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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2021/03/20

今日は埼玉県川口市にて完成したKさんの家のオープンハウスを開催した。Kさんは2011年に造った北の常緑ハウスのお施主さんのご紹介である。北の常緑ハウスは渡邊篤史の建物探訪に登場したのだが、Kさんの家も建物探訪に出るような家にしたいというお話を受けた。土地の購入前に一緒に敷地を見に行って、気に入ったという旨を伝えられ、この景色や陽当たり生かして心地よい家を造ってほしいと言う事を依頼されたことを記憶している。以下にポイントを記載する。

設計するうえで重視したこと、その理由や背景
クライアント主体の自由な家づくりを実現するために、設計時点から積極的に家づくりに参加していただき、工事中も多くのセルフビルドを行う事で「自分の家は自分で造る」の実現を目指した。設計は基本設計から実施設計まで、多くの模型を作成して丁寧に行った。古い街並みに自然に溶け込む印象的な外観を造り上げた。

設計施工のコンセプト、ポイント
傾斜地からの眺望を暮らしの中に取り込むことを意識して、舞台のような外観とした。南側に面する窓からは近隣住宅の屋根が見渡せる。そしてその向こう側には反対側に上っていく坂がある。この伸びやかな景色に向けて長い階段状のベンチが配置されている。南の開口部を強調するために南側の天井はあえて低く抑えている。リビングにはペレットストーブを配置し、火が家の重心にあるようにした。

住まいへのこだわり
今回の家づくりでは、ビニルクロスなどの工業製品を仕上げに使用しないことを目指した。八溝杉の天井羽目板や家具の造作材、唐松のフロアリング、丸太で購入して製材した栗や桜の素材をふんだんに使用し、壁などの仕上げには左官屋さんの指導を受けながらセルフビルドで漆喰を塗り上げた。キッチンや洗面の前にはタイルをセルフビルドで施工している。照明カバーなどの部材も杉を使用して優しいデザインを考案している。

家づくりの過程で印象に残っている事
・タイルのセルフビルド(ますいいスタッフによる指導)
・漆喰塗のセルフビルド(左官職人による指導)
・植樹のセルフビルド
・床のワックス塗のセルフビルド
・外壁の撥水材のセルフビルド
・ウッドデッキ塗装のセルフビルド

以下はオープンハウスにいらしていただいた北の常緑ハウスのクライアントの木村さんに撮影していただいた写真だ。こんなことまでして頂いて・・・、本当にありがとうございました。

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天井には八溝杉、床には唐松を使用した。

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キッチンタイルはセルフビルドで施工した。

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南側には連なる屋根が見渡せる。

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テレワーク用のワークスペース。

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照明カバーは僕がデザインして大工さんに造ってもらった。

2021/03/18

今日は埼玉県川口市にて完成したKさんの家の植木を購入するために川口市の安行にある樹里庵という場所を訪れた。ここは生産者が直接僕たちのようなエンドユーザーに植木を売ってくれる場所なのでとても多くの種類の木がとてもお手頃なお値段で販売されているのでお勧めだ。もともと安行というところは植木の町として有名で、その昔は染井吉野の生産を多く手掛けていたらしい。僕たち川口市民にとっても安行は何となく誇らしい場所なのである。

今回選んだ木は、「ナンテン・馬酔木・雪柳・レンギョウ・山茶花・ヒイラギ・紅葉」の7種。季節を感じることが出来るようなお庭にしたいという奥様のご希望を伺ったうえで僕が選定させていただいた。植え込みはKさんとスタッフの堀部との二人で約1時間ほどの作業であった。木々の成長と共に楽しい暮らしが営まれていくことを期待したいと思う。

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2021/03/17

先日工房集という障がい者支援施設を訪れた。この施設は重度の知的障がい者の支援をしているのだが、そこにいる障がい者の人たちが作った作品をアート作品として発表し、それを収益に繋げているとても面白い施設である。

もともとは企業の下請け仕事をやることで、障がい者の仕事にしていたそうなのだが、地元の企業から「ここは遅くて、量が出来なくて、正確ではない・・・。」と言われてしまうような、無理や疑問を感じる状況だったそうだ。そんな中で絵を描く事、ものを造る事を楽しんでいる、それもとても独創的で味があり、見たこともないような世界観がある、そんな表現をする障がい者たちを見ているうちに、これこそまさにここにいる障がい者の仕事にするべきことなのではないかと考えて今に至ったという。

ますいいではオリジナルのセルフビルドエプロンをデザインしているのだが、このエプロンの記事に工房集の作品を使用する予定だ。使用する予定の金子君の名言集にこんな言葉が書いてある。

「夢はいつまでも思い続けることが大切です。もしかしたらとってもいいことがまいおりてくるかもしれないし、それはきっときれいなものだとおもいます。その日までまっていよう。きっときっとかなう。」

なんだかうなずける、こんな言葉を詩集にして発行している金子君も障害を持っていると聞くと驚いてしまうが、そもそも知的障害というものも一つの個性であるので、彼が持っている素晴らしい所を生かして表現をしているということなのだと思う。

14時、わいわい広場さん訪問。ここは川口市幸町の藤の市商店街にある、子育て中のお母さんとお子さんが遊びに来る子育て支援施設である。今回はこの2階を改装し、いろいろな人が集う場として利用していく計画をご相談された。もちろん費用はとてもお安くと・・・。地元のボランティア団体からのご依頼を頑張らないわけにはいかない。うーん、ここは一肌脱ぐとしよう。

2021/03/15

埼玉県川口市にて進行中のOさんの家の現場管理。「自然素材の家造り・森の生活」仕様で設計をした現場では現在断熱材の工事が進んでいる。この現場ではウールブレスという羊毛を原料とする断熱材を採用しているがこれがなかなか良い。この材料は家の中の湿気を吸収してくれるのが特徴で、ペットボトル100本以上の水分を吸収するというから驚きだ。施工してみるとなんだかセーターに包まれているようで心地よい。大工さんもなんだか心地よさそうである。

平面計画はC字型の形状をしていて、真ん中に中庭を設けている。中庭に対してどこにいても開放的に窓を設けることで、子供たちが庭で遊んでいたりの時も安心して過ごすことが出来る。リビングには薪ストーブを設置している。いつも過ごす場所にはやっぱりストーブが良い。揺らめく炎を眺めているだけで暮らしが豊かになるような気がするのだ。

工事途中、間仕切り壁を設置するのをやめてしまった箇所がある。現場でリビングを眺めていたら開放的にした方が良いかなあと思ったので設計を変更することにしたのだ。リビングの天井は5面の勾配天井とした。こうすることで住宅の中心を空間から感じることが出来るような効果を狙っている。とにかく完成が楽しみな住宅なのである。

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2021/03/13

今日は10時よりセルフビルド講座を開催。合計8名の参加者のお越しいただき、いつものようにセルフビルドについてのレクチャーを1時間程行わせていただいた。レクチャーが終わると続いてタイル貼り講座の実演である。ワークショップでは30センチほどの板にモザイクタイルを貼る作業を行っていただく。2センチ角ほどの小さなタイルをさらに小さく割って好きな配置に並べていくと結構かわいい鍋敷きが出来る。予定では1時までのところだが、ついつい時間が長引いてしまう楽しい作業である。

15時より、埼玉県川島町にて新築住宅を検討中のNさんご夫妻打合せ。場所は10年程前にますいいで造ったアスタリスクカフェのすぐ近く、歩いて10分ほどの距離である。Nさんはこの場所で革製品の工房を営む予定だ。今回はその工房兼住宅、延べ床面積を25坪ほどにした小さな建築を計画している。すでに一緒に購入前の敷地を拝見しているのでイメージは共有できているが、今日は第1回目のプラン打合せを行った。川島町というところはとてものどかな田園風景がある。最近は圏央道が開通したけれど、電車もないし結構不便なところなのだ。この不便というのは大切なところで、だからこそいまだに田畑が広がる景観が残されているし、そういうところだからこそわざわざ車で川越などの近隣地域からカフェにコーヒーを飲みに来てくれる。農村の開発は一度されてしまうと再び農地に戻ることはほぼ不可能といってよい。農地にならずとも建設会社の資材置き場などになり果ててしまえば景観などと呼べる状態には絶対に戻らないだろう。美しいと感じる状況を維持できているこの周辺の町並みは埼玉県にとって本当に大切な資源かもしれない。こういう場所でモノづくりを行うことが出来るNさんは本当に幸せだなあと思うのである。

2021/03/12

今日は埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の地鎮祭を行った。神主さんはいつもお願いしている川口市の氷川神社さんである。10時過ぎ現場につくと既に神主さんもHさんご夫妻も現場に到着していたので、早速準備に取り掛かった。Hさんのご実家には竹が植えられているので今日は本物の竹を使って祭壇を組むことにした。10年以上前までは川口市にも多くの竹藪が残っていて、そこで地鎮祭に使用する竹を分けて頂けたのだけれど、最近はどこもかしこも造成工事などで姿を消してしまったから、プラスチック製の竹を使用することが多くなっているのだ。

地鎮祭は晴天の中滞りなく執り行われた。広大な敷地に家を造る計画がいよいよスタートする。気を引き締めて取り組んでい行きたいと思う。

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2021/03/11

今日で震災から10年がたった。津波、福島の原発の爆発、これまで見たこともないような現実と向き合う中でいろいろなことを考えたことを思い出したが、あのの時考えたことの多くは既にどこかに無くなってしまったような気もする。突然陥れられた非現実的な現実のなかでしか思うことが出来ないこと、そういう事を普通の日常の中で意識することは意外と難しいのだと思う。

10時、埼玉県さいたま市にて設計中の茶室打ち合わせ。28坪ほどの土地に建蔽率ぎりぎりの16坪ほどの床面積を確保し、茶事ができる4畳半とお稽古ができる8畳の茶室を考えている。4畳半は裏千家の又隠茶室をイメージしているのだが、やっぱり躙り口から入るのがいいかなあと言う事で玄関周辺の土間を路地に見立てた設計とした。

玄関を入るとすぐに3畳ほどの待合がある。待合には小さな床の間があり、軸や花を飾ることが出来るようにした。3畳の待合からまた玄関に戻るとそこには蹲があって、そのまま躙り口へと向かうことが出来る。躙り口を入ると上座床の茶室となっている。躙り口の上には路地に見立てた玄関に面して連子窓を設けた。路地をまっすぐ進むと8畳の入り口がある。ふすまを開けるとこちらも上座床の8畳間である。南側に面する壁には一面に障子を設け明るい空間とした。風炉先窓はあまり開けることはないけれど、その向こうには思い出のツバキが植えられている。

水屋はなるべく広くなるように設計した。いわゆる水屋とその横にミニキッチン、茶事の配膳が出来るカウンターも設ける事にした。トイレの前にはかぎのかかる袴脱ぎ、これは男性にはとてもありがたいスペースである。2階には様々な道具を保管する倉庫スペースを設ける事とした。茶道具はついつい増えてしまうのでこういうスペースはとても大切だ。茶室は空間と共にその人の動きを設計するのが楽しい。広大な庭があったりの条件でなくとも工夫次第で何でもできる。限られたスペースの中でどの様にスムーズに茶事が出来る空間を生み出すことが出来るかの想像こそ設計の醍醐味のような気がするのである。

夕方、スタッフを招いて自宅で茶道教室を開始した。震災から10年を経たこの日を境に月に1回だけだけれど僕がこれまで経験させていただいた茶道を誰かに伝える事にした。僕が茶道を始めたのは2010年の10月、ここまで辞めずに続けたのだからそろそろ誰かに伝える役割も果たすべきのような気がする。まだ早いかもしれないけれど、でもこういうことを始めてみないと自分自身もこれ以上成長しないような気もするのである。

初めての稽古、一体何を教えたら良いのやらということで、まずは一服のお茶をふるまうことにした。炉に炭をおこし湯を沸かし、その湯で点てた薄茶を一服飲む、まずはそこからスタートした。お稽古中の話はどうしても茶室の話になってしまう。でもこれは仕方がない。だってその専門家なのだ。そうだ毎回一つの茶室について紹介してあげるのもいいだろう。割り稽古は確か盆略点前の部分的な指導だったから僕もそこから始める事にした。今日は袱紗捌きを教えたが、次は・・・。やっぱり人に指導するのはなかなか難しい。これまで以上に勉強しないといけないなと思う。

いつまた大きな災害が起きるかもしれない。その時に誰がどんな風になるか、そんなことはだれにもわからない。僕が好きな言葉にトゥインビーという人の言葉がある。
「理想を失った民族は滅びる」
「歴史を失った民族は滅びる」
「物の価値をすべてと捉え心の価値を失った民族は滅びる」
僕にとって茶道はこんな言葉に心を動かされて始めた行為だ。そして建築を通してそれを行う場を造る事もまた大切な行為だと思う。自分が大切だと思う事を行う事、それ以外にいつ起こるかわからない災害に備える行為など存在しない。だってずっとどこかに隠れていても仕方がないのだ。まずは月に1回のお稽古、これを一年間続けてみようと思う。

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2021/03/08

セルフビルド講座の時に行うワークショップについて考えていたのだけれど、家づくりで使用している八溝杉の板材を細く割って箸を造ってみたらこれがなかなか良い具合であった。これを伊藤さんに言ったらスプーンを造ってみたらどうかというので試してみたら、下の写真のようなスプーンが出来上がった。なんともいびつであるけれど、これがなかなか味が合ってよさそうだ。杉という木は柔らかいから小刀があれば簡単に加工することが出来る。かかった時間は約2時間というからワークショップにはちょうど良い。と言う事で4月のワークショップは「八溝杉でスプーンを造ろう」に決定した。もちろん好評のタイルの鍋敷きは継続するつもりである。どちらかの選択制という形が良いかなと思っている。

材料となる杉材は家づくりで使用した端材だ。そのまま産業廃棄物にしてしまえばゴミになる。でも細く割ってスプーンにしたり箸にしたりしたらまた別の命を持つことが出来る。同じものでもゴミにするか資源にするかは僕たち次第なんだと思う。木が育った山は栃木県の八溝山系である。この小さな端材を加工しながら、何となく山を意識してくれたらなんと素晴らしい経験かなあと思うのだ。

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2021/03/07

今日は僕の家のお墓の移動の儀式を行った。もともと僕の家は世田谷区の千歳烏山にある浄土真宗のお寺にお墓があった。川口市に住んでいるのに何で世田谷区の千歳烏山なのかというと、日暮里のあたりにあった寺町が戦争によって移動したことによるらしい。まあそんな状況になった後に僕は生まれたわけなので、それに対する違和感のようなものは特になかったのだが、かれこれ11年ほど前に裏千家の茶道をはじめて禅に触れる機会が増えるにつれて、そもそも浄土真宗という宗派よりも禅宗に興味が移ってきたことが今回のお墓の移動のきっかけとなったのだ。

茶道をやっていると座禅を組む機会が増える。座禅は禅宗の修養の一つで足を組んで座る行為の中から自分自身を見つめる時間を過ごすものである。茶道と座禅が直接的に関係あるわけではなく、茶道をやっていると座禅の体験をすることが増えるという事なのだけれど、やっぱりこういう事を体験しているうちにいろんなことを考えるきっかけとなったことは確かなのである。その他にも茶道では床の間に軸を飾るのだが、そこには禅語が書いてあることが多い。例えば「一期一会」とか、「松に古今の色なし」とか・・・、こういう言葉を何度も何度も見ているとやっぱり禅というものに関心がわく。だって茶禅一味なんていう言葉があるくらいなのだ。

そこで今回、埼玉県川口市にある臨済宗の長得寺というお寺にお墓を移すことにしたわけである。小松石という石を磨き仕上げにしないで使用することで、ちょっと侘びた雰囲気のデザインとした。ちなみにこのお団子のような形は禅宗のお墓の基本形である。ご先祖様のお骨をおさめお経をあげてもらうと何となくお墓として機能を開始したような気がするものだ。これからはこまめにお墓参りをするようにしようと思う。

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2021/03/06

午前中、地元埼玉県の裏千家淡交会役員会議に参加。これまで埼玉県の支部長を務めてこられた相川元埼玉市長がお亡くなりになって新たな支部長が決まったとのことで参加させていただいたのだが、コロナで久しぶりにお会いする顔ぶれに何となく懐かしさがこみあげてみた。これまでは当たり前に会うことが出来た人たちと会うことが出来ないというなんとも不自由な状況だけれど、やっぱりZOOMよりもリアルでお会いする事こその交流であるなあと思うのである。

午後、東京都文京区にて新築住宅を検討中のSさんご家族打合せ。今回は第1回目のプレゼンテーションということで、3階建てのプランを80㎡と90㎡の2パターンでご提案した。都会の狭小住宅はこれまでも多く作ってきたけれど、この広さの中での10㎡というのは、空間の伸びやかさや広がりを体感できるプランにするうえでものすごい効果がある。たかが10㎡されど10㎡なのだ。

相撲の桝席だって昔は座布団を4枚敷くことが出来る4尺(120センチ)四方だったという。でも昭和の時代になって130センチ四方になった。令和の人間のサイズに合わせたらそろそろ140センチ四方に変更されても良いかもしれないが、このたったの10センチで4人の人がゆとりをもって過ごすことが出来る空間になるのだから狭い中での小さな寸法は侮れないのである。

2021/03/03

午前中、東京都世田谷区にて飲食店と住宅の新築工事を検討中のSさんご夫妻打合せ。コロナウィルスによる影響もあった50歳となる年にこれまで長年勤めてきた飲食店を退職し、新たに自分自身のお店をスタートしようという計画である。まだ具体的な場所などは未定だけれど、こういうことは考え始めた時がその計画のスタートである。土地を探してみたり、はたまた中古の物件を見てみたりの行動をしているうちに運命的な出会いとなった場所で計画を進めていけばよい。思いがなければ何も先には進まないし、思い始めた時点ですでに計画は少しずつ進んでいるともいえるのだろう。

飲食店というとアスタリスクカフェを思い出す。早期退職をしたご主人と奥様のお二人で訪れたときに言われたことが1200万円でお店と住宅を造れないかという事であった。退職金の2000万円の内700万円は土地の購入に使ってしまったと言われたときは思わずお断りをしようとしたわけだけれど、どうしてもという熱意にこちらも熱い気持ちになってお仕事をお受けしたことを覚えている。そのアスタリスクさんもかれこれ10年間、順調なお店の運営を続けてくれている。途中増築のご相談もあったのだけれど、無理せず二人で運営できる範囲で続けていたことも良かったのかもしれない。先日久しぶりにコーヒーを飲んできたのだけれど、お二人の変わらないお元気そうなお姿を拝見してとても嬉しい気持ちになった。これからも末永く営業してほしいと思う。

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2021/03/01

3月に入り、陽気もなんだか暖かくなってきた。梅の花が咲き始め、花粉が飛び始めるといつの間にやら季節が変わったんだなあと感じるが、これで少しはコロナも収まってくれると良いと思う。庭には花が咲き始めている。椿の花も次々と開花しているし、白いクリスマスローズもだいぶ咲き出した。少しずつ切って来ては事務所の小さな花瓶に生けているが、こうして季節の移ろいを感じられるのは何よりもの楽しみである。こういう事に気が向くようになったのは最近の事だ。茶道をやっていても花だけはどうしても苦手で覚える気にもならなかった。それがどういうわけかこういうことに小さな感動を覚えるようになったのだけれど、これも年齢のせいなのかなあと思う。

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夕方、埼玉県川口市にて設計中の工場の2階に造るギャラリーについての打合せ。前回ご提案した内容からの変更についてご意見を伺った。シンプルな内装をと思っていたのだけれど、どちらかというと大正モダンような雰囲気がお好きらしい。ぜひご満足いただけるように変更したいと思う。

2021/02/27

今日は栃木県の那須にハイキングに出かけた。場所は三本槍岳という山の取り付き尾根の一つである大倉山というところである。尾根まで登るとなると本来はきつーい登りがあるわけだけれど、今回は楽々ハイキングだからスキー場のゴンドラを利用しての移動だ。山頂駅は午前中あいにくの天候で全く前が見えないような状況だったので、山を登るコースをあきらめて山を下るコースを取ることにした。足にはスノーシューをつけての移動である。誰も歩いたことのない新雪を踏みしめながら約4時間をかけて山を下っていくのは実に気分が良い。雪の上に寝転んで上を見てみると、いつの間にか青空が見えている。木々が揺れているのを眺めているとまるで森が動いているかのような錯覚を起こす。山岳部時代の雪山を思い出し窪みの斜面を利用して雪洞を掘ってみたら、意外と一人が寝ることが出来るくらいの広さを造ることが出来た。

自然を感じるには自然の中で過ごすに限る。環境問題などと口で言っていても都会の中だけではなかなかイメージできないものだ。険しい山も里山も僕たちの暮らしの中に近い存在ではない。川だって荒川を時々電車の中から見るくらいだし、海だって一年に数回見るだけである。環境問題が叫ばれる昨今、こういう時代に生きるものとして真剣に取り組むためにはやっぱり自然の中に身を置く必要がある。日本の山を守るために日本の木を使う、僕の会社では栃木県の木を使用するようにしているのだが、その結果豊かになる森の中にまさに身を置いているのだという実感が強く意識される瞬間だった。

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2021/02/25

11時、川口市長面談。3月からいよいよ僕が実行委員長を務めている川口住みやすい街2年連続NO1記念川柳コンテストがスタートする。様々な住宅地の中から住みやすい街として2年連続で選ばれたことはやっぱり嬉しいことだし、こういう事を住んでいる人々がもっと意識をすることで、さらに文化的で暮らしやすい街になっていくきっかけになるのだと思う。この選考は住宅ローンの専用銀行であるアルヒさんがポイント制で公平に評価した結果だというから、例えば地価が上昇してしまえばそれがマイナスとなって次年度は選ばれなかったりもするらしいのだけれど、よりよい街へと変わっていけばそれくらいのマイナス点は吸収してしまう事であろうと思うのである。

街というのは生き物である。特に文化などという形のないものはイメージとして定着するまでに様々なきっかけが必要となるし、それを定着させるには多くの時間もかかるであろう。川柳のコンテストなどというのは一つのきっかけにすぎないわけだけれど、住みやすい街というテーマで何かを考えると言う事を多くの市民がやることは確実によりよい街をつくりたいという思いに繋がっていくと思う。そしてその思いが何らかの形になった時にそれが文化的な何かだったり、例えば街がきれいになる事だったり、例えば街が安全になる事などに、つまりさらに良い街に繋がってゆくのである。街は政治家がつくるものでも、行政がつくるものでもない。街はその市民のものだと思う。このイベントが少しでもそれに寄与してくれることを願う。

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15時、埼玉県川口市にて設計中の某家打ち合わせ。この家は江戸時代末期に造られたとても古い建築群を有していて、それを改修して住宅として利用しているのだけれど、この度その建築群を登録文化財に申請することを目指している。今日はご協力いただいている東京芸術大学の小林先生による所見が出来上がったと言う事で打ち合わせを行った。古い建築は絶対に造ることが出来ない町の文化遺産である。50年という時間は建築にとってはかなりの時間である。だってほとんどの建築は50年を過ぎる前に壊されてしまうのだ。江戸末期・・・、100年以上の時間を経た建築を再び作るには江戸時代末期から今までと同じだけの時間が必要なのだ。何とかその魅力を次の世代へとつなげていけたらと思うのである。

2021/02/24

午前中、埼玉県上尾市にて設計中のHさんの家の打ち合わせ。今日は確認申請書類の提出前確認などを行った。この住宅では庭の工事を埼玉県内の造園屋さんの大石さんにお願いしている。建築の設計段階から造園の計画も行う事でより魅力的な庭を造ることが出来るように同時進行で進めている。人が暮らす住宅には緑が必要だと思う。クライアントの嗜好に合わせて適した緑を配置してあげることで初めて家づくりが完成するからこそ、優れた造園屋さんとのお付き合いは大切にしていきたいものである。

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