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田村和也雑想

2011年9月アーカイブ

2011/09/30

赤羽の家では、サッシの取り付けも終わり、外壁の下地工事が進んでいます。

この家では、屋根同様、外壁も木質系断熱材のイーストボードによって外断熱を行っています。

i-suto.jpg外断熱のイーストボードの上に、タイベックシルバーと呼ばれる通湿防水紙を貼ります。
タイベックシルバーは、通常の通湿防水紙とは異なり、表面のアルミニウムで輻射熱を反射し、夏涼しく、冬暖かい効果があります。
通湿防水紙の外に張られた胴ぶちの間を夏温まった空気が上昇し、屋根から抜ける仕組みになっています。

taibekku.jpg

2011/09/28

午前中、町田分室事務所の大工工事の打合せを石黒大工さんと行いました。

ますいいで仕事をしてもらっている大工さんは、皆個性的で面白い人が多いのですが、石黒さんは30半ばの若い大工さんです。
ますいいの設計はデザイン上、複雑で面倒な大工工事が多いのですが、石黒さんは納まりなどの想像力が豊かです。また、ますいいの仕事を楽しみながら、やりがいを感じてもらいながら仕事をしている感があり、設計者としても緊張感を感じながらも、話をしていて楽しい大工さんです。

午後より、三鷹の現場へ行きました。
三鷹の家では、下地工事が完了し、これから仕上げ工事へと入って行きます。
ようやく室内も形になり、リビングのハイサイドライトからきれいな光が入ってきています。

miatakhaisaido.jpgこの敷地は、高度斜線が厳しく、北側の高さを抑えなければなりませんでした。
そのため、二階の北側にキッチンやトイレ、浴室等の水周りを配置した天井の低い空間と天井の高い南側のリビング・ダイニングという具合に天井高さにメリハリをつけました。
その天井の高さの違いを利用して、その隙間にハイサイドライト(高窓)を設置しました。
視線も空へと抜け、部屋にも広がりが生まれると同時に北側からやさしい光が差し込んできます。

2011/09/24

世の中は三連休ですが、ますいいでは土曜日、祝日は仕事をしています。
それは、土曜日や祝日にお休みのクライアントが多く、その日が打合せになることが多いからです。

仕事を始めてからずっと祝日は仕事なので、祝日を忘れている日が多いのですが、いつからか町や事務所の雰囲気で祝日に気づくようになりました。
それは、朝出勤する際に人通りが少なく町が静かな様子や、事務所の隣の公園で子供や親子連れが遊んでいる声が聞こえてきたり、そして何よりも他の会社が休みのため、事務所に電話がかかってきません。

また、ケースバイケースですが、現場が休みになっていることもあり、携帯電話に職人さんからかかってくる電話も極端に少ないです。

そんな理由で、かえって今日みたいな日のほうが事務仕事や図面を描く作業に集中でき、いつもより仕事がはかどります。


2011/09/22

スペリオールの最新号が届きました。

前にも書きましたが、スペリオールで連載されている「匠三代」の建築監修をやらせてもらっている関係で、小学館さんから毎号いただいています。

superio-ru.jpg最新号は、「匠三代」が表紙を飾り、巻頭カラーで新章の「茶室編」がスタートします。
ストーリーは古い仕舞た屋風の住宅をリフォームして、茶室を作る話です。
しかし普段の仕事では、なかなか茶室を作るという機会はないので、いろいろと本を読んで調べながらの作業となり、苦労しました。

また、「茶室編」の打合せの中で、編集者さんから出た「和とは何か」、というテーマも随分考えました。

一口に「和」とか「和風」と言っても、桂離宮のような数奇屋作りの建築から、茶道における所作のようなもの、剣道や柔道等の武道の精神、三丁目の夕日に描かれるような場面や、生活のあり方、単純に畳と障子の部屋や庭に植えられている竹等も「和」と言えてしまいそうで、とりとめもない言葉のように感じます。

難しいテーマなので、これからも実際の仕事の中でも考えていかなければいけないテーマだと思いますが、「茶室編」のストーリーの中でも考えたことが少し反映されています。

コンビ二にも並んでいると思いますので、ぜひ一読してみてください。

2011/09/20

蕨の駅前に建つテナント付住宅の提案をしました。
用途は1階にテナント、2階にオーナーさんの経営する飲食店、3階、4階が住宅となります。

間口の狭い敷地のため、うなぎの寝床のように細長い建物になってしまいます。
テナントや店舗は、外観の印象でお客さんを引き込まなければならないため、このような敷地の場合、テナントや店舗の間口をいかに広く見せてあげることが出来るかが重要なポイントのひとつです。

勝負は2階の店舗や3階の住居へ上がる階段をどのように設置し、建物のファサード(正面)を広く見せることが出来るかです。


まずは、スタイロフォームで建物のボリュームをいくつか切りながら、いろいろな可能性を検討してゆきます。

dennguri%203.jpgそして今回は下の写真のようなイメージを提案させていただきます。

dennguri2.jpg
dennguri1.jpgまず、建物の前面に少し引きを取り、そこに2階、3階へ上がる階段を設置します。
階段は 鉄骨を使い、軽やかな構造として存在感を消すことにより、階段越しに奥の店舗が垣間見ることで、店舗の間口が広く見えることを期待しています。


唯一の気がかりな点は、2階へ行くお客さんの使う階段と3階へ行く住宅の階段を分けることが難しい点です。
階段を分けてしまうと、その分面積をとってしまい、テナントや店舗の床面積がどんどん狭くなってしまいます。

そこで今回の提案は、2階から3階へ上がるプライベートな階段を柔らかく隠すようにルーバーを設置しました。
通りを歩く人から住宅へ上がっていく人の姿を隠し、軽やかな鉄骨階段と共に、この建物の特徴的なファサードを作りあげています。


2011/09/17

神奈川分室・町田事務所の工事現場に看板を立ててきました。

看板と言っても、工事のお知らせ看板ではなく、神奈川分室をアピールする広告看板です。
近所の人や通りすがりの人にどんな会社のどのような建物が建つか知ってもらい、少しでも新しい仕事につながるといいなと思います。

bunnsitukannbann.jpg現場は、基礎の根切(掘削)が終わり、砕石を敷いています。

11月オープンを目指し、急ピッチで工事を進めています。

2011/09/15

赤羽の家では、屋根の下地工事を大工さんが行っています。

この家では、通常使用するグラスウールやスタイロフォームとは違い木質系断熱材を使用しています。
木質系断熱材は、断熱、防音、調湿性能など木本来の特徴を生かした特性に加え、生産で必要とするエネルギーが他の建材に比べて極端に小さく、生産や廃棄の過程での廃棄物の発生も無い、その性能のみならず生産から廃棄まで含めたトータルで環境にやさしい材料です。

今回の屋根の仕様は、まず、ウッドファイバーという木の繊維で出来た断熱材を垂木の間にはめ込んでゆきます。
メーカーの出している施工仕様によると、垂木間に受け金物を設置して上から落とし込むのですが、それだと真ん中が垂れてしまうため、大工さんがコンパネを細く刻んで、垂木と垂木の間に断熱材受けを作って、なるべく隙間があかないように、ひと手間かけてきれいに施工してくれています。

akabaneyane.jpg次に垂木の上に構造用の合板を打ちつけ、さらにその上にイーストボードという木繊維を圧縮形成した断熱材を貼ります。
壁も同様の仕様になるので、ウッドファイバーによる内断熱とイーストボードによる外断熱の二重断熱構造になっています。

akabaneyane2.jpg写真の左側の茶色い部分がイーストボードです。

また、右側に貼っているのは、イーストルーフと呼ばれる耐水シートですが、これもこだわりです。通常は、アスファルトルーフィングと呼ばれる黒いシートを貼るのですが、このイーストルーフは、表面のアルミ光沢のおかげで、日射熱を反射し輻射熱による室内の温度上昇を妨ぎます。
メーカーの出している実験データでは、下地野地板のアスファルトルーフィングとの比較で 最大7℃の違いが出るようです。

屋根下地工事は、この上に通気層を設け、コンパネを貼って終了です。

断熱性能・仕様の選択は費用の問題もあるので、クライアントの考え方や建物の建つ地域性によってそれぞれですが、環境やエネルギーの問題から目を背けられない今、われわれ設計者も真剣に考えていかなければいけないテーマのひとつだと思います。

2011/09/12

神奈川分室の町田事務所、ようやく着工しました。

震災の影響や日常業務の忙しさに追われ、なかなか思い通りに進まなかったのですが、本日ようやく着工です。

本日の現場作業は、基礎の位置や高さを実際の敷地に出してゆく遣り方という作業です。要するにこの位置が実際の建物の位置や高さになります。

通常は基礎業者がこの作業を行うのですが、日頃からクライアントにもお勧めしているように「出来ることは自分達でやろう」という意気込みで、事務所の田山君と二人で行いました。

まず建物の外周部に杭を建てます。

yarikata1.jpg次にその杭の一定の高さの位置に貫と呼ばれる木の平板を水平に打って行きます。
この高さが敷地における建物の基準の高さとなるので、わりと重要です。
補強のために、筋交いのような斜材を留めて、最後に建物の正確な位置に糸を張って終了です。

yarikata2.jpg建物の位置や高さを決める重要な工程ですが、作業的にはシンプルで原始的とも言える作業です。

実際に住宅を建てようとする人も、私達もそうですが、意気込みと時間さえあれば建築工事の中で、自分達で出来ることは結構あります。
壁のしっくいや塗装作業などは典型的ですが、先日、お盆休みを利用されて三鷹の家ではクライアント自ら床を組みました。

こうしたセルフビルドはもちろんコスト削減にもなりますが、現場に出て作業し、家づくりに実際に参加することで、建物が出来てゆく過程を共有することは何よりも楽しいものです。
また家の作られ方が少しでもわかると、ちょっとしたメンテナンス等は自分で行えるようにもなると思います。

もちろん、人によって出来ることや、時間の都合もありますので、その人その人に合った家作りの参加の仕方を提案してゆければと思います。


2011/09/09

赤羽の家、上棟しました。

akabanejoutou.jpg
akabenejoutou2.jpg上棟は現場工程の中でも特別な出来事です。
基礎工事ももちろん大事な工程ですが、半年以上お施主さんと話し合い煮詰めてきた住宅に対する思いや希望が、紙の世界から飛び出して現実の世界に建ち上がります。

昨日まで何も無かった基礎の上に、一日で木造の躯体が建ち上がる様は幻のようで、職人さんが組み上げていく様子はいつ見ても見飽きることがありません。

現場はこれから大工工事が始まり、いよいよ工事も本番ですが、2階に設けたリビングの勾配天井がロフトへとつながる、のびのびとした気持ちの良い家になりそうで楽しみです。

2011/09/07

赤羽の家では、基礎が出来上がり、本日土台敷きを行いました。
土台敷きは、文字通り、上棟の前に基礎の上に土台を敷いてゆく作業です。

通常は、基礎と土台の間に基礎パッキンと呼ばれるプラスチックのパッキンを挟んで、床下に湿気がたまらないように、換気のための隙間を設けます。
しかし、今回の赤羽の家では、気密パッキンと呼ばれる、スポンジのようなものを挟んで土台と基礎を締めつけることによって、空気の抜けない設計を行いました。

akabanekisopa1.jpg

写真のトラックの荷台に載っているロール状のものが気密パッキンです。

akabanekiso-3.jpg

基礎と土台を密着させています。

その理由は、床下に蓄熱式の放熱暖房を設置するためです。
床下放熱器で暖められた空気を土台と基礎の隙間から外に逃がすことを防ぎ、床に設ける通気口から暖かい空気が上昇し、家全体に広がってゆきます。
通常の家のように、床下を外部空間として扱うのではなく、室内の一部として扱って、冬場24時間全館暖房とする計画です。
熱源は、深夜電力を利用するヒートポンプ形式のため、ランニングコストも抑えることが出来ます。
エアコンのように空気を無理やり暖める計画とは違った、放射熱で家全体がほんのり暖かくなるような気持ちの良い空間に仕上がります。

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