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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記
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増井真也日記

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2018/07/21

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時より、埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家の打ち合わせ。理想的な住宅を制限なく考えてほしいという依頼を受けて僕が考えた住宅は65坪ほどの木造2階建て住宅である。こんな依頼の仕方ができるのは、敷地に余裕があるからで、やはり埼玉県という比較的土地代が安価なお土地柄であろう。東京都や埼玉県でも川口市に様に土地代が高い地域では、なかなかこういう設計はできないものだ。

Aさんご夫妻は、茶道をたしなむ。僕も茶道をたしなむので、自然と設計は茶室の部分に力が入る。茶室の使い勝手、水屋の位置や広さ、客の動線や亭主の動線、こういうことはいくら考えても尽きないくらいにアイデアが出てくる。その代わりといっては何だけれど、生活部分のほうに意識が回りにくい状況があったような気がするのだけれど、それもそれで住宅づくりには問題なわけで、前回と今回の打ち合わせでは生活部分に焦点を当ててプランニングを進めることにした。さらに、今回のプランでは60坪程度に減築の提案をした。5坪、つまり10畳の面積を削減するのはなかなかの大変更だけれど、もともとの面積が広いのでそれほど大きく雰囲気を変えることなくアレンジすることができたと思う。この初期段階での減築は、もちろんコストをコントロールするためである。坪単価という考え方は好きではないが、5坪減れば確実に300万円は減額できる。つきやすいぜい肉を落としながら計画を進めることも大切な調整なのである。

終了後、一路京都へ。今日は裏千家の関係の会合に参加するために京都へ来た。全国から集まる懐かしい顔ぶれにお会いする。皆、茶道を大事に生きているメンバーたちである。0時、明日の始発で帰らなければいけないので一足先にホテルに戻る。

2018/07/19

10時、新入スタッフ面接。Y君は武蔵野美術大学出身の青年で、今時にしては珍しく手書きのドロ-イングを持参して現れた。大体はCADンの図面やCGによるプレゼンをまとめた形で持参してくる人が多いのだけれど、やはり美大の出身ということで、手書きのこだわりがあるのだろう。作品は石山修武先生のドローイングのごとき有機的な形態で、今にも動き出しそうな建築である。これまた今時にしては珍しい、本当に建築が好きな気持ちが伝わってくる作品である。1時間ほどお話をして終了した。縁があれば一緒に仕事ができるであろう。

2018/07/18

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

中庭型の住宅についてスタディー。これまでもいくつもの中庭を作ってきた。中庭の魅力というのは外部空間が生活の中により多く取り込めるということ、つまり外部と内部の中間領域のような部分ができること。外を歩く人の視線にさらされることもないので、カーテンを閉める必要もないし、まるでリビングの一部のように使用することができる。完全に家の中に入り込んでいるものもあれば、コの字型で一部は外部に面しているものもあるが考え方は同じだ。

下の写真は埼玉県越谷市に造ったコの字型の中庭の事例である。リビングと高さをそろえた中庭を囲むように和室や玄関が配置され、フルオープンのサッシでリビングと連続するように設えている。大きなウッドデッキの一部には地面を残し、そこに緑を設えた。どの部屋からも中庭の向こう側の家の様子が見えるのもよい。家族の様子がなんとなく感じられる、家族が気配でつながる場としても魅力的なのである。

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2018/07/16

10時30分より、東京都杉並区にて計画中のUさんの家の打ち合わせ。今日は実施設計に入って初めての打ち合わせである。プランが大方決まり、展開図などを用いての詳細打ち合わせとなった。Uさんの家は都会の狭小地に建つ小さな住宅であるが、角地ということもあり、開放的な空間の構成がうまく整っている。リビングは2階に配置し、そのさらに上にロフトを設けて吹き抜けを介して連続した空間とし上下方向に開放することを目指すとともに、南側の外部につながるウッドデッキと内部のリビングとを視線でつなげることで水平方向の解放感も大切にしながら設計を進めている。収納などの部分はなるべく2階からは外し、1階とロフトに配置することで、リビング空間を広くとれるようにプランを組み立てた。この住宅、なんとペレットストーブも設置される予定である。本物の火を見ながら、その横でワイン片手に読書・・・・そんな夢のような暮らしができるリビング空間となる予定だ。

下の写真は伊奈の家のペレットストーブである。吹き抜けのあるワンボックス型の住宅なので、このストーブを使用すると家全体が温まる。さんかくの家で初めて薪ストーブを設置したけれど、それ以来結構多くのストーブがある家を作ってきた。火が燃える姿を見ているとなんとなく心が落ち着くからストーブの周りには家族が集まるようになる。それはキャンプで焚火などをしていると自然とその周りに人が集まるのと同じような感覚だと思う。家の中心、そんな言葉を使うと適切なような気がするけれどとても大切な場所になると思うのである。

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2018/07/13

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

12時、東京都小金井市にあるヤジマキッチンのショ-ルームを訪問。このキッチンメーカーは完全フルオーダーとセミオーダーのキッチンの二本立てで、こだわりのキッチンを製作販売しているメーカーである。この手法はますいいの家づくりとちょっと似ている。自分が欲しいキッチンのパーツを上手に組み合わせて、オーダーキッチンだけれど比較的安価な状態になるようにいろいろな工夫をしてくれる点が、まるで普段の僕達の仕事の様である。レンジフードはそちらで購入されてもよいですよ・・・のごとき手法もますいいで定番となっている施主支給と似ていて面白い。

グローエの水栓金具はすべてステンレスだけれど、国産の安価なものはプラスチックにステンレスメッキが施されているというような差異もわかりやすく説明してくれるのが良い。ミーレやAEGの食洗器等も実際に見てみたが、内部の広さやその頑丈そうな造り、そして洗浄力の差異などを聞いてしまうとやはり国産よりも良いような気がする。キッチンだけでもまるで自動車ほどのお値段がするわけだけれど、やはり奥が深い領域なのである。

2018/07/12

11時、裏千家の東京道場で開催される茶会「好日会」に参加。この茶会にはこれまでも数回参加したことがあるけれど、とても由緒ある茶会で、毎回楽しませていただいている。今日は茶道具やさんのやましたの若旦那さんである山下さんが、薄茶の席を持つということでご招待いただいたというわけだ。会場に行ってみると、いつもの通り先輩の女性群の中に男性は僕たちだけ・・・。だいぶ慣れてはきたけれど、それでも着物姿の女性群の中につかつかと入っていくにはそれなりの勇気を要する。僕なんか決して注目されるような存在ではないけれど男というだけで目立つのである。みんなからジーとみられているような・・・、少々汗をかく場面なのである。

アイスをいただいたり、煎茶をいただいたりしながら1時間ほど待っていると、ようやく茶席に案内される。男性陣がいないのでなんとなく嫌な予感がしていたら、案の定正客を任されることになってしまった。先輩の先生方に囲まれながら、茶席の正客を務めるのは、なかなか大変なことである。先ほどの汗の量の倍はあろうかという緊張感の中、茶席がスタートした。スタートすると、濃茶席の席主は東京半徳会の方であった。道具の説明は役割分担で岩崎和尚さんが行うとのことである。席主と一通りの御挨拶を終え、岩崎和尚さんの道具の説明などを聞きながらとても楽しいひと時を過ごさせていただいた。

薄茶席もまたまた正客である。こちらは山下さんが席主ということで、リラックスした雰囲気の中で楽しむことができたような気がする。僕が茶道を初めて、8年ほどが経とうとしている。この世界には、本当に日本文化を担っているような人がたくさんいて、道具の作家さんだったり、和尚さんだったり、着物関係の方だったり、庭園を造る人だったり、専門分野は人それぞれだけれど何か一つ日本文化の一端を担っている、そんな人と出会うことができる機会があふれている。そもそも僕なんか、着物も着たことが無かったし、焼き物の種別も知らなかったし、萩とか唐津などの産地も知らなければ、日本庭園の趣向なども全く分からなかった。唯一茶室だけは建築を専攻している関係で見たことはあったけれど、でもそれをどのように使用するのかまでは想像の範囲を超えていた。でもそれは現代に生きる男性として特別なことではなくって、むしろ当たり前のことであると思う。知らないことが当たり前、日本文化とはすでにそういうものになってしまっているのだ。

以前早稲田大学の建築学科の同級生と話しているときに、「僕たちの子供たちって畳を知らないよね。縁側の意味も分からない。だってマンションにはそういうものはないから。」というようなことを言っていたことを思い出す。あらためて考えてみると、僕たちの親世代は花嫁修業の一環でお茶とお花を最低限は学んだ世代だからなんとなく僕たちまでも伝わってきている文化というものがあるのだと思う。でも花嫁修業などという言葉が死語となった現代に生きる僕達が、子供世代に対して伝えてあげられることの中には、畳や縁側といったものまでもがすでに無くなりつつある。そして、こういうことはなかなか止めることができない流れかもしれないと思うのだ。

2018/07/09

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

昼過ぎ、川口市役所にて会合に参加。

17時、川口市にある新郷工業団に内のモリチュウさんにて川口市立青木町公園の外柵工事に関するモックアップ検査に立ち合いを行った。モックアップというのは現物モデルのことで、実際に大量生産に入る前に製作した試作品のことを言う。写真に写っているのは二つのパターンのモックアップである。片方はアルミ鋳物の人型の文様の部分を平面に仕上げシルバーの磨き仕上げとしたものである。奥のほうは、その部分に段差を設け手足のパーツが立体的に重なり合うように表現し、さらに鏡面仕上げになるように磨き仕上げをしたものである。下地の表現も左右で変えており、奥のほうの鎌倉彫調の荒っぽい下地のほうが味があってよさそうな感覚がした。下の写真は試作品を作ってくれている職人さんの作業台である。鋳物のもととなる木型は意外にもシナベニヤで作られていた。この段差を微妙に調整して形や高さを変えている、なかなかの職人芸であるのだ。

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2018/07/07

10時、東京都荒川区にて中古住宅のリフォームを設計中のSさんの家の打ち合わせ。今日は現地に出向いて実際に建物を見ながらの打ち合わせを行った。この建物は鉄骨造にALCの外壁が貼ってある構造で、現状は80%くらいのスケルトン状態となっている。一部はまだ石膏ボードが張られていたりしており、設備の配管や電気の配線なども中途半端な状態でぶら下がっている。売主さんもきっとどこまで壊してよいものかを悩んだ末の判断なのであろう。

今日のテーマはリビングを3階に配置するか、はたまた2階に配置するかであった。すでに建物があるので、実際にその場に足を運び、窓から周りの風景を眺めてどちらが良いのかを悩むことができるというのは、リフォームならではの面白さである。窓を開けると風が吹き込んでくる。その風の吹きこむ強さやリズムもなんとなく2階よりも3階のほうが開放的な感じがする。視界の抜けだけでなく、風もまた抜けている感じがするのだ。3階の魅力、でも毎日の動線がちょっと大変そう・・・これは悩むところである。これが新築だったら、あくまで地面の上から想像する以外に方法はないし、そこまでリアルに想像するのは難しいものだから、やっぱりリフォームならではの贅沢な手法だなのかもしれない。

14時、東京都国分寺市にて設計中のJさんの家の打ち合わせ。今日は見積もりの調整を行いながら、実施設計の詰めを行うという段階である。これもしたいなあの思いと、コストを削減したいの思い・・・これを調整するのが最後の大切な仕上げである。さらに言えば僕たちの努力による値下げ交渉なども大切な作業の一つ。協力業者さんたちには申し訳ないけれど、やっぱり少しでも安くしてほしいのクライアントの思いはなるべく実現してあげたいと思うのである。

2018/07/06

午前中、北の常緑ハウスに取材訪問。クライアントのKさんが出迎えてくれて、セルフビルドに関する体験談をお話しいただいた。北の常緑ハウスは2011年、ちょうど東日本大震災のあった年に出来上がった住宅である。クライアントのKさんはこの家づくりを通してセルフビルドに出会い、それ以来木工の趣味を磨き続けている。今回は、ますいい通信に掲載する予定のますいいの家の暮らし方に関する取材を行ったところである。

初めの写真はセルフビルドの駐輪場だ。構造材はレッドシダーの2*4材を利用して、基礎には束石を埋め込む形で施工している。屋根はアクリルツインカーボの板であろうか。提灯型のLEDがぶら下がっていて何ともかわいらしい作品である。

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こちらの写真はセルフビルドに使用する予定の材料たちだ。お気に入りの材木やさんで購入しストックするうちに、こんなにもたまってしまったとのこと。このスペースはいずれ子供室になる予定の場所なので、そろそろ片付けないといけないらしいけれど、そのためには庭に小屋を作らないといけないなあ・・・のご様子であった。

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こちらのテーブルは初期のころに造ったダイニングテーブルで、作ってもらった足にウォールナットの天板を乗せている。その上に置いてあるのは子供の宝箱。何度もいろいろなものを作っているうちにだんだんと精度が上がってきたそうである。

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2018/07/05

朝礼終了後、東京都杉並区にて住宅の建て替えを検討されているFさんご家族来社。Fさんとそのお母さまのお二人での来社である。既存の実家を解体して、Fさんのご主人とお子様の3人家族が、お母さんと同居するという「集まって住む」スタイルである。今日は初めての顔合わせということで、ますいいの家造りの流れについてご説明させていただいた。

4時過ぎ、新宿のリビングデザインセンターオゾンにて、東京都杉並区で新築住宅を設計中のUさん打ち合わせ。今日は実施設計の始まりの打ち合わせである。ようやくプランが決まり、構造などの検討に入ることができそうな段階になってきた。2階リビングの狭小住宅ということで、キッチンのレイアウトなどがなかなか難しいのだけれど、結果的には一番シンプルな形に落ち着きそうだ。やっぱりシンプルが一番。あんまり複雑な形は意外と使いにくいものである。

2018/07/04

10時、埼玉県川口市にて設計中のSさんの事務所打ち合わせ。今日は基本設計を終えて実施設計に移行してから初めての打ち合わせである。事務所全体の展開図を用いての詳細の説明をしたり、設計の過程で増えた3本の柱についてのお話をしたりの2時間であった。真四角の事務所建築である。こういう建物を作るときはある程度合理性を重んじて進めることになる。柱の本数は、4本は不安なので6本が一般的だけれど、それを3本増やしてスパンを短くすることで、柱一か所当たりの負担重量が軽くなり、鉄骨造でもべた基礎で作ることができるようになるというコスト的なメリットが見込まれるということで変更した次第である。来週は地盤の調査や構造の計算へと進んでいく予定である。慎重に作業を進めていきたいと思っている。

14時、川口市役所にて青木町公園外柵工事についてのミーティング。入札の結果、工事業者さんが決まったようで、今回工事を請け負ってくれることとなった中原建設さんの担当者を交えての打ち合わせとなった。
このプロジェクトは、何といってもこの公園がオリンピックの練習会場に使用されるかもしれないというくらいの事情もあって、川口市を代表する公園の外柵を、川口市を象徴する鋳物という素材を用いて表現するためのデザインしたところである。設計は終了したものの、工事の段階でさらに素晴らしい作品へと昇華させていかなければならないと考えている。今後は試作品のチェックや色きめなどの作業へと進んでいくことになるが、とても楽しみなところである。

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2018/07/02

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

夕方、数年前に造った二つの中庭のある家をご訪問。今日は新築工事の時に造った家具をアレンジしたりの相談を受けて訪問した。ますいいでは新築工事の時に大工さんの造作家具を作ることが多い。素材はシナやラワンの合板を利用したり、無垢材の板を利用したりするのだけれど、大型の製品が比較的安価で提供できるというメリットがあるので好評である。

Mさんはこの家に住み始めてから、古材をアレンジした家具を集めている。家具を購入すると、新築時に作成した家具がなんとなく邪魔になってみたり、はたまた雰囲気を変えてみたくなったりの気持ちの変化も生じたりする。そしてもう少し使いやすい形にアレンジしてみたいなどの考えも沸いてくる。というわけで、今回のご相談になったわけだ。

Mさんの家に行くと、いつも当時のプレゼン図面を出してくれる。今日も図面を見ながら、一回目のプレゼンではこんな家を提案していたんだね~のような思い出話に花を咲かせた。そして必ず話題になるのが玄関ドアの製作にまつわるエピソードである。僕がデザインした玄関ドアを造るために8万円の予算が30万ほどになってしまったのだけれど、Mさんはその時とても快く玄関ドアを作らせてくれたのである。当時建設の時にいた猫はもうすでに亡くなってしまったけれど、今は野良猫が毎日来てくれるという。今日もちょうどその猫がえさを食べにやってきた。目が合ったので写真を撮ってみた。

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2018/06/28

午前中、江間忠木材さん来社。江間忠木材さんの商品といえば、エステックウッドという熱処理木材である。この木材は約220度で熱処理をした杉材で、木の中に含まれる水分が3%程度まで減少していて、さらに腐りの原因となる糖分がほとんどなくなっている状態となっている材料である。結果としてメンテナンスをしなくとも、腐らない木として利用されていて、主に外壁やルーバーなどの材料として適しているわけである。簡単に言うと炭になる直前の木という表現が一番適しているように思える。ちょっと焦げたような色合い、炭のようなにおい、見た感じも炭っぽい風貌なのである。

この材料、枕木も販売されている。杉の枕木・・・ふつうに聞くとふざけているのではないかと思うような響きだけれど、これが腐らない。ちなみに普通の枕木といえば栗とかヒバなどが利用される。もちろん腐りにくいからである。でもエステックウッドの場合は、杉でも腐らないので枕木になる。そしてこれは外構工事などに利用される。土に埋めても腐らない・・・、本当に木なの?と思うような材料だが、先のとおり木である。少々乾いた木、なのである。

14時、川口市役所の方々来社。なんでも保育園の認可を行う委員会のメンバーになって欲しいとの申し出である。行政というのは民間の意見を取得しながら運営を行うものらしい。僕などの意見が役に立つのかわからぬが、保育園はできたほうが良い。皆待っているのだ。たくさんできるほうに協力するしかないのである。

夜、スタッフの送別会。今月いっぱいで土田と堤が退社する。同期の二人はともに6年程の経験をしたのだろうか。あらたな道を歩み始めるわけだけれど、ますいいでの経験はきっとどこかで役に立つであろう。

ますいいは設計もして、現場管理もするし、コストのマネジメントも行う事務所である。建築家集団であるますいいが現場管理をしたり、コストマネジメントを行う理由は価格のコントロールを行うためである。日本の住宅は高すぎる。これは大手のハウスメーカーが生産システムを独占している状況では変化しようがなく、それ故に下方修正される可能性はほとんどないのが現状である。建築家が住宅を扱うのであれば、この価格へのかかわりを持たねば意味がない、そして設計図を作成するだけではなく流通をコントロールして良いものを安く購入したり、良い職人さんに加工してもらったりの努力をしなければいけないのである。これはモノづくりの原点である。分業化、合理化とはちょっと違う、なんでもできるスペシャルな、そして昔ながらの建築家の仕事なのである。

2018/06/27

10時、東京都国分寺市にて計画中のJさんの家の材木打ち合わせ。普段からお世話になっている八王子の材木屋さんと一緒に約2時間ほどの時間をかけて構造材に関する打ち合わせを行った。この住宅では上り梁の水平構造体力を確保するために24ミリ合板を梁の上に貼ることでモノコックの箱型構造を形成するという工夫をしている。厳しい北側斜線制限によって北側2階の天井高さは低いけれど、そこから登り梁で天井を上げることで、広がりのある空間を生み出すように工夫したというわけである。都会の住宅地では北側斜線制限というのがとてもネックになることが多いけれど、勾配天井や登り梁はそれを解決する有効な手段となるのである。ちなみに天井は杉の羽目板を貼る予定である。無垢材の天井の表情もまた魅力的な空間の広がりに寄与してくれることであろうと考えている。

先日川口市に完成した火葬場に行ってきた。この建築は見ての通り伊東豊雄先生によるデザインである。うねうねと波打つ屋根の姿は建築をちょっと勉強している人ならみんな知っているであろう。地面が隆起したような屋根からにょきっと飛び出す塊は火葬炉の集塵機ということである。なんだかオーストラリアのエアーズロックのごとき岩の塊風の建築が波打つ台地からニョキット飛び出すような様子は各務原市の前作とはまた少し異なる雰囲気を持つ建築となったようである。

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2018/06/26

とても悲しい出来事があった。僕の大学時代の一学年先輩のAさんという方がいて、その方のお嬢さんが交通事故で亡くなった。わずか9年の短い人生であった。今日はそのお通夜が開かれた。数日前にテレビのニュースなどで八王子市の交通事故が報道されていたが、その時は何もわからなかった。まさか自分が知っている人の関係者などとは思わないものである。同級生から訃報のメールを受け取り始めて知ったが、それでも実感がわかなかった。当日になり、お通夜に行き、多くの友人たちに見送られている様子を見て改めて9歳の子供の死の悲しみを感じた。僕にも子供がいるけれど、本当に想像できないくらいに辛い事故だと思った。多くの涙が流される様子、終始笑顔で参列者にこたえるAさんご夫妻、見ていて本当に辛い瞬間だった。

当たり前の現状に感謝しよう、聞きなれた言葉である。でも今日ほどこんな言葉を重く感じたことはない。家族が元気でここにいる、ここにいるだけでそれは十分に感謝に値することなのだと改めて思った。

富山のほうで元自衛官が警察官を殺害し、拳銃を奪って小学校に侵入し・・・そんな事件が起きたという。なんだか毎日のように同じような事件が起きているような気がする。新幹線の中で人を殺すとか、小学生を切りつけるとか・・・いったいどうなっているのかわからないけれど、毎日のように誰かが人生を終わらせたいかのように誰かを傷つける事件が起きる。

人と人とのふれあいの不足、早すぎる時間の過ぎ方、愛情の不足・・・精神が狂わされる瞬間の原因が何なのかはよくわからないけれど、何かがあるのだと思う。でもどの事件の被害者にも家族がいて、そこには深い悲しみがあるのだ。久しぶりに会った同期と二人で、軽く食事をして帰った。僕の息子の名前をもらった同期である。こんな気分の時は大勢とは話したくない、気持ちの通じる一人の話し相手がいればそれでよいと思った。

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