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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2018/05/06

連休最終日、今日は10時より埼玉県和光市にて設計中のKさんの家の打ち合わせを行った。実施設計の中盤なので、平面詳細図や展開図、断面図などを見ながらの確認を行っていく段階だ。展開図というのは壁を見たそのままの様子を図面化したもので、そこには窓や家具といった大きなものから棚板やスイッチ、コンセント等の小さなものまで随時記入されていくこととなる。平面図だけを見ていてもイメージがわかないようなところも、この展開図と模型を確認することでリアルに想像できるのでとても重要なツールである。15時ごろ終了し、帰宅。

17時、川口市にあるPAMPというボルダリング場へ。この連休から初めて体験したのだけれど今日で3回目となるボルダリング、これがなかなか楽しい。僕のように体重が重すぎる人にはちょっと厳しいスポーツなのでもう少し痩せないといけないと思いつつも、無心で壁をよじ登ったり、体中が痛い状態の筋肉痛を味わったり・・・なんだか昔所属していた早稲田高校の山岳部の時代を思い出しながらの時間は、とてもくつろげる有意義なものであった。きっかけは娘の希望だった。「子供に振り回されてみよう」と誘われることにはなるべく従うようにしているのだが、思いがけない挑戦を強いられ、そして刺激を受けることが多い。しばらく続けてみようかなと思う次第である。

2018/05/04

連休2日目。今日は新宿にあるリビングデザインセンターオゾンにてセミナーの講師を務めた。セミナーのテーマは「終の棲家・実家のリノベーション」である。古い木造住宅をリノベーションしてカフェ兼住宅にした蕨の家の事例をご紹介しながらのセミナーで、来ていただいた方々にはそれなりに喜んでいただけたように感じた。

この事例にあるような、築年数が40年を超えるような古い木造住宅リフォームが増えているように思う。壊して新築として建て替えても、リフォームの場合とほとんど同じくらいの予算で収まるような古い木造住宅を、わざわざ使い続けるという感覚はちょっと珍しいのだけれど、でもますいいではすでに4件、このような事例を実現させた。

どんな人が古い家を大切にするのか?ちょっと面白い傾向なのだが、こういう事例のリフォーム前の居間には必ずご先祖様の遺影が飾られている。和室の長押に小さな座布団が挟まって取り付けられている遺影の姿を昔の住宅ではとても良く見かけたもので、皆さんの記憶にもあるだろう。最近でこそあまり見ることが無くなったのだが、この傾向、つまりは先祖とか自分にまつわる昔のものを大切にする感覚が強く備わっているということなのだと思う。家には長い年月の暮らしの跡が刻み込まれる。暮らしの中で使われた多くのものがたまっていくだけでなく、家自体にも傷としてだったり経年変化として刻み込まれる。庭の植木だってそうだ。とにかくいろいろなところに現れている歴史のようなものは新築住宅では再現できない。こういうものを大切にしようと思ったら、ちょっと無理でもリフォームしかないのである。

1時間のセミナーだったが多くのことに気が付かされたような気がする。こういう貴重な機会をいただけたことに感謝したい。

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2018/04/30

今日は埼玉県川口市のますいい本社から歩いて15分ほどの現場にて設計を進めてきた、Iさんの家の地鎮祭に参加した。クライアント側からはIさんご夫婦と同居するお父さんの3名、ますいい側からは設計を担当した柳澤と私の妻そして滝本くんが参加して、進行は出雲大社の神主さんが来てくれての地鎮祭である。島根にある出雲大社で結婚式を挙げられたご縁で出雲大社を呼ばれたのだとのことだけれど、やっぱりこういう神事は自分自身が信じることができる理由というのが大切なわけだから、人それぞれに形が異なるものなのだろう。2礼4拍手1礼という形式も僕にとっては初めてのものだ。こういう形式に現代的な意味はないと思うが、儀式というのはそういうもので、どこかの時代に何らかの理由でそうあるべきと決められてたときから変わらず執り行われているのだ。

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2018/04/28

世間では議員によるセクハラやら、はたまた総理大臣の知人への優先的な配慮があったのかどうかなどといった問題でマスコミが騒いである。今日の朝礼で、何でもいいので話したいことを話そうとテーマを決めたところ(ますいいでは毎朝、あるテーマについて二人一組になって話をするのが恒例となっている)、ますいいの韓国人スタッフのクォン君が北朝鮮大統領と韓国の大統領の歴史的階段に関する話をしてくれた。

ちなみにクォン君は韓国の大学・大学院で住宅建築を学んでおり、パッシブハウスに関する修士論文を書いている。論文を見せてもらったら、全く理解の出来ないハングル語の中に、韓国に伝統的に伝わるオンドル式の床暖房のような仕組みの図説などが出ていたりして面白かった。今では日本人の奥さんとの間に子供をもうけて、日本での建築家としての成功を夢見ているというから、是非そうなってほしいと応援している。

そのクォン君がである。
「僕はこの会談の成功に感動した。僕の亡くなったお父さんの親戚はまだ北朝鮮に住んでいて、その消息は不明である。この会談がきっかけとなり、南北が平和に統一することを期待している。」そんな話をしてくれたのである。

僕たち日本人は、敗戦国に生まれながらも、奇跡的な経済成長と平和の中で暮らすことが出来ている。そしてそのせいか、対岸の火事に関してはどうしても他人事として以上に受け止めることが出来ないようになってしまっている。シリアで何十人もの子供が犠牲になった、朝鮮の軍事境界線で銃撃戦があった・・・もしも日本での出来事だったら大事件のはずなのに、外国の出来事はまるで夢の中の出来事のごとく感じてしまう。朝鮮半島における両大統領の会談のニュースと、TOKIOの山口のニュース、いったいどちらが多く報道されているのか、である。

土曜日の朝、いつもよりちょっとゆっくりとした雰囲気の中で、でもとても良い刺激を受けることが出来た朝であった。スタッフの真剣なまなざしには感銘を受けることが多いけれど、いつもとはちょっと違った角度からの思いを投げかけられたような気がした。

2018/04/26

14時過ぎ、東京都新宿区にあるリビングデザインセンターオゾンにて家づくりのご相談。東京都墨田区に住む60代のTさんとその奥様、そして奥様の親族が一緒に暮らすという計画、つまり「集まって住む」場所をいかにして作るかというご相談であった。親族が集まって住むというシチュエーションはとても増えている。そして今回のように初老のご家族が集まって暮らすケースも、とても増えているように思う。事実ますいいでもこのようなケースにおける暮らしの場の設計を何度もやらせていただいた。そして、人生の経験をたくさん積んでいる方々が集まって暮らすことの意義も難しさもそれなりに理解できるようになったつもりである。こうした計画では個人のプライバシーの確保と、暮らしの中での共助の場をいかに上手に分けるかがプランを進めるうえで最も気を付けなければいけない。結局うまくいかなくて別居・・・なんていう結末にならぬ住宅にしなければいけないのである。

夜、東京都板橋区にて計画中のSさんの家の打ち合わせ。いよいよ実施設計の段階に入ろうかという部分で、再度計画全体のご説明をさせていただいた。21時ごろまで。

2018/04/25

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

13時過ぎ、埼玉県川口市にて10年ほど前に作った住宅のメンテナンス相談へ。この住宅は川口市にあるますいいの事務所から歩いて10分ほどの近所にある整骨院兼住宅である。木造3階建てということで、外壁には無塗装版のサイディングにジョリパット左官仕上げを作用し、サイディングメーカーのひび割れ保証を利用した。玄関の横にはアクセントに無垢材の羽目板を貼っている。この木は準防火地域でも施工できるように不燃処理をされているもので、少々高価だけれど優しい雰囲気を生み出す効果を狙って採用したものだ。10年目のメンテナンスである。一部傷んでいる部分もあるので、これから先ずっと住み続けていただけるようにお直しさせていただくつもりだ。このたびご結婚されたとのことも、とてもうれしいお知らせであった。家というのもはこうしたドラマを重ねていく場所である。当時の設計を担当した山崎の考えを思い浮かべながら、原設計の意図を崩さぬようにメンテナンスを進めていきたいと思う。

今回のメンテナンスを経て無垢材の外部使用箇所のメンテナンスの重要性を強く感じた。外部に木を貼った場合は、やっぱり定期的に防腐剤を塗装したりのメンテナンスを行わないと、木の反りや割れがどんどん大きくなってしまう。品質管理をしてくれている池田さんによる木のメンテナンスガイド冊子を作製する予定だから、すでに暮らしている過去のクライアントにも配布しようと思う。

2018/04/21

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時、東京都国分寺市にて設計中のJさんの家、打ち合わせ。この住宅は東西に細長い敷地に建つ木造2階建て住宅である。すぐ隣に隣家が建っているので、南側に吹き抜けを作り、その上部からの光を1階のリビングまで落とすように計画している。1階のリビングの吹き抜けの下部はテラコッタの仕上げとなる予定である。この部分には薪ストーブを設置して冬場の空調に利用する予定だ。都内で薪ストーブ?と驚く方もいるかもしれないけれど、実はますいいでは結構多くの薪ストーブを設置してきている。炎の揺らめく姿を見ることができる生活というのは、実はとても豊かなものである。そしてその炎の姿はやっぱり薪ストーブが一番美しいと思うのである。

2018/04/20

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県和光市にて設計中のKさんの家のスタディーでは、明日の打ち合わせで見ていただく図面の最終チェックを行った。実施設計に移る初期の段階なので構造のイメージを明確にしたり、法規との照合を行ったりの作業を行いながら、1/50の詳細図面を描き進めていくところである。今回の打ち合わせでは、平面詳細図と断面図を中心に検討を進めていこうと思っている。

15時、埼玉会館にて裏千家淡交会の役員会に参加。この会議は埼玉県の裏千家の先生方で構成するもので、40代~70代くらいまでのとてもお元気な先生方が信じられないくらいに活発に意見交換をしながら、これまた信じられないくらいにたくさんある行事の運営についてのお話をしている。僕は仕事の合間に可能な限りでの茶道をしているだけなのだけれど、先生方は茶道がまるでお仕事のようなほどにすべての時間を割いていて、献身的に貢献されているようだ。迷惑をかけないようにちょこんと参加しているだけの僕が果たして必要な存在なのかどうか・・・さてさてどうしたものやらの状況である。

2018/04/18

16時、埼玉県川口市にて計画中のS不動産・社屋新築計画のご契約。ますいいにはちょっと珍しいオフィスビルのお仕事であるけれど、建築家として建築にかかわっている以上、住宅だけしかやらないよというのも変なわけで、今回は僕の母のご縁で事務所建築の設計に携わることになったのである。計画地は車で20分ほどの川口市内、思いっきりの地元である。地元の仕事はやはりうれしいものだ。しっかり進めていこうと思う。

この場所でますいいリビングカンパニーを始めた18年前、僕はゴン太という黒いラブラドールを飼ったのだけれど、2年前にゴン太は他界してしまった。そのゴン太の小屋は、檜の構造材を使用して竹の木舞を編んでそこに土壁を塗って仕上げたものである。近所の子供たちを招いてのワークショップを開催し、はだしで土壁用の土を踏んで柔らかくし、しばらく放置して発酵させてから塗り付けるのだけれど、なんだかとても楽しい作業だったことを記憶している。ゴン太が死んでしまってから2年、ようやく犬小屋を解体した。木の壁をはがしたら思い出の土壁が現れた。また土の仕上げをどこかにやってみようかなと思うところであった。

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2018/04/16

午前中、埼玉県川口市にて設計中のTさんの家のリフォーム工事のご契約。偶然にも僕の祖父とTさんのお父さんが、川口市の伝統産業の鋳物にまつわる機会加工業者として仕事の仲間だったということが分かったのだけれど、それは打ち合わせを重ねた結果わかったことで、そのお話を伺った時にはなかなかの驚きであったことを記憶している。こういう仕事をしていると人と人の縁を感じることは多くなるものだけれど、まさか僕が大学4年生の時に他界した祖父の仕事上の後輩が、クライアントのお父様として目の前に現れるなど、まるでディズニー映画の「リメンバーミー」のごとき驚きであった。

数回目の打ち合わせの時にお父さんが祖父と一緒に写っている宴会の写真を僕に見せてくれた。あまりの懐かしさにそのプリントされた写真の写真を撮らせていただいたのだけれど、これはまさにリメンバーミー状態で、僕たちが今こうして安寧に暮らすことができるのは、こうした先人たちのおかげでなわけで、しかもその写真に写る祖父の顔は、僕が知っているおじいちゃんの顔ではなく、今まさに現役で仕事をしている自分自身の顔に似ていたりするものだから、これは何とも言えない気分になるのである。ちなみにこれがその写真だ。

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15時、東京都の神楽坂にあるYさんのマンションリフォーム打ち合わせ。玄関の石を張り替えたり、キッチンなどの水回りを新しく入れ替えたりの計画に関するプレゼンである。2時間ほどの後終了し、事務所に帰る。

2018/04/15

今日は、東京ステーションギャラリーで開催している隈研吾さんの展覧会を見学した。息子と娘も同伴である。というよりも僕が息子にせがまれて連れていかれたというほうが正しい。会場は日曜日ということもあってなかなかの盛況だ。見るからに建築関係の人ばかりという感じで、設計事務所にいそうな人や、建築学科の学生さん風の人などがそれぞれの作品をじっくり眺めているという光景である。僕はもともと隈研吾という建築家があまり好きではなかったので自分の意志で足を運ぼうとは思わなかったのだけれど、来てみたらなかなかに面白いではないか。まあ、国立競技場のコンペ以来、日本を代表する建築家の個展なのだから当たり前なのだ。

写真の小屋組みのごとき構造体は中心からの持ち出し構造で屋根全体を支えようというコンセプトで作られている。次の写真のパネルの篏合による構造体は、ますいい建築圏で早稲田大学の渡辺先生が提案したチェスボードアーキテクチャーで試した構造と同じ、もし実現すれば全く新しい構造の仕組みが出来上がるものだ。最後の写真の茶室という名の空間は、ヘリウムガスを入れて浮かばせた風船に布をかけただけのもので、僕は作ることはないと思うけれどでも目からうろこの空間であった。

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素材=マテリアルを扱う隈さんの足跡である。素材の組み合わせや組み立て方を考案し、内装や装飾としてそれを用いながら、構造の仕組みまで昇華させる足跡は痛快かつ驚きに満ちたものが多い。この建築という分野の持つ可能性を感じることができるとても良い機会となった感である。

2018/04/14

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

17時より、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のTさん打ち合わせ。Tさんの家は区画整理に伴う移動で建て替えを行うことになっている。区画整理の場合はもともとあった家を建てる程度の補償金が支給され、それに自己資金を加えて新しい家を作ることになる。Tさんの家の場合は敷地が狭小地であることが設計上のポイントで、小さな敷地にいかに広がりのあるプランを生み出すかの工夫を提案させていただいた。

このプランでは、2階にリビングを配置して東側の道路の方向に対して大きく開いている。南側にもテラスを回り込ませることで、2階のリビング全体を取り囲む縁側のような魅力的な空間を提案した。1階は寝室と二つの子供室がぎりぎり納まる広さであるが、将来子供が巣立った後に寝室と繋げて一つの部屋とできるように配置している。2階の上部にはロフトを設けることで、厳しい容積率の中でも遊びのスぺ―スを造ることに成功している。全体的にはガルバリウムの外壁を意識し、シンプルな箱型のデザインを採用している。打ち合わせの最後に正式に申し込みをいただけるとのお言葉をいただいた。この先もしっかりと進めていきたいと思う。

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2018/04/12

午前中、HPの更新作業について打ち合わせ。何でもスマートフォンに対応していないホームページというのはいまどき古いそうで、そういうページはあまり見ていただけないというご指摘を受けたものだから、この際そうした対応もしていこうということで決意した次第である。

色々と考えさせていただいた結果、更新作業の依頼はちょうど家づくりをさせていただいているクライアントのSさんにお願いすることにした。Sさんは東京都台東区にて進行中の三ノ輪の家のクライアントで、ますいいのことをとてもよくご理解いただいているわけだし、しかも現在進行形で家造りを行っているのでとてもスムーズに事が運ぶ。内容はそれほど大きく変化させるわけではないけれど、でもだいぶ見やすく変更される予定である。

14時、埼玉県川口市にて進行中のHさんの家のリフォーム打ち合わせ。解体屋さんによって不要な荷物を撤去した後のスペースに新たに作る予定の内装や設備についての打ち合わせを行った。見えるようになるといろいろと直したいところが増えてしまうのがリフォームである。でもあまり増えすぎるとどんどんコストがかさむので、工事範囲の設定のしどころがとても難しい。明日は見積もりの予定。早速帰って作業を進めるよう指示。

18時過ぎ、東京都新宿区にて住宅の建て替えを検討中のNさんご夫妻打ち合わせ。奥様の御実家を取り壊し、2世帯住宅を新築しようというプロジェクトである。まだ構想中という段階ではあるものの、具体的な問題点や費用感などについてのお話をさせて頂いた。2世帯住宅はとても増えているように思う。この傾向は震災以降にとても顕著になった。集まって住むという形は、互いに助け合いながら生きていくとても良い手段なので、大きな災害の後に広く採用されるようになるのは必然なのだと思う。僕は2世帯住宅の設計にあたっては、特に親世帯に気を使うようにしている。油断をすると日当たりが悪い部屋となってしまったり、面積が抑えられてしまったりのことが多い親世帯だが、両者の思いが前向きで満足している状況でなければプロジェクトの進行はないわけなので、故に親世帯の方に少しだけ神経を大目に割くようにしたほうが、やっぱりうまくいくような気がするのである。

2018/04/09

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

13時、新宿にあるリビングデザインセンターオゾンにて、5月4日に行う予定の家づくりセミナーについての打ち合わせを行う。今回のセミナーは、昨年完成した埼玉県蕨市のリノベーションにつて行うもので、古い木造住宅を終の棲家として利用できるようにきれいにするだけでなく、耐震補強や、カフェとしての利用などといった用途の変更まで行うことで、「大人の住処」としての住宅に蘇らせる過程の一連の出来事についてお話をする予定である。約1時間ほどの打ち合わせの後、15時ごろ帰社。


2018/04/08

今日は埼玉県桶川市にて開催される桜まつりなるお祭りで、野点の茶会を開催した。野点というのは読んで字のごとく野原で、つまり外で行う茶会である。外で茶会・・・さてどのように準備をするかと迷っていたら、とあるリフォーム工事の現場から畳が運ばれてきたのでそれを利用することにした。建築現場で使う間柱の上にコンパネを敷き、その上に畳を敷いて、赤い毛氈を敷けば、地面から20センチほどかさ上げされた点前座ができる。しかも費用は現場で発生した廃材の再利用だから限りなくタダに近い。やっぱりこういうことは安くなければいけない。だって利休の茶室だって、もともとはたまたまそこら辺にあるものを利用して作る囲いだったのだ。躙り口は落ちている建具を半分に切り利用したし、下地窓など土壁の下地をそのまま表したに過ぎない。今作ろうとすればそれはそれは高価な意匠であるが、それは現代という異なる時代に数百年前の過去を再現しようとするための費用だからである。今の時代に身の回りにあるもの、それをうまく利用する、そんなアドリブも若者の茶道なら許されると思うのである。ちょうど通りがかった桶川市長さんもお茶を飲んでいってくれた。桜はすでに散ってしまったけれど、とても気持ちの良いひと時となった。

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このブログに対して筑波大学の石塚先生よりアドバイスを頂戴したのでお知らせしたい。(4/30追記)
「かこい」は江戸時代には茶室と茶庭を含めての茶苑のことをおよそ指すようです。もともとは広間を屏風などで囲って、茶の湯の空間を演出したところからきた用語なので、「かこい」は茶の湯の施設全般におよぶ用語かと存じます。
とのことである。僕が書いた囲いは仮設小屋的なものを想像してしまうけれど、江戸時代には数寄屋建築の全般を指す言葉であったのだろうかとのことだ。さらに、
手近な古材などを集めての茶室作りは佗茶の真髄であることは確かです。ご存じでしょうが、利休の逸話に、ある茶人が猿戸をわざわざ遠くの寺などから運ばせたりして侘びた風情だと見せかけていたところ、運賃のことを思えば、そういう態度は侘びではないと戒めるというものがあります。
という逸話もご紹介いただいた。いやはや、大学で日本文学を専攻する先生が僕なんぞのブログに対してアドバイスをくれる、何とも贅沢なそしてありがたい事であった。


途中、少々抜け出して埼玉県桶川市にて新築住宅を検討中のAさんの家の敷地を見に行った。古い母屋が建つ敷地の一角に、茶室のある新居を計画している。桶川市・・・初めて降り立つ場所だけれど、なんとなくご縁が生まれたような気がしている。

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