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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2020/06/29

10時、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の開発申請の打ち合わせのために上尾市役所にて行政打ち合わせ。開発指導課さんと建築安全課さん、そして農政課さんの3課をぐるぐると回ること2回転でとても良い方向性の提案内容にたどり着くことができた。それぞれの課の考え方、規則、すべてを満たすうえでクライアントが利用しやすい答えを導き出すことに向かう協議となったのは、とても前向きに考えようとしてくれる行政の担当者のおかげだと思う。昔はこういう担当者ばかりではなかったような気がするけれど、最近は行政も市民サービスをすごく意識してくれているのだろう。とにもかくにも上尾市役所さんに感謝である。

夕方、材木の加工機の下見に大工の本間さんと一緒に出掛けた。自動と手押しの二つの鉋を整備して無垢材の加工をよりやりやすくしようという計画である。今月中には完成するだろう。

2020/06/28

日曜日。今日は雨が降っているので畑に行くことはできそうにない。日曜日の朝はいつも早く目が覚めるのだが、今日はなかなか目覚めることができなかった。というのも昨日の夜はちょっと時間があったので風炉の炭をおこして釜をかけ、水から湯を沸かすという初の試みをしていたのだけれど、なかなかお湯が沸かないのを待っていたらいつの間にやら夜中の0時を過ぎ、ようやく湯が沸いたのが1時過ぎになってしまったのである。炭点前をしたわけではないので風炉にくべた炭の量は自己流である。結局のところその炭の量が少なすぎたのがここまで時間を要した原因なのであるが、こういうことだけは実際にやってみなければわからないことなので、結果的には良い勉強になったということろだろう。とにもかくにもようやく寝ることができたのが2時過ぎ、これでは早起きなどできるはずもない。

ゆっくりと目覚めて朝食を済ませたあとは、東京都の牛込柳町駅にほど近いところにある「やました」さんにて茶道具の鑑賞に出かけた。飯田橋駅の西口近くにある江戸城外堀の牛込門のあたりから歩くとすると、神楽坂通りを見番横丁の方に曲がり歩くこと1キロちょっと、程よい散歩コースとなる。東京はいつもと同じような人の出だが、この界隈はあんまり人がいない。お寺さんがあったり裏千家の東京道場があったりのこのエリアは、観光客や若者が来ないいわゆる静かな東京なのだ。道具の鑑賞やらお散歩やらを済ませた後、16時ごろ帰宅。

昨夜からの寝不足を解消すべく少々早めに床に就いた。

2020/06/27

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時より東京都新宿区にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。今日は見積もり打ち合わせの1回目。まだ構造などは固まっていない段階ではあるものの、大体70%くらいの精度での打ち合わせを行うことにした。

ますいいでは、まずはすべてのご希望を取り入れた金額を算出していき、そこから必要なものと不要なものの選別を行ってコスト調整を行うようにしている。コストダウンを行うためにはセルフビルドなども取り入れる。自分でできるところは自分でやることで、結構な人件費が節約できるものだし、家づくりの中での大きな思い出にもなるものなのだ。

今回は1階の土間仕上げの部分に大谷石を敷く予定だ。大谷石は栃木県で採れる柔らかい石で、昔は塀などに用いられていた。風合いが優しく、和のテイストを醸し出すので、この建築にはとても良く合うだろう。既存の井戸は整備して利用できるようにし、災害時に近隣の人も含めて利用できるように考えている。次回に向けてしっかりと進めていきたい。

午後、埼玉県川口市にて進めてきたMさんの家の引き渡し。地元の友人に造らせていただいたとても大きな3階建ての木造住宅である。クライアントの思いを実現する家造り、まさに僕の友人の強い思いが込められた住宅を、スタッフと一緒に最後までやり抜いて造り上げることができた作品である。電気屋さんもこれまで見たことが無いような設備を造り上げてくれたし、大工さんも最後まで丁寧に作業を進めてくれた。キッチンだってセラミックの天板を使用した大きなアイランドで素晴らしい出来栄えである。引っ越しまではまだ少々時間があるけれど、家具が入ったら写真を撮影させていただく予定だ。HPに掲載されるのを楽しみにしていて欲しいと思う。

2020/06/23

10時、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。基本設計の最終段階ということで、修正したプランのご説明をさせて頂いた。この住宅は僕が数年前から取り組んでいる「小屋の家」である。小屋の家というのは?僕が造りながら考えている小屋の家というのは、
・庭で野菜などを育てたりしながらなるべく地面と近い暮らしをイメージできる土間スペース
・家の中心には薪ストーブなどの火を置きたい
・家の中のどこにいても眺めることができる暮らしの重心のような庭を造りたい
・なるべく自然の素材で造る
・セルフビルドをふんだんに取り入れ自分でできることは自分で造る
・毎日帰ってきたくなるような温かいイメージの外観
というようなものである。

Hさんの家は、もともと農地として利用されている土地に造るので、当然ながら広い庭を造る事ができる。都心で造る小屋の家は庭が取れないことが多いのだけれど、このように恵まれた土地がある場合は先ほど書いたイメージを本当に実現することができるのが嬉しいところだ。土地にはお父様が大事に育てた木々もある。緑に囲まれながら送る都心からちょっと離れた豊かな暮らし、また一つそんな良い家ができそうである。

13時過ぎ、茶道稽古。久しぶりの昼間のお稽古である。今日は長板を使った濃茶と薄茶のお点前を行った。社中には新たなメンバーも加わりまたにぎやかになってきたが、ふと気が付いたら僕が一番先輩弟子になってしまった。台子のお点前など少々さぼり気味だったので、またまじめに取り組んでいかなければいけないなあと思いつつ・・・どこまでやれるかなあの感である。

2020/06/22

朝礼終了後、埼玉県川島町にて数年前に建築したアスタリスクカフェを訪問。ここはご夫婦がお二人で営む素敵なカフェである。

当時退職金の範囲内でカフェの建設を行いたいというご要望に基づいて、1200万円台というローコストで建築したカフェ兼住宅である。でも、実際に訪れてみるとそんなにローコストで造られたとは思えない素敵な内装工事をセルフビルドで行い、外構も枕木を敷きならべたり、小屋を造ったり、植木を植えたりのセルフビルドで素晴らしく造り上げられている。今日は建築をしてから約10年、そろそろメンテナンスの時期だなあということで訪問したところである。今回のメンテナンスは外壁の張替や塗り替え、防水関係の処理などを中心に行う予定だ。特にフレキシブルボードの外壁については、コーキングだけで防水されているような状況なので念入りにメンテナンスを行わなければいけない。お話の途中、コーヒーを一杯入れて頂いた。さすがに本格的なコーヒーである。なかなか普段の生活の中でカフェに足を踏み入れることなどないので、いい香りに濃厚な味わいのコーヒーを楽しむことができ、しばし満足のひと時であった。

14時過ぎ、埼玉県川口市にて計画中の川口裏路地計画の掲示板打ち合わせ。

2020/06/20

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

10時より、埼玉県川口市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。実施設計の最終段階ということで、展開図などの詳細図を用いてのご説明を行った。

15時、埼玉県川口市で造った「上下移動のための押し入れ」の実験立ち合い。昨年の台風19号では、犠牲者78人のうち39人が70代以上、うち80代以上は20人にのぼるそうだ。福島県では、自宅1階で妻と就寝中の男性(86)が死亡した。妻は普段使わないベッドの上にとっさに避難したが、男性は足腰が不自由で間に合わなかったという。茨城県では、一人暮らしの女性(91)が事前に避難を勧められていたが、自宅にとどまり死亡したということもあった。

近所に住むIさんの家には、高齢のおばあちゃんが住んでいる。Iさんだってもうすでに70歳を超えている。そして荒川はもし氾濫したら3mを超える浸水の危険がある。

このプロジェクトでは2階の押し入れの床に穴をあけて、その上にある梁にチェーンブロックという器具を取り付け、そこに布製のもっこをぶら下げて上下移動を補助するための装置を作成した。1階にある布製のもっこには、500キロまでの物を入れて2階に移動することができる。もちろん人を運ぶための器具ではないので使用用途は選ばなければいけないけれど、いざという時には避難に使用することだってできるだろう。停電していても、人の力で簡単に上下移動ができるからこそ、その可能性は大きい。

これに要する費用はたったの56万円ほどだったことも重要な事実だと思う。エレベーターを造る費用はどんなに安く見積もっても300万円はかかる。リフト式の椅子を階段に取り付けるにはそれが可能な広い階段が必要だが、そんな階段なかなかない。しかも電機が止まってしまったら何の意味もないのだ。

いざという時に自分や家族の命を守ることができる可能性を高める用意をすることは大切なことだと思う。Iさんの家では今後避難のための茶室を造ることを検討している。地上4500mmのところにあるツリーハウスのような茶室がどこの家にもあれば、いざという時の人的被害は最小限に抑えられるだろう。このプロジェクトは佐藤研吾氏と一緒に考えてみようと思う。今後の展開を楽しみにして欲しいとともに、希望される方からのご連絡をお待ちしております。

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2020/06/18

日本建築というと神社やお寺さんのようないわゆる伝統的宗教建築や数寄屋などを思い出す。例えば塔堂を眺めるとき、その建築の清らかな雰囲気や荘厳さに心打たれると同時に、その木組みの精密で華麗な様子に驚かされるような感覚、それこそが僕たちの感動の原動力になっている。建築における木と木を組み合わせる技術を木組みと呼ぶが、これは何も伝統建築の中だけにあるものではなく、今の住宅における在来工法の中にも、機械加工のプレカットの中でさえも生き続けている。木を複雑に刻み込み、合わせてくさびを打つだけで固定されるなどの技術は、釘などの接合がまだできなかった時代に考案されたものである。昔の人はすごかった・・・、なんてことはあんまり言いたくないけれど、少なくともこういう技術に関していえばやっぱり昔の人はすごかったのだろう。

例えば下の写真、これは大阪城の大手門にみられる仕口である。写真を見ればわかるけれどここまでくると接合技術というよりももはや芸術の域まで達しているように感じるほどだ。現代の家造りでは構造の加工は機械加工で行うことが主流だから、どうしても手加工にこだわって続けている大工さんを除いて、手作業で仕口の製作を行うことはまずないわけだけれど、でもこういうものを美しいと思う心が僕たちの中であるのだからこそ、住宅のどこかに化粧の仕口を表現したいという気持ちが湧いてくる。

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仕口を造るのは大工さんだ。できる大工さんがいないと造れない。今時仕口なんて・・・、という大工さんが大半の中で、それでもこういうことに興味を以て取り組んでくれる大工さんがいればできるのである。まずは家具あたりから取り組んでみようということで先日は図面を掲載した。庇などもよいかもしれないから考えてみようと思う。

2020/06/16

川口氷川神社の工事でオニグルミの板材を使用した扉やカウンターを造ることになった。オニグルミと聞くとあんまりよくわからないけれど、この材木はウォルナットとも呼ばれているので、この名前を聞くと高級家具の材料などを思い出す人も多いと思う。建材としてはとにかく人気がある材料なのだ。

比較的加工がしやすく、寸法安定性も高いので家具などにもよく利用される。今回の材料は北海道で伐採された丸太を購入し、福島県で製材したものである。1年間しっかりと乾燥させ、人工乾燥をさらにかけて含水率12%くらいで入荷したものだ。

丸太を製材するときは、丸太のひび割れに沿って製材の向きを調整し、はじの方から決めた厚さでスライスするのだが、運が良いと節の無い綺麗な材料が採れるし、運が悪いと節だらけなんていく具合になるのだけれど、僕が丸太を仕入れているオグラさんは良い材料が多いのでそういう残念な思いをしたことは今のところない。板の厚さは幅が狭いうちは36mm程度で挽、幅が400mmくらいになると板が反ったものを修正することを考慮して45mmくらいで挽くことにしたのだが、これはなかなかうまくいったようである。

これらの板を大工さんが加工していく過程は見ていてもとても楽しいものである。出来上がるとさらに良い。なんせ国産の広葉樹の材料なのだ。良い材料に良い大工さんがいればよいものが出来上がる。僕たち設計者はそういうモノづくりをコーディネートしつつデザインを行うことが大切だと思うのである。

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2020/06/15

朝礼終了後、埼玉県北本市にて数年前に造ったSさんの家の火災後の復旧工事の現場管理に向かう。火災とはいえ小規模で、一部屋だけが少々燃えてしまった程度の不幸中の幸い、工事の規模も限定的だ。焦げてしまった壁や床をはがし、内部の断熱材などを交換したり、床を張り替えたり、壁の漆喰を塗り替えたりの作業を行うこととなる。約1週間の工事だけれど、火災の前よりもきれいになるように復旧してあげるようにしたいと思う。

2020/06/13

今日は東京都新宿区にて設計中のFさんの上の打ち合わせ。実施設計の終盤戦ということで、各界の平面図・展開図・立面図などを用いて開口部の種類やガラスの仕様などについての細かな打ち合わせを行った。住宅においては開口部というのは特別な意味を持っていると思う。窓の開け閉めほど日常の中で数多く繰り返す動作はないだろうと思うし、そこから見える風景や風の心地よさなどは住宅の住み心地を左右するといっても良いくらいに大切な要素だ。取り付ける位置によっては防犯性などにもかかわることとなる。

例えば1階に配置する窓の場合、外に向かって開く窓を付けてしまえば防犯のための面格子を取り付けることができなくなってしまう。面格子を付けることなく防犯性を確保しようとすればスリットタイプの細い窓のようなものを選択するしかないだろう。もしくはハイサイドライトのような配置にして、侵入しずらい高さにするという方法もあるかもしれない。

窓の開け閉めのしやすさや耐久性というのも気になるところだ。上げ下げ窓の場合は、重力にさからって動くタイプなのでストッパーが弱くなってくるとどうしても固定できなくなる故障が起きがちである。ジャロジー窓の場合はくるくる回す取っ手の部分が取れてしまうなどという故障が起きやすい。メーカーの保証期間は1年で切れてしまうけれど、住宅は50年くらいは住むことになるのだから、やっぱり故障しにくい部材を選択したほうが良いに決まっている。

という具合に窓についての考察というのはなかなか奥が深いのである。3時間ほど打ち合わせて終了した。次回は見積もりである。工事に向けて着々と進んでいきたいと思う。

2020/06/10

今日は久しぶりに茶道教室のお稽古が再開した。僕が茶道の教室に通い始めてすでに10年がたつが、こんな風に2か月間もお休みになってしまったことは初めてである。これまでの10年間ご指導を受ける中で、先生はなぜか風邪をひいてお休みすることもないので、月に3回のお稽古というものは開催されるのが当たり前という感覚だった。仕事の関係で毎回参加はできないまでも、月に2回は参加するように心がけていたから、決して優等生ではないかもしれないけれどまじめにやってきた。

だからこそ、いざお休みとなってみると、なんとなく物足りない、別に何が困るわけでもないのだけれどでもなんとなく充実感が無いような感覚になる。それがようやく再開できたのである。このコロナ騒動のせいなのかわからないけれど、お休み期間中に、ただ二人だけの僕より先輩の生徒さんのSさんとMさんの二人が辞めてしまった。茶道にかかわる仲間が減ってしまうのは悲しい限りである。休会といううことなのでまた戻ってきてくれればよいと思う。

コロナの中で文化が廃れてしまうという報道を耳にしたが、僕はそうは思わない。確かに一時的に茶会などの活動はできなくなるし、音楽だって、バレエだって人を集めるような事業は開催することはできない状況が続いている。でも文化というのは、こういう普通ではない抑圧された状況の中で人々の魂が爆発したり、逆に平安を求めたりするような、とても感情的な活動の中でこそ必要とされるものであるような気がするのだ。コロナ騒動は一時的に文化を衰退させるかもしれない。でも、いま人々が味わっている抑圧だったりストレスだったり、いま人々が感じている改めて気が付かされた当たり前の素晴らしい事だったり、そういうものを大切にしながら人が生きていこうと思った時には、それを表現する手段としての文化が再び顔をもたげだすはずだと思うのである。僕もその時のためにしっかりと茶道の道の修練を積んでいきたいと思うところなのである。

2020/06/09

午前中、埼玉県上尾市にて新築住宅を設計中のHさんご夫妻打ち合わせ。いよいよ基本設計の終盤戦である。今回はじっくりと3週間のお時間をいただいて、間口が2730mmの広い舞台のような階段を持つプランのプレゼンテーションの2回目を行うこととした。広い階段が好き・・・、というご要望にこたえる形で生まれてきた広い階段室は、リビングとダイニングの中心部分に面するように南を向いて配置されている。この階段は部分的にソファのように座ることができ、そこに座ると目の前に薪ストーヴがある。もちろんストーヴの向こうには庭が見える。隣のダイニングスペースからも、反対側の隣にあるリビングスペースからも庭に面している。家のどこからでも意識される庭は、この住宅の重心として、つまりは心のよりどころのような存在としてそこにある。畑の作業をしたり、日向ぼっこをしながらくつろいだりの場であり、家の中からぼうっと眺める場でもある。住宅には重心となる庭があるのが良いと常々思っている。外部と柔らかくつながる住宅はまるで農家さんの小屋のような、自然と一体となる暮らしの場として魅力的に機能するはずなのである。

14時、東京都新宿区でリフォーム工事を行っている円通寺さんの現場確認。今日はクロス屋さんがクロスの張替作業を行っている。暑い中、本当に丁寧に作業をしていただき感謝感謝である。

2020/06/08

午前中、東京都中野区にて設計中のIさんの家の打ち合わせ。Iさんの家は、Iさんの奥様姉妹のご家族と、ご両親の3世帯が集まって暮らす住宅である。Sさん世帯の住宅と、Iさん世帯とご両親のための2世帯住宅の2棟が隣り合って建つこととなるが、敷地の中心部分には二つの住宅のどちらからでも利用できる共用のウッドデッキがあり、一家の交流の場となる予定だ。まさに「集まって暮らす」スタイルである。東日本大震災以降増えた「集まって暮らす」スタイルだが、3世帯となるとそうそう多くはないように思える。

数年前に造った大倉山にあるダンススタジオのある家もまさに3世帯が集まって暮らす住宅であった。姉妹とそのご家族、そしてお母さんが暮らすための住宅を2等分塔型で造るというスタイルはIさんの家とまったく同じである。そして写真に見えるウッドデッキの存在も同じような用途を与えられている。核家族化が進み、個人主義の社会の中で垣間見えてきた様々な「限界」を、共に暮らすことで無理なく補い合うことができたらどんなに良いことであろうか。老人の介護・保育・孤独・・・様々な厳談社会の問題に対する暮らしの形をコントロールすることでの対処法が自然と浸透しているのではないかと思うのである。

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2020/06/07

朝5時起床。栗の板を使用したローカウンターのデザインを行う。これは母が自宅で使用するためのもので、高さは350mmほど、幅が2000mmほどで普段は置物を飾ったりの用途で使用する。栗の板は先日オグラさんから送られてきたものを使用する予定だ。こういう貴重な素材をふんだんに使用して建築の装飾などを造ることができるのは何よりの贅沢である。しかも丸太で購入して製材し1年間寝かせて乾燥させ、それからプレーナーをかけて納入しているので、埼玉県内の材木屋さんで購入するスプルスの造作材並みに安いのである。下がその図面である。出来上がるのを楽しみにするとしよう。

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午前中、畑作業。今日は夏野菜の手入れと、小松菜やジャガイモの収穫を行った。ジャガイモなどはまだそれほど大きくなっていないのだけれど、いっぺんにとれるよりも今から少しずつ収穫してしまったほうが消費しやすいので、少々小さくとも採ってしまうようにしている。あんまり欲張っていつまでも土の中に入れておいても、大きく育ったジャガイモの食することができずに、結局無駄にしてしまうのではもったいない。自分で育てているからこその工夫である。もう少しすると夏野菜もそんな状態になるはずだ。昨年は全くダメだった夏野菜、今年はどうなることやらである。

2020/06/06

朝10時、東京都中野区にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。今日は基本設計の3回目ということで、プランの修正案についてのご説明をさせて頂いた。今回のプランは大きなすのこがある計画となっている。すのこ床は1階に光を透過させたり風が通り抜けたりする吹き抜けの効果と、床として使用できるということを併せ持つ手法で、ますいいではとても良く使用する方法である。下の写真は「光が差す家」のすのこ床の様子である。2階のホールのような場所は、洗濯物を干したり、子どもの遊び場になったりの自由な使い方ができる魅力的な場所とすることができた事例だ。

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続いて埼玉県川口市にて計画中のKさんの家の打ち合わせ。6mほどの幅がある大きな階段が横たわり舞台のように広がる住宅の実施設計1回目の打ち合わせ。今回は平面の詳細図に立面図、断面図などを用いての打ち合わせを行った。

夕方久しぶりに南洋堂書店に足を運ぶ。店員さんと話をしているとなんとどれだけ探しても見つかることが無かった堀口捨巳先生による「茶室おこし絵図集」があるという。墨で書かれた型紙を立ち上げていくと一つの茶室の模型が完成するという本なのだが、これまで国会図書館でした観ることはなかった。何ともタイミングの良い出会いなので、早速購入することに。ちなみにこの第三集は「大徳寺龍光院・大徳寺狐篷庵・南禅寺金地院」の3茶室を含むものである。南禅寺以外はすべて実際に足を運んだことがあるのも何かの御縁である。特に龍光院さんは密庵と呼ばれる最も見る機会の少ない国宝の茶室があるので有名だが、幸いにして3年ほど前に拝見させていただいたというご縁なのだから、12巻のうちこの集と出会えたということ自体も何ともうれしい出来事であるのだ。

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