M-gallery(エムギャラリー)レンタルアートギャラリー。アート作品の展示

公式サイト>

ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

詳細情報>

ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

ますいいについて/about us
作品集/gallery会社概要/corporate現場進行中/project仕事の進め方/workflow
増井真也日記
田村和也雑想柳澤和孝雑想
お問い合わせ/contact

top > 田村和也雑想 > 2020.10.09

田村和也雑想

2020/10/09

最近、うれしいご相談をふたつ受けました。
それは、以前、リフォームをさせていただいたお施主さんからのものです。
一つは川崎市多摩区南生田の家。
もう一つは大磯の家です。

大磯の家は次回ご紹介させていただくとして、今回は南生田の家の計画をご紹介します。

そもそもの始まりは、町田分室ができて間もなくのこと。
もう9年前になります。
ひとりの女性が飛び込みで事務所に来られました。
出来たばかりの事務所が珍しかったのか、事務所の雰囲気を気に入っていただいたのか、
南生田に今はだれも住んでいない祖父の家があるので、そこをリフォームできないかというご相談でした。
ご主人とお子さん4人でマンションに住んでおられたそのご家族は、庭のある一軒家でのびのびと暮らしたいと思っている。
そんなお話を最初にされたように記憶しています。

当時、築40年の住宅のリフォーム。
改めて旦那さんと来られた際に、マンションとリフォームされた中古住宅の違い、主に耐震や断熱の性能のお話をさせていただきました。
いくら一軒家を耐震、断熱改修しても、床暖房のついているような最近のマンションにはその性能は及ばないことなど一軒家の改修工事の不利な点、
もちろん、お子さんの多い家族にとって40坪を超えるその住宅はのびのび暮らせますし、音などもマンション程気にすることはないなど、
良い点についてもいろいろとお話をさせていただきました。

それから、半年だったか、一年だったか、音沙汰がなかったある日、また奥さんが突然現れ、
旦那さんと散々話した結果、やっぱり、リフォームすることに決めました!と。

そんなこんなで、改修工事をさせていただいた南生田の家。
予算のこともあり、一階の水回りとLDKを主に改修しました。

洗面.JPG

リビング2.JPG

あれから5年が経ち、当時手を付けられなかった、玄関周りと二階の改修を主にされたいと。
そして今回も、この際、新築に建て替えたほうが良いんじゃないか、
でも、せっかく好きなように手を入れた前回の改修部分を壊すのは心苦しいなど、
新築のハウスメーカーなども何件か周り、散々、悩まれたそうです。

新築かリフォームか。
これは中々難しい問題ですし、正解などないと思います。
もちろん性能面を考えると新築が良いに決まっています。
しかし、予算の問題、敷地の問題、そもそもまだ住める家を壊して建て替えることが本当に良いことなのだろうか。
考えだすときりがありません。
その中でもやはり一番気になるの耐震性です。
今回も何度も話題にあがりましたが、いくら耐震診断、改修をしても新築の住宅ほど強くなることはありません。
改修の場合、どうしても補強という考え方での工事しかできないからです。
そして、補強にしてもある一線を越えてしまうと予算的に、もう新築にしたほうがいいよねとなるからです。

「田村さん、実際今回手を入れて、この家今後30年住み続けられますか?」
お施主さんの本心です。

「今後雨漏れ等なように屋根、外壁を今回きちんとやり替えれる。
 そのうえで大地震等、何もなければ、大丈夫だと思います。
 怖いのは大きな地震ですよね。
 耐震改修をすれば、大きな地震が来ても一回で崩壊するようなことはないと思います。
 しかし、周りの古い住宅が壊れてしまうような大きな地震が来たら、余震に備えて、落ち着くまで、まずはしっかり非難する。
 そんな心持ちでいかがでしょうか。」
僕の本心です。

そんな話し合いを重ねながら、改修という形で前に進むことになりました。
祖父から引き継いだものを大切にする、一度ですべて行うのではなく、メンテナンスを重ねるように改修し、建物を維持してゆく。
そんな住み続けられ方ができたらきっと素敵ですし、ご近所付き合いも希薄になり、同じような建物が並ぶ新興住宅地の街並みも奥行きのあるものになっていくように思います。

page top