2018/04/09
昨年末にお引き渡しした、町田市大蔵町の家(リフォーム工事)の完成写真を撮影させていただきました。
これまで竣工写真というと、完成し、お引越し前に何もない状態で、建築そのままの姿というか、大仰な言い方をすると、考えた空間そのままの写真を撮影させていただいていました。
お引越しの後に、つかつかと行って写真撮影させてくださいってのも、なんだか申し訳ない気もしたりして。
しかし、最近なんだかそれも違うのかなーと思っています。
確かに何もない状態では、それなりにきれいなすっきりとした写真が撮れるのですが、見ていてものさみしい気がしてきます。
一体何のための家なのか。
設計者はよく住宅を作品という言い方をします。
私たちもホームページで作品集としていますが・・・
もちろん、自分の作品を作るような気持ちで様々な条件に真剣に取り組み、誇れるものを作ろうと、職人さんやお施主さんまで含めみんなで頑張って出来上がったものです。
作品とは一体だれのもので、何のためのものなのか。
もちろん家は、住むための人のものであり、その町、地域のもの、もっと多くの周りの人々のものであって欲しい。
僕たちがいくら愛情をこめて作っても、いずれ僕たちの手を離れ、独り立ちしていく家たち。
もちろんずっと見守っていきますが。
何が言いたいか、よくわからなくなってきたので、この辺にして・・・
要するに、お引越し後のしばらく生活していただた後の、家具やおもちゃ、人の入った写真はいいよね、ということ。
そのための器を僕たちは、作っているのですから。
お施主さんとこれからの生活についてずっと話し合いながら作ってきたものだから。