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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記

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2017/06/05

朝礼終了後、埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家のスタディー。減額案の提案内容の精査や、耐震等級3を満たすための壁の配置計画についての考察等を担当の渡辺君と一緒に進める。結果はおおむね良好である。地震が多い日本という国での家づくりは、当然ながらそれに立ち向かうことを前提とした強さを兼ね備えなければならないのだけれど、法律で定められている耐震等級1を満たせばよいという認識は終わり、それ以上の強度を求めるほうが増えてきているような時代である。今回もしかり。あらかじめ多めの壁を配置していたので、等級をクリアすることはできそうである。

最近はなんとなく住宅の依頼が増えているような気がする。土地の価格も上がっているので、低金利の時代に住宅の取得を考えている人が増えているのだと思う。人口が減り、空き家がこれほどまでに問題となっているのに、それでも家を建てる人がいる。僕たちにとってはとてもありがたい話なのだけれど、でもあんまり土地の価格が上がったりの現象は好ましくないような気がする。そしてこの住宅ブームが去った時の静けさもまた好ましくない。景気に波があるのは当然のことだけれど、なるべくなら平準化すればよいのになと思うのである。

以前屋久島に建てた住宅のことを思い出した。通り土間が真ん中にあって、両側にLDKと寝室を配置した。海に面した土地で、山側にはモッチョム岳という山が見えた。当時世田谷に住んでいたMさんご夫妻が移住を決意し、その設計を僕に依頼してくれたのである。内外装には杉の羽目板を貼っている。構造材には無垢の杉材を使用し、大工さんの手刻みによる構造を意匠としてふんだんに表現した。決して豪華ではないけれど、素朴な自然の仕上げをご夫婦ともにとても喜んでくれた。奥様はもういない。数年前にお亡くなりになった。建築したのが2006年だったから10年くらいはこの家に住んだことになる。決して長くはないこの時間を、でもきっと満足して過ごしてくれたと思う。家とは、必要な時に必要なもの、ついつい将来とか老後とかって考えてしまうけれど、まずは今を最高に心地よく過ごすことができる場所でなければいけないのだと思う。

最近の家づくりでは様々な制度が僕たちを惑わせる。クライアントも惑わせる。何が本当に必要で何が心地よいと感じる源なのか・・・。答えが簡単にわかるものではないからこそよく考えたいと思う。

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2017/06/03

今日は一番下の娘の運動会である。子供の運動会を見るなど何年振りかと思うのだけれど、たまたま午前中だけ時間が空いたので足を運んでみた。会場にはたくさんの親御さんがいる。大きなカメラを持った人もいれば、テントの中で本を読んでいる人もいる。最近は運動会の会場にテントを建てるのが流行っているようだ。僕の奥さんも自転車で簡易テントを運んでいた。お弁当屋さんで出前をとって、何人前もの食事を運んでいる人もいた。親戚一同のパーティーでもやるのであろうか。僕はといえば堤防の中断、つまりグランドからは50mほど離れた場所から全体の様子を見渡していた。荒川の河川敷のグランドで、それぞれ思い思いの観戦をしている様子を客観的に眺めていると、いろいろな人のいろいろな思いが見て取れてなかなか楽しいものである。12時ごろまで会場にいて、家に戻った。

午後は東京都町田市にて会合に参加。21時ごろ帰宅。

2017/06/01

今日は思わぬお通夜があった。古くからの地元の知人のお母さんが68歳という若さでお亡くなりになったのである。人の人生というのはわからないものだし、僕だっていつ何があるかわからない。「人生というのは、たまたま今の仕事とか地位とかにいるだけで、それはあくまで仮の居場所であって、いずれは誰かにバトンタッチをしなければいけないのだよ」と教えられたことがある。こういう話を聞くと少しだけ気持ちが楽になる。誰だって将来の不安を拭い去ることなどはできるはずもなく、結局は今を懸命に生きるための教えなのだと思う。

風のうわさでその知人が、お母さまの亡くなる1週間ほど前に、やるつもりのなかった結婚式を家族だけで執り行ったという話を聞いた。もしもそれが本当の話ならとても良かったと思う。そういう気持ちを受けて最期を迎えることができるのとそうでないとでは全く違うだろう。

一期一会という言葉がある。この出会いが、この人生の中でただ一度だけの機会であるかのごとく感じ、ともにいる時間を大切にせよという教えでもあり、今この時を懸命に生きよという教えでもある。僕はこの言葉を幼いころから教えられて育った。共通の知人が多いので、通夜の場でもいろいろな人に出会ったけれど、今日はとても親しい昔なじみの仲間と時を過ごすこととした。もちろんみな共通の知人である。決して届かない思いだけれど、それでも故人を思って一夜を過ごした。

2017/05/31

午前中川口市のグリーンセンター内にあるシャトー赤柴という施設にある、50年ほど前に天皇陛下がお泊りになったという部屋の改修工事に関するプロポーザルコンペのプレゼンテーションに参加。この計画は、50年前に天皇陛下がお泊りになった部屋を展示用に整備するというものである。つまりは小さな部屋の小さなリフォーム、とはいえ展示に耐えうるデザイン性が必要なプロジェクトだ。約20分ほどのプレゼンを終えて終了した。

提案の中で、一部に川口市の鋳物製品を使うことを考えた。川口市というのは昔から鋳物の街で有名なところで、吉永小百合さんの出演したキューポラのある街という映画は知っている人も多いと思う。ちなみに僕の父はその鋳物製品を加工する機械加工業者の息子として生まれ、僕の母は鋳物を作るための木型屋さんの娘として生まれた。僕が小さいころ木型屋さんのおじいちゃんから小学校で使う道具箱を作ってもらった。みんながプラスチックの箱を使っているのに僕だけは無垢材でできた特製の箱を使っているのはとてもうれしかった思い出がある。4年生の時に亡くなってしまったおじいちゃんの思い出は今でもしっかりと僕の中に残っている。

昔はこんな風に鋳物の業界のどこかにかかわっている人が圧倒的に多い町だったのだけれど、時代が変わり工場が海外や地方に移転した結果、関連する零細企業の多くは業態を変えていった。結果、僕は建築をやっている。僕の従妹は、木型屋さんの加工技術を利用して無垢材のおもちゃ屋さんをやっている。ちなみに彼はNHKの番組で手作りおもちゃの指導をするほどの人気者だ。モノづくりの精神はいろんな形に変化して、でもこの町に確実に残っている。こういうものは町のアイデンティティーと言える。とても大切なものである。だから何らかの形で残さなければいけないと思うのである。いろんなものがあふれる世の中である。でもそのほとんどはなくてもよいものに思える。せっかく作るのだから、・・・よく考えて作らなければいけないのだ。

2017/05/30

朝礼終了後、埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。今日は3回目の減額調整打ち合わせである。Kさん曰く、まるでダイエットのごとき減額調整、初めは余分な汗がたくさん出てくるけれどだんだんと一滴一滴を絞り出すかのような苦労が伴う。とはいうものの今回も100万円ほどの減額項目を提示することができた。あと一息というところである。次回に向けてまた考えを進めていこうと思う。

午後、設計中の住宅の外壁についてのスタディー。メンテナンスがなるべく必要のない外壁が良いといわれた場合、まず候補に挙がるのがガルバリウムである。この素材はアルミと亜鉛、シリコンからなるアルミ亜鉛合金をメッキした鋼板のことで、錆に強い。耐用年数は30年ほどといわれている素材である。薄い鉄板なので加工性が良く、既製品のスパンドレルのような製品を外壁に貼ることも出来るけれど、板金屋さんに加工してもらって平葺きのような貼り方をすることも出来る。写真はその平葺きの様子である。コーナーのおさまりなどを工夫することでシャープに見せる工夫などができるのが良い。デザイン、性能、コストに優れた素材といえると思う。

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2017/05/28

今日は裏千家の関係で山梨県甲府市に訪れた。甲府に来たのはこれで2回目、どちらも裏千家の、つまりは茶道の関係の行事である。今日の行事は、淡交会という裏千家の人々が作っている団体の50周年事業だ。よくわからないかもしれないけれど、会社の周年事業とか、学校の周年事業とかを思い出してもらえば想像はつくだろう。要するに50年前に、甲府の地で茶道に関係する人々が集まり、ある団体を作った。そしてその団体の活動がこれまで継続していて、その活動の節目を記念してお祝いをしたわけだ。何でお前が呼ばれるのかっていうと、それは僕が同じ団体の埼玉県版の代表者だからである。

今回のお祝いに花を添えたのは、ご宗家の千万紀子様、つまりお家元のお嬢様のご講演であった。すでに結婚を予定しているので、今回が最後のご公務となるとのこと。これまでのこと、そしてこれからの裏千家茶道への思いを語られる中には、思わず涙する場面もあった。伝統の中に生きる方が、一番言いたかったことは「変わるものと、変えてはいけないものをしっかりと見定めてほしい」ということであった。これ、社会の実情と同じである。

昨今、皇室の生前退位の問題が話題になっている。真子様の婚約もしかり。ここまで政治と皇室の見解がかい離し、社会問題となったことは記憶にない。こういう難しい問題に簡単に意見をするつもりはないけれど、でも一つ思ううことは、日本人とは一体何なのだろうかの感覚的な根拠になっている存在のなかで、最も重い存在が皇室であるということ、そしてその皇室も象徴というあいまいな存在のように言われているけれど僕たちの同じ感情を持つ人間であるということである。人間である以上、世の中の様々なことに共感もするし、反発もするし、年齢によってはいろんなことをしたくなったり、したくなくなったり、とにかく感情があるわけなのだ。今の時代の皇室、今の時代の茶道、・・・ともに日本人のアイデンティティーを認識するうえでとても重要なものだと思う。葬式がセレモニーホールでの儀式に代わり、お墓がボタンを押すと回ってくる霊園に代わり、先に言う「変わってよいものと、変えてはいけないもの。」の区別がつきにくくなった現代社会だからこそ、変わってはいけないものの継続のための変化を勇気を持って受け入れるべきなのではないかと思うのである。

変わってはいけないものの継続のために身をささげる人々のことを僕は本当にすごいと思う。そういう人は少ないけれど、でも僕の周りには結構いるのだ。今日もそんな人々に出会うことができた一日だった。そして、とても幸せな気分になることができた一日であった。

2017/05/27

午前中、埼玉県古河市にて計画中のTさんの家、第1回プレゼンテーション。今回は1回目のご提案ということで、二つのパターンのプランを提案させていただいた。初期段階の設計を基本設計というけれど、ますいいリビングカンパニーの場合クライアントからのご要望である程度プランが決まっている場合を除いては、この段階で一つのプランに決めることはなく、ほとんどの場合いくつかのプランを提案することにしている。特に敷地が大きな場合などは、土地に対してどのように建築を配置するかの検討は様々な可能性の中から選択するのであって、まずはフレキシブルに多くのパターンを作り上げてみて、その中から本当に気にいったプランはどれなのかを検討したほうが良いと思う。今回計画地の古河の家は、奥行きが50mもある、とても細長い敷地に計画されている。長さを生かした面白いプランを二つ考えてみた。プレゼンに対するご返答をいただいたら次回の計画につなげる予定である。次のプランが楽しみである。

午後、埼玉県富士見市にて計画中のMさんの家の打ち合わせ。実施設計に移り、プランをどうするかの検討がほぼ終わりつつある。この敷地は公園に面するとても良い景色を持つ。当然その公園側に庭を作るわけだけれど、そちらに向かってキッチンを配置するか、はたまたリビングを配置するかは結構悩むところだ。外部の庭とつながるところにあるキッチンは、まるで農家の台所のごとき趣を持つ。庭で育てたハーブを摘んで、それを台所で洗って・・・のような家事動線にはとても適したプランとなろう。逆にキッチンは奥に配置し、庭に面したところにリビングを配置すれば、普段家族が団欒をするスペースが眺めの良い開放的なスペースとなる。

下の写真では、奥にキッチン点前にリビングの配置をした。リビングは、木製建具を介して庭と連続している。雑誌「住まいの設計」のライターさんであるWさんのご自宅であるこの家は、庭とリビングの程良いつながりが心地よい。どちらが正解ということはない。結局はクライアントの好みに合った暮らし方を探していけばよいと思うのである。

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2017/05/26

朝10時、埼玉県川越市にて計画を進めてきたSさんの家改修工事の契約のために、担当者のテル君と一緒にご訪問。すでに細かい内容について打ち合わせを重ねてきたので今日は契約書の読み合わせから押印までの作業だけを行った。Sさんの家はとても古い木造住宅をほぼ全面的に改修工事をする計画である。本来であればお子様も巣立った後なので、減築をして、ローコストの小さな住宅を作るという選択でもよいのかもしれないし、当然ながらそういうご提案をさせていただいた時もあったのだけれど、結果的には改修工事で進めようという方針に決定したわけである。

そこに至るには様々な理由があろう。すべての心情を理解することはできないけれど、僕が一番強く感じた感情は亡くなられたお父様に対する強い気持であった。そこには、お父様がどれだけ素晴らしい人だったのかが他人の僕にまで伝わってくるような感覚があったような気がした。数十年前に造り、何回かのリフォームを重ね、記憶や物がぎっしりと詰まった家を取り壊すことはできないという奥様やお子様たちの思いを感じるごとに、リフォームを成功させてあげたいという感覚が強くなっていった。

そういえば最近はリフォームの仕事が増えているように思う。別に最近の家づくりが丈夫な建築を供給している結果の変化ではない。だって地築年数が40年とかのとても古い木造建築の話なのである。だから社会の変化とかの大きな話ではなく、ますいいにそういう依頼が増えているという話なのである。

東京都の両国で行ったリフォームの事例を示す。この事例では、ご兄弟で暮らす古い木造住宅を写真のごとくよみがえらせた。住宅はお二人のお父様が、まるで僕のような工務店を営まれていた時代に造ったものだ。天井の高い洋間があったりのこだわりが随所にみられる住宅であった。工事中はいろいろな問題が生じる。柱が腐っている・・・なんていうのは当たり前である。現場の進行に合わせて監督と大工さんが協議を重ね進めていくしかない。ある意味でなるようにしかならない、リフォームの良さでもある現場合わせを繰り返していきながらの結果であるのだ。

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2017/05/25

朝礼終了後、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のSさん来社。これまで何十年も住み続けてきた古家を取り壊して新たな住宅を作ろうという計画である。Sさん自身は仕事を退職してお孫さんの面倒を見たりのゆとりある暮らしをされているとのことである。同居している息子さんとの暮らしがこの先もこれまでと同じように継続することを想定し、より暮らしやすくしたいという思いで考えを進めているということである。

東日本大震災以降、家族が集まって住むという形がとても増えた。それ以前は都内の狭小地に核家族化を象徴するかのような小さな住宅を建築家が作るというようなケースが一つのモデルスタイルのようになっていたが、最近ではそのような事例よりも実家を建て替えたり、実家の一部を取り壊して新しい住宅を造ったり、はたまた実家の敷地の一部に離れを作ったりの計画が目立つようになっている。

Sさん、実はご自身でご希望のプランを書いてきてくれた。少々敷地に収まっていないいわゆる素人プランであるけれど、でもこういうご希望は持っていてしかるべきものだと思う。昔の家づくりでは、素人といってもこうして間取りを書くのが当然で、その間取りを大工さんが住宅にしてくれた。デザインなどというものは介在しなくとも、その地方に伝わる伝統的な工法で作り上げられた。つまりは伝統に裏打ちされた寸法があったのである。

さて、Sさんの図面には寸法がない。ここに寸法を入れること、そしてプロポーションを整えることが設計のスタートである。文字に表すことができなようなクライアントの思いを何らかの形に置き換え、素材を与え、寸法を与えたときに設計が始まるわけだが、Sさんの思いをくみ取ることから始めようと思う。

午後、東京都板橋区にて住宅の建て替えを検討中のSさん打ち合わせ。お嬢さんが重い障害を持っているSさん、今回はそのお嬢さんが一生安心して暮らすことができる住宅を作りたいとの思いで建て替えを検討されている。約2時間ほどであろうか、様々なお話を伺っているうちに求める住宅のイメージが浮かびあがってきたような気がした。帰り際、外出先から戻ってきたお嬢さんにお会いした時、この人のために建築を作ってあげたいという強い思いに駆られた。こういう気持ちを感じさせていただきとても感謝している。

2017/05/24

朝礼終了後、東京都豊島区にある本納寺さんへ。今日は細かいメンテナンス工事の見積もりなどのご説明と、本堂の屋根の葺き替え工事に関する打ち合わせである。お寺という場所は仏教のための宗教建築である。ゆえにその時間の流れ方が非常にゆっくりとしていて、つまりは未来にわたってしっかりとその場に存在し続けてくれなければならないという使命を持つ。ご住職もたまたま今の時代を任されているということであり、次の世代のご住職にしっかりとバトンを渡さなければいけないという責任がある。建築は人が住むという機能を満たす住宅とは異なり、信仰の場としてふさわしい容姿を示さなければならないのである。

しかしながらコストもやはり重要な要素だ。大切な建築だからいくらでもかけてよいというわけでもなく、限られた予算の中で効率的にメンテナンスを行わなければいけないのが現実だ。近年の仏教はお金が集まる仕組みをそれほど持っていない。だって日本人は積極的にお寺にお布施をするような習慣をすでにほとんど失ってしまっているのだ。お葬式だってセレモニーホールが台頭している。お墓ですら集団墓地やメモリアルパークのごときものが増えている。
(僕はメモリアルパークの仕事をしたことはない。依頼を受けたことはあるけれどなんとなく手を付けることができなかった。その施設の持つべき永劫性を満たすかどうかわからない民間経営母体による運営をされる墓地を、企業の言いなりになって作ることに何となく抵抗感を感じたのである。)

寺院には寺院の役割がある。その役割をしっかりと果たすための場所を作らせていただく仕事はとても貴重なものだと思う。人が暮らす住宅、人が亡くなった後も生きている家族とつながることができる寺院、なんとなく共通する何かがあるような気がするのである。

2017/05/22

先週は週末はバタバタと過ごしていたので、たまっている仕事をひとつずつ終わらせていく。建築の仕事というのは、毎日ただ設計だけをしているよりもそのほかの経験を積んでいきながら仕事にフォードバックすることができるような日々を送っているほうが、結果的に仕事の質も高まっていくような気がする。特に良いものを見て、触れて、実感する経験はモノづくりを行う上で不可欠のように感じる。

朝礼終了後、明日打ち合わせを予定している埼玉県加須市にて設計中のNさんの家のスタディー。明日は初めてのプラン提案ということで、タイプの異なる二つのご提案をさせていただく予定である。下の写真はそのうちの一つのイメージ模型。敷地を見たときに感じた直観的な土地の区切り方を建築に置き換えていく過程を示している。

僕は敷地を初めて見たときの印象をとても大切にしている。その場所にどのような建築ができることでクライアントが日々何らかの心地よさを感じることができるような状態を作ることができるか、その街並みが建築ができる前よりも少し良くなったと感じることができるか、そんなことをイメージしながら色のついた空気のようなぼんやりとした建築の卵のようなものを思い描くようにしている。Nさんの家の建築がどのように育っていくか、とても楽しみにしている。

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2017/05/20

昨日と今日は、裏千家の関東地区大会なる事業に運営者としてかかわる二日間であった。この行事は東京都以外の関東地方の茶人2000人が一同に集まり、交流をするためのもので、京都からは宗家の皆様もご参加される。何で東京都以外なのかはよくわからないけれど、きっと東京都は人数が多すぎるから別枠にしたのかもしれない。

僕はといえば600人ものお客様がいる茶会の席主、つまりは責任者であり、金曜日は朝の8時30分から茶会が終わる14時過ぎまでたちっぱなしのしゃべりっぱなし、席の説明を行い続ける一日であった。これだけ大規模な茶会を行ったのは初めての経験である。お運びくらいはやったことがあるけれど、席主、つまりは道具組からメンバーの手配、とにかくすべてを責任者として采配したことはあるはずもない。

結果、僕の中にお大寄せの茶会に対する少しの意識の変化が生まれた。僕は大寄せの茶会が好きではなかった。一度に何十人もの人が入り、誰がいたのかもわからないような状況の中の一人として席入りすることへの抵抗感があった。でもそれを行う側として携わってみると、決してそんなことはないことに気が付いたのである。

一人一人のお客様に対して少しでもおいしいお茶とお菓子を味わっていただくためのしつらえに嗜好を凝らし、力を注いているのは大寄せでも小寄席でも関係がなく、逆に少しでも楽しんでもらおうといつもより余計に考えを尽くしている感もあった。席中、説明し、良い反応が返ってきたときはにんまりの喜びであり、それが席主の楽しみと知った。客の役割、それは逆の立場を経験し始めてわかるものなのかもしれない。とにかく二日間のとても良い経験ができたと思う。

2017/05/17

朝礼終了後、東京都台東区にて計画中のSさんの家の打ち合わせ。Sさんたちは1000万円台前半でのローコスト住宅の建築を考えているご夫婦である。敷地はとても小さい狭小地で、住宅も延べ床面積が20坪弱なので、絶対に無理な計画ではないけれど、それでもセルフビルドなどをふんだんに取り入れないと厳しい計画であることは明らかだ。Sさんの奥様は昔ディズニーランドの塗装工事をしていた経験があるという。エイジング塗装などを含むこうしたアート塗装工事は普通の塗装よりも技術が必要だから、芸大系の学生などがアルバイトをしていたりするのだけれど、ということは今回の計画ではクライアントがかなり精度の高いセルフビルドをできるということであるわけで、なかなか面白い作品g出来そうな気配があるわけなのだ。

さてさてどうなることやら。まずは銀行ローン申請のためのプランを作成するところからのスタートだ。

2017/05/16

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

まずは、埼玉県加須市にて設計中のNさんの家のスタディー。南向きの100坪近い広い土地に建つ木造2基建て住宅の計画である。まずは敷地を見たときに感じた直観に従って素直なボリュームの検討を進めてみようと考えている。

続いて、茨城県古河市にて計画中のTさんの家スタディー。すでに二つのアイデアについてプランを進めているのだけれど、建築のイメージについてスタディーをする中で千葉県の笠森寺の写真を見た。この寺は四方懸け造として有名で、僕がまだ若いころに石山先生に是非見に行くように進められた建築である。写真は今から10年ほど前に撮影したものだ。この建築の持つ感覚が今回の計画につながるような気がするのである。

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夕方、東京都豊島区にてマンションのリフォームを計画中のWさんご夫妻打ち合わせ。今日は第1回目のプラン打ち合わせである。まずはあらかじめいただいていたご希望に基づいてプランを作成し、内観のパースをCGで作成させていただいた。お話をしていると、新居に入れたいご希望の家具たちのお話になった。どれも北欧の有名な家具たちであり、とてもデザイン性の高い品々である。次回のご提案ではそれらのデザインと釣り合うような室内空間がご提案できればと考えている。まずはどのような建築にしていくかについて考えてみよう。

2017/05/15

朝礼終了後、埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。今回は2回目の金額調整打ち合わせということで、前回からさらにコストダウンをした場合の変更案についてプレゼンをさせていただいた。日々探してきたコストダウンのアイデアであるが、今日の打ち合わせではまだ十分ではない。さらに次回に向けてスタディーを重ねていく必要がある。何とかクライアントの期待にこたえられるようにしっかりと作業を重ねていきたいと思う。

夕方、近所の整骨院へ。どうも背中の当たりの筋肉がこわばっていて痛い。僕にしては珍しく肩こりのような症状である。最近は無理なスポーツをしていないどころか、まったくの運動不足であるのでそれが原因であろうとのこと。やはり適度に体を動かさないとダメなのだなあ、の感。

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