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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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田村和也雑想

2012年1月アーカイブ

2012/01/28

新宿にあるリビングデザインセンター OZONEでセミナーをやらせていただきました。
昨年、OZONE-家づくりサポート-の登録工務店となった事もあり、家づくりを考えている人や興味を持っている人を対象に「良い家のつくり方」という表題で一時間話をさせていただきました。

もちろん「良い家のつくり方」という表題に、はっきり答えを出せるわけではないのですが、ますいいの家のつくり方や施工例を中心に、日ごろから考えている事を、日ごろ、お施主さんと話しているような感覚で話をしてきました。

ozon1.jpg
当たり前の事ですが、全ての人にとっての「良い家のつくり方」はないと思います。
それは、人それぞれの住宅に対する考え方は違うからです。
ますいいでは、設計や施行においても、セルフビルド等なるべく参加型の家づくりを推奨しています。
住宅は家族をかたち作るもののひとつであると思いますし、住み手が住宅に対してしっかりと「考える」事や、実際に作業をして「知る」事は大切な事だと思うからです。
そして何よりも、そのほうが楽しいと思うからです。

ただし、そうしたデザインやものづくりに興味のない方にとっては、「面倒」以外の何者でもないと思います。
住宅を建てようとする建て主にとって大切な事は、建て主と価値観を共有でき、この事務所なら、この人なら、信頼して家づくりを頼める所を見極める事なのだと今回話をしてゆく中で改めて思いました。
それが一番の「良い家のつくりかた」かもしれません。

私もそういう人間になれるように努力してゆきたいです。

2012/01/24

21時過ぎ、窓から外を眺め雪が降ってきたと思ったら、みるみるうちに積もっていきました。
子供のころはもちろん、いまだに雪が降るとなんだかわくわくしてきます。

しばらくすると、「ドン・ドン・ドドン」と建物に雪合戦の流れ弾でも当たっているかのような音がします。
はじめはそんなに気にならなかったのですが、どんどんひどくなってゆきます。
こんな夜中に、近所の子供でもいたずらしているのかなと思い、寒い中、外に出て建物を一周し、あたりを見回すのですが誰もいません。

室内に戻り、鳴り止まない音を不気味に思いながら外を見ていると、道路を挟んだ向かい側の住宅の駐車場にとまっている車が上空から攻撃をうけています。
「ドン・ドン・ドドン」と。

再び外へ出て見上げてみると、
なんと犯人は上空を走っている高圧電線です。
電線に積もった雪が、固まって落ちてきているのです。

写真の円形に土が見えている部分は足跡ではありません。
高圧電線からの爆撃跡です。
結構すごいでしょ。

yuki.jpg

2012/01/23

午前中、ご相談をいただいている東京都国分寺市の住宅の打ち合わせに伺いました。
築40年になる住宅をリフォームするか、この際、新築に建て替えるかの相談をうけました。

この住宅はお施主さんが、8年前に中古物件で購入しました。
古い家ではありますが、その状態をみると、ご自分で少しづつ手を加えながら、大切にされてきた様子がわかります。
しかし、水周りの使いづらさ、断熱材が入っていないための冬の寒さ、そもそも構造は問題ないのか、そういった不安から今回ご相談をいただきました。

こうした築年数の古い住宅の建て替えか、リフォームかの判断は非常に難しいところがあります。
もちろんお施主さんの愛着のある家ですので、リフォームをして問題を解決する事が一番良いと思います。
しかし、水周りを使いやすくすることや断熱性能を向上させることは簡単ですが、構造を現行の基準に合うように補強するには、かなりの費用がかかってしまう事が予想されます。
内装をはがし、骨組みの状態にし、痛んでいる材料を取替え、筋交いや金物補強をしてゆく。
そして上部の木構造が強くなると、地震が起きたときに従来以上に建物が浮き上がろうとする引っ張りの力が基礎コンクリートにかかる為、基礎部分の補強も必要になってきます。
そんな事をしていると、新築が建ってしまうくらいの費用がかかってしまうことが予想されます。
敷地の事情で再建築不可の建物ならばまだしも、今回の敷地は新築も可能ですので、そこまでするならば建て替えようとなるわけです。

しかし別の考え方もあると思います。
例えば現行の構造基準を1とすると、リフォームをして建物全体で0.7くらいになるように構造補強をしてゆくという考え方です。
つまり、大地震がおきた際に、部分的には壊れたとしても、おそらく建物が崩壊しない、ひっくり返らないだろうと考えられるくらいの補強をする。
「おそらく・・・考えられるだろう」というのは、リフォームですし0.7という数字に問題ないと言える根拠はないのですが、現状よりは確実に構造的なバランスは良くなり、建物は強くなるということです。
今回の住宅ですと、水周り、断熱性能を向上させて、上記のような構造補強を行なっても、新築の1/3程度の予算で行なえるのではないかと思います。

新築にせよ、リフォームにせよ、住宅に手を加える事は多くの費用を必要とします。
住宅を考える事は、今後の家族の設計、家族のかたち(お施主さんの言葉の引用)を考える事だと思います。
じっくり考えていただき、最良のかたちでスタートできればいいなと思います。


2012/01/14

お問い合わせをいただいている、神奈川県川崎市の住宅の敷地調査へ行ってきました。

敷地は、道路面より2M程高台にあり、道路を挟んで緑地に面している、とても雰囲気の良い場所です。
これまでも、何度かこうした緑地に面した敷地で設計をしましたが、こういった敷地は周りの風景をうまく取り込むと間違いなく良い雰囲気の住宅になります。

kawasaki1.jpg
しかし今回の敷地の問題は、いつ作られたかも解らない約2M~2.5Mの石積みの上に位置していることです。
昔のものなので、所有者である川崎市も図面などは持っていませんし、もちろんその強度もわかりません。
それ故、地震などでこの石積みが壊れてしまう可能性は十分に考えられます。
しかし先にも書いたように、石積み自体は川崎市のものですので、作り変えるわけにもいきません。

kawasaki%203.jpg
そこで、今回の住宅は、この石積みに建物の荷重かけないように設計しないといけません。
簡単に言うと、隣の石積みが万一、崩壊しても建物には全く影響がないように設計しないといけません。
影響が無くなるまで、石積みより離して建てることが一番簡単なのですが、そうすると敷地の中に必要なボリュームの建物が建たなくなってしまいます。

そのため、石積み崩壊時に建物が倒れないように基礎を深くするなどいくつか方法はあると思うのですが、土工事やコンクリート工事は、慎重に考えないと費用がかかるところですし、折角、このような敷地なのでその対処方法が建物をより魅力的にするような方法が考えられるといいなと思います。


2012/01/09

先日、模型写真を紹介した、東京都稲城市の家の基本設計を進めています。
年末にクライアントと打ち合わせをし、スキップフロアーのボリュームや大まかな方向性は決まりましたが、水周りの配置やダイニングスペースとキッチンの配置などを調整しました。
水周り、物干し場所、キッチンの配置などは、実際に使う人によって作業の仕方や、重要なポイントが違う為、慎重に決めるようにしています。
クライアントの意見はもちろん、今までに設計した物件の実際に使われているクライアントから聞いた意見などを参考にしながら、今回は3案提案してみる事にしました。

午後は、川口のリフォームの実施図面を作成。
こちらは、見積もりを取りながら、細かい設計を詰めていっています。

夜は、近所のTUTAYAで借りてきたDVD「息もできない」を見ました。
町田に引っ越してから、TVのない生活をしている為か、本を読んだり、DVDを見る機会が増えました。


「母なる証明」 ポン・ジュノ
「十三人の刺客」 三池崇史
「殺人の追憶」 ポン・ジュノ
「東京原発」 山川 元
「奇跡」 是枝裕和
「息もできない」 ヤン・イクチュン

数えてみると、今年に入ってからもう6本も見ています。
印象に残っているのは「東京原発」と韓国映画の3本です。

「東京原発」は役所広司演じる東京都知事が東京に原発を誘致しようと提案する話。
そこで、原発推進派と原発反対派が現れ、原発誘致について討論します。
話されている内容は、福島原発事故後にTVや新聞で語られていた内容と全くといってよいほど同じでした。
しかし驚くべき事は、この映画は2004年に公開されている事です。
やはり、知っている人は知っていた訳で、いかに自分が原発に対する知識や関心がなかったかに改めて気づかされます。
映画としても良いのでお勧めします。

韓国映画の3本は友人に薦められてみたのですが、シナリオの構成力もすごく、それぞれの撮影の仕方も独特でおもしろく、圧倒されてしまいました。


2012/01/06

あけましておめでとうございます。

ますいいは今日が仕事はじめです。
本年もよろしくお願い致します。

お正月は、島根県の実家に帰省し、地元の友達と飲みに出たり、DVDで映画を見たり、長い移動中の電車で本を読んだり、ゆっくりとした時間を過ごしました。
なかなか、普段の仕事で忙しくしていると、何日もゆっくりと過ごす時間はないので、大変貴重な時間に思えます。


折角なので、本とDVDの感想を。

「奇縁まんだら」 瀬戸内寂聴
kiennmanndara.jpg日本経済新聞に連載されていたエッセイをまとめた本。 瀬戸内寂聴が今はもう亡くなった、ゆかりのある作家との交友を愛情を持って赤裸々に描いています。 どれも名前を聞いた事のある有名な作家ばかりだけれども、語り口調のようなユーモラスな書き方で、親しみもわき、非常に面白く、帰りの電車の中で一気に読み終えてしまいました。 人との出会いを書いているようで、実は自伝のようでもあり、あまり知らなかった寂聴さんの人となりが見えてきます。 よく言われることかもしれませんが、その人とは、実は周りにいる人や囲まれている物、本等の周辺との関係から、おぼろげながら立ち現れてくるものという事に改めて気づかされた気がしました。


「大聖堂」 ケン・フォレット

daiseidou.jpgこれは上、中、下とある長編なのでまだ半分くらいですが、とても面白く読んでいます。
十二世紀のイギリスの話で、国王による統治と教会による宗教的な統治とが重なっていない、非常に混乱した時期における社会の構築を「大聖堂を建てること」を通して描いています。
「大聖堂を建てること」は、ただ設計者が図面を引き、職人が作るだけではない。
資金を稼ぐ為に、町の市場を活性化したり、敵から町を守るなど、「大聖堂を建てる」という目的のためにひとつの共同体が一致団結してゆきます。
教会にとって大聖堂は神様に祈りを捧げる大切な場所であると同時に、ひとつのシンボルです。
しかし、この物語ではそれ以上に大聖堂を建築するという行為によって、個人個人が自分を律し、共同体(社会)を構築してゆくという、建築することの魅力を描いているように思います。
これは、住宅のような小さな建築も全くかわらないと思います。

 
他にもDVDや映画館で映画を見たのですが、長くなってしまいそうなので、また今度紹介します。


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