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増井真也日記

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2018/03/27

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。東京都杉並区にて設計中のUさんの家のプラン作成では、狭小地に建てる木造2階建ての住宅のプランのバリエーションを検討している。限られた面積の1階に寝室ともう一つの個室を作るためにはどうすればよいか、階段の位置はどこに配置すればロフトまで最も効率よく上ることができるか、家事動線を効率よくするためにはどうしたらよいか、などなどについて3つのパターンを考えている。さてさてどれが一番よくなることやら、もう少し作業を進めてみよう。

11時、埼玉県川口市にて事務所建築を検討中のSさん打ち合わせ。すでに何十年も不動産屋さんを営んできた大先輩の事務所移転に伴う新築である。こういう地元の依頼をされるということはとても嬉しことで、やっぱり建築設計事務所にしても工務店にしても、地元に信頼されないのではやっている意味がないわけであるので、きちんと答えていかなければいけないと思うのである。ここでは最も安価でできそうな鉄骨構造の事務所建築を考察している。鉄骨構造にする理由はやはり内部空間の無柱化なのだけれど、コストは押さえたいというのがSさんのご要望だ。鉄骨構造にはラーメン構造とブレス構造の二種類があるけれど、コストが抑えられるのはやはりラーメン構造であろう。この構造は柱と梁の接合部の強度で地震に対して対抗する工法で、ワンフロア40坪2階建ての本計画の規模であれば6本程度の柱で構築することができる。いわゆるもっとも一般的な鉄骨構造の形式で、街で見かけるスーパーでも倉庫でもどこでも採用されている手法だ。外壁はALCが最も安価であると思われるけれど、意匠的な配慮から金属系のサイディングなどを採用できるように考えている。コストを抑えて、でも街で話題になるようなデザインの建築を作ってほしいとのご要望・・・、なかなか難しいのである。

2018/03/24

朝礼終了後、千葉県流山市にて設計中のIさん打ち合わせ。今回は実施設計の2回目の打ち合わせということで、展開図などを用いての詳細打ち合わせを行った。Iさんはインテリアや家具関係のお仕事をされている方で、とてもセンスが良い。プランの打ち合わせをしていても暮らしの様子がしっかりと描かれているようで、家具や照明の様子までイメージしながらの打ち合わせとなる。自分の家を自分で考える、そんな種族のクライアントであるのだ。

自分の家を自分で考えることができる人は意外と多い。ますいいには、大手設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー、アーティスト、カメラマン、ライターさん、カフェを運営している人・・・とにかく建築が好きな人が来てくれる。建築が好きな人は大体理想の家も考えられることが多くて、だからこそクライアントと建築家が二人三脚で家づくりを行うますいいに興味を持ってくれるのだと思う。以前津田寛治さんという俳優さんの家を作った。下はそのあとインタビューをさせていただいた時の手記である。楽しい家づくりの結果、こんな風に思えるのが一番だと思うのである。

・・・・・・・・・・・

建築家をやっているといろいろな人と出会う。年齢も職種もそれぞれで、打ち合わせをしていると、いろいろなお話が聞けてとても楽しいし為にもなる。時には有名人もやってくる。7年ほど前に俳優、津田寛治さんのご自宅を建てた。映画やテレビドラマなどで活躍されている方でご存知の方も多いだろう。津田さんとの出会いは、奥様がさんかくの家が掲載されている雑誌「住まいの設計」をご覧になった時に、モルタルで作ったキッチンやお風呂の写真を見て気に入ってくれて、ご連絡してくれたところから始まった。(さんかくの家では名前の通り三角形の建築形状を採用しているのだが、その形状に合わせて、左官屋さんがモルタルで作ったキッチンやお風呂を配置している。)
津田さんは当時、すでに土地を購入して、不動産屋さんに紹介してもらった設計士さんに図面を書いてもらうところまで進んでいる状態だったのであるが、その設計士さんに塗り壁で仕上げをして欲しいと依頼したところ、「この土地では地盤が悪いから塗り壁の仕上げは無理です。クロスを貼らなければ仕上がりません」と言われて、決別してしまった時に、たまたま新宿パークタワーにあるリビングデザインセンターオゾンのライブラリーで雑誌を見つけて、ますいいに来ていただいたというわけである。

津田さんは当時のますいいとの出会い、印象をこのように話してくれた。

「僕の家づくりには、設計を押し付けるような建築家は絶対に入れたくないと思っていました。そういう建築家って他人の住む住宅を自分の作品としてとらえているじゃないですか。でもそれは傲慢なことでしかないと思うんです。住宅は決して建築家の作品ではないと思います。住宅はあくまでそこで暮らす人のものなんですね。だからこそ、住む人の希望とか使いやすさとかをないがしろにして作品性を高めることに偏りすぎてしまうことは傲慢だと思います。建築家の人がもしクライアントの希望を聞いていて、でもやっぱり後々後悔するよって思っても、お客さんがそう望むのであれば思うようにやらせてあげればよいと思います。それで、どうしても嫌になったらやり直せばいいと思います。僕たちは、デザインを押し付ける建築家ではなく、工務店なんだけれどセンスのわかるところを探していたんですね。その考えにぴったり合う会社を見つけたのが、たまたま(ますいいリビングカンパニー)さんだったんですね。はじめての打ち合わせで、妻がこれまで依頼しようと考えていた他の設計事務所が書いた図面を見せて「これでお願いします」というようなことを言ってしまったときに、さすがに失礼だろって思ったのですが、増井さんが「わかりました」と言ったんですね。あの時の増井さんを見て、クライアントの要望を寛容に受け入れるところと、それでも自分を崩さないところを持っているなあと、つまりとても自然体だなと思いました。施主の思いを実現するという設計手法は、ともすると設計という行為に対してモチベーションが感じられなくなる場合もあると思います。でもそこをうまくバランスをとって、それを楽しんでくれるのがすごくよかったんです。」

津田寛治さんは僕の印象では、芸能人と呼ばれる人が持つであろうとイメージされる派手さとか、傲慢さとかとは無縁の人である。むしろ普通の人よりも自然体かもしれない。乗っている車は、ぼろぼろのワゴン車にニコちゃんマークのペイントを施しているような車だし、服装だってセンスの良い普通の大学生のようなもの。とにかく見栄を張るような行為とは無縁の人だ。僕は当時、津田さんのことを知らなかった。もともとあまり芸能界に詳しいほうではない。だから僕も自然体でいられたのだろう。知っていたらもっと緊張していたと思う。

素朴な人だからであろうか。この工事では素材そのものを表現することを求められた。塗装等で仕上げることは最小限にして、なるべく素材のままの表情を大切にしたいというのである。例えば外壁では、吹付下地として施工するモルタルのままで仕上げてほしいという要望があった。普通では割れてしまうモルタル下地をどうしたら割れないようにできるかの苦悩の末に、ファイバーネットを敷きこんだりモルタルそのものに繊維を混ぜ込んだりの工夫を施したりもした。工事をするときにも言ったけれど、これは僕にとっても実験的な試みだった。ヒビだらけになってしまうかもしれないとの不安を持ちながらの工事であった。今回、7年がたって現場に行ってみて、壁が割れていないことには正直驚いたが、何よりもそのモルタル仕上げの風合いが経年変化と共にさらに良い雰囲気になっていたことがうれしかった。そんな津田さんにとっての住宅とは、どのようなものだったのかを聞いてみた。

「俳優って特殊な仕事のように思われるけど、実は普通の仕事と変わらないんです。一部のスターは違うかもしれないけれど、僕たちのような役者は現場に行って、衣装に着替えて、せりふをしゃべって、お疲れ様でしたと、まるで大工さんみたいに働いています。日本中のいろんな現場に行って、その現場の仕事をします。だから僕が家を建てる時も俳優だからと言って特別なことを考えていたのではなく、普通のお父さんと同じように、ただただそこで育つ子供のことを考えていました。僕の中では子供たちがたくさん集まる児童館みたいな家にしたいと思っていたんです。決してファッショナブルなものではなく、どちらかというと暖かいもの。僕にとって家というものは、その場だけの完成作品ではありません。住んで、何十年もたって完成するものです。できた時はすごくきれいだけれど、20年たっていろいろなところが汚れてきたらみすぼらしくなるものではなく、時間がたって使い込んだ時に魅力があるようなものが良いと思います。この家ももう7年がたっていますが、先日も通りすがりの人が、この家を建てた人を紹介してほしいと言ってきましたがこういうのはうれしいですね。
僕は特にこの家のモルタル仕上げの外壁面が大好きです。吹付とかしていないただのモルタル仕上げですがこのラフな感じがすごく良いと思います。ラフさって要求することがすごく難しいと思います。映画のカメラワークでもそうなのですが、映画監督がカメラマンさんにわざと揺らしてくれと言うと、すごくわざとらしくなってしまうんです。でもカメラマンが一生懸命とっていて、でもちょっとカメラが揺れてしまった時はとてもかっこよく仕上がります。壁も一緒で、すごくきれいにして欲しくはないんだけれど、わざとムラムラをつけられるとわざとらしすぎて嫌なんですよね。増井さんは僕がそんなことを行った時に「ようは吹付の仕上げの下地程度にすればいいんでしょ」と言ってきましたね。結果とても好きは風合いに仕上がりました。

左官屋さんも大工さんも、左官の魅力とか木の魅力に取りつかれているんですね。そういう人を見ると本当に幸せだと思う。大好きな仕事をして夢中になっていられるのは見ていて気持ちが良いですね。実は昔は水道工事のアルバイトをしていたこともあるんです。小いさい現場だと、親方が途中でほかの現場に行ってしまって、庭の裏の土間コンクリート工事を任されたりするんです。そういう時にコンクリートの金鏝仕上げをやったりするのは病み付きになります。コンクリートとか土壁、粘土、あと鉄がさびた様子などは取りつかれると病みつきになるんです。そういうことに取りつかれて仕事にしている方は本当に幸せだなと思います。」
津田さんは家づくりの最中もとても熱心に自分の希望を担当者の田村に伝えて、まるで自分が設計者のように参加していた。

「映画を作ることと、家づくりはとても似ていると思います。僕は映画監督もしています。本業は俳優だから、異業種監督と呼ばれるんですが、この異業種監督の場合は本当に家づくりに似ていると思います。つまり映画監督は、家づくりの場面のお客さんみたいなものなんですね。専業の映画監督ではないから、撮影などに関する技術は何も知らないけれど、いろんな映画とか本を読んだりして、すごく知識はあります。そしてこんな映像を造りたいという強い思いはあるんです。家を建てている間は、自分の家というよりも一つの作品作りに参加している感じでした。この家の特徴は先ずは大きなウッドデッキ、そして斜線制限の関係で屋根がとんがっているところですね。基本的に家づくりは妻にお任せと思っていたんですが、あるとき「往々にして旦那は意見を言わないけれど、それがだめな家をつくてしまう原因である」と何かの本に書いてあったのを読んだんです。それで口出しをするようにしました。

思い出に残っているのは、外壁に丸い窓を配置したことと、玄関のトイレのところに同じ大きさの丸い窓を開けたことですね。担当者の田村君に丸い窓を開けてって言ったら、始めは小さい窓の絵が描かれてきました。そうじゃないと思ったので、大きな窓をつけってって言ったら、どーんとつけてくれた。これも映画監督と似ていると思う。映画監督がああしてこうしてと言って、現場のスタッフが一生懸命頑張ってくれて、思った通りの画が撮れた時と同じなんです。あとアトリエの本棚もそうでしたね。素材をただ切り取ってざっくりしたもの、きれいに仕上げないで欲しいって言ったら、厚い合板の積層小口を表しにして、切り出したそのままみたいで、それがすごくかっこよかったんです。僕は最近いつもそこで過ごしていますね。素人の僕がいろいろと意見を通したのだから、実際には多少の後悔はあります。でも本当に嫌ならあとから直せばいいんだし(笑)。僕は意見を言って、よくその後に「もし嫌になったら後から治りますよね」と、いつも言っていたんですよ。この窓あとから大きくできますかみたいに。そしたら田村さんが嫌な顔をするんですね。そういえば、階段の真ん中に段板を支える鉄骨の柱があって、俺は白だと思ったけれど、田村さんは絶対黒だと言いました。僕は正直全く黒くする意味が分からなかったので、せめてグレーにしませんかって言ったんです。結局妻と相談して黒にしたんですが、あれは黒が良かったと思っています。とてもいい感じになっているんですね。」

そういえば、津田さんの家の完成間近の時に、リビングの丸柱に棕櫚縄を巻いて存在を和らげようとしたことがあった。完成した姿を見て喜んでもらおうと思い、津田さんには黙って縄を巻いておいたのだけれど、引っ越しして数日でその縄はほどかれてしまっていたことを思い出した。どうやらその縄の表現は、引っ越しを手伝ってくれた若手の俳優にしか受けなかったそうで、しかも縄が好きな幾分変わった性癖を持っている方だったというから、仕方がない。縄を巻くときは縄を持って柱の周りを何十周も歩きながら締めていくのだけれど、その数日後に奥様と二人で柱の周りを何十周も歩きながらその縄をほどいていたというから、思い出すと思わず吹き出してしまう。通常は家づくりにおける映画監督とは僕たち設計者のことである。でも津田さんにとって、自分自身が監督をやっている感覚のほうが合っていたのだろう。最後にもう一度家づくりをするとしたらどんな家を造りたいか聞いてみた。

「基本的にあの家は気に入っているので、もう一度建てたいとは思わないですね。今の家はたまにはっと思う時があるんです。仕事が終わって帰ってきたとき、外から見て丸い窓があって、そこから明かりが漏れていて、そんな姿を見ていると温かいなと思います。僕は建築雑誌に載るような家は好きじゃないんです。かっこいいかもしれないけれど、住んでみたら大変だろって思う家は嫌いです。たまに人の家にお邪魔したりしたときに、デザイン的にはそんなに肩ひじ張って頑張っていないけれど、なんかいいなと思う家があるんですね。奥さんが家事をやりやすくなっていて、家族が自然に使えている感覚が滲み出しているような住宅が僕は好きで、今の僕の家もそういう風になっていると思います。だから、建て替えようと思うことはないですね。」

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13時過ぎ、娘の中学校の吹奏楽部定期演奏会鑑賞。こういう行事に足を運ぶことは極端に少ないのだけれど、今回だけはだいぶ前から手帳に記載されていた。中学校卒業するという一つの区切りである。一歩一歩大人になる嬉しさと、同時に何となくの寂しさを感じる複雑な心境だった。ちょっと想像した娘の結婚式、これは相当やばい気がする。気が重いので想像するのをやめておこうと思う。

2018/03/22

午前中は、埼玉県富士見市にて進行中のMさんの家の現場確認へ。Mさんの家は公園に面した住宅地に建つ木造2階建ての住宅で、これまでセルフビルドを取り入れながら自由な家づくりを進めてきた。現場につくとセルフビルドの最中であろう塗装済みの木材などが積まれている。これからバルコニーの手すりなどになるというので一緒に行った和順君とともに積みなおし、その周りにあった不要なものをトラックの荷台に積みこんだ。現場の終わりかけはさまざまな雑物があふれていることが多い。脚立やらベニヤ板、木の切れ端や余った長物材などなど、一度ではとても積みきれそうもないので、取り合えずは詰めるだけ積み込むことにした。

内部に入ると、まずは造作で作られた階段が目に入る。クライアント自らが貼ったラワン合板仕上げの壁も面白い。ステンレス天板の造作キッチンも全体の雰囲気にとてもよくあっている。外壁にはこれから自分自身で取り付けようとしている屋根の下地金物があったりの姿も特徴的だ。工事が終わって完成ではなく、そのあとも少しずつ作り続けたいというクライアントの思いが形になっている。数日後に完成写真を撮影するので楽しみにしておいてほしい。

夜、某大学の先生と一緒に南極の氷でウイスキーをいただく。南極の氷というのは、細かい空気がたくさん入っていて、ウイスキーを注ぐとぱちぱちと音をたてながらその空気が出てくる。氷の中に閉じ込められた空気だから当然その氷ができたときの空気ということになるわけで、ちなみにこの氷の中に閉じ込められた空気は約6000年前のものということになるらしい。6000年・・・僕が学校の授業で習った歴史よりも前の時代、要するに全く想像できない時代の空気とともにウイスキーを味わう、なんとも贅沢な時間を過ごすことができた。

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世間はトランプ大統領の人事だの、安倍総理の土地問題などとても騒がしい。特に安倍総理の問題など、もうすでに関係していたことが明白になってしまっているような状況なのに、いったい何をやっているのかの感である。人の世は常にこういう話題に事欠かない。これはいつの時代も同じであろう。僕はこういうことになるべく無関係でいたいと思う。十何年かタルの中で熟成していたウイスキーのように、ゆったりと生きて行ければと思うのである。

2018/03/21

午前中は埼玉県和光市にて計画中のKさんの家の打ち合わせ。Kさんの家では中庭型の住宅を検討している。敷地のコーナー部分に庭を配置し外構の塀と建物で取り囲むような中庭が良いか、はたまた建物の中央部分に凹みを作りその部分に庭を配置する形式が良いか、二つのプランを作り比較してみての打ち合わせとなった。

中庭というのは、外部を生活の中に自然に取り込むことができるとても有効な手段である。いわゆる南側に開けた庭を住宅の隣に造ったとしても、都会の狭小地ではプライバシーを確保することに配慮をしなければ、結局は暮らしと切り離された庭となってしまうことがある。前面道路にめったに人が通らないような敷地ではそんなことはないけれど、常に人通りがあるような場所ではプライバシーへの配慮がとても大切な要素となるのである。下の写真は凹型の中庭である。庭の大部分はウッドデッキを製作し、一部に緑を配置した。ウッドデッキはリビングと同じ高さでつながることができるので、リビングに大きな広がりを与えている。

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14時、東京都台東区にて計画中のSさんの家の打ち合わせ。いよいよ工事に向けて最終契約を取り交わすことができた。

2018/03/19

朝礼終了後、埼玉県朝霞市にて土地の購入を検討しているTさんご夫妻のご相談で、現地にて打ち合わせを行った。場所は新座市と朝霞市の境で、比較的自然が残る住宅街である。地主さんが所有する土地の一部を譲り受けることができそうだということで、その土地だとどのような住宅が建てられるのかなどについてのアドバイスを行った。

夜、東京都墨田区にてリフォームの設計を行っているKさんご夫妻打ち合わせ。21時ごろまで。

2018/03/17

朝礼終了後、東京都新宿区にあるリビングデザインセンターオゾンにて打ち合わせ。今日は東京都杉並区にて新築住宅を検討しているUさんの家の打ち合わせである。1回目のプレゼンということで、いただいたご要望に合いそうな暮らし方のご提案をさせて頂いた。ここは都内の計画らしい狭小地、しかも高さに関する厳しい規制もある地域だから、限られた空間の中でどのように魅力的な場を生み出すかの工夫が設計のポイントとなる。暮らしの中に取り込むことができそうな緑、天井高さを工夫することによる広がり、光の取り込み方、生活導線などなどに気を配りながらの設計となった。

ご主人が初めの打ち合わせの中で、「夜遅くに帰ってくるときに迎え入れてくれるような、ぽわっと明かりが漏れているようなそんな家がいいな・・」のような言葉を発していたのだけれど、僕はその言葉がとても印象に残っている。駅から帰ってくる道はいつも決まっている。その道をちょっと歩いてみると、なんとなく家の顔、正面がわかる。迎えてくれるような家、家族の暖かさを感じる家、そんな家となるように次の提案も考えてみたいと思う。

2018/03/14

10時、4月からますいいに参加する滝本君来社。無事卒業を決めて、後は卒業式、旅行とすごしたのちにますいいに参加してくれることとなっている。卒業論文にセルフビルドを取り上げ、セルフビルドを行うことが家づくりの中でどのような効果があるのかを、ますいいのクライアントに対するアンケートなどを参考にまとめ上げた。こんなことをしてくれるスタッフなどこれまでいるはずもなく、どのような論文になったのか読むのを楽しみにしている。まあ、大学4年生の論文なので過大な期待は禁物だとは思うのだが、それでも純粋にうれしい気持ちはあるのである。

15時、埼玉県川口市にて計画中のHさんの家のリフォームに関する契約。今回の契約ではリフォームをする前の段階の解体工事や不要なものを処分などについて、そして防水や穴の開いた外壁を埋めるメンテナンス系の工事に関しての契約を行った。もともとはお父さんが水道工事やさんを経営されていて、今でも弟さんがその仕事を受け継いでいる。約60年間の営業行為のなかで次々と広がる設備や施設をメンテナンスすることなく維持してきてしまい、だいぶ傷んでいるものもあれば、すでに倒壊寸前という状態のものまである。いくらなんでもそのままの状態でリフォームをするわけにもいかないので、ある程度の物量を減らす、つまりは整理整頓をすることを最優先としたわけである。

建築や不動産の仕事をしていると、このように生活の中でたまったものの整理整頓を依頼されることがある。それを直接的に依頼されなくとも、結果としてそれを行うことがある。こういう時はどれだけ作るかよりもそれだけ減らすかを考える。この思考はスプロール的に広がり続けた街をどのように縮小させるかにつながる、つまりは人の暮らしの場の整理整頓の手法ということになるであろう。近未来の廃墟を描くSFの中の街並みはたいてい混とんとしたカオスである。それは決して望ましい状況ではなさそうだけれど、それでも多くの人がそんな未来を予想してしまってもいる。減らすことの難しさ、これをしみじみと感じるのだ。

2018/03/13

今日は、埼玉県蕨市にて作ったAさんの家のリフォームの現場での「オトナ・リノベ」なる雑誌取材立ち合いに、担当の和順君と一緒に訪れた。この住宅はご両親から受け継いだ古い木造住宅を、住宅兼カフェにリノベーションしたものである。クライアントは自分らしくゆったりとした暮らしを営む場としての住宅を作り上げ、その暮らしのなかで無理なくカフェの運営をする予定である。今日も数種類のハーブを混ぜて作ったハーブティーや、カステラの代わりに何かを使って豆乳のムースをかけてあるラズベリージャムのトライフル(あんまり詳しくないので記憶もあいまいである。)、そして僕がゴマかと思ったら全く違って、コーヒーの粉をまぶしたほろにがのボーロなど、これまであまり口にしたことのない手作りのお菓子をふるまってくれた。写真はその撮影をしている取材陣の方々だ。皆Aさんの心のこもったおもてなしを楽しみつつ、楽しい時間を過ごすことができた次第である。

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団塊世代とそれよりも少し下の世代、つまり55歳くらいから上の先輩方の過ごし方は本当に人それぞれだと思う。埼玉県川島町で作ったアスタリスクカフェでは早期退職をしたご主人と奥様のカフェ兼住宅を作ったけれど、仕事中心の人生を少しアレンジしてもよいかなと考えたりの余裕が出てきたり、逆に余裕ではなくってそうしなければならない状況になってしまったりの年代なのかもしれないのだと思う。カフェというのは良い手段で、嗜好的傾向の近い人が集まり、豊かな時を過ごすことに適した行為なのかもしれない。そういえば僕が好きだった長野県にある入笠小屋のご主人だった故・小間井さんも同じような匂いがした。石山先生が大好きな気仙沼にあるジャズ喫茶ベイシーの菅原さんも同じだと思う。始まりのタイミングは違えど始めようと思ったその時に、自分の価値観や嗜好、その暮らし方自体を表現し、そこに集う人と共に過ごしたい、そんな行為の一助となる建築が必要なのだろう。越生町にある山猫軒も面白い建築である。そんな行為の一助となる建築だからこそ面白いのだと思う。

2018/03/12

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時過ぎ、埼玉県川口市にて設計中のTさんの家の打ち合わせ。Tさんの家のプロジェクトでは、ご両親が暮らしている2階建ての住宅の2階部分をリフォームして、玄関だけ共同利用の2世帯住宅として利用できるように計画を進めている。今回の打ち合わせでは、キッチンなどの設備に関する詳細事項と、全体の見積もり調整について確認を進めることができた。2011年の東日本大震災以降、核家族化でバラバラになるのではなく、逆に親の家の近くに住んだり同じ家をリフォームして暮らしたりの事例が増えた。集まって住む、これは昔当たり前だった共助の姿であり、個人主義の浸透した現代では逆に珍しいスタイルとなっている。老人介護やら子供の保育園やら、一緒に暮らしていれば助け合えることもたくさんある。合理的かつ心も豊かになる、なかなか良い解決策であると思うのである。

19時、東京都板橋区にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。現在基本設計中ということで、地下1階、木造3階建てのプランをご説明させていただいた。21時ごろまで。

2018/03/08

9時、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のTさん打ち合わせ。Tさんは共通の知人であるHさんのご紹介でますいいリビングカンパニーに足を運んでくれた。Hさんは以前ブログでご紹介したことがあるけれど、僕の自宅の寝室のカーペット貼りを実演してくれた内装屋さんである。こうしてご紹介をしていただけるのは何よりもうれしいことだ。さてさてTさんの家、なんでも区画整理の換地が出るということで新築住宅を作ることとなった。区画整理というのは細くてくねくねとした自然発生的な街並みを整然とした区画に整理する事業であり、地権者や行政職員から構成される組合が窓口となって事業運営を進める。道路が広くなったりの整理事業の過程では、土地の場所が変わったり広さが少々狭くなったりの変更が生じる。そして家の場所が変更される場合には、家を建て替えるための補償金が支払われて、その補償金に自己資金をプラスして建て替えを行うことになるのだ。お昼ごろまでの笑談の後終了。普段ダムなどの土木のお仕事をされているということで、畑違いの興味深いお話を伺うことができた。こういう機会もまたこの仕事の楽しいところであるのだ。

14時、母の友人の依頼で計画しているリフォームの現地調査。お父さんが営んでいた水道工事業の倉庫の一角にある部屋をリフォームして、事務所にするという計画である。今日は塗装兼防水屋さんと解体屋さんを招いての現地打ち合わせである。約60年ほどであろうか、お父さんの事業に合わせて次々と作られた建物群や、その中にある大量の物たちをどのように整理するかの道筋を建てながら、なおかつ鉄骨造3階建ての母屋をこの先30年住み続けることができるようにするためのメンテナンスを考えて指示を出させて頂いた。

最近の建築は寿命が長い。昔のバラックのごとき建築は姿を消し、100年は使えるのではないかと思うような強固な構造の建築が増えている。木造住宅に関していえば、昔は無筋コンクリートの布基礎の上に、筋交いもほとんど入っていない構造体が作られ、その頭には重い瓦が載せられていた。次の世代になると、べた基礎なる基礎形態が主流になったが、その基礎に入っている鉄筋の量は今よりも少なかったように思う。そのうちに不動沈下を防ぐための地盤改良が行われるようになった。ホールダウン金物などの構造金物を仕口に取り付けて、部材が外れるのを防ぐことも行われるようになっている。基礎の構造もどんどんと頑強になっている。とにかく建物は丈夫になったので、その結果長持ちする可能性は高まったのだ。今回の依頼では、もうすぐ退職する僕の母の友人が学生時代を過ごした小屋をリフォームし、そこで育った鉄骨造の住宅をメンテナンスする予定だ。お父さんが作ってきた作業小屋やパイプ保管庫なども解体し、崩壊の危険のある屋根を取り壊したりの安全措置も行う予定である。長い暮らしの中で積み重なったすでに不要なものを取り除きつつも、理屈では不要だけれどまだ取り除くことはできないものはそのままにしておくという、とてもデリケートな調整をしつつ計画は進められているのである。

2018/03/07

朝10時、二人のスタッフ面接。二人目のコン君、韓国の建築系大学を修士まで学び、日本が好きで日本人と結婚して定住しているという。1歳になる子供もいるという。そして夢は建築家になること。何とも素直で良い感じがしたので、来週月曜日から会社に呼ぶことにした。実際に模型を作ってもらうと、これまたますいいのスタッフ顔負けの技術である。実際にどこまでできるかわからないけれど、でも良い人材は世界共通である。そして夢も世界共通である。建築という共通の言語があれば多分うまくいくと思うのである。

夕方、埼玉県川口市にて事務所建築を検討しているSさん打ち合わせ。80坪程度の鉄骨造2階建て事務所の設計の依頼である。今の時代には少々きついローコストの予算との調整をうまく行いながら、店舗系の事務所としてふさわしいデザインを考えなければいけない。これまた難しい仕事なのである。

2018/03/06

今日は昨年から今年にかけて作ってきた埼玉県さいたま市にあるYさんの家の雑誌取材。担当者の柳沢君と私の妻、そして僕の3名で取材に立ち会った。扶桑社さんの住まいの設計のほうからは坂本さんとカメラマンさんのお二人がいらしている。Yさんはご家族3人総出で出迎えてくれた。Yさんの家は南北に細長い土地に建つ木造2階建ての住宅である。両側に建物が建っているこういう土地はどうしても建物の中心部に光が届かない事となるのだけれど、この計画ではすのこ状の吹き抜けを、南側のリビング上部と建物中心部の廊下の上部に設けることで、家中に陽の光が入り込むように工夫している。カメラマンさんもその部分に光が差し込むタイミングを見計らって撮影をしてくれた。写真の感覚というのはこの光一つでも大きく変わるもので、設計の意図が伝わるような写真を丁寧に撮ってくれるカメラマンさんはとてもありがたいのである。

夕方、東京都荒川区にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。現在検討中の土地での建築計画についてのお話をさせて頂いた。Sさんはもともとますいいで働いていた早稲田大学の後輩の佐野君の紹介でいらしてくれた。Sさんも同じく大学の後輩である。こういう仕事は縁でやることが多いのだけれど、今回もとても大きなご縁を感じる。ちなみに佐野君はご実家のある静岡県で「さのさのリビングカンパニー」なる会社を運営している。子会社でもないし、フランチャイズでもないけれど、でもますいいリビングカンパニーの理念はしっかりと受け継いでくれた会社であることは間違いない。そしてその名前にちょっと笑ってしまうのである。

2018/03/05

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。今日から埼玉県川口市にて進行中のHさんの家の土台敷き工事が始まった。土台敷きというのは大工さんが基礎のコンクリートの上に土台と呼ばれる角材を固定していく工程で、この土台の上に柱が立つことになるとても重要な部分である。敷地は会社から徒歩2分ほどの近所なので、現場の管理は至極やりやすい。施主は大学の後輩である。これでよい家ができぬはずはないのである。

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夕方、東京都両国にて設計中のKさんの家のリフォーム工事打ち合わせ。今日はプランや収納などについてのご説明を行い、一つ一つの使い勝手や寸法を確認をしていく作業を行った。マンションリフォームでは限られたスペースを上手に使い新たなご要望を実現することを求められる。今回の打ち合わせで悩んだのは玄関だった。玄関の幅を現状の1400ミリ程度から900ミリ程度に狭くする設計をしていたのだけれど、最終的には間を取って1200ミリくらいを狙ってプランを変更していこうという方針を立てたのである。確かに玄関の幅が狭いのは圧迫感がある。でもそれを広くすればほかのスペースで現状よりも広くしたいというご要望を実現することが難しい。どちらを取るか、間を取るか・・・最後は感覚的な正解を探るしかないのだ。22時過ぎ帰宅。

2018/03/02

今週末は日曜日まで京都にて裏千家の行事に参加している。今日はアトキンソン氏の講演会を聞いたのだけれど、これがとても印象に残った。アトキンソンさんという人はイギリス人の貴族出身の方で、以前はゴールドマンサックスの副社長さんを務めたような方であるけれど、今は小西美術工藝社という日光東照宮の漆のメンテナンスをしている会社の社長さんを務めている。なんでも日本の漆産業のシェアの1/3を占めているというからとてもすごい会社なのだけれど、それまでは全世界に4万人もの社員がいる会社の副社長さんだったというから、ご本人に言わせればちっぽけな会社なのかもしれない。

それにしても京都というのはさまざまな建築があって面白い。今回は国宝茶室の密庵を見ることができた。特別公開などを一切しない住職さんがいるということで有名なので、俗に日本一見ることが難しい茶室などとも呼ばれている。この茶室は綺麗さびといわれる遠州好みの茶室で、利休が好んだわび・さびの世界観とは少々違う趣がある。例えば漆塗りの床框があったり、障子は吹き寄せ桟で桟の間には宝珠の文様の布が張ってあったり、釘隠しにはとても精巧な彫金がされていたり、・・・戦国の世も終わりちょっと余裕が出てきたころだからであろうか、室町時代にあったような装飾が再び頭をもたげてきた、そんな時代の茶室である。ゆっくり時間をかけて拝見することができるのかと思いきや・・・やはりこれぞ禅寺のお坊さんというような性質の持ちぬし、あっという間に時間は終わり見学は終了してしまった。まあ、そんな住職さんがいるからこその価値かもしれないのである。

2018/02/28

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

東京都国分寺市にて設計中のJさんの家のプラン修正について。今回は主にテラスの上部にかかる屋根をどのように設えるかについてのスタディーである。本体と一緒にするべきか、それともテラスの屋根だけを独立して設えるか・・・。もうしばらく考えることとしよう。

夕方、林君と一緒に埼玉県川口市にて進行中のHさんの家の現場へ行く。現場では何をしているというわけではないのだけれど、基礎工事を終えて綺麗な基礎が出来上がっている。何にもない土地はものすごく狭く見えるのだけれど、基礎が出来上がると急に家のスケール感がリアルなものとなるから不思議だ。6畳の部屋は6畳の広さに見えるし、1坪のお風呂もそう見えてくる。人の感覚というのは常に何かと何かと比較してそのものの広さとかの認識をするようで、何もない広場のようなところで感じる6畳と、住宅のスケールの中で感じる6畳では全く異なる感じ方をするのである。

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