみ出して、古本や雑誌が並べられているような愛着の持てる本屋さん。
団地前のバス停でバスを待つ時間があるときは、しばしばそこへ寄ってぱらぱらと本をめくります。

そこの書店内にある雑誌コーナーの一角にいつも新建築、住宅特集という2冊の建築専門誌が置かれています。
新建築は新しく建った公共建築など大きな建物が取材され、住宅特集はその名のとおり住宅建築が掲載されています。
どちらも、一般向けというよりは建築設計をしている人が見るような専門誌です。
なぜこんな小さな商店にこんなマニアックな雑誌が置いてあるのだろう、といつも不思議に思うのですが、
まさか僕のために・・・・
そんな訳ありませんが、毎月置いてあるその雑誌を見つけると、つい買ってしまうのです。

そこで見つけた今月号の住宅特集に吉岡賞という賞の選考模様が特集されていました。
吉岡賞は、その年その雑誌に掲載された住宅の中で決める新人賞のような賞です。
今年の受賞作品は「食堂つきアパート」という食堂と5個のSOHO、シェアオフィスが一体となったアパートでした。
設計者が路地と呼んでいる、立体的な共用空間が螺旋状に屋上まで続き、地域に開かれた集合住宅となっています。
掲載されていた写真では、その路地や食堂の使われ方がまるでヨーロッパの路上空間のようなパブリック感でとても魅力的に見えます。
トップダウン方式ではなく、ボトムアップからの街づくりが注目されている昨今において、こうした小さな取り組みから町が本当に変わるのだろうか、非常に興味があります。

そこで実際にはどのように使われているか見にいこうと、町田のスタッフで見学に出かけました。

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最寄り駅は武蔵小山駅、商店街の付近にあるのかなと思っていたのですが、駅からは少し離れた幹線道路から一本入ったどちらかというと閑静なところにその建築はたっていました。
しかし、その日は食堂もお休みで、シェアーオフィスにも、そもそもまわりに人の気配がありません。
そーなんです。
私たちは普通に働いていたのですが、世の中シルバーウィークのど真ん中でした。
うーん。その使われ方が見たかったのですが・・・

それでもその路地と呼ばれるパブリック空間は心地よく、建築としてはとても素敵な場所となっていました。
私も集合住宅の提案を何度かしたことがありますが、こうした余白ともいえる、いわゆる一見無駄とも思える場所を提案することは非常に難しい経験があります。
それについては長くなりそうですので今度の機会に書くとして、こういう場所が魅力的な空間として続き、長く生かされていくことを、建物を設計する人間としては期待してしまいます。


2015/09/21

ほぼ同時期に進めていました、世田谷区尾山台の家と横浜市戸塚区のマンションリフォームが竣工を迎えました。
ますいいでは竣工前にいつも完成写真を撮らせていただきます。
ホームページで作品紹介しているアレです。

東からの光がきれいな尾山台の家を午前中に、きれいな夜景が撮れそうな戸塚区のマンションリフォームを午後から、同日に撮影しました。
設計事務所の中には、プロの建築カメラマンの方にお願いするところも多いと思いますが、ますいいではほとんど自分達で撮影しています。
もちろんプロの写真は一味も二味も違いますが、費用のかかることや自分達が一生懸命作った家ですから完成写真まで自分達で撮ることもひとつのスタイルのような気がします。
そもそもセルフビルドを多用した家ですし完成写真もセルフビルドで、そして愛情はもちろんカメラマンより僕達のほうが断然上です。

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尾山台の家

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東戸塚のマンションリフォーム

なかなか、きれいに撮れているでしょ。
詳しくは後日作品集にUPします。

2015/09/08

東京都世田谷区尾山台の家では床の養生もはがれ、いよいよ引渡し間近です。

引越しまでの残り時間にお施主さんと家具や棚板のセルフ塗装、LDK正面の壁の漆喰塗りを行います。
LDK正面の壁の前にはTVなどの家電やお施主さんが以前から持っておられる階段箪笥が置かれる予定です。
周辺の白い壁に合わせて白色で塗ってしまうと、家電や家具の存在感が浮いてしまいそうですので、アクセント色をつけることにしました。
漆喰に墨汁を混ぜてグレーの漆喰壁です。

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面積が大きいため、お施主さんとスタッフの堤君が一緒に塗っています。
塗りあがるとなんだかしまってよい感じです。

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乾いてくるともう少し淡いグレーになります。
乾くまでのひと時だけ見られる濃いグレー。
これはこれでいいかも。

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