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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
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増井真也日記

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2018/07/12

11時、裏千家の東京道場で開催される茶会「好日会」に参加。この茶会にはこれまでも数回参加したことがあるけれど、とても由緒ある茶会で、毎回楽しませていただいている。今日は茶道具やさんのやましたの若旦那さんである山下さんが、薄茶の席を持つということでご招待いただいたというわけだ。会場に行ってみると、いつもの通り先輩の女性群の中に男性は僕たちだけ・・・。だいぶ慣れてはきたけれど、それでも着物姿の女性群の中につかつかと入っていくにはそれなりの勇気を要する。僕なんか決して注目されるような存在ではないけれど男というだけで目立つのである。みんなからジーとみられているような・・・、少々汗をかく場面なのである。

アイスをいただいたり、煎茶をいただいたりしながら1時間ほど待っていると、ようやく茶席に案内される。男性陣がいないのでなんとなく嫌な予感がしていたら、案の定正客を任されることになってしまった。先輩の先生方に囲まれながら、茶席の正客を務めるのは、なかなか大変なことである。先ほどの汗の量の倍はあろうかという緊張感の中、茶席がスタートした。スタートすると、濃茶席の席主は東京半徳会の方であった。道具の説明は役割分担で岩崎和尚さんが行うとのことである。席主と一通りの御挨拶を終え、岩崎和尚さんの道具の説明などを聞きながらとても楽しいひと時を過ごさせていただいた。

薄茶席もまたまた正客である。こちらは山下さんが席主ということで、リラックスした雰囲気の中で楽しむことができたような気がする。僕が茶道を初めて、8年ほどが経とうとしている。この世界には、本当に日本文化を担っているような人がたくさんいて、道具の作家さんだったり、和尚さんだったり、着物関係の方だったり、庭園を造る人だったり、専門分野は人それぞれだけれど何か一つ日本文化の一端を担っている、そんな人と出会うことができる機会があふれている。そもそも僕なんか、着物も着たことが無かったし、焼き物の種別も知らなかったし、萩とか唐津などの産地も知らなければ、日本庭園の趣向なども全く分からなかった。唯一茶室だけは建築を専攻している関係で見たことはあったけれど、でもそれをどのように使用するのかまでは想像の範囲を超えていた。でもそれは現代に生きる男性として特別なことではなくって、むしろ当たり前のことであると思う。知らないことが当たり前、日本文化とはすでにそういうものになってしまっているのだ。

以前早稲田大学の建築学科の同級生と話しているときに、「僕たちの子供たちって畳を知らないよね。縁側の意味も分からない。だってマンションにはそういうものはないから。」というようなことを言っていたことを思い出す。あらためて考えてみると、僕たちの親世代は花嫁修業の一環でお茶とお花を最低限は学んだ世代だからなんとなく僕たちまでも伝わってきている文化というものがあるのだと思う。でも花嫁修業などという言葉が死語となった現代に生きる僕達が、子供世代に対して伝えてあげられることの中には、畳や縁側といったものまでもがすでに無くなりつつある。そして、こういうことはなかなか止めることができない流れかもしれないと思うのだ。

2018/07/09

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

昼過ぎ、川口市役所にて会合に参加。

17時、川口市にある新郷工業団に内のモリチュウさんにて川口市立青木町公園の外柵工事に関するモックアップ検査に立ち合いを行った。モックアップというのは現物モデルのことで、実際に大量生産に入る前に製作した試作品のことを言う。写真に写っているのは二つのパターンのモックアップである。片方はアルミ鋳物の人型の文様の部分を平面に仕上げシルバーの磨き仕上げとしたものである。奥のほうは、その部分に段差を設け手足のパーツが立体的に重なり合うように表現し、さらに鏡面仕上げになるように磨き仕上げをしたものである。下地の表現も左右で変えており、奥のほうの鎌倉彫調の荒っぽい下地のほうが味があってよさそうな感覚がした。下の写真は試作品を作ってくれている職人さんの作業台である。鋳物のもととなる木型は意外にもシナベニヤで作られていた。この段差を微妙に調整して形や高さを変えている、なかなかの職人芸であるのだ。

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2018/07/07

10時、東京都荒川区にて中古住宅のリフォームを設計中のSさんの家の打ち合わせ。今日は現地に出向いて実際に建物を見ながらの打ち合わせを行った。この建物は鉄骨造にALCの外壁が貼ってある構造で、現状は80%くらいのスケルトン状態となっている。一部はまだ石膏ボードが張られていたりしており、設備の配管や電気の配線なども中途半端な状態でぶら下がっている。売主さんもきっとどこまで壊してよいものかを悩んだ末の判断なのであろう。

今日のテーマはリビングを3階に配置するか、はたまた2階に配置するかであった。すでに建物があるので、実際にその場に足を運び、窓から周りの風景を眺めてどちらが良いのかを悩むことができるというのは、リフォームならではの面白さである。窓を開けると風が吹き込んでくる。その風の吹きこむ強さやリズムもなんとなく2階よりも3階のほうが開放的な感じがする。視界の抜けだけでなく、風もまた抜けている感じがするのだ。3階の魅力、でも毎日の動線がちょっと大変そう・・・これは悩むところである。これが新築だったら、あくまで地面の上から想像する以外に方法はないし、そこまでリアルに想像するのは難しいものだから、やっぱりリフォームならではの贅沢な手法だなのかもしれない。

14時、東京都国分寺市にて設計中のJさんの家の打ち合わせ。今日は見積もりの調整を行いながら、実施設計の詰めを行うという段階である。これもしたいなあの思いと、コストを削減したいの思い・・・これを調整するのが最後の大切な仕上げである。さらに言えば僕たちの努力による値下げ交渉なども大切な作業の一つ。協力業者さんたちには申し訳ないけれど、やっぱり少しでも安くしてほしいのクライアントの思いはなるべく実現してあげたいと思うのである。

2018/07/06

午前中、北の常緑ハウスに取材訪問。クライアントのKさんが出迎えてくれて、セルフビルドに関する体験談をお話しいただいた。北の常緑ハウスは2011年、ちょうど東日本大震災のあった年に出来上がった住宅である。クライアントのKさんはこの家づくりを通してセルフビルドに出会い、それ以来木工の趣味を磨き続けている。今回は、ますいい通信に掲載する予定のますいいの家の暮らし方に関する取材を行ったところである。

初めの写真はセルフビルドの駐輪場だ。構造材はレッドシダーの2*4材を利用して、基礎には束石を埋め込む形で施工している。屋根はアクリルツインカーボの板であろうか。提灯型のLEDがぶら下がっていて何ともかわいらしい作品である。

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こちらの写真はセルフビルドに使用する予定の材料たちだ。お気に入りの材木やさんで購入しストックするうちに、こんなにもたまってしまったとのこと。このスペースはいずれ子供室になる予定の場所なので、そろそろ片付けないといけないらしいけれど、そのためには庭に小屋を作らないといけないなあ・・・のご様子であった。

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こちらのテーブルは初期のころに造ったダイニングテーブルで、作ってもらった足にウォールナットの天板を乗せている。その上に置いてあるのは子供の宝箱。何度もいろいろなものを作っているうちにだんだんと精度が上がってきたそうである。

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2018/07/05

朝礼終了後、東京都杉並区にて住宅の建て替えを検討されているFさんご家族来社。Fさんとそのお母さまのお二人での来社である。既存の実家を解体して、Fさんのご主人とお子様の3人家族が、お母さんと同居するという「集まって住む」スタイルである。今日は初めての顔合わせということで、ますいいの家造りの流れについてご説明させていただいた。

4時過ぎ、新宿のリビングデザインセンターオゾンにて、東京都杉並区で新築住宅を設計中のUさん打ち合わせ。今日は実施設計の始まりの打ち合わせである。ようやくプランが決まり、構造などの検討に入ることができそうな段階になってきた。2階リビングの狭小住宅ということで、キッチンのレイアウトなどがなかなか難しいのだけれど、結果的には一番シンプルな形に落ち着きそうだ。やっぱりシンプルが一番。あんまり複雑な形は意外と使いにくいものである。

2018/07/04

10時、埼玉県川口市にて設計中のSさんの事務所打ち合わせ。今日は基本設計を終えて実施設計に移行してから初めての打ち合わせである。事務所全体の展開図を用いての詳細の説明をしたり、設計の過程で増えた3本の柱についてのお話をしたりの2時間であった。真四角の事務所建築である。こういう建物を作るときはある程度合理性を重んじて進めることになる。柱の本数は、4本は不安なので6本が一般的だけれど、それを3本増やしてスパンを短くすることで、柱一か所当たりの負担重量が軽くなり、鉄骨造でもべた基礎で作ることができるようになるというコスト的なメリットが見込まれるということで変更した次第である。来週は地盤の調査や構造の計算へと進んでいく予定である。慎重に作業を進めていきたいと思っている。

14時、川口市役所にて青木町公園外柵工事についてのミーティング。入札の結果、工事業者さんが決まったようで、今回工事を請け負ってくれることとなった中原建設さんの担当者を交えての打ち合わせとなった。
このプロジェクトは、何といってもこの公園がオリンピックの練習会場に使用されるかもしれないというくらいの事情もあって、川口市を代表する公園の外柵を、川口市を象徴する鋳物という素材を用いて表現するためのデザインしたところである。設計は終了したものの、工事の段階でさらに素晴らしい作品へと昇華させていかなければならないと考えている。今後は試作品のチェックや色きめなどの作業へと進んでいくことになるが、とても楽しみなところである。

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2018/07/02

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

夕方、数年前に造った二つの中庭のある家をご訪問。今日は新築工事の時に造った家具をアレンジしたりの相談を受けて訪問した。ますいいでは新築工事の時に大工さんの造作家具を作ることが多い。素材はシナやラワンの合板を利用したり、無垢材の板を利用したりするのだけれど、大型の製品が比較的安価で提供できるというメリットがあるので好評である。

Mさんはこの家に住み始めてから、古材をアレンジした家具を集めている。家具を購入すると、新築時に作成した家具がなんとなく邪魔になってみたり、はたまた雰囲気を変えてみたくなったりの気持ちの変化も生じたりする。そしてもう少し使いやすい形にアレンジしてみたいなどの考えも沸いてくる。というわけで、今回のご相談になったわけだ。

Mさんの家に行くと、いつも当時のプレゼン図面を出してくれる。今日も図面を見ながら、一回目のプレゼンではこんな家を提案していたんだね~のような思い出話に花を咲かせた。そして必ず話題になるのが玄関ドアの製作にまつわるエピソードである。僕がデザインした玄関ドアを造るために8万円の予算が30万ほどになってしまったのだけれど、Mさんはその時とても快く玄関ドアを作らせてくれたのである。当時建設の時にいた猫はもうすでに亡くなってしまったけれど、今は野良猫が毎日来てくれるという。今日もちょうどその猫がえさを食べにやってきた。目が合ったので写真を撮ってみた。

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2018/06/28

午前中、江間忠木材さん来社。江間忠木材さんの商品といえば、エステックウッドという熱処理木材である。この木材は約220度で熱処理をした杉材で、木の中に含まれる水分が3%程度まで減少していて、さらに腐りの原因となる糖分がほとんどなくなっている状態となっている材料である。結果としてメンテナンスをしなくとも、腐らない木として利用されていて、主に外壁やルーバーなどの材料として適しているわけである。簡単に言うと炭になる直前の木という表現が一番適しているように思える。ちょっと焦げたような色合い、炭のようなにおい、見た感じも炭っぽい風貌なのである。

この材料、枕木も販売されている。杉の枕木・・・ふつうに聞くとふざけているのではないかと思うような響きだけれど、これが腐らない。ちなみに普通の枕木といえば栗とかヒバなどが利用される。もちろん腐りにくいからである。でもエステックウッドの場合は、杉でも腐らないので枕木になる。そしてこれは外構工事などに利用される。土に埋めても腐らない・・・、本当に木なの?と思うような材料だが、先のとおり木である。少々乾いた木、なのである。

14時、川口市役所の方々来社。なんでも保育園の認可を行う委員会のメンバーになって欲しいとの申し出である。行政というのは民間の意見を取得しながら運営を行うものらしい。僕などの意見が役に立つのかわからぬが、保育園はできたほうが良い。皆待っているのだ。たくさんできるほうに協力するしかないのである。

夜、スタッフの送別会。今月いっぱいで土田と堤が退社する。同期の二人はともに6年程の経験をしたのだろうか。あらたな道を歩み始めるわけだけれど、ますいいでの経験はきっとどこかで役に立つであろう。

ますいいは設計もして、現場管理もするし、コストのマネジメントも行う事務所である。建築家集団であるますいいが現場管理をしたり、コストマネジメントを行う理由は価格のコントロールを行うためである。日本の住宅は高すぎる。これは大手のハウスメーカーが生産システムを独占している状況では変化しようがなく、それ故に下方修正される可能性はほとんどないのが現状である。建築家が住宅を扱うのであれば、この価格へのかかわりを持たねば意味がない、そして設計図を作成するだけではなく流通をコントロールして良いものを安く購入したり、良い職人さんに加工してもらったりの努力をしなければいけないのである。これはモノづくりの原点である。分業化、合理化とはちょっと違う、なんでもできるスペシャルな、そして昔ながらの建築家の仕事なのである。

2018/06/27

10時、東京都国分寺市にて計画中のJさんの家の材木打ち合わせ。普段からお世話になっている八王子の材木屋さんと一緒に約2時間ほどの時間をかけて構造材に関する打ち合わせを行った。この住宅では上り梁の水平構造体力を確保するために24ミリ合板を梁の上に貼ることでモノコックの箱型構造を形成するという工夫をしている。厳しい北側斜線制限によって北側2階の天井高さは低いけれど、そこから登り梁で天井を上げることで、広がりのある空間を生み出すように工夫したというわけである。都会の住宅地では北側斜線制限というのがとてもネックになることが多いけれど、勾配天井や登り梁はそれを解決する有効な手段となるのである。ちなみに天井は杉の羽目板を貼る予定である。無垢材の天井の表情もまた魅力的な空間の広がりに寄与してくれることであろうと考えている。

先日川口市に完成した火葬場に行ってきた。この建築は見ての通り伊東豊雄先生によるデザインである。うねうねと波打つ屋根の姿は建築をちょっと勉強している人ならみんな知っているであろう。地面が隆起したような屋根からにょきっと飛び出す塊は火葬炉の集塵機ということである。なんだかオーストラリアのエアーズロックのごとき岩の塊風の建築が波打つ台地からニョキット飛び出すような様子は各務原市の前作とはまた少し異なる雰囲気を持つ建築となったようである。

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2018/06/26

とても悲しい出来事があった。僕の大学時代の一学年先輩のAさんという方がいて、その方のお嬢さんが交通事故で亡くなった。わずか9年の短い人生であった。今日はそのお通夜が開かれた。数日前にテレビのニュースなどで八王子市の交通事故が報道されていたが、その時は何もわからなかった。まさか自分が知っている人の関係者などとは思わないものである。同級生から訃報のメールを受け取り始めて知ったが、それでも実感がわかなかった。当日になり、お通夜に行き、多くの友人たちに見送られている様子を見て改めて9歳の子供の死の悲しみを感じた。僕にも子供がいるけれど、本当に想像できないくらいに辛い事故だと思った。多くの涙が流される様子、終始笑顔で参列者にこたえるAさんご夫妻、見ていて本当に辛い瞬間だった。

当たり前の現状に感謝しよう、聞きなれた言葉である。でも今日ほどこんな言葉を重く感じたことはない。家族が元気でここにいる、ここにいるだけでそれは十分に感謝に値することなのだと改めて思った。

富山のほうで元自衛官が警察官を殺害し、拳銃を奪って小学校に侵入し・・・そんな事件が起きたという。なんだか毎日のように同じような事件が起きているような気がする。新幹線の中で人を殺すとか、小学生を切りつけるとか・・・いったいどうなっているのかわからないけれど、毎日のように誰かが人生を終わらせたいかのように誰かを傷つける事件が起きる。

人と人とのふれあいの不足、早すぎる時間の過ぎ方、愛情の不足・・・精神が狂わされる瞬間の原因が何なのかはよくわからないけれど、何かがあるのだと思う。でもどの事件の被害者にも家族がいて、そこには深い悲しみがあるのだ。久しぶりに会った同期と二人で、軽く食事をして帰った。僕の息子の名前をもらった同期である。こんな気分の時は大勢とは話したくない、気持ちの通じる一人の話し相手がいればそれでよいと思った。

2018/06/24

日曜日。

今日は久しぶりに高校時代の同級生たちに会う機会があった。卒業以来おそらく一度だけしかあったことのない3年間同じクラスのK君が、アメリカから帰ってくるというのである。K君は中高一貫校の早稲田高校に高校受験をして入学した。300名中50名、本当に狭き門を潜り抜けてきた学生だった。同じ国立理系コースに進み、同じSEGという予備校に通い、同じくらいの時間を勉強に費やしていたように思えるけれど、結果はだいぶ違った。数学オリンピックの予選に挑戦しても、僕がたったの2問しか解けないのに、彼は4問解いた。進学先も僕が早稲田大学の推薦を受けたのに対して、東大の理科一類に進んだ。一緒に数学の問題を解いているときに「これどうやるのかな?」と聞くと、「そんなの教科書に書いてあるよ」といわれたことを覚えている。まあ頭の出来が違うのである。

そんな彼は今、ニューヨーク州立大学で宇宙物理学の准教授をしている。星の誕生と消滅の問題について考えているということである。ビッグバンの前には何があったんだろうと尋ねてみると、真空状態の中に微妙なエネルギーの揺らぎがあったのではないかと返ってきた。真空の空間もない時間もない場所に何の揺らぎが生じるのかと尋ねると・・・、「良い質問だね~」25年前と同じまるで先生のごときコメントが返ってきたのである。当時はなんとなくライバル心を燃やしていたが、さすがにその分野の大学の先生からそう言われると素直にうれしく思う自分がいた。さて、先の質問の答えであるが、「僕達の知らない次元があって、その次元で見るとわかるかもしれないよとのこと。」・・・つまりはよくわからないのである。

宇宙大好きの娘はえらく感動していた。先生ってもっと丸メガネの真面目そうな人かと思ったの感想である。変なところに感動するんだなあ・・・子供って。

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2018/06/23

午前中は、埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家の打ち合わせ。今日は2回目の基本設計打ち合わせである。前回までのプランから茶室の待合をなくしてみたり、生活ゾーンの和室を6畳から8畳に増やしてみたりの変更を加えてみたプランをご説明させて頂いた。暮らしの中の茶室、これはどれくらいの頻度で茶道の間として利用し、どれくらいの頻度で普通の部屋として利用するのかによって設えが異なってくる。ある時は誰かが泊まってみたり、ある時は家族のだんらんの場だったりのアレンジを許容する設えを求められているのに、茶道会館のようにそれしか利用できないものとしてしまえば、住宅の中の茶室としては少々まずいことになるわけだ。

もう1点。今回の住宅にはそよ風なるシステムの導入を検討している。先日説明を受けたものだが、屋根面で暖められた空気をファンを回すだけで床下に送り込み温熱環境のコントロールを行うというなかなかの優れものだ。いわゆるエアコンとは異なり、太陽のエネルギーを利用するところが良い。パッシブハウスの考えである。今回の現場は埼玉の北部ということもあり、こういう家づくりが行いやすい条件がそろっている。南側に遮るものがなく広大な敷地が広がっていることで、急こう配の長い屋根を作ることができる。このシステムを効率よく稼働させるには、急こう配の長い屋根が不可欠なのである。今後は家の中の風の通り道、熱気の上昇経路等を検討し設計を進めていく予定である。どんな家が出来上がるか、進行がとても楽しみだ。

夕方、知人の挙式に参列。結婚式なるもの、何回参加しても良いものである。

2018/06/22

10時30分、東京都の国立にて「そよ風」なる温熱環境システムの導入説明を聞く。この仕組みは、屋根で空気を温めてその温めた空気を床下に送り込み、住宅全体を床下から温めようという仕組みで、OMソーラーという名前で世に知られているシステムの同等品である。現在のそよ風の開発者はOMソーラーシステムのダクトなどを開発していた方のお子様ということとで、OMソーラーの特許が切れた時から一般に販売を開始したということであった。ちなみにOMのほうはフランチャイズ制をとっているので、多額の過入金や年会費を支払わなければ使用することができないようになっているけれど、こちらのほうは誰でも仕様することができるオープンシステムということで、ますいいにとってはこちらのほうが親しみやすい感覚がある。仕組みを独占するというのはいかにもの商売であろうが、多様性を好むますいいではフランチャイズの参加に入りクライアントの選択の自由を阻害する道は取りたくないのである。

15時、埼玉県川口市にて進行中のHさんの家のリフォーム工事の現場チェック。外壁の塗装工事や屋上防水などのメンテンナンス系の工事を中心に行っているのだけれど、お父さんが水道屋さんを営んでいた時に使用していた倉庫の一角に娘さんのための書斎を造作している。写真はその様子である。娘さんといっても、高校の先生をもうじき退官し、そのあとにここで部活動関係の事務処理をしたり、知人と集会を開いたりの予定で工事をしている。工事が進んでいくうちにお父さんがここでカラオケをやりたいと言い出した。もう何でもありである。最近の高齢者は皆元気なのだ。カラオケの集会でも部活動の集会でもやればよい。人が集う良い場所があれば、何をやっても結構楽しく幸せになれるものだ。無垢材のヒノキに囲まれた温かい雰囲気の中で、笑顔とともに利用されることを祈っている。

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2018/06/21

大阪の地震で、小学生が塀の下敷きになって亡くなった。小6の娘を持つ身としては、耐えられないくらいに悲しい出来事である。このニュースを見た瞬間、またマスコミが動き出す感を感じた。案の定、繰り返し報道され、責任の探り合いのごとき状態まで生まれだしている。あの映像を見た瞬間、危ないブロックであることは誰の目にも明らかだと思う。建築の専門家でなくとも、誰の目にもいかにも危なそうな塀なのに、、、それでも校長先生や市長やある特定の人の責任を取らせなければ気が済まないのかのマスコミに対する疑問を感じる。

ではなぜ誰の目にも危ないと映る塀が放置されてしまっていたのか。ここに昨今の日本の問題があると思う。日本は今景気が良い。直そうと思えば直せたはずである。多分百万円もあれば取り壊すことはできたはずだし、代わりのアルミフェンスを作るのだってあと百万円くらいで可能だと思う。でも現実はそこに誰の目も向かうことが無く、予算もつかなければ、工事も行われなかった。オリンピックの競技場は数千億円の予算で造っているし、それ以外にも大手ゼネコンが受注できないくらいに様々な仕事が動いているのに、地域にある危険は取り除かれることが無かった。そういうことに目を向ける人がいても、それは実行に移される仕組みがなかったのである。僕はこのことに根本的な問題があるのではないかと思うのだ。

実はこういう箇所は日本中にあると思う。地域の声があってもそれを行政まで届けるには、それなりの苦労を伴う。例えば僕の会社の前も、一年に一回くらいの頻度で交通事故が起こる危ない場所なのだけれど、警察に対して信号機をつけてほしいといくら言っても、すぐ近くにあるからという理由で設置はしてくれない。近所の初学生や中学生の通学路であり、もしも人の命に係わる事故が起きれば大阪の事例と同じようなことになるのが目に見えているのに、やっぱり地域の声が行政に届くというのはとてつもないハードルがあるのだと思う。

地域を守る、言葉でいうのは簡単だけれどなかなか難しいことなのかもしれない。でもいつ来るかわからない災害による被害を少しでも小さくするための思想は持っていたほうが良い。きっと誰にでも、その人なりにできることがあるはずだと思うのである。

2018/06/20

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

11時ごろ、地元の知人より依頼されていたキッチンの交換の現地調査に赴くも、いったいなぜ交換しなければいけないのかがわからないくらいにきれいに使用されている状態だったので、やっぱり交換をしないことにした。会社の2階に息子さんが一人で暮らすための改修工事ということでの親心だとは思うけれど、男の一人暮らしに新品のキッチンを入れる必要もないであろう。また本当に必要な時に頼んでくれればよい。缶コーヒーをごちそうになり帰社。

14時、全スタッフを集めて防火に関する研修会開催。今回の研修会の講師は東京都市大学で非常勤講師を務める安井昇先生である。木造建築の建築防災に関する専門家で、住宅を扱うますいいにとってはとても大切であるけれど、でもちょっと苦手な分野をみんなで学ぼうという目的で開催された。安井氏の言葉で、建築家が設計するのは日常だけれど、火災などの非日常の起きたときに最悪の状態にならないようにしてあげるのが大切なのだ・・・、との言葉があった。数年前の糸魚川の火災などがその最悪の事例なのかもしれないが、あれだって中華料理屋さんの火の不始末が原因である。そう、大した理由ではないことが原因で、あれだけの大惨事が起きうるという事なのであろう。

木材を燃やすと1mm燃えるのに1分かかるそうである。12ミリの板が燃え抜けるには12分かかる、意外に長い時間がかかるのだ。なんでかというと、木材には水分があるからだとのこと。しかも炭になった表面はさらに奥の方まで燃えるのを防いでくれるという。木というのは適正に使用すればなかなかの優れモノなのである。

終了後は先生と数人で会食。いろいろと学ぶことができた一日であった。

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