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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2020/07/12

今日は朝から先生を自宅にお招きしての茶会準備。朝10時にはスタートするということで、5時には起きて掃除をスタートである。

続いて花を生ける。前日に送られてきた花の種類は「桔梗・虎の尾・キリンソウ・針玉アザミ・撫子・半夏生・甘茶・縞トクサ」である。茶室には桔梗・虎の尾・縞とくさを青交趾の鶴首花入れに飾り、それ以外は待合の花器に生けることにした。明智光秀の旗印でもある桔梗の青い花は、その造形がとても美しい。僕はこれまで花を真剣に眺めたことなどほとんどない。だから今朝も恥ずかしながら桔梗ってこんなにきれいな花だったんだ・・・、のすごく初心者的反応なのだけれど、こういう反応を真剣にできるにはやっぱり自分で花を買って自分で生けるという経験をするしかないのだろうとも思うのである。なんでもやってみるに限るのだ。

軸は「流泉為琴」を飾った。濃茶・点心・薄茶のスタイルなので、初めは軸のみ、薄茶の時に床飾りを変えて花と香合を飾ることにした。やっぱり総飾りよりも転換があった方がドラマチックでよい。

お菓子は東松山の清晨庵さんで「浪の花」。お菓子をいただくといよいよ濃茶のスタートだ。

釜の湯はよく沸いている。釜鳴の静寂の中で、僕なりに精一杯お点前をする。濃茶は上々である。だまができないように練ることができると何とも言えない良い気分である。二文字の灰がたは80点というところだろうか。ふじばいと白檀のお香が無かったことは反省である。初めてですべてを準備するのはやっぱり難しかった。棚は日月棚を使用した。太陽と月、そして大地、この組み合わせがなんとなく建築に通じる意思を感じた。茶入れは瀬戸の肩衝、茶は嘉辰の昔、釜は鶴首である。茶杓の銘は「主人公」、自分自身を見つめようというこの言葉は大切にしたい。

濃茶が終わると先生と妻と3人で食事をし、続いて薄茶席に移る。移るといっても同じ部屋、この部屋一つしかないので先ほどの転換である。先生が食事をしている間にこっそりと部屋を抜け出し、茶室に行って準備をする。転換を見て頂いた時の驚く顔を見るのが楽しみだ。このいたずら心は建築の設計と通じるものがある。菓子は朝顔せんべいに波。薄器は吹雪。茶は松柏である。

楽しい時間はあっという間に終わり13時お開きとなった。初めての茶会、しかも一客一亭、そのお客様は先生と決めていた。2010年の秋にたまたま聞いた鵬雲斎大宗匠の講演会で興味を持ち裏千家に入門したから、かれこれもうじき10年が経つ。大震災の前年に入門し、10年後はコロナ騒動の渦中である。人の世にはいろいろとあるものだ。そもそも侘び寂びの茶道が起こった利休のころは戦国の世、それに比べれば現代は平和である。

茶会が終わり少々やすんで、軽いジョギングを行う。お菓子の後には運動をしないとやっぱり体によくないのである。

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2020/07/11

10時、東京都新宿区にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。現在実施設計の終盤戦ということで、第2回目の見積もり提示を含めての打ち合わせとなった。仕上げの種類も大方決定したのだけれど、1階の土間仕上げの部分には大谷石を貼ることとなった。大谷石というのは古い塀などに利用されることが多い材料で、栃木県の大谷という町で産出される比較的柔らかい石である。表情が豊かで、とても良い雰囲気になるになるので僕も好きな素材の一つである。ちなみに僕の家のテレビボードは大谷石の上に板を敷いただけの簡単なものなのだけれど、それでも十分雰囲気を出してくれる素材の持つ力には感心させられる。石というのは長い年月をかけて地中で固まってできたもの。だからこそ持っている本物の素材ならではの力なのだろう。

2020/07/10

埼玉県川口市にて進行中の川口裏路地計画にまた新たな依頼が舞い込んできた。川口市の本町1丁目というところにあるとても古い古民家がある。この家はすでにとても丁寧にリフォームをされて、所有者のご家族が暮らしているのだけれど、その隣にこれまた古い離れがあって、同じ敷地には門と倉庫もあり、それらをまとめて登録文化財に指定してもらい、さらには古い離れを利用して魅力的な裏路地づくりにつながる利用を考えてほしいというご相談を受けた。まさに川口裏路地計画にふさわしいプロジェクトになりそうな予感がするのだけれど、果たしてどうなる事やらである。まずは現地の調査などから進めていきたいと考えている。

2020/07/07

朝礼終了後アックプロジェクト打ち合わせ。

13時過ぎ茶道稽古。七夕の今日は洗い茶巾・葉蓋のお点前を行った。洗い茶巾というのはあらかじめ水を張った平茶碗の中に茶巾を入れておき、点前の途中で茶巾を絞るという。暑い夏にふさわしい何とも涼し気なお点前である。葉蓋というのは、水に示した葉を水指の蓋の代わりに利用して、点前の途中でふたを開けるときにその葉を折りたたんで建水に捨てるというものだ。どちらも夏のお点前だから一年に1度しかお稽古をしないけれど、なんとなくこのお点前をやる時期が来たんだなあという自分自身の体に染みついたリズムになっているようだから面白いものである。今の時期は花がないねえ、なんて会話をまさかするとは思っていなかったが、こうして染みついていく季節感こそが、四季の移ろいを大切にする茶道の良さなのかもしれない。

今日は七夕である。いつも商店街で行われる祭りは中止になってしまったけれど、こういう時だからこそ余計に季節感を大切にしていきたいと思うのである。

2020/07/06

埼玉県川口市にある青木の氷川神社さんにて進行中の「古神札納所兼トイレ棟新築工事」の現場が、大工工事を終えて仕上げ工事の段階に入った。

神社の境内に造る建築ということで、地面から湧き出てきたような大らかな大地をイメージさせる平屋の古神札納所兼トイレ棟のボリュームに、大きくて平らな屋根をダイナミックにかける建築とした。約20mの左右に大きく広がる軒裏には杉板を貼り、傾斜を与えた外壁には土壁をイメージした左官仕上げを施している。トイレ棟の内装にはシナ合板にオスモウッドワックス白染という仕上げを採用し、優しいイメージの仕上げとした。屋根の浮遊感を醸し出すために、外壁上部には全周にわたってハイサイドライトを設えている。木製建具やカウンターなどの造作木部には国産材のオニグルミ(ウォルナット)に大工職人の手による丁寧な加工を施し、神社の境内にある付属建築として地域のシンボルとなる建築としてふさわしい意匠を目指している。

竣工まであと2か月ほど、最後までしっかりと進めていきたいと思う。

2020/07/04

ご前中、埼玉県川口市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。実施設計の終盤戦ということで、各所の仕上げに関する仕様の確認や、電気設備図などのご説明をさせていただいた。

午後、埼玉県川口市にて設計中のAさんの家の打ち合わせ。基本設計を終えて、1/50模型を作成したところである。この字型の平面の中心に中庭を設え、すべての部屋から中庭に対して開くことができるプランとなっている。中庭は防犯に配慮し外部からは入ることができないように設えているので、小さなお子様が遊んでいても安心だ。リビングには薪ストーブを設置し、中庭を含むこの住宅の重心のような場所を作り出した。薪を燃やした時に現れる炎を見ながら過ごす時間は、子供たちが成長する中で、とても良い思い出の一ページになるんだろうなと思っている。

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2020/07/02

午前中、僕がまだ30歳のころ、つまり15年ほど前に造った「さんかくの家」の、新しい住まい手となったTさんご夫妻の依頼での、リフォーム工事の現地調査に立ち会った。もともとこの家に住んでいたTさんは(偶然どちらもTさんなのでY・Tさんと書くことにしよう)、めでたくご結婚されて横浜に移住した。せっかく作った家を取り壊すことなく別の住まい手に引き継ぐことができないかというご相談を受けて、募集したところ、一番最初に現地に身に来ていただいたTさんご夫妻が、購入することを決めてくれたのだ。Y・Tさんもこのことにはとても喜んでくれた。すごくこだわって作った薪ストーブも、この先大切に使用してくれる方が見つかったのは本当にうれしいことだと思う。建築とは本来こんな風に住み継がれていくものなのだ。日本の住宅はどうしても短時間で壊されがちであるけれど、これからの住宅はきっとこういう風に受け継がれることのほうがスタンダードになっていくような気がする。こういうことは多分、僕たち日本国民の民度のようなものにもよるのだと思う。ますいいのクライアントには、真新しいものはあまり好きではない、という方が多いが、そういう感覚もまた国民性が洗練されるにつれて醸成される価値観なのだろう。

12時、新しく竣工した川口市役所・市長室を訪問。山下設計が設計を行い、地元のゼネコンが造った作品である。1階は駐車場、2階を主なエントランス階として、洪水時にも機能不全に陥ることが無いように備えている、免震構造を採用した最新式の建築である。なんとなくまだ使いこなせていないような感じだけれど、耐震性が全くないと評価された庁舎から移動した職員さんたちはやっと一安心というところであろう。

2020/06/30

午前中は東京都杉並区にてリフォームを検討中のMさん打ち合わせ。設計事務所を運営されているお父さんが設計をしたご実家に住んでいるMさんご家族のためのリフォームの仕事なのだけれど、実際に設計をしたお父さんもまだ同居されているという。つまり設計者がそこに住んでいる状態で、僕たちが設計をしたリフォームを施すという何とも難しそうなお仕事なのである。お父様は70歳、まだまだ現役世代である。次回打ち合わせはお父様のご一緒にということにしたのだが、なんとなく楽しみに待つとしよう。

実は、ますいいリビングカンパニーのお施主さんは建築関係者が多い。これはクライアントのこだわりを実現することを一番に考えている家造り、コストコントロールを共有する家造り、そしてセルフビルドを取り入れる家造りを行っていることが理由である。大手ゼネコン、設計事務所、ハウスメーカー、土木関連、住宅コンサルタント、設備関連事業、建材メーカー、水道工事などの職人さん・・・、クライアントの半分くらいはこうした職業についている方々だ。僕がこの会社をスタートした後に初めて新築を造らせていただいたのも今現在水道工事を依頼している職人さんの関さんご夫妻だったし、その決め手となった理由も「俺の家の水道工事は俺にやらせてくれるか?」の質問に対して「もちろんです」と答えたことである。自分の家は自分で造る。すべての工事を自分でやることは不可能だけれど、自分でできることは自分でやるという考え方で取り組む家造りだからこそ、水道屋さんが自分の家の水道工事を自分でやるなんて当たり前のことなのだ。

GA JAPAN165が届けられたので中身を見てみると、現在ますいいリビングカンパニーで取り組んでいる川口裏路地計画に関しての佐藤研吾氏のコメントが掲載されている。
画一的な都市開発がすすめられどこもかしこも同じような街並みになっていく川口市のような場所は多い。そんな中で魅力的な裏路地を造ろうという思いを持つ人々が集まり、活動をしているわけだけれど、その活動の一つが意見を掲示するための掲示板を造ろうというものである。栗や桜といった素材で造られる、佐藤氏による独特なデザインの掲示板が街のあちこちにちりばめられることで、連帯感のようなものを生み出し、それが裏路地の魅力につながることをイメージしている。まだまだスタートしたばかりの運動だけれど、今月中には3個目の製作を行う予定だ。この活動が大きく広がるようにこれからも進めていきたい。


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2020/06/29

10時、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の開発申請の打ち合わせのために上尾市役所にて行政打ち合わせ。開発指導課さんと建築安全課さん、そして農政課さんの3課をぐるぐると回ること2回転でとても良い方向性の提案内容にたどり着くことができた。それぞれの課の考え方、規則、すべてを満たすうえでクライアントが利用しやすい答えを導き出すことに向かう協議となったのは、とても前向きに考えようとしてくれる行政の担当者のおかげだと思う。昔はこういう担当者ばかりではなかったような気がするけれど、最近は行政も市民サービスをすごく意識してくれているのだろう。とにもかくにも上尾市役所さんに感謝である。

夕方、材木の加工機の下見に大工の本間さんと一緒に出掛けた。自動と手押しの二つの鉋を整備して無垢材の加工をよりやりやすくしようという計画である。今月中には完成するだろう。

2020/06/28

日曜日。今日は雨が降っているので畑に行くことはできそうにない。日曜日の朝はいつも早く目が覚めるのだが、今日はなかなか目覚めることができなかった。というのも昨日の夜はちょっと時間があったので風炉の炭をおこして釜をかけ、水から湯を沸かすという初の試みをしていたのだけれど、なかなかお湯が沸かないのを待っていたらいつの間にやら夜中の0時を過ぎ、ようやく湯が沸いたのが1時過ぎになってしまったのである。炭点前をしたわけではないので風炉にくべた炭の量は自己流である。結局のところその炭の量が少なすぎたのがここまで時間を要した原因なのであるが、こういうことだけは実際にやってみなければわからないことなので、結果的には良い勉強になったということろだろう。とにもかくにもようやく寝ることができたのが2時過ぎ、これでは早起きなどできるはずもない。

ゆっくりと目覚めて朝食を済ませたあとは、東京都の牛込柳町駅にほど近いところにある「やました」さんにて茶道具の鑑賞に出かけた。飯田橋駅の西口近くにある江戸城外堀の牛込門のあたりから歩くとすると、神楽坂通りを見番横丁の方に曲がり歩くこと1キロちょっと、程よい散歩コースとなる。東京はいつもと同じような人の出だが、この界隈はあんまり人がいない。お寺さんがあったり裏千家の東京道場があったりのこのエリアは、観光客や若者が来ないいわゆる静かな東京なのだ。道具の鑑賞やらお散歩やらを済ませた後、16時ごろ帰宅。

昨夜からの寝不足を解消すべく少々早めに床に就いた。

2020/06/27

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時より東京都新宿区にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。今日は見積もり打ち合わせの1回目。まだ構造などは固まっていない段階ではあるものの、大体70%くらいの精度での打ち合わせを行うことにした。

ますいいでは、まずはすべてのご希望を取り入れた金額を算出していき、そこから必要なものと不要なものの選別を行ってコスト調整を行うようにしている。コストダウンを行うためにはセルフビルドなども取り入れる。自分でできるところは自分でやることで、結構な人件費が節約できるものだし、家づくりの中での大きな思い出にもなるものなのだ。

今回は1階の土間仕上げの部分に大谷石を敷く予定だ。大谷石は栃木県で採れる柔らかい石で、昔は塀などに用いられていた。風合いが優しく、和のテイストを醸し出すので、この建築にはとても良く合うだろう。既存の井戸は整備して利用できるようにし、災害時に近隣の人も含めて利用できるように考えている。次回に向けてしっかりと進めていきたい。

午後、埼玉県川口市にて進めてきたMさんの家の引き渡し。地元の友人に造らせていただいたとても大きな3階建ての木造住宅である。クライアントの思いを実現する家造り、まさに僕の友人の強い思いが込められた住宅を、スタッフと一緒に最後までやり抜いて造り上げることができた作品である。電気屋さんもこれまで見たことが無いような設備を造り上げてくれたし、大工さんも最後まで丁寧に作業を進めてくれた。キッチンだってセラミックの天板を使用した大きなアイランドで素晴らしい出来栄えである。引っ越しまではまだ少々時間があるけれど、家具が入ったら写真を撮影させていただく予定だ。HPに掲載されるのを楽しみにしていて欲しいと思う。

2020/06/23

10時、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。基本設計の最終段階ということで、修正したプランのご説明をさせて頂いた。この住宅は僕が数年前から取り組んでいる「小屋の家」である。小屋の家というのは?僕が造りながら考えている小屋の家というのは、
・庭で野菜などを育てたりしながらなるべく地面と近い暮らしをイメージできる土間スペース
・家の中心には薪ストーブなどの火を置きたい
・家の中のどこにいても眺めることができる暮らしの重心のような庭を造りたい
・なるべく自然の素材で造る
・セルフビルドをふんだんに取り入れ自分でできることは自分で造る
・毎日帰ってきたくなるような温かいイメージの外観
というようなものである。

Hさんの家は、もともと農地として利用されている土地に造るので、当然ながら広い庭を造る事ができる。都心で造る小屋の家は庭が取れないことが多いのだけれど、このように恵まれた土地がある場合は先ほど書いたイメージを本当に実現することができるのが嬉しいところだ。土地にはお父様が大事に育てた木々もある。緑に囲まれながら送る都心からちょっと離れた豊かな暮らし、また一つそんな良い家ができそうである。

13時過ぎ、茶道稽古。久しぶりの昼間のお稽古である。今日は長板を使った濃茶と薄茶のお点前を行った。社中には新たなメンバーも加わりまたにぎやかになってきたが、ふと気が付いたら僕が一番先輩弟子になってしまった。台子のお点前など少々さぼり気味だったので、またまじめに取り組んでいかなければいけないなあと思いつつ・・・どこまでやれるかなあの感である。

2020/06/22

朝礼終了後、埼玉県川島町にて数年前に建築したアスタリスクカフェを訪問。ここはご夫婦がお二人で営む素敵なカフェである。

当時退職金の範囲内でカフェの建設を行いたいというご要望に基づいて、1200万円台というローコストで建築したカフェ兼住宅である。でも、実際に訪れてみるとそんなにローコストで造られたとは思えない素敵な内装工事をセルフビルドで行い、外構も枕木を敷きならべたり、小屋を造ったり、植木を植えたりのセルフビルドで素晴らしく造り上げられている。今日は建築をしてから約10年、そろそろメンテナンスの時期だなあということで訪問したところである。今回のメンテナンスは外壁の張替や塗り替え、防水関係の処理などを中心に行う予定だ。特にフレキシブルボードの外壁については、コーキングだけで防水されているような状況なので念入りにメンテナンスを行わなければいけない。お話の途中、コーヒーを一杯入れて頂いた。さすがに本格的なコーヒーである。なかなか普段の生活の中でカフェに足を踏み入れることなどないので、いい香りに濃厚な味わいのコーヒーを楽しむことができ、しばし満足のひと時であった。

14時過ぎ、埼玉県川口市にて計画中の川口裏路地計画の掲示板打ち合わせ。

2020/06/20

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

10時より、埼玉県川口市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。実施設計の最終段階ということで、展開図などの詳細図を用いてのご説明を行った。

15時、埼玉県川口市で造った「上下移動のための押し入れ」の実験立ち合い。昨年の台風19号では、犠牲者78人のうち39人が70代以上、うち80代以上は20人にのぼるそうだ。福島県では、自宅1階で妻と就寝中の男性(86)が死亡した。妻は普段使わないベッドの上にとっさに避難したが、男性は足腰が不自由で間に合わなかったという。茨城県では、一人暮らしの女性(91)が事前に避難を勧められていたが、自宅にとどまり死亡したということもあった。

近所に住むIさんの家には、高齢のおばあちゃんが住んでいる。Iさんだってもうすでに70歳を超えている。そして荒川はもし氾濫したら3mを超える浸水の危険がある。

このプロジェクトでは2階の押し入れの床に穴をあけて、その上にある梁にチェーンブロックという器具を取り付け、そこに布製のもっこをぶら下げて上下移動を補助するための装置を作成した。1階にある布製のもっこには、500キロまでの物を入れて2階に移動することができる。もちろん人を運ぶための器具ではないので使用用途は選ばなければいけないけれど、いざという時には避難に使用することだってできるだろう。停電していても、人の力で簡単に上下移動ができるからこそ、その可能性は大きい。

これに要する費用はたったの56万円ほどだったことも重要な事実だと思う。エレベーターを造る費用はどんなに安く見積もっても300万円はかかる。リフト式の椅子を階段に取り付けるにはそれが可能な広い階段が必要だが、そんな階段なかなかない。しかも電機が止まってしまったら何の意味もないのだ。

いざという時に自分や家族の命を守ることができる可能性を高める用意をすることは大切なことだと思う。Iさんの家では今後避難のための茶室を造ることを検討している。地上4500mmのところにあるツリーハウスのような茶室がどこの家にもあれば、いざという時の人的被害は最小限に抑えられるだろう。このプロジェクトは佐藤研吾氏と一緒に考えてみようと思う。今後の展開を楽しみにして欲しいとともに、希望される方からのご連絡をお待ちしております。

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2020/06/18

日本建築というと神社やお寺さんのようないわゆる伝統的宗教建築や数寄屋などを思い出す。例えば塔堂を眺めるとき、その建築の清らかな雰囲気や荘厳さに心打たれると同時に、その木組みの精密で華麗な様子に驚かされるような感覚、それこそが僕たちの感動の原動力になっている。建築における木と木を組み合わせる技術を木組みと呼ぶが、これは何も伝統建築の中だけにあるものではなく、今の住宅における在来工法の中にも、機械加工のプレカットの中でさえも生き続けている。木を複雑に刻み込み、合わせてくさびを打つだけで固定されるなどの技術は、釘などの接合がまだできなかった時代に考案されたものである。昔の人はすごかった・・・、なんてことはあんまり言いたくないけれど、少なくともこういう技術に関していえばやっぱり昔の人はすごかったのだろう。

例えば下の写真、これは大阪城の大手門にみられる仕口である。写真を見ればわかるけれどここまでくると接合技術というよりももはや芸術の域まで達しているように感じるほどだ。現代の家造りでは構造の加工は機械加工で行うことが主流だから、どうしても手加工にこだわって続けている大工さんを除いて、手作業で仕口の製作を行うことはまずないわけだけれど、でもこういうものを美しいと思う心が僕たちの中であるのだからこそ、住宅のどこかに化粧の仕口を表現したいという気持ちが湧いてくる。

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仕口を造るのは大工さんだ。できる大工さんがいないと造れない。今時仕口なんて・・・、という大工さんが大半の中で、それでもこういうことに興味を以て取り組んでくれる大工さんがいればできるのである。まずは家具あたりから取り組んでみようということで先日は図面を掲載した。庇などもよいかもしれないから考えてみようと思う。

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