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top > 田村和也雑想 > 2017/08/19

田村和也雑想

2017/08/19

お盆休みは、島根県の実家へ里帰り。
お墓まいりの帰り、

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住んでいた頃は(といっても高校を卒業するまでですが)、なんとも思わなかった風景が、
離れてみると、赤い瓦の街並み、緑の山、青い空、味わいのある風景だと気がつきます。

「民家はキノコである」

ある著名な建築家の言葉です。

すぐれた民家は豊かな風土の中に作られる
きびしい風土は住まいにきびしい表情をあたえる
だから民家は正確には建築ではなく
自然の一部だとおもう

とのことです。

独特な色をした赤褐色の瓦は、石州瓦といい、室町時代から江戸時代にかけて生産が始まったと言われる
伝統的な地産品。
高温で焼くために凍害に強い特徴を持ちます。

地元の土や釉薬を使って、工夫を重ね、当然の様に作られた民家と街並み。
まさにキノコのようなもの。

旧市街地では、まだ普通に残るこうした街並みですが、少し郊外に離れると、日本中どこに行ってもあるような、まるでマッチ箱を並べたような造成地がぽつぽつとみられるようになりました。
グローバルといえばそれまでですが。

住宅は、個人が資産を使って建てる建物です。
日本ではその土地も個人のものです。
法律はもちろんありますが、どんな建物を建てるかは、基本的には建てる人の自由です。
だからこそ、建て主や私たち設計者は、それが街や周りの人の資産でもあることを忘れてはいけないような気がします。
そうしないと日本には本当に街並みと呼ばれるものが消えてしまうかもしれません。

なんとなく、そんなことを考えさせられたお盆休みの一コマでした。

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