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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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田村和也雑想

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2015/10/21

住宅設計の仕事をしていると、ほとんどの土日、祝日が打ち合わせで埋まってしまいます。
当然、家を建てようとお考えのお施主さんたちも、土日、祝日のお休みの方が多いから仕方ないのですが。

設計、現場へと毎日同じことをぐるぐると考えていても思考の幅が広がらないので、今日は休んでも大丈夫かな?と思える日は平日でもいきなり休みをとってお出かけをします。
今日は、来年行う予定の「ますいいリビングカンパニー21周年記念展示」の企画を考えていることもあり、2つの展示に行って来ました。

まずは乃木坂にあるギャラリー間で行われている「アジアの日常から:変容する世界の可能性を求めて」展です。
アジア各地から5人の建築家を招いて、各建築家の模型や映像が展示されています。
その中でも一番目を引いたのが、屋外空間に展示された、竹を紐でくくるという単純な工法で建築をつくっているベトナムの建築家の作品です。

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こうした、ありふれた材料、誰でも出来そうな工法で大きな空間を造っていくことはとても魅力的です。
古代ローマの人が、レンガを積むだけでドーム状の建物や都市を造っていったように。
写真は展示用のパビリオンみたいなものですが、実際にベトナムではこの工法で大きな建築をつくっているようです。

続いて、東京ミッドタウンで行われている「フランク・ゲーリー展」。
フランク・ゲーリーは、ビルバオ・グッケンハイム美術館等、グネグネとした複雑な三次元の建築をつくることで有名です。

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一見、芸術作品のようですが、特筆すべきはその設計手順と工事完成までのそのプロセスの凄さです。
ゲーリーはまずは、ありふれた材料を使い、イメージしたものを模型におこすそうです。

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そしてその模型を、3Dデータに取り込み、そのまま3D図面に起こすようです。
確かに、こんな複雑な形を2次元の平面図や断面図に起こすことを考えると途方もない作業ですし、切断面ですべて形が違うのですから、そもそもそんな図面何の約にもたちません。

そして驚くべきことは、そこからその3Dを使って、意匠、設備、構造、見積もり、現場での作業工程等すべての作業をそれぞれのエンジニアが同時進行で行っていくそうです。
通常の設計作業は、意匠設計図がある程度できた上で、設備や構造を考え、それらがまとまった上で、見積もり作業をし、オーバーしたところを予算調整しながらフィードバックしていく工程です。
しかしながら、フランク・ゲーリーの組織する各エンジニアの集まったパートナーズは、コンピューターを駆使し、これほどの複雑な建築における、設計から完成までの工期を通常の設計のものより短期間で、そしてほとんどコストの読み違いもなく行っていくというのです。
そのためには、それぞれの計算ソフト開発から行うというのですから、まさしく建築のつくり方の革命です。

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これは、展示空間の壁に描かれていたゲーリーの建築設計の思考ダイアグラムです。
建物を建てるということは、あらゆる面からの考察、このくらいの思考回路が必要ということだと思います。
凡人であれば、時間をかけてフィードバックにフィードバックを重ね、作り上げられていくものでしょう。
これを最新技術を使い、その作業過程から設計し直すゲーリーはまさに天才なのだと思います。
今まで、ゲーリーの建物にはその奇抜なかたちに目がいきがちだった私にとって、むしろこのかたちを生み出す過程にその本質があったことを知るいい機会になりました。

そして住宅という小さな建物で、設計から見積もり、施工からメンテナンスまで一貫して行うとする僕達が大いに見習わなければいけない姿勢だと思います。
もちろん、ゲーリーのようにはいきませんが。

2015/10/18

4月に完成した杉並区天沼で設計・施工したリフォーム工事のお施主さんから、お引越し後の写真を送っていただきました。
お施主さんはプロのカメラマンです。
比べるのもおこがましいのですが、普段私の撮影している竣工写真とは雲泥の差。
楽しく生活されている様子が、素敵に撮影された写真からにじみ出てくるようです。

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こうして見ると、私たちのつくっているものは器であって、やはりそこでの生活が主役であることをしみじみと感じます。

2015/10/15

先週、社員研修で行ってきたバルセロナの写真を整理していると、やけに空を見上げた写真が多い。

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そういえば、気温は低いのだけど、日差しが強く、空が抜けるように高かったなー。
ともう随分前のことのようです。

建築の窓の前には、日差しを調整する可動式の外付けルーバーがついていて印象的なファサードになっているものもおおく、
ビル一面のルーバーの建物も。

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日本の木の文化に対して、石の建築文化。
歴史や重みはあるけれど、地震がきたら一気に崩れそうだなーなんて考えていると
改めて建築は土着的なものなのだなと思わされます。

勉強になり、色々と考えることも多かった今回の研修旅行。
一気にまとめると大変なので、小出しに感想を書いていこうと思います。

2015/10/02

東京都町田市相原で接骨院兼住宅の設計をしています。 

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今までも、美容室のある住宅やダンススタジオのある住宅など、店舗併用住宅の設計は何度か経験させていただきました。
基本的に住宅は個人の建物であるのに対し、店舗併用住宅は第三者、いわゆるお客さんといわれる方を招く場所がつきます。
住宅以上に、その建物がその土地の顔となるわけです。
別に美形な顔をしていなくてもいいと思いますが、「いい顔」をしている必要はあると思います。
誰にだって、また行きたくなる心地いい場所や落ち着く場所はあります。
私たちの作るその場所が、より多くの人たちにとってそういった場所となるように、考えながら、祈りながら設計します。
もちろん、建物だけでそんな場所が作られるわけではありませんが、ひとつのきっかけにはなると思っています。

今回、設計を進めている相原の接骨院兼住宅の特筆するべきことは、接骨院の隣に多目的室と呼ばれる、子供達にダンスや学研を教えたり、工作教室またはちょっとしたイベントを開けるような集会所のような場所があることです。
「町田市相原駅の裏、周囲に何もないところで商売をはじめるに当たって、接骨院と一緒にそうした場所が欲しいんです」
とはじめに相談にこられたお施主さんが言われました。
接骨院と集会所、なんだかおもしろい組み合わせだなと第一印象。
診療所がお年寄りの集まる場所になったり、会話をする場所になるなんてことはたまに聞きますが、そうしたものと子供達の集会所のような場所がセットになっていたら、、、
なんだか新しいパブリックスペースになりそうです。

話を聞いていると、なんだか予算はきびしそうですが、そんな建物のお手伝いが少しでも出来たらイイナーということで動きだした今回の計画。
案の定、予算で悪戦苦闘していますが、現在お施主さんと一緒に実現への可能性を探しているところです。

先日、オープンから一年半後に黒いパーゴラが完成した、大倉山のダンススタジオエントランスの風景です。

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こんな場所が街なかに増えてくると、きっとその町の様子も変わってくると思います。
そこには都会も田舎も関係ないと思います。
人が集まってはじめて、何かが出来るのですから。

2015/09/24

僕の住んでいる団地の前に小さな本屋さんがあります。
田舎の商店街にあるような、町の本屋さんといった感じのもの。
店舗のドアを開け放し、歩道に少しはみ出して、古本や雑誌が並べられているような愛着の持てる本屋さん。
団地前のバス停でバスを待つ時間があるときは、しばしばそこへ寄ってぱらぱらと本をめくります。

そこの書店内にある雑誌コーナーの一角にいつも新建築、住宅特集という2冊の建築専門誌が置かれています。
新建築は新しく建った公共建築など大きな建物が取材され、住宅特集はその名のとおり住宅建築が掲載されています。
どちらも、一般向けというよりは建築設計をしている人が見るような専門誌です。
なぜこんな小さな商店にこんなマニアックな雑誌が置いてあるのだろう、といつも不思議に思うのですが、
まさか僕のために・・・・
そんな訳ありませんが、毎月置いてあるその雑誌を見つけると、つい買ってしまうのです。

そこで見つけた今月号の住宅特集に吉岡賞という賞の選考模様が特集されていました。
吉岡賞は、その年その雑誌に掲載された住宅の中で決める新人賞のような賞です。
今年の受賞作品は「食堂つきアパート」という食堂と5個のSOHO、シェアオフィスが一体となったアパートでした。
設計者が路地と呼んでいる、立体的な共用空間が螺旋状に屋上まで続き、地域に開かれた集合住宅となっています。
掲載されていた写真では、その路地や食堂の使われ方がまるでヨーロッパの路上空間のようなパブリック感でとても魅力的に見えます。
トップダウン方式ではなく、ボトムアップからの街づくりが注目されている昨今において、こうした小さな取り組みから町が本当に変わるのだろうか、非常に興味があります。

そこで実際にはどのように使われているか見にいこうと、町田のスタッフで見学に出かけました。

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最寄り駅は武蔵小山駅、商店街の付近にあるのかなと思っていたのですが、駅からは少し離れた幹線道路から一本入ったどちらかというと閑静なところにその建築はたっていました。
しかし、その日は食堂もお休みで、シェアーオフィスにも、そもそもまわりに人の気配がありません。
そーなんです。
私たちは普通に働いていたのですが、世の中シルバーウィークのど真ん中でした。
うーん。その使われ方が見たかったのですが・・・

それでもその路地と呼ばれるパブリック空間は心地よく、建築としてはとても素敵な場所となっていました。
私も集合住宅の提案を何度かしたことがありますが、こうした余白ともいえる、いわゆる一見無駄とも思える場所を提案することは非常に難しい経験があります。
それについては長くなりそうですので今度の機会に書くとして、こういう場所が魅力的な空間として続き、長く生かされていくことを、建物を設計する人間としては期待してしまいます。


2015/09/21

ほぼ同時期に進めていました、世田谷区尾山台の家と横浜市戸塚区のマンションリフォームが竣工を迎えました。
ますいいでは竣工前にいつも完成写真を撮らせていただきます。
ホームページで作品紹介しているアレです。

東からの光がきれいな尾山台の家を午前中に、きれいな夜景が撮れそうな戸塚区のマンションリフォームを午後から、同日に撮影しました。
設計事務所の中には、プロの建築カメラマンの方にお願いするところも多いと思いますが、ますいいではほとんど自分達で撮影しています。
もちろんプロの写真は一味も二味も違いますが、費用のかかることや自分達が一生懸命作った家ですから完成写真まで自分達で撮ることもひとつのスタイルのような気がします。
そもそもセルフビルドを多用した家ですし完成写真もセルフビルドで、そして愛情はもちろんカメラマンより僕達のほうが断然上です。

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尾山台の家

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東戸塚のマンションリフォーム

なかなか、きれいに撮れているでしょ。
詳しくは後日作品集にUPします。

2015/09/08

東京都世田谷区尾山台の家では床の養生もはがれ、いよいよ引渡し間近です。

引越しまでの残り時間にお施主さんと家具や棚板のセルフ塗装、LDK正面の壁の漆喰塗りを行います。
LDK正面の壁の前にはTVなどの家電やお施主さんが以前から持っておられる階段箪笥が置かれる予定です。
周辺の白い壁に合わせて白色で塗ってしまうと、家電や家具の存在感が浮いてしまいそうですので、アクセント色をつけることにしました。
漆喰に墨汁を混ぜてグレーの漆喰壁です。

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面積が大きいため、お施主さんとスタッフの堤君が一緒に塗っています。
塗りあがるとなんだかしまってよい感じです。

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乾いてくるともう少し淡いグレーになります。
乾くまでのひと時だけ見られる濃いグレー。
これはこれでいいかも。

2015/09/04

打ち合わせを終えて、机につくと見慣れない封筒がひとつ。

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先日受けた健康診断の結果です。

恐る恐る開けてみると・・・
オールA やったあ。
と思いきや良く見てみると、なにやらひとつだけ再検査判定が。

肝機能のγ-GTPというもの。
ネットで調べてみると、お酒の飲みすぎで高くなることがあるという。
確かにお酒は好きである・・・が 
そんな再検査になるほど飲んでいるかな??

私も気がつけば35歳。
つい最近まで、お施主さんにも若い若いといわれていましたが、最近は同年代の方も多くなり、年下の方も、ちらほら。

とりあえず、お酒を控えて再検査に行ってこよう。

2015/08/29

横浜市東戸塚のマンションの改修工事もいよいよ大詰めを迎えています。
大量にあった床や壁のタイル工事も終了し
とてもいい感じに仕上がっています。

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毎週末のお施主さんのセルフビルドによって、内装の漆喰も仕上がり、

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先日紹介したポーターズペイントによる塗装工事も終了しました。

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床や家具の塗装など、まだまだセルフ工事もありますが、ようやくゴールが見えてきた感じです。
はやく養生をはがして全体像をみたいなあ。

2015/08/18

東京都世田谷区尾山台の家では、足場が外れました。
今まで、足場と養生シートで囲まれていた建物がいよいよ世間にお披露目です。
凛としている建物を見ると、模型や図面で検討したとおりですが、やはりはじめてのお披露目は見ているこちらが少し気恥ずかしくなってしまいます。

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三階建ての二、三階をガルバリウム鋼板、一階を左官で仕上げています。
仕上げを分けることで、三階建ての高さによるボリューム感をおさえ、上部はメンテナンス性のよい板金材で、人により近い下部は見た目にやわらかく、温かみのある材料を選択しています。

二階ガルバリウムの角部分は、今回新しい納まりを採用しています。
角部分をすっきり見せるため、役物と呼ばれる縦材をいれずに、現場で一枚一枚板金屋さんの手織りで、横に噴いている板金を角で合わせています。

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技術と手間のいかかる作業ですが、とてもきれいに仕上がっており、職人さんの意気込みを感じます。
こうした細部にかける思いや、ひとつひとつの納まりが建物の表情や周りに与える印象を変えてくれると思います。

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2015/08/06

東京都狛江市の家、上棟しました。

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毎年、この時期に何棟か上棟するのですが、この時期の上棟作業は本当に大変です。
私たちの今夏の上棟は一棟ですが、鳶さんは毎日この作業で、肌は真っ黒になっています。
本当に頭が下がります。

狛江の家は20坪とコンパクトな家ということもあり、作業も順調に進み、屋根の下地工事もほとんど一日で終わりました。
昨日までは、基礎しかなかったところに、一日で骨格が組み上がる光景はいつ見ても驚きです。
もちろん工場で事前にすべて加工されて、現場では組み立てるだけとなっていますが、鳶さんと大工さんの技術、チームワークのなせる技だと思います。

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上棟が終わると建物はすぐに養生シートで囲まれてしまいます。
組みあがった外観が見られるのはこの上棟の日の数分で、後は2~3ヶ月後の外観完成まで、お預けです。
模型どおり、すっきり、凛とした外観になりそうです。
なんだか隠してしまうのが勿体なく感じられます。

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2015/08/01

神宮球場に野球観戦に行きました。
最近、にわかファンになっている広島とヤクルトの試合です。

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私も子供のころは野球少年でした。
田舎はTVで巨人戦しかやっていないので、もれなく巨人ファンでしたが。
そういえば最近はあまり野球放送をやってないですね。
野球人気が下がっているのかもしれませんが、球場は満員で大盛り上がりでした。

今でもたまに草野球チームに顔を出しますが、やはりプロのプレーはレベルが違いますね。
とても同じ人間とは思えない動きと技術の連続です。
何の世界でも極めた人たちは本当にすごい。

この日はたまたま、球場で花火も上がり、生ビールも半額で、そして広島も逆転勝ちし、最高の夜になりました。

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2015/07/30

ますいいの左官をお願いしている達己工業の塙さんと食事をしました。
外壁はサイディング、内装はクロスが主流の昨今、昔と比べると家作りの中での左官工事はどんどん少なくなっています。
しかし、ますいいでよく採用するモルタルやジョリパットなどの塗りものの外壁や、内装の漆喰仕上げなどは性能ももちろんですが、人の手で仕上げるぬくもりを感じます。
そしてコテを使ってモルタルや漆喰をスイスイと塗っていく様はとてもかっこよく、素敵な仕事だなと思います。
そんな中、塙さんは
「こんな仕上げの塗り方考えたけどどう?」
とサンプルをつくって来たり、
粉の漆喰を混ぜてつくる材料でコストを下げる方法や
他に付き合いのある設計事務所でこんなおもしろい仕上げやったよ、などなど様々な提案をしてくれます。
そんな感覚が好きで、川口の職人さんですが、町田分室の仕事もはるばる来てもらっています。

しかし、まあ、現場をやっていると職人さんに無理を言って協力してもらったり、迷惑をかけることも多々あるわけです。
塙さんは職人でもありますが、社長でもあるので、今後よりうまく進めていくために食事をしながら話でもとなったわけですが、結局すべてご馳走になってしまい、逆に申し訳なかったような。
でもためになる話はいっぱい聞けました。
出来れば今度は他のスタッフも一緒に聞かせてあげたいなーと思える充実した夜になりました。

2015/07/25

友人の自宅を設計しています。

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大学の建築学科の同期で夜遅くまで、時には朝まで徹夜して一緒に過ごした、同じ釜の飯を食った仲間の一人です。
時間のあったあのころは、突然車にのりこみ、何時間もかけて建物探訪によく出かけていました。
卒業後、僕はますいいに、彼は企業に就職し、カーテンウォールの設計をしています。
カーテンウォールとは、一面ガラス貼りのビルの表皮(外壁のガラスとそれを支える鉄やステンレス等フレーム部分)のことです。
私たちの普段行っている住宅規模の設計では、こうした窓部分等、細部にいたるまですべて自分達で設計を行います。
しかし、当たり前ですが規模が大きな建物となると一人の設計者ですべてを、というわけにはいきません。
今話題の国立競技場の白紙になったザハ案にしても、ザハだけではなく、それを支える多くの設計者や技術者、スタッフがかかわっていると思います。
こうした、大きな設計のコンセプトや意図を読み取り、細部にこだわりをもって設計する、そうした人たちがひとつのチームになることで、次世代に引き継がれるような、その場所のシンボルになるような建物が出来上がるのだと思います。

私がますいいに入ったきっかけはひとつのオープンハウス(内覧会)です。
インターネットで見つけ、面白そうな会社だなと思い、たまたま行われていたオープンハウスに課題で設計した作品集をもって押しかけました。
スタッフ募集をしていたわけではありませんが、こういう会社は気に入ってもらえれば入れてくれるかもしれない、そんな思いで当時大阪から出かけて行ったのを覚えています。
持参した作品集をまとめているとき、作品数が少しさみしい気がして隣にいた友人からひとつ住宅の設計作品を拝借しました。
そう、今回住宅を設計している友人からです。
当日、作品集をみた本社の増井から
「この住宅いいねー。すぐにでも建てられそうだねー。」
とえらく気に入られ、そわそわしたことを思いだします。

まー、もう時効ですよね、増井さん。

その頃から考えると、僕が彼の自宅を設計することになるとは夢にも思いません。
あの時の恩返しをしなければ・・・
今回もいつもながら、大量のセルフビルドになると思います。
また、一緒に建築を通して作業できることが学生時代に戻るようで楽しみですし、東京にいる他の友達にも声をかけて、ワイワイ楽しくできたらいいなと思います。

 

2015/07/22

私は素材感のある材料が好きです。
例えば、杉の床板のやわらかさとか、コンクリートの硬くごつごつとした荒々しい感じ、漆喰のつやっぽさなど。
そしてそうしたものに触れたとき、不意に古い記憶がよみがえることがあります。
先日、東京都調布の家の一階外壁に、しっかりと削られていない、あえて荒々しい杉の板張りをしました。

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その材料を見たとき、なんだか魚を入れる木箱のような素材だなと。
私の実家は、島根の漁師町で鮮魚の卸問屋をやっていました。
家の横に作業場があり、地元の漁港で仕入れてきた様々な魚貝類をそこでより分けます。
高級なものは氷を敷いた発砲スチロールに並べられ、かまぼこの材料になるような魚はその木箱に入れられ、上からざばっと氷がかけられます。
そしていつもその作業場には木箱が並べて詰まれていました。
杉の荒い材料に触れるといつもその光景と、なんともいえないその場のにおい(決していいにおいではありませんが)まで思い出して懐かしい気持ちになります。
それはきれいな発砲スチロールの箱ではなく、少し汚い木箱に無意識ながらも何らかの魅力を感じていたのかもしれません。

最近、素材のそうした魅力に改めて興味をもっています。
おそらくそれは見た目だけではなく、肌触りやにおいなど五感に訴えかけてくる本物の素材だからこそ、古い記憶や懐かしさが喚起されるのだと思います。
当たり前ですが、そうした記憶やいろんなものの断片の集積や些細な過去とのつながりで、今の私の趣向や性格が形成されているように思えます。
そして私の設計した家で育つ子供達にとって、無意識の中にも記憶の断片として残るような素材や場所のある住宅をつくってゆけたらいいなと思います。

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写真は昨年夏、地元漁師の友人とイカ釣りに出たときの写真です。
ちなみに足元のイカの入っているものが木箱です。

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