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設計室雑感

2012年12月アーカイブ

2012/12/28

辻 邦生 『安土往還記』 読了

 

本書は、織田信長を主人公にした歴史小説です。

タイトルの「アヅチオウカンキ」という響きが気に入ったので、読み始めました。

www-9.masuii.co.jp.jpeg信長が居を構えた岐阜の安土城を舞台に、戦乱の模様が描かれています。
物語の語り手はイタリア人のキリスト教徒に設定され、異文化・異国人の視点から信長像が綴れています。


その信長像は「事の成ること」に、集中してエネルギーをかけるという人物像です。

自己に課した掟に一貫して忠実であろうとし、その掟とは「理に適う」ということであった。
事の道理に適わなければ、決して事は成らない、と信じていた。
それまでの考えが、もし「理に適わなければ」、躊躇なくそれを捨て去った。
中途半端な無駄口は叩かず、起床や就寝時間、馬術の訓練、執務、戦術研究など寸刻も狂うことなく続けられる日課。
たとえどんなに興が乗ろうと、一定の時間がくれば、なんの未練もなくその日課をやめ、規則正しい簡素な生活を貫く。
野山を疾駆して作戦を指揮し、飾りの無い単純な衣服を着用するのも、それが、ただ、「事が成る」のに適していたからだ。

他方で、新規の技術には柔軟な理解力と好奇心をもち、数理的な明晰さを好んだ。
空疎な空念仏ではなく、実際に物事を動かしうるような知識を求め、事を成すために、理に従うことに徹する。

本書を読んで思い浮かんだのは、「克己」という言葉でした。
虚飾を排し、絶えず自己を駆り立てる、その直線的な生き方は、決して真似することは出来ませんが、簡潔明瞭な力強さを感じます。

近世に生きた、近代人を描いたような1冊でした。

佐野

2012/12/20

篠山紀信展 写真力
東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「篠山紀信展 写真力」に行って来ました。
写真家の中で恐らく日本では最も名の知れた存在のひとりでありながら、「美術館は作品の墓場のようで嫌い」との理由から日本では展覧会を開かなかった巨匠の、国内初の美術館での展覧会です。
展覧会は、「GOD」(鬼籍に入られた人々)→「STAR」(すべての人々に知られる有名人)→「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)→「BODY」(裸の肉体、美とエロスと闘い)→「ACCIDENTS」(東日本大震災で被災された人々の肖像)と、5つのテーマで構成されていました。
「STAR」には山口百恵からAKBまで、篠山紀信の真骨頂である、アイドル写真、スター写真が展示されています。
自身の解説によれば、彼女らの知られざる内面を表現したり、真実の姿を見せる、といったことには興味はなく、時代を写すイコンとしての彼ら/彼女らの輝くエネルギーやパワーを写真に封じ込め、世界に発散させることが自分の写真の目的であるとのことでした。
天井高6mの展示空間に大伸ばしにされて展示されるそれらの作品は、「STAR」のキラキラとしたポジティブなエネルギーを会場全体に充満させ、余計な批評や理屈を寄せ付けない絶対的なオーラを発していました。
続く「SPECTACLE」「BODY」の展示からは、巨大パノラマ写真の圧巻もさることながら、他の商業写真家の後追いを、圧倒的なスピードとエネルギーで置き去りにしてきた篠山紀信の作品史を一覧することができ、そのリアルとファンタジーが入り混じった作品群の「写真力」にただひたすら圧倒されます。
会場の出口には、篠山紀信による「写真力って何?」というお言葉が。
なんだか元気の出る文章なので一部抜粋します。

「写真力」? 写真の力が漲った写真ね。
写された方も、撮った者も、それを見る人々も、唖然とするような尊い写真。
特に、人の顔の写真ってすごいよね。いろいろなことを思い起こすし、あの頃、あの子と付き合ってたとか、でもグラビアの子に随分お世話になったとか(笑)、あの時代貧乏だったけど今より幸せだったかも・・・とか。時空や虚実を超えて、脳裏に強くインプットするイメージの力が、写真力ってわけだ。
そんな写真ってどうやったら撮れるかって?
そりゃ大変なんだよ。めったにそんな写真は写らない。
だって人知を超えた写真の神様が降りて来なくちゃ、すごい瞬間は立ち現れないんだもの。
その為にはあらゆる努力をする。被写体へのリスペクト、その場の空気を正しく読み、自分の感性を最大限にヒートアップさせる。すると本当に偶に神様が降臨する。そりゃ、すごいぞ。そこで撮れた一枚は、その人への想いはもちろん、時代や自分史をも思い起こさせる力になってしまうんだから。
で、この展覧会は、50年間にわたって撮ってきた写真の中から、飛び切り写真力のある写真ばかりをえらんでみたものなんだ。
よりすぐりの顔、顔、顔・・・・・・。写真ってスゴイぜ!

田部井俊介

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2012/12/11

自然と庇を


最近、庇の出の浅いモダンな建築を多く見るようになりました。
現代的でスタイリッシュでシャープな印象で格好良いと思います。

が、自分がそこで生活するのを考えると私はどうも庇が恋しくなってしまいます。
私は庇がもたらす景色と機能性が好きです。

そこで先日、以前からずっと気になっていた根津美術館に行ってきました。
2m近く庇が跳ね出し物凄いインパクトでした。どこを見てもワクワクしました。

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モダン建築であり日本の建築風潮を共存させた和モダン建築。お互いの美味しい所を絶妙に織り交ぜて造り上げられているなと感じました。

この建築からヒントを貰い、将来自分の理想とする設計のアイディアとなればと密かに思いました。

ランドスケープも素晴らしく都心とは感じさせない庭園に癒されました。もし、建築に興味が無い人でも楽しめる場だと感じました。

大好きな自然と庇を一度に味わえた素晴らしい一日でした。

柳沢 和孝

2012/12/01

興味あるものVol.2 ~ほぼ日手帳~

私は社会人になってから初めて手帳というものを持ちました。学生時代はバイトの予定と友人と遊ぶ予定しかなかったようなものですから必要なかったのだと思います。(ちゃんと学校には通っていました。)会社に入ってからはいろいろな人への連絡、指示を受けたときに忘れないようメモすること、一週間の中でどんなことをいつするべきか等々、さまざまな情報を処理しなければなりません。

最初こだわりなどはなかったのですが、使い慣れてくるとこんな欄があったらいいなとか思い始めてきました。一週間の予定だけでなく、打ち合わせしているときのノートにも使えたらいいなとか、ペンを止められたらいいな、などといった感じです。

2009年の暮れに初めて「ほぼ日手帳」というものに出会いました。何気なくどんな手帳がいいかなーなどと検索していたら目に付いたのです。ほぼ日手帳は著名なコピーライターである糸井重里氏の運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」というWEBサイトで生まれたものです。紙質、製本方法等の細部までこだわった製品で、年間手帳売り上げのNo1に何度も輝いています。

一番の特徴は一日一ページでしょう。これがとても使いやすく、ノートにもなり、メモ代わりにもなり、ちょっとした図面スケッチも書き込めます。そして豊富なカバーラインナップも魅力です。私は「世界の伝統柄シリーズ」を毎年購入しています。各国の伝統的な文様などをアレンジしてプリントしたカバーです。少し派手な年もあるのですが、それも面白いかなと思っています。

いろんなことを正確にこなすためにも手帳は手放せません。日々の生活に必要なものがとても満足できる製品であること。小さなことですが、そんなことの積み重ねが日々の充実につながっていくと思っています。

池上

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121201-4.jpg手帳カバー 上から 2011年 2012年 2013年 世界の伝統絵柄シリーズの中から毎年違うものを選んでいます。

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