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田村和也雑想

2015年12月アーカイブ

2015/12/19

追記です。
今村さん、竣工の打ち上げ&プチ忘年会させていただきました。

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途中から、大工の山中さんも加わり、工事の思い出話にも花が咲きました。
打ち上げまでが、家づくり。
なんちゃって。

2015/12/18

東京都狛江市の家のお引渡しを行いました。

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お引渡しは、完成してよかったという気持ちもありますが、なんだかさみしい気持ちになります。
大切に作ってきた建物を・・・
という気持ちもありますが、家づくり、設計をはじめてから約一年間、
ほぼ二週間に一回というペースでお会いしていたお施主さんとの打ち合わせやセルフビルドがひとまず終わってしまうことによるさみしさが大きいように思います。
あの楽しかった、時には苦しかった日々もとうとう終わりがきたか・・・
しばらくお施主さんとも会わなくなるのかな・・・
といったさみしさです。

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特に設計・現場を担当していた中村君は、毎週末現場で、お施主さんと一緒に最後の追い込みのセルフビルド工事をしていました。
その関係は、お施主さん(発注者)と工務店(請負業者)という関係をはるかに超えて、まるで友達、もしくは親戚のお兄さんと話をしているかのよう。
私から見ても、とてもうらやましく思える関係です。

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こんな風に書いていると、仕事をさせていただいているのに随分あつかましく思われるかもしれません。
でも私は、こんな関係の家づくりは理想ではないかと思っています。
もし、自分が家づくりを頼むとしても、ビシッとスーツを着たザ営業のような人や百選練磨の「僕に頼めば間違いありません」というような設計者や工事監督に頼むよりも
しんみになって話を聞いてくれる友達や親戚のお兄さんのような関係を築ける人にお願いしたいと思うからです。

もちろん節度はわきまえますが、お施主さんも僕達も一緒になって家づくりを楽しまないと良いものは出来ないと思っています。
今回の家づくりは、僕から見ていても本当にうらやましく思えるほど、お施主さんも中村君も楽しそうに家づくりをしていることがとても印象的でした。
きっと、ずっと大切に使っていただける家が出来たと思います。
落ち着いたところで、また遊びにいける機会を楽しみにしています。

2015/12/16

東京都町田市相原の家の地鎮祭を行いました。

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相原の家はご主人のご実家の敷地、その一角に将来開業する接骨院+住居を計画しています。
ということで、ご主人のご両親も揃っての地鎮祭となりました。

これまでも何度かご実家の敷地の一角にとか、マンション内同居(ご実家と同じマンション内の一住戸をリフォームしたり)と、ご実家と程よい距離感をもった住宅の設計を行いました。
もちろん普段は別々に生活しながら、顔を見せ合い、必要なときにはお互い助け合う、そんな関係性がちょうど良いのかもしれません。
子供達にとってもおじいちゃん、おばあちゃんが近くにいることは、良いことのように思います。

町田分室にとっても、実ははじめての町田で新築の仕事です。
ホームページや掲載雑誌などからの問い合わせが多いこともあってか、不思議と町田での新築はありませんでした。
これまで、ご近所でのちょっとしたリフォームや外構などもやらせていただきましたが、こうした仕事で少しづつでも地元に根付いていけるといいなと思います。


2015/12/14

DVDで「はじまりのうた」という映画をみました。

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雑にあらすじを説明すると、
もともと音楽パートナーだった彼氏が瞬く間にスターとなり、いきなりふられてしまった主人公の女性と、家族にも捨てられた風の元グラミー賞受賞プロデューサーが
ひょんなことからバーで出会うシーンから始まります。
そこからどん底の二人が、一緒にアルバムをつくり、再生してゆく物語。

こうして書くとありきたりのストーリーで、面白くなさそうですが、すごく心に残る映画となりました。
何がいいって、一緒にアルバムを作っているシーンがいいんです。
スタジオを借りるお金がなければ外で録音すればいいと言い出し、
伴奏をする人がいなければ、ただでも参加したい音大学生や、つまらなそうな子供のダンス教室でピアノを弾いている人をスカウトしてくる。
時には、録音している裏路地で遊んでいた子供達まで引っ張り込んでコーラスをさせる。

街の音、ざわめき、風のそよぎ、人々の声。
すべてが彼らの音楽の一部となるような作品。

そしてなんと言ってもその風景が楽しそうで、観ているこちらも参加している気分にさせられます。
僕はそうした雰囲気でものを作っているシーンを見るのが好きです。

高校生の頃、宮崎駿監督の「紅の豚」を見て、壊れた飛行艇を設計しなおし、町工場のようなところでみんなで直すシーンが大好きでした。
製図板に向かって若いフィオが図面を描いているシーンもいいですし、おばちゃんやおばあちゃんまで集まってみんなでガチャガチャと飛行艇をいじるシーンは最高です。
今でも、直した飛行艇が川から飛び立つ場面を偶然金曜ロードショーなんかで見ると「飛んでくれー」と思います。
まあ、間違いなく飛ぶんですが。

時間がなくなってしまったので、ここまでとします。
続きはないと思います。


2015/12/09

東京都世田谷区砧の家に一年点検へ。
一年点検へ行くたびに、一年なんてあっと言う間だなと思う今日この頃。

建物に変化がないか、ぐるぐると家を見回っていると
ちょうど昨年の寒い時期に、内装仕上げのセルフ工事の追い込みしてたなー、
その頃、ぎっくり腰になってしまい、使いものにならなくなってたナー、
そんなことを思い出します。

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庭には、目隠し用にシマトネリコが植えられ、

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室内はクリスマスモードになっていました。
手作りでつくられたという飾りも多く、なんとも素敵な空間になっています。

写真に写っている次男のもっちゃんは、割り箸でつくったゴム鉄砲に夢中です。
週末、おじいちゃんが遊びに来て
「最近の子供達は、遊び道具を自分達で作れることをしらない」
といって一緒につくってくれたという。

「子供達がまだ小さいこの時期に家づくりができてよかったです。
 これまで暮らしていたマンションでは考えられないほど、子供達といろんなことが出来るんです。」

「引っ越してから、キッチンが快適すぎて夫婦そろってのお酒の量が増えちゃいました。笑」

等など、いろんなお話をうかがえて
点検というよりお茶を飲みに行ったようになってしまいました。

2015/12/07

なんだか良い風景だったので、思わず写真を撮ってしまいました。

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お施主さんとの打ち合わせ後の事務所駐車場裏。
どんぐりを拾っています。
子供達はどんぐり大好きです。
大量に落ちて転がっていたどんぐりも、お施主さんや近所の子供達がち拾っていき、いつの間にか少なくなっています。

紅葉、落ち葉、どんぐり、枕木、
何気ない駐車場裏が、この季節になるとなんとも魅力的な空間にはやがわりです。

2015/12/05

東京都狛江市の現場で、養生はがしを行いました。
養生はがしとは、工事中に床や壁、家具などが傷つかないように貼っているカバーをはずすことです。
それは、今まで隠れていた床や家具、壁が見えてきて、一気に竣工へと向けてステップアップする瞬間でもあります。
お施主さんが初めて事務所に来られてから一年近く、ようやくここまで来たかーと私たちも感慨深くなってしまいます。

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この住宅でよく口にされていたキーワードは「懐かしさ」。
正直、「懐かしさ」をデザインするなんて、最初は難しくてよくわからなかったです。
今でもよくわかりませんが。
これといった基準があるわけでも、アンティークなものを使えばいいという単純なものでもない気がしますし。
人それぞれの気持ちの感じ方のような気もします。

しかし写真で伝わるかどうかはわかりませんが、養生をはがしてみて室内を見渡してみると、確かに感じるんです。
「懐かしさ」

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それは、お施主さんがこだわって床材やタイル、建具や取っ手、その中のアクリルガラス部分、スイッチプレートにいたるまで、徹底的に選び抜いたこと。
その気持ちに答えて、設計・現場を担当した中村君が細かな部分の取り合いや納まりを一生懸命考えたこと。
一緒になってセルフビルドをがんばったこと。

決して奇抜な家ではないけれど、そうした思いの集積がこの住宅にあるなんともいえない心地よい雰囲気をつくりだしているのだと思います。
そこに僕達はなんとなく「懐かしさ」のようなものを感じているのかもしれません。


2015/12/03

調布市小島町の家の竣工写真撮影を行いました。

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竣工写真といっても引渡しをしたのは3月末、そこから半年以上経っての撮影となりました。
というのも、引渡し・引越しのときの状態はこんな感じ。

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まるで工事中、内装の壁仕上げ工事が一切行われていません。
外壁の板張り工事や内装のタイル貼り工事など大量のセルフビルドを行ったこの家では、住んでからでも行える内装工事は後回し。
お子さんの学校の関係で、3月中に引越しをしなければならず、まずは出来るところから。

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しかし私も引渡しのときに、一切壁の仕上げが行われていない現場は初めて。
本当に住みながら仕上げなんて出来るんだろうか。
引越しの荷物整理などもあるのに・・・
との心配顔をよそに、お施主さんは「大丈夫ですよ」とニコニコ顔。

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いやー、本当にできあがりましたねー。
そして、写真でも伝わるほどに温かみがあり、楽しげな素敵な場所になりました。
まさに、お施主さんの人柄そのままの空間です。

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写真撮影は現場を担当した堤君。
引渡し前は、休日返上でお施主さんと一緒になってセルフ工事を手伝っていました。
こちらも思いのこもったいい写真が撮れています。

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2015/12/01

町田分室では、毎朝30分間の掃除をしている。
事務所は、外壁の一間おきにガラス張りとなっており、横の歩道を歩く人や近所の人からは中が丸見えです。
そう、事務所内や庭が荒れていると、この事務所大丈夫かな?とご近所さんに心配されそうな感じのつくりです。
そんな訳でスタッフには申し訳ないが、始業の30分前に集合し、半年前くらいから始めています。
その代わりといってはなんですが、集中して仕事をして夜はなるべく早く帰ろうと。
なかなか、思うようにはいかないことが多いですが。

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そんなか、先日読んだある本で建築家の大野勝彦さんがおっしゃっていたという、こんな文章が紹介されていました。

「町の工務店は町の掃除をしろ。朝ちょっと箒で掃いて、通りかかる人たちが
『いつも町の掃除をしてくれてありがとう。』
という風になればいい。
大きな企業になると、間接経費をたくさんかけても出来ないコミュニケーションが、毎朝掃除をするだけで出来るじゃないか。
(略)
その町で仕事をしているのだから、対価はないけれども、町でそういうことをしていることが仕事全体の流れの中に位置づいている。
そこに地域の工務店の強みがあるのに誰もきづいていない」

一見、そのような行為が新しい仕事につながるよ。
というような文章に読めるが、僕はこの言葉は公共性の話をしているのだと思う。

分室をはじめた頃、通りがかりのおじいさんがスタッフに
「毎年春になるとここに生えていた桜の木を見ることが楽しみだったのに切ってしまったのですね。」
とさみしそうに声をかけたという。

それは、町田事務所を建てた土地に、以前あった桜の木の話。
当初は残そうと計画して工事を始めたが、基礎工事をしているときに思ったより根がひろがっていて倒してしまった。
当時は、あちゃー、しょーがないかというくらいの気持ちだったが、
おじいさんのお話を聞いたときは、なんだかものすごく申し訳ない気持ちになったことを覚えている。

つまり、僕達のできる公共性とはそんなこと。
工務店も住宅も庭木でさえも、自分達だけのものではなく、町の一部であるということ。
そうしたコミュニケーションの中に僕達の生活や仕事があるということ。
そうした気持ちや行為によって豊かな町がつくられていくということ。

なんだと思います。

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