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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記
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増井真也日記

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2018/07/04

10時、埼玉県川口市にて設計中のSさんの事務所打ち合わせ。今日は基本設計を終えて実施設計に移行してから初めての打ち合わせである。事務所全体の展開図を用いての詳細の説明をしたり、設計の過程で増えた3本の柱についてのお話をしたりの2時間であった。真四角の事務所建築である。こういう建物を作るときはある程度合理性を重んじて進めることになる。柱の本数は、4本は不安なので6本が一般的だけれど、それを3本増やしてスパンを短くすることで、柱一か所当たりの負担重量が軽くなり、鉄骨造でもべた基礎で作ることができるようになるというコスト的なメリットが見込まれるということで変更した次第である。来週は地盤の調査や構造の計算へと進んでいく予定である。慎重に作業を進めていきたいと思っている。

14時、川口市役所にて青木町公園外柵工事についてのミーティング。入札の結果、工事業者さんが決まったようで、今回工事を請け負ってくれることとなった中原建設さんの担当者を交えての打ち合わせとなった。
このプロジェクトは、何といってもこの公園がオリンピックの練習会場に使用されるかもしれないというくらいの事情もあって、川口市を代表する公園の外柵を、川口市を象徴する鋳物という素材を用いて表現するためのデザインしたところである。設計は終了したものの、工事の段階でさらに素晴らしい作品へと昇華させていかなければならないと考えている。今後は試作品のチェックや色きめなどの作業へと進んでいくことになるが、とても楽しみなところである。

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2018/07/02

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

夕方、数年前に造った二つの中庭のある家をご訪問。今日は新築工事の時に造った家具をアレンジしたりの相談を受けて訪問した。ますいいでは新築工事の時に大工さんの造作家具を作ることが多い。素材はシナやラワンの合板を利用したり、無垢材の板を利用したりするのだけれど、大型の製品が比較的安価で提供できるというメリットがあるので好評である。

Mさんはこの家に住み始めてから、古材をアレンジした家具を集めている。家具を購入すると、新築時に作成した家具がなんとなく邪魔になってみたり、はたまた雰囲気を変えてみたくなったりの気持ちの変化も生じたりする。そしてもう少し使いやすい形にアレンジしてみたいなどの考えも沸いてくる。というわけで、今回のご相談になったわけだ。

Mさんの家に行くと、いつも当時のプレゼン図面を出してくれる。今日も図面を見ながら、一回目のプレゼンではこんな家を提案していたんだね~のような思い出話に花を咲かせた。そして必ず話題になるのが玄関ドアの製作にまつわるエピソードである。僕がデザインした玄関ドアを造るために8万円の予算が30万ほどになってしまったのだけれど、Mさんはその時とても快く玄関ドアを作らせてくれたのである。当時建設の時にいた猫はもうすでに亡くなってしまったけれど、今は野良猫が毎日来てくれるという。今日もちょうどその猫がえさを食べにやってきた。目が合ったので写真を撮ってみた。

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2018/06/28

午前中、江間忠木材さん来社。江間忠木材さんの商品といえば、エステックウッドという熱処理木材である。この木材は約220度で熱処理をした杉材で、木の中に含まれる水分が3%程度まで減少していて、さらに腐りの原因となる糖分がほとんどなくなっている状態となっている材料である。結果としてメンテナンスをしなくとも、腐らない木として利用されていて、主に外壁やルーバーなどの材料として適しているわけである。簡単に言うと炭になる直前の木という表現が一番適しているように思える。ちょっと焦げたような色合い、炭のようなにおい、見た感じも炭っぽい風貌なのである。

この材料、枕木も販売されている。杉の枕木・・・ふつうに聞くとふざけているのではないかと思うような響きだけれど、これが腐らない。ちなみに普通の枕木といえば栗とかヒバなどが利用される。もちろん腐りにくいからである。でもエステックウッドの場合は、杉でも腐らないので枕木になる。そしてこれは外構工事などに利用される。土に埋めても腐らない・・・、本当に木なの?と思うような材料だが、先のとおり木である。少々乾いた木、なのである。

14時、川口市役所の方々来社。なんでも保育園の認可を行う委員会のメンバーになって欲しいとの申し出である。行政というのは民間の意見を取得しながら運営を行うものらしい。僕などの意見が役に立つのかわからぬが、保育園はできたほうが良い。皆待っているのだ。たくさんできるほうに協力するしかないのである。

夜、スタッフの送別会。今月いっぱいで土田と堤が退社する。同期の二人はともに6年程の経験をしたのだろうか。あらたな道を歩み始めるわけだけれど、ますいいでの経験はきっとどこかで役に立つであろう。

ますいいは設計もして、現場管理もするし、コストのマネジメントも行う事務所である。建築家集団であるますいいが現場管理をしたり、コストマネジメントを行う理由は価格のコントロールを行うためである。日本の住宅は高すぎる。これは大手のハウスメーカーが生産システムを独占している状況では変化しようがなく、それ故に下方修正される可能性はほとんどないのが現状である。建築家が住宅を扱うのであれば、この価格へのかかわりを持たねば意味がない、そして設計図を作成するだけではなく流通をコントロールして良いものを安く購入したり、良い職人さんに加工してもらったりの努力をしなければいけないのである。これはモノづくりの原点である。分業化、合理化とはちょっと違う、なんでもできるスペシャルな、そして昔ながらの建築家の仕事なのである。

2018/06/27

10時、東京都国分寺市にて計画中のJさんの家の材木打ち合わせ。普段からお世話になっている八王子の材木屋さんと一緒に約2時間ほどの時間をかけて構造材に関する打ち合わせを行った。この住宅では上り梁の水平構造体力を確保するために24ミリ合板を梁の上に貼ることでモノコックの箱型構造を形成するという工夫をしている。厳しい北側斜線制限によって北側2階の天井高さは低いけれど、そこから登り梁で天井を上げることで、広がりのある空間を生み出すように工夫したというわけである。都会の住宅地では北側斜線制限というのがとてもネックになることが多いけれど、勾配天井や登り梁はそれを解決する有効な手段となるのである。ちなみに天井は杉の羽目板を貼る予定である。無垢材の天井の表情もまた魅力的な空間の広がりに寄与してくれることであろうと考えている。

先日川口市に完成した火葬場に行ってきた。この建築は見ての通り伊東豊雄先生によるデザインである。うねうねと波打つ屋根の姿は建築をちょっと勉強している人ならみんな知っているであろう。地面が隆起したような屋根からにょきっと飛び出す塊は火葬炉の集塵機ということである。なんだかオーストラリアのエアーズロックのごとき岩の塊風の建築が波打つ台地からニョキット飛び出すような様子は各務原市の前作とはまた少し異なる雰囲気を持つ建築となったようである。

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2018/06/26

とても悲しい出来事があった。僕の大学時代の一学年先輩のAさんという方がいて、その方のお嬢さんが交通事故で亡くなった。わずか9年の短い人生であった。今日はそのお通夜が開かれた。数日前にテレビのニュースなどで八王子市の交通事故が報道されていたが、その時は何もわからなかった。まさか自分が知っている人の関係者などとは思わないものである。同級生から訃報のメールを受け取り始めて知ったが、それでも実感がわかなかった。当日になり、お通夜に行き、多くの友人たちに見送られている様子を見て改めて9歳の子供の死の悲しみを感じた。僕にも子供がいるけれど、本当に想像できないくらいに辛い事故だと思った。多くの涙が流される様子、終始笑顔で参列者にこたえるAさんご夫妻、見ていて本当に辛い瞬間だった。

当たり前の現状に感謝しよう、聞きなれた言葉である。でも今日ほどこんな言葉を重く感じたことはない。家族が元気でここにいる、ここにいるだけでそれは十分に感謝に値することなのだと改めて思った。

富山のほうで元自衛官が警察官を殺害し、拳銃を奪って小学校に侵入し・・・そんな事件が起きたという。なんだか毎日のように同じような事件が起きているような気がする。新幹線の中で人を殺すとか、小学生を切りつけるとか・・・いったいどうなっているのかわからないけれど、毎日のように誰かが人生を終わらせたいかのように誰かを傷つける事件が起きる。

人と人とのふれあいの不足、早すぎる時間の過ぎ方、愛情の不足・・・精神が狂わされる瞬間の原因が何なのかはよくわからないけれど、何かがあるのだと思う。でもどの事件の被害者にも家族がいて、そこには深い悲しみがあるのだ。久しぶりに会った同期と二人で、軽く食事をして帰った。僕の息子の名前をもらった同期である。こんな気分の時は大勢とは話したくない、気持ちの通じる一人の話し相手がいればそれでよいと思った。

2018/06/24

日曜日。

今日は久しぶりに高校時代の同級生たちに会う機会があった。卒業以来おそらく一度だけしかあったことのない3年間同じクラスのK君が、アメリカから帰ってくるというのである。K君は中高一貫校の早稲田高校に高校受験をして入学した。300名中50名、本当に狭き門を潜り抜けてきた学生だった。同じ国立理系コースに進み、同じSEGという予備校に通い、同じくらいの時間を勉強に費やしていたように思えるけれど、結果はだいぶ違った。数学オリンピックの予選に挑戦しても、僕がたったの2問しか解けないのに、彼は4問解いた。進学先も僕が早稲田大学の推薦を受けたのに対して、東大の理科一類に進んだ。一緒に数学の問題を解いているときに「これどうやるのかな?」と聞くと、「そんなの教科書に書いてあるよ」といわれたことを覚えている。まあ頭の出来が違うのである。

そんな彼は今、ニューヨーク州立大学で宇宙物理学の准教授をしている。星の誕生と消滅の問題について考えているということである。ビッグバンの前には何があったんだろうと尋ねてみると、真空状態の中に微妙なエネルギーの揺らぎがあったのではないかと返ってきた。真空の空間もない時間もない場所に何の揺らぎが生じるのかと尋ねると・・・、「良い質問だね~」25年前と同じまるで先生のごときコメントが返ってきたのである。当時はなんとなくライバル心を燃やしていたが、さすがにその分野の大学の先生からそう言われると素直にうれしく思う自分がいた。さて、先の質問の答えであるが、「僕達の知らない次元があって、その次元で見るとわかるかもしれないよとのこと。」・・・つまりはよくわからないのである。

宇宙大好きの娘はえらく感動していた。先生ってもっと丸メガネの真面目そうな人かと思ったの感想である。変なところに感動するんだなあ・・・子供って。

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2018/06/23

午前中は、埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家の打ち合わせ。今日は2回目の基本設計打ち合わせである。前回までのプランから茶室の待合をなくしてみたり、生活ゾーンの和室を6畳から8畳に増やしてみたりの変更を加えてみたプランをご説明させて頂いた。暮らしの中の茶室、これはどれくらいの頻度で茶道の間として利用し、どれくらいの頻度で普通の部屋として利用するのかによって設えが異なってくる。ある時は誰かが泊まってみたり、ある時は家族のだんらんの場だったりのアレンジを許容する設えを求められているのに、茶道会館のようにそれしか利用できないものとしてしまえば、住宅の中の茶室としては少々まずいことになるわけだ。

もう1点。今回の住宅にはそよ風なるシステムの導入を検討している。先日説明を受けたものだが、屋根面で暖められた空気をファンを回すだけで床下に送り込み温熱環境のコントロールを行うというなかなかの優れものだ。いわゆるエアコンとは異なり、太陽のエネルギーを利用するところが良い。パッシブハウスの考えである。今回の現場は埼玉の北部ということもあり、こういう家づくりが行いやすい条件がそろっている。南側に遮るものがなく広大な敷地が広がっていることで、急こう配の長い屋根を作ることができる。このシステムを効率よく稼働させるには、急こう配の長い屋根が不可欠なのである。今後は家の中の風の通り道、熱気の上昇経路等を検討し設計を進めていく予定である。どんな家が出来上がるか、進行がとても楽しみだ。

夕方、知人の挙式に参列。結婚式なるもの、何回参加しても良いものである。

2018/06/22

10時30分、東京都の国立にて「そよ風」なる温熱環境システムの導入説明を聞く。この仕組みは、屋根で空気を温めてその温めた空気を床下に送り込み、住宅全体を床下から温めようという仕組みで、OMソーラーという名前で世に知られているシステムの同等品である。現在のそよ風の開発者はOMソーラーシステムのダクトなどを開発していた方のお子様ということとで、OMソーラーの特許が切れた時から一般に販売を開始したということであった。ちなみにOMのほうはフランチャイズ制をとっているので、多額の過入金や年会費を支払わなければ使用することができないようになっているけれど、こちらのほうは誰でも仕様することができるオープンシステムということで、ますいいにとってはこちらのほうが親しみやすい感覚がある。仕組みを独占するというのはいかにもの商売であろうが、多様性を好むますいいではフランチャイズの参加に入りクライアントの選択の自由を阻害する道は取りたくないのである。

15時、埼玉県川口市にて進行中のHさんの家のリフォーム工事の現場チェック。外壁の塗装工事や屋上防水などのメンテンナンス系の工事を中心に行っているのだけれど、お父さんが水道屋さんを営んでいた時に使用していた倉庫の一角に娘さんのための書斎を造作している。写真はその様子である。娘さんといっても、高校の先生をもうじき退官し、そのあとにここで部活動関係の事務処理をしたり、知人と集会を開いたりの予定で工事をしている。工事が進んでいくうちにお父さんがここでカラオケをやりたいと言い出した。もう何でもありである。最近の高齢者は皆元気なのだ。カラオケの集会でも部活動の集会でもやればよい。人が集う良い場所があれば、何をやっても結構楽しく幸せになれるものだ。無垢材のヒノキに囲まれた温かい雰囲気の中で、笑顔とともに利用されることを祈っている。

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2018/06/21

大阪の地震で、小学生が塀の下敷きになって亡くなった。小6の娘を持つ身としては、耐えられないくらいに悲しい出来事である。このニュースを見た瞬間、またマスコミが動き出す感を感じた。案の定、繰り返し報道され、責任の探り合いのごとき状態まで生まれだしている。あの映像を見た瞬間、危ないブロックであることは誰の目にも明らかだと思う。建築の専門家でなくとも、誰の目にもいかにも危なそうな塀なのに、、、それでも校長先生や市長やある特定の人の責任を取らせなければ気が済まないのかのマスコミに対する疑問を感じる。

ではなぜ誰の目にも危ないと映る塀が放置されてしまっていたのか。ここに昨今の日本の問題があると思う。日本は今景気が良い。直そうと思えば直せたはずである。多分百万円もあれば取り壊すことはできたはずだし、代わりのアルミフェンスを作るのだってあと百万円くらいで可能だと思う。でも現実はそこに誰の目も向かうことが無く、予算もつかなければ、工事も行われなかった。オリンピックの競技場は数千億円の予算で造っているし、それ以外にも大手ゼネコンが受注できないくらいに様々な仕事が動いているのに、地域にある危険は取り除かれることが無かった。そういうことに目を向ける人がいても、それは実行に移される仕組みがなかったのである。僕はこのことに根本的な問題があるのではないかと思うのだ。

実はこういう箇所は日本中にあると思う。地域の声があってもそれを行政まで届けるには、それなりの苦労を伴う。例えば僕の会社の前も、一年に一回くらいの頻度で交通事故が起こる危ない場所なのだけれど、警察に対して信号機をつけてほしいといくら言っても、すぐ近くにあるからという理由で設置はしてくれない。近所の初学生や中学生の通学路であり、もしも人の命に係わる事故が起きれば大阪の事例と同じようなことになるのが目に見えているのに、やっぱり地域の声が行政に届くというのはとてつもないハードルがあるのだと思う。

地域を守る、言葉でいうのは簡単だけれどなかなか難しいことなのかもしれない。でもいつ来るかわからない災害による被害を少しでも小さくするための思想は持っていたほうが良い。きっと誰にでも、その人なりにできることがあるはずだと思うのである。

2018/06/20

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

11時ごろ、地元の知人より依頼されていたキッチンの交換の現地調査に赴くも、いったいなぜ交換しなければいけないのかがわからないくらいにきれいに使用されている状態だったので、やっぱり交換をしないことにした。会社の2階に息子さんが一人で暮らすための改修工事ということでの親心だとは思うけれど、男の一人暮らしに新品のキッチンを入れる必要もないであろう。また本当に必要な時に頼んでくれればよい。缶コーヒーをごちそうになり帰社。

14時、全スタッフを集めて防火に関する研修会開催。今回の研修会の講師は東京都市大学で非常勤講師を務める安井昇先生である。木造建築の建築防災に関する専門家で、住宅を扱うますいいにとってはとても大切であるけれど、でもちょっと苦手な分野をみんなで学ぼうという目的で開催された。安井氏の言葉で、建築家が設計するのは日常だけれど、火災などの非日常の起きたときに最悪の状態にならないようにしてあげるのが大切なのだ・・・、との言葉があった。数年前の糸魚川の火災などがその最悪の事例なのかもしれないが、あれだって中華料理屋さんの火の不始末が原因である。そう、大した理由ではないことが原因で、あれだけの大惨事が起きうるという事なのであろう。

木材を燃やすと1mm燃えるのに1分かかるそうである。12ミリの板が燃え抜けるには12分かかる、意外に長い時間がかかるのだ。なんでかというと、木材には水分があるからだとのこと。しかも炭になった表面はさらに奥の方まで燃えるのを防いでくれるという。木というのは適正に使用すればなかなかの優れモノなのである。

終了後は先生と数人で会食。いろいろと学ぶことができた一日であった。

2018/06/19

夜19時、東京都荒川区にて鉄骨3階建ての中古住宅を購入し、リフォームの計画をしているSさん打ち合わせ。今日は物件の購入を決めてから初めての会合ということで、過去の図面などの資料を一通り見せていただいたところである。

20時30分、ちょっと早いけれど打ち合わせ終了。今日はワ―ルドカップの日本戦である。普段サッカー観戦を趣味としているわけではないが、今日くらいはなんとなく見なければいけないだろうと・・・。

結果、なんと日本が勝利の意外な展開であった。コロンビアに勝つとは正直言って考えていなかったのだけれど、日本はそんなにも強かったのか。次の試合も楽しみだなあとみんなが思っているだろう。そういう気持ちにしてくれるのがスポーツの良いところだと思う。

2018/06/17

11時、東京都新宿区にあるリビングデザインセンターオゾンにてTさんご家族顔合わせ。ご両親とお嬢さんが3人で暮らすための住宅の設計である。集まって暮らす、今はこの形を模索する人が多いけれど、今回もまた家族が一緒に暮らすための住宅である。程よい距離感を保ちながら、家族が仲良く暮らすことができるというのはある意味で理想的な状態であると思う。頼りたいところは頼りあい、独立したいところは独立する、そんな状態が最も贅沢な状態であるような気がするのである。

核家族化というのは現代社会に様残な問題をもたらした。核家族化の実現はいわゆる労働者の急激な都市部への移住といった日本の経済成長とともに起きた現象だけれど、それが進行してきた結果東京都などは実に49%が単身者というような事態に陥っている。若者の単身者の急増、高齢者だけの世帯の増加、高齢者の一人暮らし、もはや社会福祉が追い付かない程に現実が進行してしまった時、もう一度一緒に暮らそうと自発的に家族が思い、集う、そんな前向きな核家族化の次にある現象のように思うのである。

2018/06/16

10時、東京都国分寺市にて設計中のJさんの家の打ち合わせ。今日は第2回目の見積もり提示である。前回はまだ行っていなかった木拾いの説明などについてお話をさせて頂いた。

この住宅の設計をしていて一つ困っていることがある。それは大きさや形状にもよるのだけれど、網入りガラスに防犯ガラスを採用できないことだ。これは防犯ガラスに使用するフィルムが熱を吸収する性質があり、網入りガラスにはガラス面の温度差によって割れやすいという性質があって、それが合わさると日当たりの良い窓のガラスがとても割れやすい状態になってしまうという理由からきている。防火のための網入り、遮熱のためのLOWE、防犯のためのフィルム・・・確かにいろいろな機能を詰め込みすぎることによる無理なのかなという気もするが、逆に考えるとアルミサッシも随分と進化したものだなあの感もある。一昔前には単板ガラスのアルミサッシが一般的だったけれど、もうそんなサッシは見ることもなくなってしまったのである。

準防火地域に設計をしていると窓が自然と小さくなる。大きな窓は高い、だからとても良く考えて窓の大きさを決めるようになる。何でもかんでも大きければよいというような設計は行わない。窓が小さくなると、家の外皮性能は上がる。窓からの熱損失は外壁からのそれに比べると非常に大きいので、窓が小さくなると自然に性能が良くなるのだ。

昔コルビジェが近代建築の5原則なるものを考えた。

・ピロティー(地面を都市に開放する)
・ルーフガーデン(屋上の緑)
・自由なプラン
・水平連続窓
・自由なファサード

それまでの石造建築とは違い、コンクリート構造の採用による自由な建築の作り方を表現する概念である。こういう考え方は全世界に広まり、そして世界中に同じような建築が作られるに至ったわけだけれど、面白いことにコルビジェ自身は晩年にロンシャンの教会のごとき真逆の建築を作ったりもしている。最後の最後にはカップマルタンの小屋で上半身裸で図面を描いたり・・・自然や造形、インドの世界観、こういうものによっていくことでやわらかい建築へと向かっていった。

なんとなく今設計している住宅はそういう柔らかい感じを持っているような気がする。大きいだけの窓でもなくって、シンプルだけの意匠でもなくって、アルミサッシはアルミサッシでも、あるべき大きさとか場所とかを吟味して、そこからの光や風を受け入れて、そして大きな壁によって外部と分けられることで、胎内空間のような安心感がある感覚、そんな優しさがあるような気がするのだ。

15時、埼玉県和光市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。見積もり調整3回目、今日はキッチンなどの細かい部位についての確認作業などを行った。

ツールボックスなる金物屋さんがあるのだけれど、これがなかなか良い。キッチンなどの部材や洗濯物干し金物など、僕たち設計者が欲しいなと思うようなものが比較的お安い値段で売っている。日本の大手メーカーもこういう軽いフットワークをもってデザインすればよいのになあと思うけれど、リクシルやTOTOではなかなかこうはいかないようだ。

2018/06/14

10時、リクシルさんと東京電力による建て特バリューなるサービスの説明を受ける。このサービスは簡単に言うと、ZEHを実現する建物のソーラーパネルにかかる約200万円ほどの費用をリクシル テプコ スマートパートナーズという会社が負担してくれる代わりに、昼間の余った売電の権利を譲渡するというもので、ZEH実現にかかる費用がだいぶ割安になることとなる。さらに昼間の電気料金も若干下がるということで、ZEH普及に向けた牽引材料になる商品といえるであろう。

この話、僕が感動したのは住宅の屋根をソーラー発電施設として利用し、まるで社会資本として扱うかの如く、その設置から余剰電力の扱いまで東電が責任を持つという点である。これならば多くの建築の屋根にソーラーが乗る。しかも施主ではなく、東電とリクシルが乗せるのである。

原発問題を強く感じつつも、それに頼らざるを得ないこの国のエネルギー問題を解決するために何ができるかの答えとしてのZEHであるけれど、普及率がいまいち低かった現状を打破するためにどうすることも出来ない膠着状態にあるのかと思いきや、このやり方があったかの驚きを感じた。ZEH実現となると、それなりの大きさの屋根が必要となるが、今後の家造りに生かしていきたいと思う。

2018/06/13

今日からものつくり大学2年生のの丹野君がインターンシップとして参加している。例えばベニヤ板に切り込みを入れたものや、柱のような材木の切れ端といった小さなパーツの組み合わせで、収納家具のごとき集合体を作り出すことを一つのテーマにする予定である。まずは慣れないながらもスケッチブックにいろいろなアイデアを描かせる。次はそれを模型にしてみる。その繰り返しを1週間ほど続けてみてのどうなることやらである。大学生のインターンシップは毎年のように来るけれど、やっぱり若い人がいるというのはなんとなく良い。現実的ではない話をしていると、僕の頭も多少は柔軟になる。子供のようなアイデアをいつまでも・・・誰もが思うことだけれどなかなか難しいのでだ。

19時、東京都墨田区にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。これまで実施設計を進めてきたところでの契約である。月末からの工事に向けていよいよ準備に入る段階となった。マンションということで一戸建てとは異なる気遣いもあると思うが、上手に進めていきたいと思う。

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