ますいいの運営するノンプロフィットレンタルアートギャラリーとギャラリー。各アート作品の展示・販売をするショップとなっております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記
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増井真也日記

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2017/01/11

朝礼終了後、事務所にて各プロジェクト打ち合わせ。

12時、親戚葬儀参列。昨日連絡をもらい、急遽通夜兼告別式という一日での葬儀に参加した。親戚とはいえ血のつながりは薄い。僕の祖母の従妹、95歳の大往生である。とはいうものの愚息の幼き頃、お菓子をもらったりの面倒を見てもらった恩があり、その恩や記憶は息子も鮮明に覚えている。血のつながりの濃さよりも、どれだけの関係を育んできたかのほうが、こういう際の思いには繋がるもの。今日は親子そろって手を合わさせていただいた次第である。

17時過ぎ、銀座にて石山修武先生と六角鬼丈先生の展覧会に足を運ぶ。暇そうにしていた息子も連れて行ったら、先生、上機嫌で息子をあやしていただいた。建築家への道を説いてくれるのかと思いきや、柔道のオリンピック選手になれの繰り返し。写真はその決意を書いて、石山先生の彫刻へと結びつける様子、きっとこの彫刻は魂の叫びの類であろう。結んでいるのが息子、写真を撮影しているのが早稲田大学の渡邊先生、一番左が石山先生である。会場には様々な作品が展示されていたが、2001年に描かれた広島ハウスのイメージ画を購入させていただいた。ますいいリビングカンパニーの精神的基盤である先生には今後もますます元気でご活躍いただきたいと願うばかりである。

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2017/01/09

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

14時、埼玉県東松山市にて新築住宅を設計中のKさんご夫妻打ち合わせ。Kさんは建築系のお仕事をされており、「自分の家は自分で考える」のクライアントである。毎回のように自分で考えたプランを作成し、僕たちはそのクライアントのプランを建築家らしくアレンジしたりの工夫を施したり、たまには全く関係のないプランを考えてみたりの行為を繰り返しながら、これまで数回の打ち合わせを進めてきた。これまでの打ち合わせはたいへんスムーズに運んだようで基本設計もほぼ終了段階まで来ている。いよいよ実施設計に向けて進みだすけれど、魅力的な住宅となるようにこれまで以上に意匠を作り上げていきたいと思う。

2017/01/08

新年の日曜日。毎年この日は僕がお稽古をさせていただいている社中の初釜である。今年も例年通り、立礼のお席を担当させていただいて、僕と川口センターホテル社長さんの荒木さんとで交代でお点前をすることになった。

三園棚の薄茶点前、お稽古でやれば何の緊張感もなく普通にできるはずである。でも、今年から始めたという新人さんだったりのお客様たちに、1mも離れていない近距離で、お点前の指先までをじーと見つめられての所作は普段では考えられないような緊張感を生み出すもので、なんと茶碗を清める湯を捨てる前に茶杓と棗を手にするというわけのわからない所作違いをしてしまった。何年かやっている社中の仲間からの「立礼のお点前だと茶碗を清めるお湯の中にお茶を入れるんですね・・・。」の質問にしばし沈黙。手には汗がじんわりと出てくる。まあ僕のお点前の実力などまだまだこんなものである。

久々の畑作業である。春からの作付けに向けて土を作る。土づくりには手間のかからない石灰分入りの腐葉土を使っている。ホームセンターで売っているような市販品だけれどこれは結構使いやすくて便利だ。土に混ぜ込む作業は、ホンダの耕運機「こまめ」を使っている。小さいけれどとてもパワフルで使いやすい。ここには3月にじゃがいもを植える予定である。

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夜、一番下の娘と高校1年生の長男を連れて「君の名は。」鑑賞。新海誠監督の作品を見るのは初めてだったけれど、こういう映画は見る側の年齢や状況によって受け取り方のポイントがいろいろ変わるんだろうなあなどと思いながら、そしてたまに涙ぐんだりしながらの鑑賞であった。僕たち親子は監督が意識した恋愛を楽しむど真ん中の世代ではないけれど、それでもそのターゲット以外のところでいろいろと感じさせる懐の深さがヒットの理由なのだろう。僕はといえば・・・「忘れかけている純粋だった若いころの様々な情動や行動を思い出しつつ、今の僕にできること、やるべきことを改めて考えてみた」というところだろうか。

2017/01/07

10時、埼玉県朝霞市あたりで新築住宅を検討中というMさんご家族来社。1000万円くらいのローコストで家を作りたいというセルフビルダーである。1000万円ぴったりで出来上がるかどうかは別といて、これまでも同じようなローコスト住宅には挑戦してきた。

1000万円で家を作りたいという東京都庁の職員さんであるSさんの家では、最終的に9坪2階建ての9坪ハウスのような住宅を1100万円ほどで作った。この住宅では断熱を外断熱とすることで、内部に木構造を現しとし、そこに後からセルフビルドで様々な造作をしやすいように工夫している。

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埼玉県川島町に作ったカフェでは1250万円ほどで22坪ほどの住宅兼カフェを作った。このプロジェクトでは退職金に当たる2000万円の中で、土地と建築を作り上げるということに挑戦したのだけれど、土地代が700万円強、建築費が上記の値段ということで何とか目標値に収めることに成功している。

Mさんの家はまだ土地も見つかっていないので何とも言えないけれど、最終的には家族で暮らすことができる最低限の広さと、簡素な仕上げで住宅を考えていくこととなるであろう。初めはそれでよい。暮らしながら少しずつ装飾を施したり、部材を追加したりの変化を作り出せばよいのである。

Mさんの車がデリカワゴンであることにお帰りになるときに気が付いた。実はこの車は僕が若いころにあこがれていた車である。こういうことって意外とうれしいもので、良い家を作ってあげたいと思うモチベーションになったりもするから面白い。

2017/01/06

今日から仕事始め。7連休も明けて皆が無事に揃った。初日ということで、皆で今年の抱負などを報告した。

昼過ぎ、今日からオープンする埼玉県戸田市の炉端焼き屋さん「ねぶ家」に開店祝いのお花を届ける。お花屋さんやカフェ、美容室などをこれまで手がけてきたけれど、こういう炉端焼き屋さんは初めての経験である。今日は予約のお客様でいっぱいとのこと。商売繁盛で何よりである。2週間ほどして落ち着いたころ担当のスタッフを連れてお邪魔してみようと思う。皆様もぜひ足を運んでいただきたい。

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2017/01/05

3日から今日まで親戚一同で軽井沢にて過ごす。二日間ほどスキーをしたら足がだいぶ疲れた。日ごろの運動不足が解消されたようで爽快な気分だ。今日は軽井沢ニューアートミュージアムに行ってみた。ここは冬でもオープンしている数少ない美術館である。戦後のアートを中心に展示しているということで今回はシュルレアリスムの作品を楽しむことができた。この美術館自体は西森陸雄さんによる設計である。細い鉄骨の柱が林立する白樺の林のようなイメージのエントランスはなかなか良い。天井のスチールプレートであろうか?裏側の配管むき出しのストライプのデザインも面白いものであった。

下の写真は記号化されたトイレ。落ち着かないような気もするけれど、トイレとアートという珍しい組み合わせなのでご紹介したい。


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2017/01/01

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

今年の正月は妻の実家に帰省することなく、川口市内で過ごしている。年賀状を手書きで書くこと300枚弱。とても時間がかかるけれど相手の顔を思い出しながら言葉を書き連ねている時間はとても楽しいひと時である。昨日は池袋の西武で万年筆を購入した。パイロットの極太でインクはブルーインクだ。実はこれ、恩師の石山先生が愛用している組み合わせを僕も取り入れさせていただくことにしたものである。愛用のペンで中身の詰まった言葉、デッサンを書き連ねていきたいと思う。

2016/12/29

ますいいリビングカンパニーは本日で年内の業務を終了いたします。
2017年は6日より開始いたします。

2016/12/28

恒例の本納寺お餅つき大会である。今年で3年目であろうか?お寺のメンテナンスのお仕事をさせていただくということは、こういう行事にも深くかかわることができる、つまりは運営のお手伝いとして参加させていただくわけで、僕たちのように建築を作る仕事をしている身とすれば何よりも誇らしいことである。お餅つきで誇らしい・・・というわけではなくって、誰でも何の後ろ盾もなく独立してみればわかるけれど、とにかくお寺のように閉鎖的な社会にかかわらせていただき、しかもその中で建築というとても大切な部分の工事をさせていただくという、建築家として独立したものの生涯の夢のような素晴らしいことに対して誇らしいわけである。年に一度のお餅つき、今年は体調が良いので3臼もついてみた。

作業の合間に時間があったので、少々問題を抱えている本堂の壁をチェックした。本堂は土壁に漆喰仕上げの壁なのだけれど、その仕上げの部分と土壁の部分が完全に剥離してしまっていて、仕上げの部分が落ちそうな状態となっているのである。これはちょっと難問である。だって土壁仕上げなどは通常の家づくりの中では出てこない工事項目なわけだから、こういう時にはこういうことに精通している左官職人の知恵を借りなければいけないわけで、それでは土壁に精通している左官職人はどこにいるのかというと、そこのところは僕の人脈の探査をすればキチンと現れるわけで、今度はその職人さんと一緒に考えてみようと思った次第である。

18時会社忘年会。21時終了。一年間はあっという間に過ぎていったような気がするけれど、でも思い返してみれば本当にいろいろなことがあったわけで、それに関わる全ての人に対して感謝をさせていただきたいと思う。

2016/12/25

目が覚めると、いつも通りの日常である。日曜日、仕事が休みなので大掃除の始まりに手を付けた。とはいえ僕は日頃より余り物を多く保存しないタイプの人間で、つまりは同じようなものを購入したときには必ずもともとあった同じようなものを手放すようにしているので、大掃除といってもそれほどやることはない。ものをたくさん所有するということは、その所有するものに縛られるわけで、しかも一度そういう方向に自分の嗜好を傾けたら、その物欲はとどまるところを知らないわけであるから、物は持たないに越したことはないのである。

夜、戦場のアリアという映画を鑑賞。第1次世界大戦下、フランス北部の最前線デルソーで、敵対するフランス・スコットランド連合軍とドイツ軍兵士たちはクリスマスを迎える。その中で起こる奇跡、敵同士が交流し、友情を結び・・・という物語である。

僕はクリスチャンではない。でも、年を取ったせいか、クリスマスのようなイベントを最近とても大切にするようになった。子供たちが喜ぶ顔を見ることが何よりも幸せであると感じるようになった。昨夜の出来事はドラえもんを見ていても涙ぐんでしまうことがあるような最近の涙もろさの表れなのだけれど、でもきっと誰でもこういう変化ってあるのだと思う。

映画を見ていて、戦場の兵士たちがクリスマスという空気感に心を動かされ、戦いから友情へとその行為が変化する様子を見ていて、なぜかそういう状況を体験したこともない僕の心にすごく響いてきた。毎日のように報じられる世界中のテロ事件を見ていると、世界が理想的なある状況に到達したとは到底信じられないような現実がある。それは帝国主義が蔓延していたこの映画の時代、つまり第1次世界大戦のころとは全く違うわけだけれど、それでも今は今としての構造的な問題が爆発寸前のところまで来ているような気もするのである。なんだかとても感傷的になってしまった土日であったけれど、こういう風な心境になることがもしかしたらクリスマスなのかなって思った初めての機会でもあった。

2016/12/24

今日はクリスマスイブ。土曜日だけれど、ますいいリビングカンパニーは通常通りのお仕事である。

10時、埼玉県さいたま市にて新築住宅を設計中のYさん打ち合わせ。何とYさんの奥様が自転車の事故で足を骨折してしまったという。幸い一緒にいたお子様には怪我がないということなので不幸中の幸いであった。打ち合わせは実施設計に入っての数回目ということで、詳細部分に至るまで大部分の設計が出来上がってきている。あと一回繰り返せば、大方の設計が終了するであろう。

夜、家族そろってのクリスマスパーティー。ピザを買って、チキンを食べて、ケーキを食べたらプレゼント交換である。今年は星座が好きな娘のために家庭用のプラネタリウムを用意したのだけれど、これが大変喜ばれた。家庭用とはいえ暗くした天井に6万個もの星座を映し出してくれるのはなかなかの高性能である。クリスマスミュージックを聞きながら、妻と小学生と中学生の娘たちだけでなく、高校生になる息子までが僕の部屋に集まって寝っ転がりながらの星空観察・・・自然と流れ出る涙が止まらない、とても幸せなクリスマスイブであった。

2016/12/20

午前中は事務所にて雑務。埼玉県川口市にて設計中のNさんの貸家プロジェクトの見積書訂正作業など。

午後より茶道稽古。今年最後のお稽古ということで、今日は立礼のお点前を2回ほど繰り返し練習をした。というのも年明けの初釜の時に、僕たち若手グループはこの立礼の席を担当することになっていて、今日はそのための練習というわけである。

「たかが立礼」と侮ってはいけない。目の前にお客様役の新人の生徒さんと先生に座られると、なんだかとても緊張してしまったようで、僕の中の緊張のバロメーターである手の震えが発生すると、もうお茶を茶杓ですくう所作などがまともにできなくなったりの混乱状態になってしまった。僕の仲間がお客様の前でお茶をたてたときに、棗からすくうお茶を飛ばしている姿を見て、大笑いそしてしまったことがあるのだけれど、僕も同じ・・・、これは誰にでも起こりうる生理現象なのだななどと考えてしまう。今日のところは誰にも悟られていなかったようで、ほっと一安心。新人さんを目の前にして、目に見えないところで納められたことがせめてもの救いであった。

2016/12/17

朝礼終了ご、新宿デザインセンターオゾンにて東京都練馬区に新築住宅を検討中のKさんご夫妻打ち合わせ。すでに土地を購入し、ご自身でプランを考案している最中ということで、自分で作ったプランを拝見させていただいたりの初顔合わせとなった。大学は建築学科をご卒業され、設計事務所に勤務されていたこともあるということである。自分の家の設計を自分でやりたいと思うのが自然な流れであるわけなのだし、僕としてはKさんの家づくりにおける最高のアドバイザーになることができればよいのかなと考えている。

思えばますいいには設計事務所・ハウスメーカー・内装デザイナー・ゼネコンなどなど、とにかく建築関係のクライアントが多い。これは自分の家は自分で作るのコンセプトに共感してくれる人が、同じ建築業界に多いということなわけだけれど、こういう人たちの家はとてもよくできる、つまり僕達設計をしている側もとても満足できる結果に終わることが多いのである。Kさんの家もよい家になればよい、そう思いながら打ち合わせを終了した。

新宿を出るとそのまま練馬区の敷地を拝見。南側に道路があり、正面に緑道のあるとても条件の良い敷地であった。

そのまま関越自動車道に乗り一路、埼玉県の寄居町へ向かう。こちらでは土間のタイル工事が終了している。今回はタイルの代わりに淡路島から取り寄せた瓦を敷きこんだのだけれど、一部施工が荒い部分があるようなので手直しを指示させていただく。施工が荒いというよりも手作りの瓦ならではの乱れではある、けれどもやっぱり気になる部分は直してほしい。職人さんには悪いが、ここは美意識優先なのである。

終了後、埼玉県児玉にある栄螺堂を見学。栄螺堂というのは内部に、西国札所観音三十三か所、坂東札所観音三十三か所、秩父札所観音三十四か所、計百か所の観音の本尊を一堂に集結させたものであるそうだ。初めて訪れるまではこんなことも知らなかったけれど、内部に入ると確かに建物の中をぐるぐる回りながら、観音様を拝むという形式になっている。外から見ると2階建て、でも内部は3階建てという建築の階層を構成している点も面白い。外部の構造と内部の構造のずれ、シェルターの家で提案したような現代的な操作を見ると、現代の建築の設計にも役立つようにも思えてくるのである。

下の写真は2階回廊部分。外壁部分と内部の回廊とは完全に縁が切れている。つまり内部の2階建てはこのレベルでは完全に独立した構造となっている。

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外観。外から見ると内部に3層の床が作られているとは思えない。

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急な下り階段。登りと下りは違う階段を通る。つまり、同じ道を通ることなく1階まで戻ってくることができるようになっている。これは多くの人が巡礼に訪れていた時代のスムーズな同線計画であろう。

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2016/12/16

朝礼終了、スタッフの渡辺君と一緒に埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家の打ち合わせへ。基本設計の5回目ほどであろうか。土地の日照状況に合わせたプランをこれまで幾通りも考え続けてきたが、その答えもそろそろ終着点に向かっているような気がする。今後の方針としては今回ご提案したプランの中で、部屋の配置などの検討を進めてみるということになった。

基本設計の時の様々な進展を思い返してみるとそれぞれのプロジェクト一つ一つに思い出がある。

僕がまだ20代の終わりのころに作ったさんかくの家では、直角三角形の土地に三角形の家を作るに至ったわけだけれど、初めからそういうプランを描いたわけではなくって、打ち合わせのなかでだんだんとそういう風になっていった。この土地にはもともと四角い家が建っていた。16坪の狭小地に、しかも三角形の土地に無理やりに四角い家が建つ様子はちょっと窮屈な感じがした。でもそれを見た僕も、初めのうちは同じように四角い家を設計してしまっていたのである。

何度か打ち合わせをしていくうちに、自然と三角形のプランが浮かんできた。それは驚くほど自然にその土地の形に収まり、そしてとても魅力的な建築へと進化した。考えている建築が土地の条件に当てはまる瞬間を作ることができた、そんな気がしたものである。懐かしいスケッチがあったのでご紹介する。三角形の土地に浮かびたつ柔らかな膜につつまれるように暮らす親子の像、僕が作りたかった家はこういうイメージだった。

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2016/12/15

朝礼終了後、埼玉県川越市にて住宅のリフォームを検討しているSさんの家の打ち合わせ。リフォームの打ち合わせということで、現地に足を運んでの打ち合わせである。Sさんの家は、築40年以上の古い木造住宅だ。200万円台で購入したという。何度かの大きなリフォームをしているということで、初めは平面的に増築し、その後には平屋の上に2階部分を増築しており、今では考えられないような自由な建築なのである。

こういう建築をリフォームする場合、何よりも大切なことは今よりも強い建築にしてあげることである。もちろん希望の間取りやら、水廻りの変更やらの通常のデザインと工事を行うことは当たり前なのだけれど、構造上の補強を行ってあげることはそれにもまして大切な事なのだ。

とはいえ、数度の大規模増築をしているとなると既存建築がどのようにあったのかどうかの判定も見ただけではよくわからない状態となっているので、まずは耐震診断を行い状況を把握することからスタートしていこうと考えている。

工事の方針としては
・屋根をセメント瓦からガルバリウムに変更して軽くする。
・耐震診断の結果に基づき、数か所の弱い耐力壁を新設する。
・内壁を剥がし断熱材を入れる際に、オイルダンパーを設置し地震時の揺れを防ぐ処置をとる。
ということを考えている。基礎の補強などを行うことはコスト増につながるので最小限にとどめるつもりだ。強い建物を作るというより、弱いけれど壊れにくい建築にする方が得策であると思う。とにかく慎重に判断を進めていきたいと思っている。


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