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増井真也日記

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2016/09/19

月曜日。今日は3連休とあってスタッフもほとんどがお休みである。朝会社に来てみると渡邊君が寝起きの顔で出てきた。彼だけは今日の打ち合わせに向けて泊まり込みをしていたのであろう。設計の仕事は終わるところがない仕事、と言うよりはどこからが仕事でどこからが自己研鑽や趣味の範疇かが良くわからない職種である。こういう仕事は、例えばプロダクトデザイナーなどのたぐいもそうであろうけれど結構多い。気持がのっているときは徹夜をしても作業が進むし、そうでないときは全く思考が回らないときもある。果たして渡邊君はどんな夜を過ごしたのか。

10時、埼玉県伊奈町にて設計中のWさんの家打ち合わせ。渡邊君が書いた図面のプレゼンをさせて頂くくと、とても喜んでいただけたようであった。やっぱり一生懸命考えた内容について、ご理解と賛同を頂けたときが一番うれしいものだ。きっと徹夜の疲れも吹き飛んだであろう。

14時、埼玉県川口市にてご相談を受けているとある住宅の打ち合わせ。こちらは確認申請をしたけれど、完了検査は受けていない既存の母屋に対して、増築をしたいというご相談である。母屋は築42年の鉄筋コンクリート造だ。完了検査を受けていない・・・、今では信じがたい話になったが、でも昔は半数以上の住宅が完了検査を受けていない、つまりは当たり前にある話なのである。

こうした建築物の用途変更や増築工事には既存不適格の適合を証明しなければいけないことになっている。既存不適格というのは、当時の法律に照らし合わせて合法であったということで、その後に新たな法律が出来たり、法律自体が変更されたりの結果、今は違法な建築物という状態のことを指す。しかしながら、昔の資料がそろっていないことが普通の中で、例えばコンクリートの配合計画が適正であったかどうかや、鉄筋の配筋状況が適正であったかなどを設計図書と照らし合わせて、証明することはとても難しいことであり、だからこそこうした建築の利用が進んでいないというのが現状ということなのである。さてさてどうしたものか・・・

アバウトさを受け入れながら国や地域が急激に成長していた時代におけるアバウトな行為を責めたところで仕方がない。現在はそういうアバウトさを排除して、誰でもわかるルールの中で一定の水準を満たす環境を、国民が誰でも手に入れることが出来る世の中を目指しているわけである。

姉羽事件における被害者を税金を投入して救うという行為だって、そういう方針を示していると思うし、その後にはすべての新築住宅が、構造と雨漏りを保証する瑕疵担保保険に加入することを義務付けられたことも同様だ。

この国からはそういう事件が起こるたびに、アバウトな悪をとり除く制度が生まれ、同時にアバウトな良さも取り除かれているのである。つまり残念ながら被害をこうむってしまう人が、個人の責任でそうした状況から脱することを求める世の中ではなく、そういう被害をこうむる人が限りなくゼロになる社会を構築しようという動きである。民主主義国家において、しかもポピュリズムのようなもので大きな意思が決定される世の中において、平和で、安全な社会に世の中が移行するのは必然であるような気がする。そして、そのうねりの中で魅力的な個性が消失していくこともまた避けられないのかもしれない。

こういう現状に抗おうとできる部分もある。そしてごくまれにそういう物の影響を受けずに社会の中で受け入れられるようなロマンもある。佐賀県にある馬場ボデーさんなる板金屋さんが作ったエッフェル塔などは、もし間違っていたら申し訳ないが、きっとそういうたぐいの受け入れられるロマンなのであろうと思う。奇跡的に受け入れられるロマンには特徴があると思う。それは非営利の表現欲・・・純粋な個性・・・つまりは最後に残るべきもの・「本当のアート」なのかもしれない。

2016/09/18

日曜日。今日は朝から茶道の家族稽古を行った。家族と言っても妻と二人、茶が出来た時だけ娘が2階から降りてくる。長男と長女は二人とも部活である。こういう時間がとれるようになったのだなあの改めての感もある。

僕が習得しているのは続き薄茶のお点前、11月に行う茶事の際に行う点前だ。炉と風炉の違いはあるものの、初めての茶事ということで何かやっていないと落ち着かない。経験もないし道具もないなかで、本当に出来るのだろうかの不安を感じつつも、まあ何事も挑戦である。

本番を想定しての着物を着てみる。洋服での点前とはなんとなく違うので、慣れておきたいという思いである。着物を着てのお点前はとても久しぶりだ。寒い時期にはたまに着物を着ていくようにしているのだけれど、夏は着ようとも思わない。何も変わらないと言えば変わらないし、でも足元のさばき方やら、袖の部分への気遣いやらはやっぱり違う点である。

いつの間にやら14時を過ぎ、娘が和室に入ってきた。さすがに一日中茶道でもないので、一緒にジョギングをすることにした。4キロほどゆっくりと走るとじんわりと汗がにじんでくる。タイムを競うような走り方はできないが、ゆっくりならばまだ走れる。そして何よりも心地よい。

夕食を作り、食事を終えると、夜、再び茶道勉強。今度は茶事についての今日本を読み合わせることに。何せ水屋は妻である。半東は僕より初心者の砂沢君、不安だらけの茶事を迎えるに、事前の準備は欠かせないのである。

2016/09/17

今日は、川口市立西中学校の体育祭を観戦。すでに息子は卒業してしまったのだけれど、息子が在学中にPTA会長なるお役をさせて頂いた関係で、来賓としての観戦をさせていただいた。この中学校の体育祭は市内でも大変定評があり、とにかくみんなが真剣で盛り上がることで知られている。組体操やら、集団行動の演武なども、さすがに高さや人数を調整して危険を回避しながらも、昨今の安全志向に逆らいながらいまだに継続している数少ない学校なのだ。子供たちの頑張る姿はいつ見ても良いもので、すでにそれほどのかかわりがあるわけでもないのだけれど小さな感動を味わうことが出来た次第である。

2016/09/16

午前中、川口市役所市長室にて打ち合わせ。ますいい建築圏を見に来ていただいた事をきっかけに、川口市の公共建築についての相談をされることになりそうである。建築家として自分の暮らす街の建築に関わることは必然であるような気がする。実現すれば精一杯努めさせていただきたいと思う。

午後、耐震改修を含むリフォームのご相談を受けているNさんの家についてのスタディー。耐震改修を相談された時は必ず耐震診断をする。これにより、今の住宅がどの程度の強度を持っているのかがわかるのだけれど、それによるとそんなに悪い数字ではないようだ。瓦がのっている屋根を板金屋根に葺き替え、数か所の壁を作ることで耐震強度1を目指すことが出来そうなので一安心。

総額500万円ほどのリフォームを想定しているのだけれど、今日の打ち合わせによるともう少し予算を増やしても居室をきれいにしてほしいということであったので再度検討してみようと考えている。いたずらに予算を増やして、その後の生活を圧迫してしまうことは避けたい。どこが本当に大切な部分かについての検討をしていきたいと思う。

2016/09/15

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。

夜、東京ステーションホテルにて会食。東京駅の南口のある建物の2階~4階にあるホテルである。大正4年に辰野金吾の設計によって完成した古い駅舎を改装して2012年にオープンしたということであるが、ホテルの内部に入るのはこれが初めてである。今日は内部の見学までさせて頂けるということで楽しみに参加した。

下の写真は屋根裏部屋の広間で、通常は宿泊客の朝食会場として利用しているということであった。今日のパーティーはこの会場で開かれるということで、建築当時のレンガが一部記念的に露出している内装を楽しみながらの会食となった。

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こちらはドームの様子である。戦争時の空襲によって焼け落ちた後はしばらく金属の屋根をふいていたということであるが、改修を機に元の姿に復元したということであった。西洋の建築を目指して造られたドームに飾られている装飾は実は日本的なモチーフが使われている。一番上の鷲は稲穂を加えているし、窓の下にあるキーストーンに見せかけたものは秀吉の兜の形をしている。柱のように見える部分の正面には古代の鏡と剣の装飾があり、8角形の角には12支中の8支が取りついている。こういう話は知らなければ知らないで終わりだし、でも知ってしまうとなんだかうれしい、そんなものである。古い建築をリノベーションして新しくする場合に、見かけの経年変化だけでなく、語り継がれるほどの長い物語を得た部位をデザインの要素として表現することの意味を身をもって感じることが出来た瞬間であった。

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2016/09/14

午前中は事務所にて各プロジェクト打ち合わせ。

埼玉県伊奈町にて設計中のWさんの家についてのスタディーでは、19日に控えている打ち合わせに向けての最終的な指示を出した。実施設計に入って初回の打ち合わせということで、平面・立面・断面・そして主要部分の展開図を作成する予定である。これまでの外線だけの図面から、寸法の入った細かい図面に書き込んでく段階ということで、玄関ポーチの有効寸法やら、洗面室や玄関スペースの有効寸法などについて詳細の指示を出した。この図面に書いた通りに家は建つ。すべての寸法が程よく調和しているか、細やかに見ていく必要があるのである。

途中、早稲田大学校友会関係の打ち合わせに砂沢さん来社。一緒に昼食を食しながらの打ち合わせ。

夕方、予想に反して天候が良いので畑に向かう。前回種まきなどの作業は終えてしまっていたので、今日は草むしりと除草のための耕運機作業を行った。畑に付いたのが17時30分、作業を出来たのは18時20分まで。次第に日が短くなって来たので、早く畑に行かなければ十分な作業時間を確保することはできない。仕事との両立はなかなかに大変である。やめてしまったらどんなに楽か・・・、でもやめたくはない。やっぱり出来る限りこのライフスタイルは続けていきたいと思うのである。

なぜ、・・・続けていきたいのかを考えてみた。僕は何でも考えて、そして自分で納得が出来ないと体が動かないタイプであるのだ。

少々話はそれる。

世界史に関する書籍を読んだ。ちょうど第2次世界大戦の被害を解説するページに戦争による死者の数が掲載されていた。
日本・310万人
ドイツ・690万人
ソ連・2060万人
イタリア・43万人
イギリス・38万人
中国・1300万人
ポーランド・600万人
フランス・60万人
アメリカ・29万人・・・・・・・・・・・
とにかくものすごい数の人が犠牲になった戦争の時代を生きた人々のなかで、ごく一部の人が何かを表現することで世界を変えようとしたり、世の中を少しでも良い方向に導こうとする行為がその時代の力強い芸術となった。先日、上野の東京都美術館で見たポンピドゥーセンター傑作展では、1906年から1977年までのタイムラインにそって1年ごとに1作家の1作品を紹介していたが、この作品群の中でも戦争とアートとのかかわりは嫌でも感じるものであった。

今、僕たちはテロという戦争の時代を生きているけれど、これについてはアンリアルな感覚だ。でも、テロよりももっとリアルな気持ち悪い物、なんとなくわかっているのに変えることが出来ない良くない状況というのがある。

例えば実態の労働の価値が低下していく様子とか、実態の人間同士の交わりが不可視化していく様子とか、そういう今の経済至上主義社会・資本主義社会の制度設計というか、技術開発の進度とその利用方法の普及に応じるように失われていく何かというか、・・・とにかく理想的な状況ではないのではないかと感じる状況が目の前にあるのだ。

そういうものに対して何らかの手段で抗いたいという欲求がある。納得が出来ない現状の波に乗らなくとも、波が来ない穏やかな浜辺で、ひっそりと自分だけの理想的状況を創作できないものかの抵抗をしてみたいというような感覚である。

この感覚は、大戦の時代を生きた先の芸術家群と同じなのではないか。

自分の力だけではどうにも変えることなんてできそうにないけれど、でも理想的ではなさそうな現実を見た時に、そこに非現実的な夢想を語り続けることこそ芸術の意味である。

その効果は政治家の立法のように即効性はないけれど、でも政治家にはできない持続的・革新的な手法で時には世界を変革するに至る力を持つことがある。その結果がきっと今の表面上の平和であり、この表面上の平和は大戦の時代よりは各段に進化した時代と言えるのだ。

畑で草むしりしながらこんなこと考えて・・・、俺は馬鹿かと思いつつ、でもこの草むしりの意味はきっとこんな考えからきているんだと思うとなんとなく続けたくもなるのだ。茶道もしかり、ただただお茶を飲むだけ行為の中に、何か思うところがあるからこその茶道なのである。

2016/09/12

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。


10時過ぎ、埼玉県さいたま市にて計画中のYさんの家の打ち合わせ。前回の打ち合わせでの変更事項を反映させたプランについてプレゼンテーションをさせて頂いた。基本設計を重ねること数か月、大きなベランダが生まれたり、吹き抜けが出来たり、渡り廊下のブリッジやロフトが出来たりの変更を重ね少々住宅が大きく成長した感もあるということで、最後に一回無駄なスペースはないかのスリム化を検討してみることとなった次第である。

単純な比例関係というものではないけれど建築のコストはやっぱり大きいほど高くなる。そして、これまたすべての人に共通することとして、打ち合わせを重ねれば重ねるほどに住宅は大きくなりがちなのである。基本設計の最終段階、本当はそんなに広くなくともよいという部分があるのであれば、そういうところは縮小しておいた方が結果的にコストを抑えることが出来るわけなので、多少の時間を割いたとしてもやっぱりやってみるに越したことはないのである。

2016/09/11

日曜日。今日も朝から畑作業に出かける。先週はにんにくの植え付けを行ったので、今日はそれほどやることが無い。ということで、時期を終えた大葉を片付けることに。大葉はわざわざ種をまかなくとも、自然に生えてくるようになる。つまりは雑草のごとき繁殖力を持つ野菜で、ある範囲を大葉が生い茂っているような状況を作っていた。背丈が60センチほどになり、大量の大葉を提供してくれた株もだいぶ疲れてきたようで、株全体が黄色くなりかけている。こうなると一枚一枚の大葉にもみずみずしさが無くなってしまい、おいしい葉は採れなくなってしまうのである。

続いて、種まき。この時期は小松菜やらダイコン、レタスやらカブなどなど様々な野菜の種をまくことが出来る。日持ちがしない野菜はいっぺんにまくといっぺんに出来上がり、そうすると当然食べきれるはずもなくなってしまうので、1週間に一畝くらいずつ、少しずつ種まきを行うようにしているのである。

最後に、草むしり・・・。畑作業の半分はこの作業である。まるで瞑想のごときこの作業、僕にとっては結構良い時間なのだ。何も考えずに草をむしりること約1時間、全身に汗をかき、心地よく家路についた。

夕方、娘と一緒に3キロのジョギング。途中公園で遊んだりのほのぼのとした時間を過ごす。

夜、地元知人と赤羽にて会食。23時ごろ帰宅。


2016/09/09

今日は一年に二度の協力会を開催した。協力会の会長は板金屋さんの山内さん、ますいいでは全ての板金工事を山内さんに依頼しているので会長さんというわけである。板金屋さんというのは、屋根のガルバリウム鋼板を張る工事や、外壁の板金やサイディングを施工してもらう業者さんである。ということは、万が一の雨漏りの原因を作るのも板金屋さんということになるし、またそれを補修するのも同じ板金屋さんの仕事なのだ。

こういう要となる職人さんは変えない方が良い。だから一人の職人さんに全ての現場の屋根工事を任せているというわけである。以前、少しでも安くするために、同じ業者は二度と使わないという工務店の社長と会ったことがあるが、長く住宅に責任を負わなければいけないという意識が足りないとしか思えない思考である。

今日は約50人ほどの盛会となった。板金屋さんだけでなく皆大切な仲間である。皆がいなければ家を作ることなどできないのだ。この先もみんな変わることなく仲良くやっていきたいものである。

一番下の娘が、道端で拾ったゴミを使って工作を作っていた。ゴミで何かを作る、、、普通の親なら起こるかもしれないけれど、建築家の僕はちょっと感動してしまったのである。ゴミというのは、その瞬間までは価値があったものがあるときに経済的価値を失ったものたちである。経済的価値がないけれど、ものとしては存在していて、もしもそういうものを使って建築の一部でも作ることができたらそれはとても価値があることだと思うのだ。だってタダですよ。これはセルフビルドにも通じる可能性を持つ、そんなことを考えながらご紹介しよう。

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2016/09/08

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。埼玉県久喜市にて検討中のIさんの家のスタディーなど。現在土地の購入をするかどうかを検討しているIさんの土地に中庭型の住宅を設計してみた。

アメリカの広大な住宅で暮らしてきたIさんが理想とする住宅のごときを、この土地で作ることが可能なのだろうか相談を受けた。45坪+旗竿地という条件は、日本の住宅事情の中であればそれほど悪いものではない。でもアメリカの住宅街と比較してしまえば狭いのは当たり前である。今回は45坪の整形地部分を余すことなく住居の一部として取り入れるべく、中庭型のプランを考えてみた。周囲をすべて他の住宅に囲まれていることによるプライバシーへの配慮の面も考えている。

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中庭型の住宅と言えば2015年に埼玉県さいたま市にて完成したWさんの家がある。この住宅は設計事務所に勤めるWさんが自ら設計した住宅である。中心部に大きな中庭を配置し、両側にLDKと寝室を配した。中庭の奥にある部分には2階を配置し、子供部屋として利用される予定である。周囲に対して閉じられた中庭は、まるで住宅の一部のように感じられるので、室内がとても広く感じられる。それでいてあくまで外部としての光や風が入り込む、とても豊かな空間となっている。Iさんにも気に入っていただけることを願うばかりである。

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2016/09/06

午前中は事務所にて雑務。

午後より茶道稽古。今日は珍しく生徒一人での御稽古である。基本に立ち返るということで、濃茶薄茶の平出前を行った。基本に立ち返る・・・というものの僕の頭の中にはその基本すら定着していない様である。9割がたは体が覚えているものの、残りの1割、所々で間違いを犯す、そして先生に指摘されるのまるで初心者のごとき状態が相も変わらず続いている。一体いつになったら体に染みつくようになるのやら・・・、仕事の合間にやっている茶道では限界もあろうが、いつかは先生のようになりたいものである。

2016/09/05

朝礼終了後、埼玉県寄居町の現場確認。今日は上棟工事。朝から大工さんとビケ足場の職人さん達4人で上棟作業を進めている。幸いにして天候は良好。平屋の40坪ということで、高所での作業は無いものの、やはり雨天での作業は危険が伴うわけなので、晴れてくれたのは何よりである。

途中、東松山で住宅を造りたいというKさん来現場。近所の御実家があるということでますいいの会社ではなく寄居の現場にて待ち合わせをし、これまた近くにあるレストランにて打ち合わせを行った。1時間ほどお話をして辞退プレゼンテーションの再会をお約束。

上棟作業というのは、家づくりの中で初めて木の構造が組みあがる瞬間ということで、やはり花形の場面というか、家が出来上がっていく実感がわき上がる場面である。この後屋根を造り、筋交いやらの構造を固めていき、金物の取り付けを行うわけだけれど、これらの作業を行う約1か月ほどの期間が、つまりは丸裸の住宅の骨組みを見ることが出来る間が、建築現場の最も面白いところのような気もするのである。

15時過ぎ、事務所に戻り雑務。

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2016/09/04

日曜日。今日は家で大掃除。1階にアトリエのごとき部屋と茶道を行う和室を整備。アトリエでは建築についてのみならず、様々なことを考えることが出来るようにと思っている。物はなるべく少なく、簡素なしつらえとした。

あれやこれやの整理整頓をしていたら、ごみ袋20袋程度を生み出す大掃除となってしまった。初めはちょっと掃除をしようと思っただけだ。いつの間にか範囲が広がり、ごみの量が増え、そして一日が終わった。

20代のころから持ち続けてきたスキューバーダイビングのセットやら、大学生の頃に購入した壊れたテント・・・。なぜこんなものがあるのかさえ忘れかけている。

僕は大掃除が好きだ、ということは前に書いた。ちなみに引っ越しも大好きで、今は子供がいるのでできないけれど、つまりは自分自身をリセットできるような感覚が好きなのである。

モノに囲まれていると息苦しくなる。人間が生きてゆくのには実はそんなに大量の物が必要なはずはないのだ。生きていればいつの間にか油汚れのごとく物が増えてくる。その物達はべっとりとまとわりついて身動きを阻害する。だから僕は定期的に掃除をする。一日中しているととても疲れるけれど、でも終わった後の爽快感がたまらないのである。

2016/09/03

午前中は事務所にて雑務。

午後、埼玉県久喜市にて新築住宅を検討しているIさんご夫妻打ち合わせ。久喜市内で購入を検討している土地があるけれど、購入に踏み切る決断がつかないという状況でのお話である。土地の購入はなかなか決断をするのが難しいもので、こればかりはタイミングの良い出会いと思い切り、つまりは恋愛のようなものであるような気もするのである。とまあこんなはことを言ってみたところで全く説得力の無い話であるので、ご希望の住宅像を送っていただき、検討中の土地に実現可能かどうかを検討してみることにした。

実はIさんの奥様は設計事務所勤務の経験もあるという。つまり自分の家を自分で考えることが出来る人なのである。自分の家を自分で考えるという行為はとても大切なことだと思う。自分にとって何が大切で、何にお金をかけるけど、何は節約する。そういうことを自分で考えることが出来るだけの知識を建築全般において取得するのは難しいことだから、当然僕たちのようなプロの助けが必要になるわけだけれど、それでも素人でも考えられる部分はたくさんあるわけだし、実は本当は簡単なことをハウスメーカーなどはブラックボックスに隠していたりする事実もあるわけである。

夕方、会合の為大宮へ。11時過ぎ帰宅。

2016/09/02

朝礼終了後現場打ち合わせなど。

スタッフの渡邊君と、ローコストでの納まりについて話をしていた。僕はローコストでの家づくりの中でいろいろと頭を悩ませ、でもその状況を楽しみながらいろいろなものを作ってきた。そういう状況下で造ったものは、どこか普通の既製品とは違うものになる。普通にお金をかけてしまったらできない事を力技で推し進める感じ、そんな感じが面白い。

下の写真はさんかくの家である。土地の広さが16坪しかない狭小地に三角形の住宅を造っている時点でかなりの変わりようなのだけれど、写真のごとき工夫も施している。これは三角形の頂点に位置する浴槽である。普通の浴槽では三角形の頂点に設置する事は出来ないから、左官屋さんにお願いしてモルタルで作ってもらった。せっかくお風呂をモルタルで造ったのだからということで、ついでに洗面化粧台も作ってもらった。ちなみにキッチンもモルタルである。今ではますいいの定番となっているモルタルのキッチン、実はこのさんかくの家の現場での思い付きからスタートしたのだ。

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下の写真は玄関ドア。この扉にも重ーい思いが詰まっている。とにかく予算が無かったから、玄関ドアもそんなにデザインすることはできないなの感があったのだけれど、何がきっかけだったのかわからないが突然ドアノブを作ることにした。どうせ作るのだったら大きい物を、ということでタモの棚板材のサンプルから彫刻刀やらのみやらを使って削り出した。赤い色は弁柄を使って染めてみた。弁柄はそのままでは色落ちするので、桐油で保護している。シナフラッシュにアルミ板を貼った簡素な扉だけれど、その周りにある亜鉛メッキの枠も鍵を固定するための箱もすべて手作りである。

渡邊君が設計している伊奈の家では詳細部分の設計に移行しつつある。楽しみながら設計を行うことは住宅を魅力的なものにするうえでとても大切なことだと思う。参考になればよいと思って昔話をさせて頂いてみた次第である。

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上はタモの板から、のみで削り出している作業中の私。下は完成後のドアノブ。

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