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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記

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2021/01/03

新年3日目の今日は、朝から栃木県那須烏山市でのキャンプに出掛けた。今日は2年生の甥っ子も一緒にきてのキャンプデビューである。キャンプ場に付くと、いつもと同じ光景に心を癒される。妻と長女が二人で買い物に出かけている間に、僕は次女と甥っ子と三人でテントの設営を行った。テントを設営して、焚火を起こし、テーブルやいすを並べて、夜の分の薪をチェーンソーで切り出して斧で割って用意する。こういう一連の作業には大体2時間ほどの時間がかかるのだけれど、自然の中で夢中になっているとあっという間に時間が過ぎで行くから不思議である。

僕たちの周りには2種類の時間が存在している。一つはカレンダーとか時計に縛られているバタバタとした日常の時間であり、もう一つは川の流れの様にただゆったりと流れている悠久の時間である。自然の中で過ごしているときに、過ぎていくことさえも忘れてしまうような時間の移ろいを、日差しの向きとか気温の変化で感じるのはとても良い気分だ。動物とは本来こんな風に生きているものなのなのだ。

夕方、喜連川の川沿いで花火が打ち上げられるというので行ってみた。昨年はありとあらゆる花火大会が中止になってしまったと言う事で開催されるらしい。30分ほどの三時間時間ではあったが、5寸玉と尺玉の大きな花火がごく近くで打ち上げられる様子は子供たちに大きな印象を与えたようだ。僕自身も久しぶりに間近で見る花火に感動であった。

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キャンプ場に帰ると気温は0度、だいぶ冷え込んできた。今日の最低気温はマイナス7度の予想である。早速火を起こし、バーベキューを始めるとだんだん体も温まってくる。ここはカヤックの師匠の好意で使わせて頂いている僕たち以外に誰もいないプライベートキャンプ場なのでもちろんすべての事は自分でやらなければいけないのだが、思いつく準備は昼間のうちにやっておいたので大丈夫だろう。極寒の中でのキャンプという事で湯たんぽを持って来たりの準備はしたが、冬山のそれと比べるとそれほどでもないようだ。学生時代の山岳部では極寒の山の稜線でのキャンプも経験した。吹きさらしの吹雪の中でのテント設営に比べたらこれくらいは天国である。

夜2時、気温はマイナス6度である。一番冷え込むのは明け方、今日の場合は6時ごろがピークだ。さすがに外で会話をするのも無理があるのでシュラフに入って休むことにした。

2021/01/01

新年を迎えた。でも今日は特にやることがない一日である。年末に茶室に飾る柳を頂いた。そして昨日は牛の香合を頂いた。しかも一重切りの竹の花入れまで・・・。これは正月飾りをやるしかない。蓬莱山飾りの類は来年の目標として、今年はここにあるもので造ってみよう。

というわけで早速の挑戦である。僕の家の床は千利休が待庵に造ったまわし床、つまり柳飾りを生けるための花入れを吊るす角柱がないのであるが、そこは天井の廻り縁から下げることで解消した。柳飾りはどんな形に生ければよいのか?こんなことやったことがないのでわかるはずがないと思っていたら、なんと妻が昨日のIさんの家でしっかりと観察してきてくれたようだ。硬くなってしまった柳をお風呂のお湯につけて柔らかくし、なんとか生けることが出来た。

軸は・・・、以前お家元より頂いた「松無古今色」の色紙を飾る。香合はもちろん牛である。花入れは信楽。生地の敷板がないので現場のあまり材で造った栗の敷板を利用する。椿の花を探すこと約20分、近所で手に入れた椿を生けたら完成である。明日は親戚を招いての初釜を行う予定だ。炭を洗ったり、お菓子を用意したり・・・、なんだか我が家に新しい文化が芽吹いたようだ。良い機会を頂いたお二人の先生に心よりの感謝である。

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2020/12/31

大晦日。川口市の青木にある氷川神社さんに会社のお札を取りに伺う。お願いしたのは「商売繁盛」と「安全第一」、いわゆる定番の御札である。毎年同じだけれど、同じことを繰り返すことが出来ることに感謝をしなければいけないなあと思うのである。ますいいで造らせていただいた古神札収め所兼トイレ棟も、いよいよ本格的に使われ出した。古神札というのはいわゆるお焚き上げの為に集められる古いお札の事である。いよいよ今夜この建物が出来て初めてのお焚き上げということで、ひっきりなしにお札が運び込まれている。こういう瞬間は、まるで試合に出る子供を見守る親の心境だ。この建物もこれから先ずーっと毎年同じように使われ続けることを祈るばかりである。

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夕方、千葉県市原市にて知人のIさんの家にて除夜釜に参加させていただいた。年越しの為の茶会に参加するのは初めての経験である。すでに暗くなっているIさんの家にはろうそくで灯りがともされている。その明かりを頼りに家の中に入ると、太鼓を改造してつくった火鉢に炭が起こされていて、待合がほんのり温かい。床には円能斎の花押がある小さな船の花入れがつるされていて、椿が可愛く生けられていた。茶室に招かれると、まず初めに後炭を行った。続いて年越しのそば、最後にお菓子と薄茶でしめくくりである。福引に当たると、牛の香合の手土産までいただいてしまった。なんとも至れり尽くせりのおもてなしに大満足の一夜で会った。

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家に帰ると既に10時を回っている。夜はゆっくり家族と過ごしながら新年を迎えた。
皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2020/12/28

今日で仕事治めである。年始は6日から仕事を始める予定だ。何かと騒がしい一年だったが、その分ゆったりと家族との時間を楽しみたいと思う。

皆様もお体にお気をつけて良いお年をお迎えください。

2020/12/27

今年はコロナがきっかけで時間が出来たので、キャンプやカヤックに多くの時間を費やすことが出来た。普段は仕事でばたばたしていても、ひとたび自然の中に身を置いてたき火をしたり、川の流れを眺めたりしながら過ごしていると、時間の流れが変わったなあと気が付く瞬間がある。別に本当は何も変わっていないのだけれど、でも明らかに切り替わる瞬間があるのだ。

時間には2種類が存在する。
1つは普段の日常の時間、つまりは様々な事情に追われてめまぐるしく移り変わる現代人特有の時間。そしてもう一つは、「今」しか感じないようなもう少しゆったりとした時間である。

川下りをしていると岩の上に立ってじっと水面を見つめているシラサギに出会う。シラサギは川の中を泳ぐ小魚を見つけると、食糧を得るための狩をする。成功することもあるけれど、その多くは失敗だ。魚だって自分の命を守ることに必死なのである。そうやすやすとつかまるわけはない。だから成功するまでじっと岩の上に立っている。

そういう様子を見ていると、ふと鳥たちの行動には無駄が無いことに気が付く。人間みたいにただ遊びのために川下りをしたりの行動は存在しない。人生について思い悩むこともないだろう。あるのは生存へ結びつく直接的な行動だけだ。この直接的な時間の費やし方が、僕たち人間で言うと子供時代の過ごし方に似ているような気がする。今この時を精一杯楽しく過ごす、友達と遊ぶ時間もそうだし、絵をかいたりして過ごす時間もそうだけれど、過去とか未来とかをそれほど深く意識しない自然体の感覚、まさに今を生きるという状態に似ていると思うのだ。僕たち人間はある時から、日常の様々なことに追われてゆく時間を優先して、このもう一つの時間をどこかに忘れてしまっていることが多いのではないかと思う。

日々の暮らしの中でこの忘れてしまったもう一つの時間を取り戻すこと、それが僕にとっての自然だと思う。川を下っていると自分の意思ではどうにもならないスピードで川下に自然に流されていく。様々な鳥たちと出会うけれど、川の流れに従ってとどまることはできない。まさに今の繰り返しの中では、携帯電話は使う余裕はないのだ。まさに、何も生み出すことの無いただ流れてゆく時を取り戻すという事なのである。
あと一日仕事をしたら、今年最後のキャンプに行く予定だ。那珂川の流れる音を聞きながら過ごす時間がとても楽しみである。

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2020/12/26

午前中は、埼玉県川口市にてマンションを購入してリフォームを検討中のOさん打ち合わせ。購入予定のマンションでの打ち合わせであったが、偶然にも僕の家から歩いて5分ほどの距離、まさにご近所さんのお仕事であった。不動産屋さんでカギを借りて、Oさんと一緒に車に乗り、僕の自宅に車をとめてマンションに向かう。現場に着くと早速リフォームしたい場所などのご要望を伺った。

新しい住まいにはテレワークや大学の授業にZOOMで参加するためのスペースを造ることとなったが、これはまさにコロナ時代の住宅の形と言えるだろう。と言うよりも、コロナによって気が付かされた新しい僕たちの暮らしの形、つまりはコロナが終わった後も、こういう暮らし方や仕事の仕方のほうが前よりもいいよねと気が付いた結果、その一部分は消えることなく取り入れられるスタイルだと言えると思う。オンラインによる仕事や授業の参加となると、ある程度の区画されたスペースが必要となる。それぞれが落ち着いて集中できるためには音環境的にもセパレートできるほうが良い。時代に合わせた形への変化を楽しんでデザインしたいと思っている。

15時、埼玉県川口市にて進行中のOさんの家の空気環境測定立会。Oさんの家では「森の生活」の家づくりを行っている。完全な自然素材の住宅を造ることで、現在暮らしているアパートとどのくらい環境が変化するのかを2年間にわたって調査することで、健康住宅の効果を知るための実験である。

調査はチルチン人と共同研究をしている近畿大学医学部の東准教授によるものである。今日はアパートの空気中や床にあるカビの採取、空気中の化学物質の採取、健康状態に関するアンケート、唾液の採取等を行った。それぞれの採取には、それぞれの専門家が来てくれた。東工大、筑波大、工学院大、学芸大、総勢5名の大所帯である。現在の暮らしと新しい暮らしの場による比較が目的なので、今工事中の住宅が完成したら同じ調査を行う予定である。更に1年後にまた同じ調査をしてデータを解析し、健康状態の改善などに住宅が寄与していることを解明できることを期待している。

Oさんのお嬢様はアトピー性皮膚炎の症状があるのだけれど、健康住宅への移住によってその症状が改善する事例は多いという。この症状が改善したら、何よりもうれしい出来事となるであろう。

(写真はカビの採取の様子)

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2020/12/25

午前中、造園家の大石さんと埼玉県上尾市にて設計中のHさんご夫妻打ち合わせ。Hさんの家は現在実施設計終盤作業中で、今日は見積もりの初めての提示という段階である。そして大石さんは僕の自宅の庭を作ってもらったりのお付き合いをしている造園家で、自分でデザインし、そして工事を行うというパワフルかつ繊細な若者だ。実家が植木屋さんという事もあり、植物に対する造詣が深いし、茶道などの伝統にも積極的に取り組んでくれる姿勢にも共感している。僕は大石さんの庭作りがとても好きなので、お客様の庭づくりを大石さんと一緒に行うこととしたわけである。

家づくりは庭があって初めて完成するものだ。建築は単独で存在出来るかもしれないけれど、人が暮らす家は庭が無いと成立しないところがあると思う。それくらい庭は人の暮らしを豊かにしてくれる要素だと思う。Hさんはベニシアさんの家みたいに自然がそのまま繁殖したような庭を造りたいという。こういう庭は手入れがとても大変なのだけれど、でもそれが好きなことがだら問題はないようだ。素敵な庭が出来ることを楽しみに待ちたいと思う。

2020/12/21

朝9時30分、川口市役所にて保育園の施設認可部会に参加。かれこれ3年にわたって、市内保育施設設立に関する認可部会に参加しているのだが、行政による積極的な政策のおかげでこの町の待機児童の数はほぼ0に近づいている。もちろんまだどこでも希望すれば入ることが出来る状態ではないのだが、3つくらいの候補を記入すればどこかしら入ることが出来るくらいにはなった。今日も知人の設計事務所が設計した施設が一つあったのだが、知り合いの建物を審査するとなるとなかなかに気まずいものである。無事に通過してくれたのでほっと一安心であった。

終了後、東京都中野区にて設計中のIさんの家の打ち合わせに参加。12時ごろまで。

2020/12/20

埼玉県川口市にて進行中のKさんの家では、玄関框に栗を使用した。栗というのは代表的な国産の広葉樹で、最近では岩手県や北海道で採ることができる。近場の材木屋さんに言っても買うことはできないので、僕の場合丸太で購入して製材し、1年間ほど乾燥させて会社の倉庫に保管してる。もちろん新木場などで購入すればあるにはあるが、それこそとんでもなく高いものとなる。でも僕の場合は丸太で購入しているので、通常の造作材と同じくらいの値段で現場に卸すことができるのである。

倉庫にある栗の木は、いわゆる荒木である。この荒木を表見を平らにし直角を出し、長さや形を加工することでこうした部材となる。それをやるのはもちろん大工さんだ。

写真は実際に取りつけが終わった状態である。無垢の栗の框、、、何とも言えない表情なのでご紹介しよう。

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2020/12/19

10時、東京都新宿区にて進行中のFさんの家打ち合わせ。Fさんの家では今日から、1階の土間部分に大谷石の工事が始まる。全部で90枚くらいの大谷石、なかなか迫力のある光景だ。大谷石というのは栃木県で採れる目の粗い石で、その柔らかい風合いがとても良い。内装にも使用されるし外構の塀などにも使用される。今回使用する1階の土間部分というのは、将来的には民泊利用も考えているこの住宅の共用スペースにあたる。共用スペースは木製の玄関を通して外部とつながることで、完全に閉ざされた内部とは違う場の質を持つこととなるであろう。月曜日からの本格的な施工が楽しみである。

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夕方、東京都中野区にて新築住宅を検討中のSさんご夫妻打ち合わせ。

16時、埼玉県川口市にて土地の購入をしたWさんご夫妻打ち合わせ。前回ご提案させていただいたプランのコスト感についてのお話など。僕が基本設計時点でのコスト調整で気をつけていることは、クライアントの満足が得られるプランを作成する際に、いかに無駄な部分をそぎ落としていくかということである。無駄な部分をそぎ落としたプランはたいていの場合バランスが良く美しいものとなる。そして空間も引き締まってくる場合が多い。こういう空間のほうが人の居心地が良いと感じることができ、そして面積を節約することでできた予算を仕上げや性能の向上に回すことができるのでさらに良い。クライアントの求める予算の範囲の中でいかに良い建築を造るかの腕の見せ所は、こういう設計の初期段階にもあるのだと思う。

2020/12/17

午前中、埼玉県川口市にて工事中のOさんの家の打ち合わせ。今日はキッチンの家具工事についての図面確認などを行った。Oさんの家では「森の生活」仕様での家造りを行っている。詳しくはHPのトップページからご覧いただきたいところだが、

①地産地消の考えで地域の自然素材を活用する
木:北関東(栃木県中心)で採れる桧、杉材を採用
土:内装仕上げに漆喰材を採用
石:大谷石などの関東で採れる石を採用
紙:地元で漉いた和紙を壁紙などに採用
②住まい手と作る職人の健康を害する部材を使わない
合板・ベニヤ・ビニルクロス・新建材・サイディング等を使わない。
塗料・接着剤も安全に配慮する
③廃棄時の環境負荷を考慮した部材を採用する
④室内空気環境を測定する

という点をコンセプトにした家造りだ。
特に④の仕う無い空気環境の測定という点にも非常に重点を置いている。今月26日には近畿大学医学部の東教授をはじめとする共同研究チームが、Oさんの現在の住まいの環境測定や健康状態のチェックを行うことになっている。そして建築終了後には、新しい家の空気環境と健康状態のチェックを2年間にわたって調査する。Oさんのお嬢さんはアトピーの症状があるのだが、これがもしよくなってくれればこんなにうれしいことはない。もちろんキッチンもヒノキ材で製作する予定である。これからも逐一ご報告していきたいと思う。

2020/12/16

家の庭に蹲を設置した。蹲というのは水をためることができるようになっている石のことで、お茶室に入る前に身を清めるために使用する設備である。水道で手を洗えばいいじゃないかという現代社会的な考えもあろうけれど、まあそれは神社の手水舎とおんなじこと、こういう伝統的設えがあってこその茶室なのだ。

ようやくできた蹲、だが一つ大きな問題があった!!なんと蹲の隣に西王母、白侘助、むくげが植えられている。どれもこれもお茶らしい花である。まさにお似合いと思うところなのだが、実はこれらの花は茶室に生けられる代表選手たちである。ということはお客様が蹲に身を清めに来てみると、そこには茶室の中に生けられるその日の一番の楽しみの花があるということになってしまうわけなのだ。茶道では、その日にどんな花が活けてあるかというのが一つの感動ポイントだからこそ、ここにこれらの花があることは普通ではないということになる。もちろん茶会に必要な花々なので、庭の見えないところに植えることは必要だけれど、堂々と植わっていてはいけない、なんとも難しい存在なのだ。

そういえば利休のエピソードに朝顔の話があった。秀吉が見事な朝顔を見たいといったところ、利休はすべての花を落とし、茶室に一輪の朝顔を生けたそうだ。秀吉が利休の茶室を訪れてみるとそこには朝顔がない。怪訝に思って茶室に入ると、一輪だけそっと飾られている。そして秀吉は感動するという話である。

こういうおもてなしの心が茶道なのである。このままいけば、僕も茶会のたびにすべての花を落とさなければいけないことになる。早速植木屋さんに目につかないところへの移植を頼むこととしようと思う。

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2020/12/12

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。9時30分、東京都中野区にて新築住宅を設計中のIさん打ち合わせ。最後のコスト調整を行ってきて、大方ご予算の範囲内に収めることができたなかで、やっぱりここはこういう仕様がいいかなあと言う部分についての打ち合わせを行った。ますいいでは一つひとっつのお値段をお客様と共有することによって、仕様について細かい部分まで一緒に悩むことができるようにしている。

例えば玄関のドアをアルミ玄関にするか、木製の玄関にするかについて考えるとすると、アルミの玄関ドアの場合は玄関自体が20万円に2万円の枠材として、それを木製玄関ドアにすると10万円のドアに3万円の金物がついて5万円の枠が必要となるというような具合がある。はたまたパントリーの収納棚板を自分で作ると3万円ダウンというような単純な話もある。ビニルクロスは嫌だから、左官屋さんの補助人工を4人頼んで、それ以外は自分でセルフビルドを行うとビニルクロスとほとんど値段が変わらないで漆喰を採用できるなんてこともある。とにかく細かく細かく、一行一行の金額を精査した結果の打ち合わせなのである。

11時、埼玉県川口市にて土地の購入予定のWさんご夫妻打ち合わせ。現在進行中の川口市の現場のすぐ近く、敷地から屋根が見えるところにある古い住宅を購入し、解体して建て替えるという計画である。今回は中庭型のプランを考えてみた。実はこのプランはクライアントのWさんがスケッチを描いてくれたプランなのだが、それを書き上げてみるとなかなか良い。こういうスケッチをかける施主というのはそもそもセンスが良い。自分の家はこんな風にしたいなあという理想ができている。つまりはとても良い家ができるクライアントなのである。

中庭型のプランというと数年前に造ったW邸を思い出す。Wさんは大手の設計事務所にお勤めの方で、このプランは自分自身で考えたものだ。確か新幹線の行帰りで描き上げたというプランを持ってきて、この通りに造ってほしいといわれたことを記憶している。設計事務所に勤めている方の家やハウスメーカー・ゼネコンマンの家造りがとても多いますいいなのだが、その中でもとても記憶に残るプランだったのでご紹介しよう。

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15時、東京都中野区にて新築住宅の設計中のSさん打ち合わせ。Sさんと先ほどのIさんはご兄弟同士ということで、今回は同じ敷地に二つの家を建てるという計画である。同じく最終見積もり段階の打ち合わせを行わせていただいた。

18時、筑波大学の石塚先生が私の茶室に遊びに来てくれた。以前何度か講演会を拝聴したことがあるのがご縁で、それ以来のお付き合いをさせて頂いてきたが、なかなか成長することができない茶道家である私にとって本当に貴重な先生の一人なのである。今日もいろいろなことを学ばせていただいた。本当に感謝感謝なのだ。

2020/12/11

報道関係者各位
プレスリリース
2020年12月17日
(有)ますいいリビングカンパニー
代表取締役 増井真也

荒川氾濫!!
木造住宅の押し入れに95歳のおばあさんの為の垂直避難設備を制作

埼玉県川口市では、荒川氾濫時の想定水深が5m~3mと想定されている。水害時には近隣の公共建築や、車で20分くらいのところにある高台への非難を計画されているが、高齢者の住人など避難しきれない人が発生することは容易に予想される。Iさんの家には、90歳を超える明日の不自由な女性と、70歳を超える息子さんが二人で住んでいる。いざという時お母さんをおんぶして避難ができるかどうかの不安は年々募るばかりである。そこで、家に居ながらにして非難をすることが出来るための装置を開発することにした。この装置はあくまで非常時のみに使用するもので、普段は荷物の上げ下げの為に使用される予定だ。
上下階の移動の為の開口部は、押し入れの床に1m角ほどの穴をあけることで造られた。車いすのままで乗ることが出来るように木製の箱を取付て、いわゆる江戸時代のお屋敷に2階の座敷にお料理を運搬するために造られていた木製滑車の装置のごときものとなった。上下移動は停電時でも行えるように、貨物用のチェーンブロックを取り付けている。各所の段差は小さなスロープを付けることで解消した。箱がぶれることがないように、四方に木製のガイドレールを取付ている。2階に上がれば、地盤面からは3.5mほどは上がることが出来る。

価格      60万円(設置費用込み)
工期      1週間程度
設置可能場所  押し入れ
目標      エレベータより低コストかつ停電時使用可能の装置として普及し、人命救助にに役立てたい。
現場      埼玉県川口市中青木4丁目

問い合わせ先
(有)ますいいリビングカンパニー  住所 埼玉県川口市中青木3-2-5
TEL 048-254-8021  
mail masuii@masuii.co.jp

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2020/12/10

13時、東京芸術大学の小林先生打ち合わせ。埼玉県川口市にあるSさんの家を登録文化財に申請しようというプロジェクトである。登録文化財というのは、国が指定する重要文化財にはしないけれど、でもその地域の景観形成に十分価値があるよねとか、もう一度造ることがとっても難しいよねとかの理由で、壊してしまうことは地域にとっての損害であると認められた建築物をリストに記載して、いざ改修工事をして利用するというようなときには適正なアドバイスを頂くことが出来るという制度である。(だいぶ簡単に説明はしているけれど)50年以上の築年数が条件なので、僕の会社の建物だってあと30年すれば登録文化財にすることが出来ると思う、そういう簡易的なところが良い。日本には文化財がたったの4000棟くらいしかないそうだけれど、英仏といった建築文化先進国では何百万棟もある・・・それが現実である。僕たちが住む街並みを少しでも良い街に使用と思えば思うほどに、古い建築物は大切にしなければいけない。だって新しく建てた建物を、すぐに50年の味わいを持つようにアレンジすることなど不可能なのだ。

18時、川口裏路地実行委員会のメンバーが集まって、Sさんの家についてのレクチャーを行った。もちろん講師はSさんである。約30分ほどのレクチャーだったが江戸時代から続くSさんの家の様々な事情について知ることが出来た。これはまさに街の歴史である。こういう歴史観が新しい街と融合してこそ、その街ならではの魅力となっていくのである。

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