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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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田村和也雑想

2020年10月アーカイブ

2020/10/29

東京都西多摩郡瑞穂町の農家住宅の地鎮祭を行いました。

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前にも少しご紹介しましたが、今回の計画は、農閑期を地用して農地に、ご夫婦二人、時には子供たちとセルフビルドで作る家です。

「私たちの農業は、無農薬・無肥料、自然により近い形で野菜を育てています。
 種も前の年に育てたものから採取し、ハウスで発芽させています。
 手間は、いっぱい、いっぱい、かかるけれど、自分たちや子供たちに食べさせたいと思えるような野菜を多くの人に届けたいと思っています。
 そしてそんな野菜作りには、費用はほとんどかからないですよ。」

初めて家づくりのご相談に来られたご夫婦は、私にそんな説明をしてくれました。
そして

「私たち欲張りなので、そんな野菜作りの延長で、家が作れないかと考えているんです。」

と。

壁の漆喰塗や塗装工事、時には家具などもお施主さんが作ってしまう施主参加型の家づくりを提案しているますいいでも、これまでに骨組みからセルフビルドに挑戦するのは初めてです。
とは言え、建築に関しては完全素人のご夫婦、まずは二人でどんな方法で家が作れるか・・・
そんなことを考えることから今回の家づくりはスタートしました。

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いつも作っているように、柱を建て、梁を乗せていくような在来工法といわれる方法は、技術も経験もいるので難しい・・・
それでは、木を積んでゆくログハウスのような工法なら、夫婦二人でも地道に作ってゆけるかも。
積んでゆく木のサイズは小さいほうが良い。
夫婦二人で持てるサイズの木で、小さな個室スペースとなる3つの箱を作り、その上に大きな屋根をのせる。
そんな単純な工法で家づくりができないか。そんな提案をしました。

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積まれた箱と箱の間は屋外と屋内を建具で仕切ります。
そうすると、農作業や農業イベントのできる3つの軒下空間と、なんとなく仕切られた屋内空間が出来上がります。

構想3年、新規就農者のご夫婦には思いの他大変だった農地取得の大きな壁を乗り越え、いよいよ家づくりがスタートします。

もちろん、地鎮祭もセルフ祈祷。
慣れ親しんだ大地の神様に届けと、みんなでしっかりお祈りしました。

2020/10/14

さて、うれしいご相談のもう一つ。
大磯の家は2年半前にリフォームさせていただいた住宅です。
当時、4年間一緒に働いていたスタッフ、堤君の退社前最後の仕事ということもあって、当人も気合を入れて仕事をしていました。

そのお施主さんから先日連絡があり、
「お店の前のテラススペースを改装したいんですが・・・」
と。

大磯の家のお施主さんは、平塚でパン屋さんを営んでいます。
お店というのは、そのパン屋さんのことで、私ではないのですが建築家の設計した一階が店舗、二階に工場のある素敵な建物です。
そしてアプローチとエントランスの横に、5坪ほどのテラススペースがあります。

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コロナ禍ということもあり、店内の飲食スペースを閉鎖している今、テラススペースを上手く使い、お客さんが購入いただいたパンやコーヒーを持って、くつろげるスペースにしたい。
そういった相談でした。

お店は、平塚駅から海岸に向かう道路のゆったりとした歩道に面しており、テラススペースはまさにお店の顔となる場所。
コンパクトなスペースですが、そんなお店にとって大切な場所のご相談を受けたことがうれしく、スタッフの水原さんと一緒にあーでもない、こーでもない、と設計し、大きな模型を作って提案してきました。

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普段、住宅の設計が多いですが、これまでも住宅に付属した美容室やダンススタジオ等、店舗の設計もやらせていただく機会がありました。
店舗にとって、その雰囲気を決める建築や内装は、そのお店の売り上げ、お施主さんの生活にも直結しうる重要なパートです。
そして今回、設計させていただく場所は、まさにお店と町、お店とお客さんをつなぐ緩衝帯のような場所です。

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設計やデザインってなんのためにするの?
ともし聞かれたら、
私は、人と町、人と人、人とモノ、をつなぐために設計やデザインはあると思うと伝えます。

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この場所が、そんな素敵な場所になるように頑張りたいと思います。

2020/10/09

最近、うれしいご相談をふたつ受けました。
それは、以前、リフォームをさせていただいたお施主さんからのものです。
一つは川崎市多摩区南生田の家。
もう一つは大磯の家です。

大磯の家は次回ご紹介させていただくとして、今回は南生田の家の計画をご紹介します。

そもそもの始まりは、町田分室ができて間もなくのこと。
もう9年前になります。
ひとりの女性が飛び込みで事務所に来られました。
出来たばかりの事務所が珍しかったのか、事務所の雰囲気を気に入っていただいたのか、
南生田に今はだれも住んでいない祖父の家があるので、そこをリフォームできないかというご相談でした。
ご主人とお子さん4人でマンションに住んでおられたそのご家族は、庭のある一軒家でのびのびと暮らしたいと思っている。
そんなお話を最初にされたように記憶しています。

当時、築40年の住宅のリフォーム。
改めて旦那さんと来られた際に、マンションとリフォームされた中古住宅の違い、主に耐震や断熱の性能のお話をさせていただきました。
いくら一軒家を耐震、断熱改修しても、床暖房のついているような最近のマンションにはその性能は及ばないことなど一軒家の改修工事の不利な点、
もちろん、お子さんの多い家族にとって40坪を超えるその住宅はのびのび暮らせますし、音などもマンション程気にすることはないなど、
良い点についてもいろいろとお話をさせていただきました。

それから、半年だったか、一年だったか、音沙汰がなかったある日、また奥さんが突然現れ、
旦那さんと散々話した結果、やっぱり、リフォームすることに決めました!と。

そんなこんなで、改修工事をさせていただいた南生田の家。
予算のこともあり、一階の水回りとLDKを主に改修しました。

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あれから5年が経ち、当時手を付けられなかった、玄関周りと二階の改修を主にされたいと。
そして今回も、この際、新築に建て替えたほうが良いんじゃないか、
でも、せっかく好きなように手を入れた前回の改修部分を壊すのは心苦しいなど、
新築のハウスメーカーなども何件か周り、散々、悩まれたそうです。

新築かリフォームか。
これは中々難しい問題ですし、正解などないと思います。
もちろん性能面を考えると新築が良いに決まっています。
しかし、予算の問題、敷地の問題、そもそもまだ住める家を壊して建て替えることが本当に良いことなのだろうか。
考えだすときりがありません。
その中でもやはり一番気になるの耐震性です。
今回も何度も話題にあがりましたが、いくら耐震診断、改修をしても新築の住宅ほど強くなることはありません。
改修の場合、どうしても補強という考え方での工事しかできないからです。
そして、補強にしてもある一線を越えてしまうと予算的に、もう新築にしたほうがいいよねとなるからです。

「田村さん、実際今回手を入れて、この家今後30年住み続けられますか?」
お施主さんの本心です。

「今後雨漏れ等なように屋根、外壁を今回きちんとやり替えれる。
 そのうえで大地震等、何もなければ、大丈夫だと思います。
 怖いのは大きな地震ですよね。
 耐震改修をすれば、大きな地震が来ても一回で崩壊するようなことはないと思います。
 しかし、周りの古い住宅が壊れてしまうような大きな地震が来たら、余震に備えて、落ち着くまで、まずはしっかり非難する。
 そんな心持ちでいかがでしょうか。」
僕の本心です。

そんな話し合いを重ねながら、改修という形で前に進むことになりました。
祖父から引き継いだものを大切にする、一度ですべて行うのではなく、メンテナンスを重ねるように改修し、建物を維持してゆく。
そんな住み続けられ方ができたらきっと素敵ですし、ご近所付き合いも希薄になり、同じような建物が並ぶ新興住宅地の街並みも奥行きのあるものになっていくように思います。

2020/10/03

東京都杉並区下高井戸の家が上棟しました。

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南が野球場のある大きな公園に面した、開放感のある敷地です。
一階リビングとして計画した今回の間取りでは、居間のある南西に大きな吹き抜けとウッドテラスに抜ける一本引きの木製建具が特徴です。
また、公園に植えられているサルスベリの木も、アイランド型のキッチンの前に立つと、
吹き抜けに並べられた特徴のある6つ縦スリット窓を通して気持ちよく眺められます。

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まさに公園の景色を借りた借景の家です。


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今回の家の設計は、町田分室のスタッフである和順君が担当しました。
もちろん私も打ち合わせに参加しいろいろとあアドヴァイスをしていますが、私の設計とはまた違う持ち味も出ていると思います。
町田分室では、私がすべての物件を見ながらスタッフがそれぞれ担当につき、設計から施工管理まで一貫して行っていますが、
私の意見だけではなく、スタッフやお施主さんと一緒になって考え、、それぞれの家がそれぞれに特徴を持った家になると良いなといつも考えています。

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お施主さん、和順君、大工さんと一緒に建物の四隅を清め、これからいよいよ本格的に大工工事がスタートです。
それと同時に、これから細部の設計と工事管理が始まっていきます。
私はいつも、ここまでの設計が半分、ここからの設計がもう半分と考えています。
プランや建物のボリュームももちろん大事ですが、ここから詳細部分を粘り強く設計してゆくことで、家の見え方は大きく変わっていきます。
そういう意味では、家が出来上がるまで、最後まで設計が続きます。

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お施主さんに喜んでいただくことはもちろんのこと、一緒に作る職人さん、そして私たち自身も良い仕事ができたなと最終的に思えるような家になるように頑張っていきたいと思います。

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