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ますいいでは、古くなった物件を壊すことなく次の世代に引き継ぐお手伝いをしております。

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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

ますいいリビングカンパニー|埼玉県川口市

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増井真也日記

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2019/11/12

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

13時より、町田分室および高崎分室の翌年度の予定などについての打ち合わせ。高崎分室はようやく事務所の内装工事が終わりを迎えたところ、大きな倉庫を借りてその一部を設計事務所として利用するようになっている。半分以上はがらんどうの倉庫なので、これからの工夫次第で楽しい空間となるだろう。昔、下馬にあったIDEEさんのワークスペースが同じような倉庫を改装した空間だったけれど、最近では品川などの港湾地域にこのような事例が増えている。ウェアハウスなる雑誌が発売されているくらいだから、倉庫の次なる役割というのは様々な可能性を秘めているのだろう。

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15時よりスタッフ全員集まっての勉強会。今日は軒先や屋根・外壁といった雨仕舞に関するのおさまりについての話し合いをした。初めの2時間は町田分室室長の田村君より、最近の台風による雨漏りの事例などを解説しながら、その発生を防ぐための対策などに関する解説。休憩をはさんでからは、各自が失敗した事例を発表しあって、今後の家造りに生かそうという話し合いを行った。今年の台風は僕たちの業界にとってはいろいろなことを考えさせられる機会となったが、常に感覚を研ぎ澄ましてモノづくりを行っていこうと思うのである。

2019/11/11

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

続いて大工さんの面接。群馬県の前橋市にて大工さんをやっているKさんが川口市まで単身赴任してますいいの大工さんを行いたいとの申し出である。来週以降、現在進行中の現場を見学させていただくことをお約束する。

夕方、建築家の佐藤研吾さん来社。佐藤さんは石山先生のお弟子さんで、以前はスタジオGAYAのスタッフをされていた。現在ではインドに住宅を造ったり、福島県の教育委員会で活動をしたり、北千住にリノベーションのアートセンターBuoyを造ったりの様々な活動で活躍している。僕自身とは以前に一緒にネパールに同行した間柄、今回はいくつかのプロジェクトでの協働を行うために事務所まで足を運んでいただいた次第である。進行に合わせてご紹介できたらと思っている。

2019/11/10

昨日から裏千家の関係で京都に来ている。来年の5月に開催する事業の運営について二日間の会議などを行った。

この時期の京都は外国人がとても多い。数多くある寺院が紅葉できれいに色づいている様子は、きっと海外のガイドブックでも紹介されているのだろう。ホテルの朝食をいただいていると、周りにはひとりも日本人がいなかった。まるで僕が海外旅行でもしているかのような錯覚に襲われたけれど、これが観光地京都の姿なのである。

茶道をやっていると季節の移ろいを感じることが多い。茶室には必ず花が飾られていて、お稽古に行くとそのお花を眺めることが習慣になっている。まだ習いたての頃は茶花には全く興味がなかったのだけれど、茶会に行くようになり、その席の設えを味わっていくうちに、花もなんだか重要な要素であるような気がしてきて、というより花こそが最もその茶人を現すような気もしてきて、だんだんと興味がわいてきた。僕もいくつかの茶花を育てるようになったけれど、いつの間にか消えてしまったりの繰り返して、綺麗に花を咲かせてくれるものはまだ少ない。でも、きっと10年くらいたつと、それぞれの季節に合った茶花を自分の畑から手に入れることができるようになっているような気がする。

京都が季節に応じた観光地であることができる理由は、そこで暮らす人々にそういうことを大切にする心が備わっているからだと思う。そうでなければ、わざわざ海外から足を運んでみたくなるような設えが存在するはずはない。そしてそういう景観を作る大きな要素として建築がある。京都に行くたびに感じる文化の力を少しでも自分の地域に持って帰れればなあと思うのである。

2019/11/06

9時30分、埼玉県川口市にて木造2階建て住宅の垂直避難のご相談についての打ち合わせに伺う。福島県での洪水時の悲しい事件を受けて、75歳と98歳という高齢者だけの暮らしの中で感じる不安を少しでも解消したいという思いである。町医者的存在の僕としては、高すぎる提案をしても仕方がないし、使えない提案でも意味がないということで少々考えてみた。

今の段階では以前の日記にも書いたけれど、98歳になるお母さんがいざという時に避難できるように、2階の床を一部壊してそこからクレーンのようなものを吊り下げ、滑車の原理でチェーンをカラカラと回すと、2階まで簡単に移動させることができるという装置を造ろうかなあとイメージしている。これはギリシャの岩山の上にある修道院にワイヤーモッコのようなもので釣り上げられている人の写真を思い出してイメージした。わざわざエレベーターを入れるような数百万円の工事はナンセンスだ。そもそもそんなに大きな箱を入れる余裕もない。さらに古い木造住宅自体が流されてしまっては何の意味もないということで、鉄やコンクリートでできた避難場所を2階の窓の目の前に造ることを考えている。これは普段はオブジェのように暮らしに潤いを与えてくれる存在でいてほしいと思う。備えあれば患いなし、つらい災害に対する備えだけれど、こういう備えも前向きにデザインして考えていきたいと思う。

2019/11/05

朝礼終了後、東京都豊島区にて進行中の本納寺の現場の確認へ向かう。お寺の本堂の瓦の葺き替え工事ということで、まず初めに屋根の足場をかけるところからのスタートである。住宅のように枠組み足場が使えるわけではなく、単管パイプを組み立ててその上に足場板やベニヤを敷きならべるというような昔ながらの足場の作り方を採用している。大きな屋根を支える軒の出が大きかったり、お墓の方に行くための安全通路を確保しなければいけなかったりの事情もこの工法ならば解決できるというわけだ。

僕も屋根の上の宝珠のところまで登ってみたが、本当のてっぺんまで登ってみると予想以上に高く感じる。実際の高さは10mほどだろうか、この視点まで来ると遠くの方までよく見えるから気分が良い。足がすくむ感覚というのはあんまり味わうことが無いけれど、さすがにちょっと怖かったのでロープをつたって降りることにした。宝珠は鋳物でできている上に、銅板で仕上げの装飾を施している。これを瓦製の宝珠に丸ごと交換するか、はたまた鋳物の芯の部分は残して銅板の装飾だけを張り替えるか、試案のしどころである。

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夜、東京都文京区にて新築住宅を検討中のKさん打ち合わせ。今日は第1回目のプレゼンテーションということで、Kさんご自身が造ったプランをトレースしたものを用いて、配置やプラン、ボリューム等のお話をさせていただいた。

2019/11/04

昨日からの福島県土湯温泉旅行二日目。自然の中にあるこじんまりとした湯を満喫し、今日は福島県の磐梯山周辺の観光をして帰ることにした。まずは先日の建築士事務所協会の旅行でも足を運んだ浄土平という火口に行ったのだけれど、何度見てもなんとなく背筋に寒気が走るような恐ろしさを感じてしまう場所である。浄土平のパーキングから数百メートル先には硫黄の煙が噴き出している山肌が見えるし、そこらじゅう一帯が硫黄の匂いで充満しているし、火口はすり鉢状のいかにもの火口だし。火山性ガス注意!!なんていう看板があちらこちらにあるけれど、そんなもの関係なしに観光客が大勢いるのもこれでよいの?の気分になる。ここでもし噴火が起きたらなんて想像をしてしまうと、何とも不安になってくるのだけれど、こういう自然の変化が豊かさとなって日本の風土が造られてきたこともまた認識しなければいけない事実であるから、自然の恩恵と脅威を同時に感じるのである。

続いて五色沼へ足を運ぶ。ここは火山の成分の影響で様々な色の沼があるところで、特に青沼の鮮やかさに目を惹かれた。ここにも熊注意!!の看板があちらこちらについているのだけれど、これまた注意するったってどうしようもないわけで、再びの疑問を感じながらの散策であった。日本人は危険を周知しながらも対策をすることなしにそれを受け入れる人種なのか???と思うような光景ともとれるし、そこまで注意しなくともそれほど危険がないのに、過剰に看板などを付けすぎているのかなあなどと考えたりもする。現に僕が中学生の時に山岳部の所属していて北海道の大雪山で熊と出会った時には、そこにいた登山者は皆熊と出会えたことを歓び、写真を撮っていた。熊も何かをむしゃむしゃ食べていたけれど、襲ってくるような雰囲気はまるで見せなかった。今から30年ほど前であるが、まだ自然と人間の間に互いに入り込まない領域のようなものがあったのかもしれないし、野生の動物が人間の食料などを味わうこともなかったのかもしれない。

とまあこんなことをずーっと考えていても仕方がないので、自然を満喫することにする。僕も現実逃避の観光客になるしかないのだ。ひとたびそうなれば、ここには素晴らしい自然がある。コケも綺麗だし、沼も綺麗だ。空気もとても綺麗で澄んでいる。豊かな自然をこの先も守っていきたい、そんな気持ちが湧いてくるのである。

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2019/11/02

午前中は埼玉県坂戸市にて設計中のYさんの家の打ち合わせ。確認申請の作業を進めながら、金額調整の最後の打ち合わせである。この住宅では内装にビニルクロスを使いたくないというクライアントの意向もあって、大部分の壁にはいわゆるペンキ仕上げを採用している。リビングに面する一部の壁にはモルタルをセルフビルドで施工する予定で、この壁には米松の梁の半割を分厚い棚板として利用する予定である。ペンキ仕上げの部分はシャープな仕上がりそして、それとは対照的なモルタル仕上げのざらざら感を対比的に楽しむことができればよなあと考えている。

これだけモノがあふれている時代において、デザインというのはいろいろな新しいものを組み合わせる事ではなく、いかに余計なものを省いていった結果に何が見えるかという逆説的なアプローチによってのほうが良いものができると思う。途中ちょっとごちゃごちゃした仕上げも、最終的にはきれいに整理されたようで何よりである。いよいよ工事に向けてカウントダウン、楽しみながら進めていきたい。

2019/11/01

今日で45歳を迎える。なんだかいつの間にか年を取ったなあと感じる年が多いのだけれど、45歳というのはそういう感覚になりにくいようで、今年は全く自分の年齢を感じることはなかった。男性の厄年は、25歳42歳と続くけれど、特に大厄と呼ばれる42歳は良くないことが起きる可能性が高いといわれている。加齢による体調の変化とか事故などのアクシデント、この年齢だと子供に関する悩みをあるかもしれないけれど、とにかくいろいろなことを背負っている年齢の始まりのころであるからして、トラブルも起きやすいのかもしれない。そしてその厄年を、多少の健康問題を感じながらも禁煙をしたりの努力の末に、なんとなく無事に通り過ぎることができた僕の場合、45歳になって改めて感じるプレッシャーというものは少なくなってきたのかなあと思うのである。

近所の旧知の75歳の元千葉大学の教授からお母さんの避難器具の製作を相談されている。木造2階建ての住宅内で、水害の発生時に垂直非難をする際にお母さんをおんぶして階段を上がることは厳しい。避難場所に避難をするにも実際に事前の避難をすることができるかどうか不安である。先日の水害の時に、足の不自由なご主人が奥様に世話になったなあの言葉を残し他界したというニュースがあったが、老々介護の状態の家庭では、深刻な問題なのだ。木造住宅の床に穴をあけることは比較的たやすい。2階の天井からチェーンブロックをたらし、ワイヤーモッコで釣り上げれば滑車の原理を利用し小さな力でも垂直避難が可能である。しかもアマゾンで250キロのチェーンブロックを探してみれば、1万円以下で購入することができるではないか。これは安い避難装置だ。

僕と元教授の出会いは18年前である。まだ駆け出しのころに、珪藻土っているのはこんなに健康に良いですよという文章を書き、家庭のポストに勝手に配布させていただいたものを呼んでいただき、当時東大生だったお嬢様からご連絡をいただいて、実際に珪藻土のリフォームをさせて頂いたことがきっかけだった。そのお嬢様は、現在アメリカで弁護士としてご活躍である。奥様は順天堂大学の先生だったがすでに他界された。長く同居していた長女はご結婚して家を出られたようだ。一家でのにぎやかな暮らしを経て再びお母さんと二人になって、それでもこうしてご相談いただけることに何となくありがたさを感じる。住宅に係る建築家は町医者のごとき存在であると思っている。建築を造るという実業を営みつつも、思想を重んじ、ことにあたるときには意を決して実行にあたるというスタンスはとても大切に思う。

小林秀雄の言葉にこんなものがある。
「実行家として成功する人は、自己を押し通す人、強く自己を主張する人と見られがちだが、実は反対に彼には一種の無私がある。空想は孤独でもできるが、実行は社会的なものである。有能な実行者はいつも自己主張より物の動きの方を尊重しているものだ。現実の新しい動きが看破されれば、直ちに古い解釈や知識を捨てる用意のある人だ。モノの動きに準じて自己を日に新たにするとは一種の無私である。・・・」

町医者的な建築家は、まさにクライアントの意向や時代の要請に合わせて、行動の内容を変化させる必要がある。というよりも建築家という職能自体が芸術と時代の要請とにこたえつつ、人々の生活を豊かで安心なものとすることが求められているのだから当然といえば当然なのだ。意識的で思想を持つ人間でありたいと思うと同時に、無私の精神を備える建築家としてこれからも誰かの役に立っていきたいと思うのである。

今夜は、恩師の石山修武先生と会食をした。世田谷村地下実験工房の近くにあるイタリアンで二人でワインを2本も飲んでしまった。なんだかこれはこれで思い出に残る誕生日となった。

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2019/10/29

11時より、埼玉県川口市にて計画中のMさんの家の地鎮祭に参加した。ますいいからは僕を含めて4名、Mさんご家族はご両親を含めて5名、合計9名での地鎮祭である。神主さんは川口氷川神社からお越しいただいたので、いつも顔を合わせている慣れ親しんだメンバーでの和やかな開催であった。地鎮祭というのは土地の神様にこれから家を建てることをご報告し、工事の安全や家族の繁栄・健康を祈念するための神事である。少々の雨が降っていはいたものの、無事に執り行うことができて何よりであった。

地鎮祭が終わると、ご家族の皆様とご一緒にますいいスタッフもお招きいただいての食事会に参加させていただいた。会場は川口市の東川口というところにある「さやそよ」さんというレストランである。昔からいるシェフが変わって、若いフレンチとイタリアンのシェフが二人でお料理を作っているということだが、なかなかおいしい和洋折衷のコース料理をいただいた。お祝いの神事の後に美味しい料理である。何とも幸せな一日であった。

2019/10/28

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。

15時、埼玉県川口市にて検討中の鉄筋コンクリート5階建て集合住宅のリノベーション打ち合わせ。今回の計画では、まずは耐震診断を行ってから耐震補強の設計を行う予定である。IS値0.6という耐震補強の基準を満たすことができるかどうかは、本格的に計算をしてみないとわからないけれど、少なくとも今よりも建物の強度を強くすることができる計画は造るつもりである。

何でもかんでも壊して建て直すということはすべきではない。でも、この事例でも初めにクライアントのHさんからお電話をいただいた時は、新築への建て直しの内容であった。確かに築年数がある一定年数以上となれば、壊してしまうほうが楽であるし、クライアントがそう考えてしまう理由としては、僕の前に耐震診断を依頼した構造設計事務所からの取り壊しのアドバイスがあったそうである。技術者としては、そういう風に怪しい建物は取り壊すほうが明らかに楽だし、構造強度だってそのほうがより強くなるのは明確であるから仕方がないのかもしれない。

最近ニュースをにぎわしているティーンエイジャ-達による環境問題への訴えを持ていると、彼らの言う言葉の中で「私たちの未来のためには大人たちの理解と力が必要である」という部分にどうしても心を奪われるのである。建築だけが環境を破壊しているわけではない。飛行機だって、車だって、プラスチックの問題だって・・・僕たちの身の回りにあって少しずつでも取り組むことができることはたくさんあると思う。でも建築はとても大きな存在である。古い建築を壊すことをやめることができて、後10年でも20年でも長く使おうという発想を持てたら、それはきっと子供たちの将来を守る行動の一つになるような気がするのである。僕たちの英知と努力は、今の状況を少しでも良くするほうに使うべきだと信じて取り組んでいきたいと思う。

2019/10/26

今日は朝一番から、年に一度川口市内で開催されてる川口市産品フェアに参加した。ますいいも毎年ブースを出展しているが、今年は現在準備をしているプロジェクトの展示を行うこととした。

毎年恒例の子供向けの作り物は折り紙建築である。カッターで決められた線を切って山折り谷折りをすると、建築が現れるという代物だが、これが意外と子供たちに受けが良い。少々難しいかなあの感もあったが、小学生くらいになれば楽しみながら作れるようだ。このフェアは川口市内の企業と行政、企業同士、この町に暮らす人たちと企業という出会いの場として設えられている。毎年多くの参加者がブースを出し、そこに多くの人々が来場してくれるわけだが、町の人々が街の会社を知る機会をこんな風に作っている町は意外と少ないような気がする。会社によっては社長の故郷の山梨県のワインやぶどう、なぜかイセエビまでふるまっている様子を見ると、これは町の企業の意地の張り合いの様相も呈している気がする。町おこし、経営者としての気概や強い思い、そんなものが渦巻く楽しい?祭りなのである。

2019/10/23

ますいいでは土間のある家を造ることが多い。玄関からつながるスペースだったり、リビングの目の前が土間になっていたり、そもそもリビング自体が土間になっている住宅だったり、その範囲や用途は様々である。土間というともともとは農家の作業スペース、つまりは日常的な台所作業や家畜の世話、収穫した作物の保管などを行う場所として利用されていたもので、読んで字のごとくまさに土を突き固めた仕上げで造られていた。古民家などの保存がされている場所を見学に行くと今でも見ることができるが、半分外のような場所であった。そもそも昔の木造住宅は板一枚で外と内が隔てられていただけのようなものが多く、風は吹きこむし、雪も吹き込む、その境界は非常にあいまいであったのだ。

都市型住宅の場合、どうしても外と内は全く別のものとして扱われることが多い。でも庭で育てた野菜を・・・とか、緑道との関係を柔らかくつなげながら・・・などのようにその境界をあいまいにすることで得ることができる暮らしの豊かさがある。善福寺の家では玄関から裏側の緑道側まで貫くように土間を設けた。今は羽目殺し窓で隔てられているけれど、いづれはここで通りすがりの人々に向けてカフェのようなお店をやれるかもしれないといったあいまいさを生み出すために設えられたスペースである。

ちなみにこの土間のコンクリートの中には温水が通るためのチューブが埋め込まれており、じっくりと温めることができる床暖房機能として利用されている。この手法は北海道などの豪雪地帯の駐車場などで利用されているもので、それを住宅に転用した。同じ日本の中でもこのように気候の際に応じた仕上げなどの差違があるから面白い。

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2019/10/22

今日は天皇陛下の即位礼正殿の儀が執り行われることを国民で祝うという目的で祝日になったそうだ。正直最近までこの事実を知らなかったのだけれど、朝からテレビ局はそのことでもちきりである。パレードに関しては先の台風被害の影響で延期されたそうだが、きっとその時も大勢が祝福のために駆け付けるのだろう。ますいいリビングカンパニーは現場も事務所も通常通りの営業である。午前中は埼玉県草加市にて進行中のYさんの家の現場にて現場管理を行う。すでに大工さんが壁の石膏ボードを貼り始めるところで、天井のシナ合板などの作業は終わっている。今日は階段の工事をしているのだが、玄関扉の上にトンネルのような渡り廊下があってその両側に階段がとりつくという少々変わったつくりなので作業も大変そうである。1時間ほどの打ち合わせを終えて、帰事務所。

16時、9坪ハウスのような狭小住宅を造りたいというKさん打ち合わせ。小さな土地を購入して、家族4人で暮らすための延べ床面積が22坪程度の住宅を検討している。ますいいでは9坪ハウスを2個ほど、そのうち一つは小泉誠さんの作品のレプリカのような形で建てたことがある。もともと最小限住宅として、実験住宅のような形で造られた住宅のモデルを、現代社会に暮らす私たちがどのように暮らすことができるかの提案の中で造られたものだ。
Kさんの場合はまずは土地探しから始めることになる。さてさて、どんな土地が見つかるか楽しみなところだ。

2019/10/19

午前中は千葉県市川市にて新築住宅の検討中のIさんご家族打ち合わせ。今回は2回目のプレゼンということで、前回のプレゼンからの修正案と模型を用いてのご提案をさせて頂いた。この住宅は完全2世帯分離型の住宅で、玄関やお風呂も含めてすべての要素が二つ存在している。当然設備系のコストは2倍かかってしまうけれど、親子で2世帯住宅を造る場合などは、どこの部分まで共有してどこからを分けるかが難しいところ。せっかく一緒に暮らし始めたのに、共有部分のリズムが合わないことが原因でうまくいかなくなってしまっては元もこうもない。震災以降増えた「集まって暮らす」スタイルの住宅を造らせていただく機会がとても多くなったのだけれど、設計をする際には気を付けたい部分なのである。

夕方、新宿柿傳さんにて簡易的な茶会と会食を行わせていただく。ご参加いただいた川口の経済人の方々には和やかで楽しいひと時を過ごしていただけたような気がする。和の文化を誰かに伝えることは、僕にとってなんとなく人生のもう一つのテーマになっているような気もする。初めての試みがうまくいって何よりであった。

2019/10/18

午前中は埼玉県久喜市にて新築住宅を検討中のIさん打ち合わせ。数年前に土地を購入して、でもやっぱりそこの土地で家を建てることはできなくて、そして土地を売却してほかの土地と出会って・・・という結構長い年月を経てのご相談である。こういうご相談はますいいではたまにあることで、以前は土地が少々狭いから隣の土地を買い足すことにしたのだけれど、その土地を購入する資金がたまるまでにもう少し時間がかかるから半年くらい待ってほしいなんて言うエピソードもあったから、なにも驚くことではない。要するにこだわりの家を建てたいと思っていればいるほどに、土地に対するご要望も強くなっていくということなのだ。

夜、来月から工事を開始する予定のMさんとの会食。楽しい時間を過ごさせていただくことができた。

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