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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2017/07/01

今日は家づくりを検討しているNさんご夫妻を連れて、過去の作品を訪問した。訪問先は埼玉県さいたま市のTさんの家と東京都町田市のNさんの家である。まず初めにTさんの家、現地に着くとTさんご夫妻とお子様がみんなで出迎えてくれた。Tさんの家には写真のような洗面室がある。この洗面室は奥様のリクエストによって実現していったのだけれど、大きな鏡や洗面器がとても使いやすく出来上がっている。正面にはモザイクタイルを張り、こげ茶色に塗装された木部と合わさって魅力的なアクセントになっていると思う。完成作品見学に訪れたNさんご夫妻もとても喜んでくれた様子であった。

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続いてNさんの家。町田に向かう途中に首都高速道路を間違えて、なぜか目黒通りを通って東名自動車道に向かった。東京というところはちょっと目を離すと大きく変化することがあるので難しい。特に今はオリンピックに向けてあちらこちらで整備を進めている状況だから、前の記憶に基づいて行動するとついつい間違えてしまうことがある。首都というのはその国家の中でも特別の場所、埼玉県という近くに住んでいてもそこだけにあるうねりのようなものを感じるものなのだなあと思う。Nさんの家にはとても魅力的なガレージがある。ご主人の趣味で作られた部屋、まるで所さんの世田谷ベースのようなこだわりの空間である。オーバースライダーシャッターを付けた内側に、構造用合板の内装仕上げ、いかにもこだっわりのガレージにちょっとうらやましさを感じてしまった。2軒の住宅を見学して、赤羽駅でNさんご夫妻と別れる。10時から16時までの長い旅であった。でも久しぶりにクライアントに合うことができた有意義な時間でもあった。

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18時、埼玉県川口市にて新築住宅を検討しているAさんご夫妻打ち合わせ。土地探しからのご依頼ということで、家づくりの流れなどについての説明をさせていただいた。20時ごろまで。

2017/06/29

朝10時、東京都練馬区にて新築住宅を検討中のSさんと初顔合わせ。ご実家のあるとても小さな狭小地に、ご家族3人で暮らすための住宅を検討しているということである。なんでもほかの建築家さんとかれこれ3年間も設計をしてきたそうなのだが、2500万円という予算に対して3300万円から4100万円という非常に高い見積もりを出されてしまい、その計画が頓挫してしまったということである。予算オーバーはますいいでもある話だけれど、2500万円に対して4100万円、つまりは1600万円のオーバーというのはなかなかあり得ない。近年の建設業界の人手不足や、復興需要、オリンピック需要などが重なっている値上げ市場の中で、設計事務所という生産手段を持たない組織がコストを予算の中に収めることは至難の業なのであろう。

僕だって少しでも値段を安くやってくれる職人さんとの出会いを大切にしている。協力業者さんだって競争がなければだんだんと値段が上がってしまうし、価格の交渉も出来ないわけなので、やはり新規の協力業者さんを探すことは大切である。当然職人さんは誰でもよいというわけではなくて、やっぱり職人さんの腕によって質が変化してしまう部分があるわけなので、そうそう変えることができない職種というのも存在する。

僕たちはクライアントのお金を預かって家を作るわけなので、やっぱりその視線はクライアントに向いていなければならない。クライアントが何を手にしたいかというと、安くて質の良いものなのだ。安くて質の悪い家は欲しくない。「質の良い」を満足させてくれる設計者と職人さんの協力体制をいかにローコストで作り上げるかがやっぱり家づくりの肝となるわけである。

実はこういう、体制づくりのような仕事は設計よりも難しい。人付き合いという、形があってないようなものを長きにわたって行わない限り実現することはできないし、簡単な過ちですぐになくなってしまったりもする。人と人とのつながりという見えない糸をつむぐ作業が最後には現場に一番大切な施工体制となって現れるわけだし、それが結果的には予算に近いコストとなってクライアントに貢献できるのだ。

夕方、渡辺君と一緒に埼玉県伊奈町にて進行中のWさんの家の現場確認。大工工事も終わりそろそろ完成に近づいてきた。すでに足場も取れて外観が姿を現している。設計段階で何度も模型を作り直しスロポーションを検討してきたかいがあって、街並みになじみながらも存在感のあるとても均整の取れた建築とすることができたと思う。こういう風にふと見た瞬間に何となく良いなと感じることができる建築を作ることはなかなか難しい。こればかりはプロポーション、つまり感覚の問題であり、例えば黄金比のように誰もが美しいと感じるような比例関係は存在するのだけれど、実際に行うことはとにかく大変なのだ。

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内部に入ると白い空間が広がっている。もちろん漆喰である。天井には2階の床を支える梁が現しで使われている。左右から壁が挿入されっている様子をリズミカルに表現したいといっていた渡辺君のデザインが見事に実現されていてとても良い。

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2階はラワン合板の空間である。3*6板の合板をわざわざ半分に割いて、建て貼りとすることで高さ方向に伸びやかな広がりを感じさせるデザインとなっている。1階の白い空間との対比も面白い。間づ枠はラワン材を加工して作っている。質素に見えて何とも贅沢な空間である。もうすぐ完成するけれど、とても良い出来に満足である。弟さんの家づくりをさせていただいてから約10年ほどであろうか、こうしてお兄さんの家までも関わらせていただける光栄に感謝感謝である。

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2017/06/28

朝礼終了、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。今日は2回目のプレゼンである。前回のご提案に対するご意見を反映させつつアレンジをしたプランをご説明するも、どうやらあまりお気に召さないご様子である。じつはSさん、自分で簡単なプランを作成してきた「自分で自分の家を作る」種族の方である。しかもご年齢は60代後半、もう数度目の家づくり、若い者には負けんぞの強い思いもある。簡単に作成されたように見えるラフスケッチには、絶対に曲げることができない強い思いが込められているわけなのだ。というわけで異例の3度目プレゼンをすることにした。内容はもちろんSさんの書いてきてくれたプランをそのまま造ったら・・・。

かつて同じようなケースがあった。俳優のTさんの家を造らせていただいた時の話である。Tさんの奥様はすでにある程度決まったプランを持っていた。それをそもまま作ってもらえますかの問いに、僕は迷わずいいですよと答えた。建築家としてやっている増井さんに申し訳ないの思いをご主人は抱いたそうであるけれど、僕にはそんなことはあまり関係がない。「自分の家は自分でつくる」の手伝いをするのがますいいリビングカンパニーの役割である。そしてその形はどんなものでもよい。自分の家のプランを自分で考える、こんなに素敵なことはないではないか。何十年もローンを払い、そして何十年も暮らす家なのだ。自分の手の跡が全くない空間など何の魅力もないのである。

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夕方、畑作業。夏野菜の時期なので本当は一日おきくらいに収穫をしたいのだけれど、なかなか時間が取れなくて写真のような状況である。大きくなりすぎたキュウリ・・・見た目は少々残念な感じだけれど、でもおいしいのだ。ナスやトマト、ピーマンやしし唐などもたくさん採れ始める時期である。そして多くの雑草も生え始める大変な時期でもあるのだなあ。

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2017/06/26

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

12時、川口西中学校学校評議員の集まりに参加。息子の関係でPTA会長を受けた流れでの役職なのだけれど、要するに学校運営が適正に行われているかどうかの判断をする人ということらしい。いじめ、教職員の長時間労働、体罰・・・様々な問題が日々報じられる世の中だから問題のない学校なんてないのだろうけれど、たった2時間顔を合わせて校長先生のお話を聞いたところでそんな問題が露呈するはずもないわけで、結局のところ正確な判断をすることはとても難しい。それでも何とかして力になれないのだろうかの気持ちを持っている人々が集まっている、そんなメンバーであった。会の最後に子供たちと同じ給食をいただいた。コッペパンというのだろうか、なんだかとても懐かしい味がするパンだ。野菜スープは少々味が薄い。子供たちにはこれでは物足りないだろう。格安で提供する食事だから仕方がないのかもしれないけれど、もう少し何とかしてあげられないものかとも思う。

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夜、東京都練馬区にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。2回目のプレゼンテーションである。前回のご提案に対するご要望を反映させたプランをご説明させていただくとともに、予算構成書を説明させていただいた。21時ごろ終了。

2017/06/25

朝、6時ごろ目覚める。なぜか平日よりも日曜日のほうが早く目が覚めるタイプなので、家族が全員寝ている中で朝食を作る。今日のメニューはツナのホットサンドと卵とハムのサンドウィッチ。日曜日とはいえ、それぞれ部活や塾で忙しいので、5人家族が全員そろって朝食を食べることはとても珍しく、食べ盛りの子供たちの食べる量はどれくらいかと悩みながら、結局食パン8枚を使っての大量生産となった。7時過ぎにみんなを起こして、全員がそろっての食事である。どれもおいしそうに食べてもらえると何ともうれしいものである。

8時ごろ息子と二人で荒川の堤防を東京湾に向かって走る。荒川大橋から河口までは21キロ、走れない距離ではないので海まで行けるかなの夢をついつい抱いてしまうのだけれど、7キロくらい進んだところで結局ダウン、ちょうど近くにあった西新井大師にお参りして家路についた。13時過ぎに帰宅すると体がどっと重たくなっている。少々うたたねをして休むことにした。何ともゆったりとした日曜日である。

2017/06/24

午前中は埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のHさんご家族打ち合わせ。大学の後輩でもあり、地元の会合でともに活動をしているお付き合いということで家づくりを依頼していただいたわけである。知り合ってから3年ほどであろうか。こういう風に人と人とのお付き合いが深まっていくのはとてもうれしいことだと思う。司法書士業をまじめに営むからこそどんどんと成長をするHさんであるが、まずはご家族が心から喜んでくれるような家を作りたいと思う。

家づくりの打ち合わせを終えると、続いて飯田産業さんと土地の契約に移る。大手の分譲業者さんが建物を建てずに土地だけ販売するというとても珍しいケースである。建売系の売れ残りがだいぶできてしまっているという噂話も聞くが、そうした影響が出ているのであろう。そのおかげでよい土地が手に入るわけだから、注文住宅のクライアントにとってはうれしい現象である。12時ごろ終了。

15時、東京都荒川区にて新築住宅を検討中のSさんご夫妻来社。約2時間ほどにわたり鉄骨造3階建ての計画に関するスタディーを行った経過のご報告をさせていただいた。

檜というのは、火を起こす木だからひのきというらしい。法隆寺にはこの檜がたくさん使われていて、それが何とも言えない経年美化を起こしている。太古の昔は栗を建築に利用していたそうであるから、法隆寺は檜を建築に使用する先駆け的なものといえる。油分を多く含み、水分を吸い込みにくい素材なので耐久性に富むわけだ。ますいいでは檜の床板を製材したものを利用しているのだけれど、実はこの檜が最近安い。どうやら集成材ばかりを利用する大手ハウスメーカーのせいで、檜のほうが余っているようである。ゆえにますいいで推奨する檜も、上小節で15㎜の厚みのものを坪単価が14000円ほどでクライアントの売ることができるのだ。はやりというのは面白い。法隆寺の時代から使われた檜に勝る人気者の集成材が果たしてどこまで持つのかはわからないが、せっかく値が下がっているのだから檜にも注目したいものである。

2017/06/22

午前中は埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家の見積もり調整打ち合わせ。3か月に渡し調整してきた見積もりもいよいよ大詰め、ようやく契約ができるところまでたどり着いたのであろうかの感であった。予算を大幅にオーバーしてしまった設計から、様々な要素をそぎ落とし、そして大切なところは再び加え、最終的な建築の形と予算を設計し算出する作業はなかなかの重労働である。いよいよ工事に移行するところまでたどり着き、これからの進行がとても楽しみになってきた。無駄なところがそぎ落とされた住宅のほうが、建築作品としても結果的に良くなることが多いものなのだ。

夕方、「建築物における木材の表し使用」に関する勉強会を開催。木材を外部で使用すれば、必ずその木材は年月とともに変化するわけだけれど、そこに適正なメンテナンスを加えれば、腐るのではなく経年による美化をすることとなるわけである。ますいいでは家づくりの中で多くの木を利用している。だからこそ適正な使用方法を皆が周知することがとても大切なことだと思う。今日は町田分室のメンバーも含めて全員が参加することができた。皆にとってもとても良い学びになったであろう。

終了後、近所の居酒屋さんにて懇親会を開催。総勢14人、ワイワイガヤガヤの楽しい時間であった、

2017/06/20

午前中は事務所にて雑務。

13時、茶道稽古。今日は50分ほどしか時間が取れないので、薄茶の平点前を行うことにした。最近は仕事がとても忙しいのでなかなかゆっくりと稽古の時間を確保することができないのだけれど、たとえ短い時間でもこの時間を大切にしたいと思っている。人生の中に「道」が付くものがあり、そういう枠の中で自分を見つめて心を落ち着かせる時間があるということはとても価値のあることではないかと思うのである。とはいえ50分・・・あまりにも短い時間である。

14時、その茶道のお仲間であるYさんのリフォーム打ち合わせ。今日は二つのプランをご説明させていただいた。この計画はYさんのお嬢さんとご主人、そしてお子様が暮らす家をリフォームするものである。ご主人がフランス人ということで、計画にはフランス語教室なるスペースも含まれている。ますいいではこれまでもいくつものカルチャー教室のある建築を作ってきたけれど、こういう公共性のあるスペースをデザインすることは住宅にはない楽しさがある。

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夕方、大工の佐久間さんと打ち合わせ。東京都世田谷区にてお盆休み明けに上棟するKさんの家の現場についての話をした。

2017/06/16

午前中少々時間があったので、以前から土地探しの相談をされていたHさんが、自分で探してきた近所の土地を見に行くことにした。以前は不動産屋さんが土地の情報を提供し、それを一緒に見に行くというのが普通だったけれど、最近は家を建てようとしている人が自らウェブで情報を探し、この土地が気になるのですがどうでしょうか・・・という具合に相談されることが多い。最近ではグーグルマップを見れば周辺の様子も手に取るようにわかるわけだし、物件を紹介してもらうための不動産屋さんの役割というのはだいぶ減少しているのだろうと思う。今回のケースでは、その土地が事務所から歩いて2分ほど、つまりは目と鼻の先ということで、ちょっと空いた時間に様子を見に行った次第であった。

土地は現在造成工事中、すでに6mの位置指定道路がほとんど工事終了というところまで出来上がっている。現場には6区画の土地がある。方位も違えば形もいろいろ、でも広さだけは大体30坪になるように区割りされている。さてさて、どれを購入するか。

位置指定道路の南北に土地が配置されているので、当然南道路となる土地が高い。北道路と比べると同じ30坪でも、300万円も高く設定されている。南西の角地などはなんと北道路よりも500万円アップである。一番奥の3mしか接道しない土地が二つある。この土地はどちらも安めの設定で、北側が南側よりも100万円高いけれど、位置指定道路に面しているほかの土地よりは200万円も安い。

僕はこの一番奥の北側の土地、つまり安いほうから2番目の土地をお勧めした。この土地は南側に自分の駐車スペースを取るので、最低でも3mは南側に隣地からの引きが取れる。そして多分隣地もこちらの駐車スペースに並べるように、駐車スペースを確保する可能性が高い。もしそうなれば、南道路と同じような6mの引きが取れることになる。そうなれば、南道路よりも400万円も安く、同じような条件が生まれる。もしそうならなくとも、民法の規定により3,5mは引きが取れるのである。

というわけで早速土地の購入申し込みをすることにした。Hさんも早速対応してくれて、無事に抑えることができた。土地の購入は出会いである。好条件のものは1週間持たずになくなってしまうことが多いので、素早い検討が大切だと思う。

2017/06/15

朝一番で、埼玉県川越市にて進行中のSさんの家の現場確認。現場は全面リフォームのための解体工事が終了した状態である。ほぼスケルトン状態の木造住宅というのはなかなか見ていて面白いもので、写真のごとき荒々しい魅力がある。あちらこちらの隙間からは光が差し込み、床をはがしたところには地面の土がむき出しとなる。昔の家は今のようにコンクリートのべた基礎などないので、この土の上にコンクリートの基礎のようなものを置き、その上に束立てをしている。一見いい加減な施工に見えるけれど、数十年たった今でもしっかり固定されているのは見事なものだ。

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今日は大工さんも現場に来てもらい、今後の工事の進め方についての相談を行った。壊してみないと何とも言えないのがリフォーム工事の面白いところでもあり、怖いところでもある。僕が昔経験した現場では、あまりにも多くの構造材が腐ってしまっていて、リフォームのつもりで始めた工事が結局は新築になってしまったというような事例もあった。今回も2階の床を支える梁のレベルが4センチほどたわんでしまっているなどの現象はあるけれど、この時代の建物にしてはとても良い状態を保っていると思う。いよいよ来週からの本格的な工事が始まる予定である。

2017/06/13

午前中は、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。奥様と息子さんとの3人暮らしのSさん、40年ほど暮らした家を壊して新しく建て替えることを検討している。今回は1回目のプレゼンテーションということで、二つのプランをご提案させていただいた。

夕方、埼玉県加須市にて新築住宅を検討中のNさんご夫妻打ち合わせ。2回目のプラン提案である。3500万円ほどの総予算をどのようにコスト配分するかの想定と、その際の各種仕様の想定を含めてのご説明をさせていただいた。

最近またテロ事件が増えているような気がする。ロンドンでの事件のせいであろうか。知らない都市で何回か起きた事件よりも、よく知る街で起きた1回の事件のほうが受け取る側のインパクトは大きい。そして、日本でもこのテロを防止するための法律が成立しようとしている。そもそもなんでこんなにあちらこちらでテロが起きるのか。そもそもは、アメリカへの反発、宗教や思想といたところに端を発しているのかもしれないけれど、今あちらこちらで起きているテロ事件はグローバリズムを通じて自由主義、利益追求主義が拡大し、世界的に格差が広がった結果であるような気がする。つまりすでにイスラムの問題だけではないと思う。

一方そうした時代に呼応するかのように、ナショナリズム的・保護主義的な政策が強くなっている。そうした声を強く大きく上げる政治が力を持つ時代へと向かい過ぎれば、最悪は過去の過ちを繰り返してしまうという結果に陥るかもしれない。イギリスでメイ首相が選挙に敗北したことも、その前にキャメロン首相が国民投票で予想外の敗北をしたことも、現状に対する不満の声の結果でしかないような気がする。どちらにすべきかの冷静な判断をしているのではなく、大勢にあらがうことで不満をぶつける結果が選挙結果として現れる流れが定着すれば、そもそも民主主義の根底すら危うくなってしまうのではないかとも思う。トランプのごときポピュリズムに傾倒した政治家ばかりが台頭する時代にはやはり恐怖を感じる。

自分自身に目を向ければどうか。日本人に何ができるのか。戦争に負け、原爆を落とされた国民は日本人だけである。ポピュリズムでもなく、軍事行為でもなく、つらい思いをした国民だけができる何かがあるような気がするのである。

2017/06/12

午前中は、明日打ち合わせ予定の埼玉県加須市にて計画中のNさんの家のプランに関する最終スタディー、予算構成書の作成などを行う。

夕方、30分程度の畑作業。今の時期の畑は玉ねぎとジャガイモの収穫作業がメインである。今年の玉ねぎはなぜだか一部にネギボウズができてしまって、そのネギぼうずができてしまったものは、実の一部が硬くて食べられないような状態になってしまっている。じゃがいものほうは問題なくすくすくと育ち、とてもおいしく出来上がった。突然家に数百個のジャガイモの収穫が運び込まれると、我が家の食事には急にじゃがいものメニューが多くなる。ポテトサラダ、ポテトフライ・・・どれも子供たちの好物である。30分ではとても終わらない作業、また水曜日に行くことにしよう。


2017/06/11

家づくりで最も大切なことは、その人のライフスタイルに合った設えを作ってあげることだと思う。自然素材を使った木の空間が好きな人には無垢の床材をふんだんに使った家を作ったり、なるべく人工的な着色を行わなかったりの意匠的な工夫をすることで、とても温かみのある空間が出来上がる。

写真の住宅は数年前に造ったTさんの家。この家のクライアントは、自然素材の色以外はあまり見えてこない、つまり時間とともに変化するような自然の色だけに囲まれて暮らしたいというような考えを持っていた。そういう嗜好に基づいて選定したのは、杉の床材である。杉というのはとても柔らかい素材なので、床に貼ると傷がつきやすいという欠点がある。でも、逆に言うとはだしで歩きたくなるような優しさがある素材といえる。日本の山には杉の木がたくさん生えているから、比較的安く購入することも出来るのである。

キッチンにはモルタルを使用している。モルタルはセメントが固まった状態のことを言うのだけれど、この表面に撥水材を塗装するとキッチンの天板に使用することができる。無垢の木の面材と合わせるととても味わい深い造作となる。

天井や床の支えには、普段梁で使用する米松材を使用した。梁のサイズは105mmか120mmなので、それを半分にスライスするとちょうどよい幅になる。455mm間隔で頭の上を軽やかに流れる垂木や根太は空間にリズムを生み出す。

こういう造形は数値では測れない。断熱等級や耐震等級というような断熱材をたくさん入れたり、筋交いをたくさん入れたりの結果ではない。そんなに簡単に作れるものではないのだ。どうやって作り出すかって・・・、それは一つ一つの家を丁寧に建築家が設計するしかない。夜遅くまで模型や図面と向き合いながら、こんな空間を作りたいという強い思いをもってデザインした結果しかないのである。

僕たちがやっているような家づくりはたくさんはできない。一人が一年に2軒・・・そんなものだろう。ますいいのスタッフはみなが建築家としてその設計をやっている。一年に2軒程度の作品しか作れないからこそ、信頼してくれて任せてくれたクライアントには誠実に答えたいと思うのである。

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2017/06/08

ますいいにアルバイトに来ている大学生4年生のT君が卒業論文のテーマにセルフビルドを取り上げてる。セルフビルドの可能性、経済的効果、広がりなどなどについて調査研究し、卒論としてまとめ上げたいということである。セルフビルドを分類すると、
・施主が作業を行うこと
・施主が設計にかかわること
・施主が部材の調達にかかわること
に分けられる。

それをどの程度まで行うかについては、
・すべての作業を自分でやってしまうユートピア的な種族
・基本的にはプロに任せながら、社会生活を送りながら無理のない範囲でかかわる人々
に分けられる。

ユートピア的な種族については、建設期間無制限で仕事もしないで自分の家を建設するような人々なので、議論する対象からは外したほうが良い。社会生活を送りながら無理のない範囲で建設にかかわる人のセルフビルドこそが、ますいいで取り組む対象である。

まずは上記の分類に従って、これまでのますいいの実績データをまとめることがスタートである。すでにますいい本の中にも、簡単な経済効果の紹介をしているけれど、さらなる広がりが発見できれば良いと思う。

下の写真は以前作ったさんかくの家の工事中の様子である。親子で漆喰を塗っているこの日は、実はお友達も大勢参加していた。もちろん僕もである。

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これは左官屋さんに造ってもらったキッチンだ。モルタルの天板に穴をあけて、蓋を取ると収納になっている。セルフビルドではないけれど、モルタルの作業を簡略化して格安で仕上げることができた。

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これは鋼製の筋交いである。構造計算の結果に基づき、地元の鉄工場で作ってもらった格安品である。もちろん取り付けは大工さんにお願いしている。

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こういう事例を考えていくと、セルフビルドに限らずに「素人でも扱うことができる工作技術を取り入れること」、つまりますいいの生みの親でもある石山氏が言う「開放系技術」にまで目を向けたほうが広がりがあることがわかる。参考資料にジャン・プルーヴェの資料を渡した。よい卒論を作ってくれることを祈る。

2017/06/07

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県加須市にて設計中のNさんの家については、平屋の案と2階建ての案の二つの案をスタディーしている。埼玉県北部の建設地では、都心と比べると非常に恵まれた敷地であることが多く、その開放感を生かしての平屋、もしくは平屋のような1階部分の大きな建築を設計することが増えてくるのである。

続いて、埼玉県川口市にて設計中のYさんの家のリフォームについて。Yさんは僕が茶道を習っている社中の先輩である。今回はお嬢様の結婚、出産に伴い、昔御両親が住んでいた旧家をリフォームしたいという計画だ。小さな家が建つくらいのご予算でのリフォームだけに慎重に設計を進めていきたいと思う。

午後、宮大工の鈴木さん来社。東京都豊島区にて計画中の本納寺本堂屋根工事についてのご相談である。屋根の葺き替えといっても数千万円の大工事である。お寺をすっぽりと覆う素屋根足場が500万円・・・・、とにかく価格の感覚が住宅と異なるのである。宮大工の世界、と許されていた時代はそれでよい。そういう時代は寺に布施がたくさんあったのだろう。しかし今はそうではない。無駄なお金は使わずに、次の時代に引き継ぐものを作らなければいけない。さてさてどうするか。まずは足場と解体くらいは住宅の価格で行なわなければいけないだろう。大工さんはやっぱり宮大工が良い。これを妥協したらもう寺ではなくなってしまうような気がする。屋根工事、増築した新しい部分はそのままにしようか。ジャンルは変われど、僕はいつもコストダウンの工夫をしているのである。

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