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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
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増井真也日記

2021年10月アーカイブ

2021/10/18

造ってみたい住宅がある。この図面は今から5年ほど前に埼玉県の久喜市に土地を購入した方のために考えたプランだ。プライバシーを守られた中庭空間に大きく開くプランで、家のどこにいても視線を交わすことができる。光を取り込む側の棟は低く抑えることで、東側の光をふんだんに取り入れる工夫をしている。色々と考えたけれど残念ながら建たなかった建築たちの中で、なかなか忘れることができないものがたまにある。この住宅はその中の大切な一つであるのだ。

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2021/10/15

9坪ハウスという最小限住宅がある。この住宅は増沢洵という建築家によるもので、建坪は、三間×三間=九坪、1階九坪+2階六坪=一五坪という総床面積である。きれいに六分割された立面。南側の大きな開口とスノコのテラスが特徴的だ。吹抜けが居間になっており、その奥が寝室、二階が書斎と家事室となる。細かいディテールは設けず、構造がそのまま表現になっているシンプルな家だ。規模は小さいが、とるべきところは思い切って空間を確保し、小ささを感じさせない。この住宅は戦後日本において物資が不足している時代に作られた実験住宅である。

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9坪ハウスプラン

下の写真はますいいで10年ほど前に造った9坪ハウスである。クライアントはとある大手ハウスメーカーの方だ。玄関もないこの住宅は家に入るとすでにリビングにいるという状態である。正方形平面の中に家具作りのように寸法を無駄にせずに収められているプランニングは、まさに増沢洵氏の最上現住宅と同じである。原油高、資源の高騰、環境負荷を考えるとこうした小さな家はとても理想的な答えのように思える。もちろん全ての人に当てはまる答えではないけれど、こういう最小限の空間で好きなことを仕事にしながら自然と共に暮らす、そんなライフスタイルがあっても良いのではないだろうかと思うのだ。

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2021/10/11

今日は16時より第2回目となる街並み環境整備事業のワークショップを行った。あいにく衆議院選挙の会合が重なってしまったようで、何人かの参加者が欠席となってしまったのだけれど、まあ仕方がない。本日はまず初めに対象となる本町1丁目を中心とする街歩きをしたかのような気分になっていただくための映像を見ていただだいた。続いて川口市の本町にある面白くなりそうなスポットと谷中、千駄木、北千住のすでにさまざまな形や用途にリノベーションされている事例を比較説明するというレクチャーである。さまざまな事例を見ていただいた後で川口市の本町にある古い建物に対してどのようにリノベーションなどを行ったら良いかの話し合いを行うワークショップを開催。大変多くのご意見をいただくことができたようで何よりであった。

こういう街づくり活動をしていると、何を今更やっているの?というような声を聞くことがある。俺も昔はやっていたよという声もよく聞く。これらは皆当たり前のことだと思う。だってそういう人たちが言っている昔というのは、今からおそらく30年ほど前のことであって、つまりはそういう人たちが僕と同じ40代のおじさんであり、街のことを考えざるを得ない、つまりは自分たちの子供たちがこの町でこれから先も幸せに暮らしていくことができるようにという願いを持って生きざるを得ない世代の時に、本業とは関係ないかもしれないけれど自分の時間を使って地域のために動いていた、そんな思い出を話していただいているのだから、本当に当たり前のことだと思うのである。僕はまさにそういう思いでこの活動をしている。参加してくれている他の人たちもきっとそうだろう。皆それぞれ自分の本業がある。僕は建築だが、神社さんもいれば、お寺さんもいる。不動産屋さんもいるし、酒屋さんもいる。芸大の歴史の教授だっているし、都市計画家もいる。鋳物屋さんも、議員さんも、学童保育もいる。こういうみんなが地域を思うことがまずは何よりも大切なことだと思うのである。まちづくりに早いも遅いもない。だってこれからもこの町で僕たちは生きていくのだ。その街をよくすることはいつもやらなければいけないことに決まっているのだ。

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2021/10/10

今日は栃木県にある那須岳登山。朝4時過ぎに家を出て、那須ロープウェーの駅まで約3時間のドライブである。ロープウェーで山頂駅に行くとすでにたくさんの登山客が歩き始めている。簡単にも乗れる山だからスニーカーのいかにも観光客のひともいれば、茶臼岳だけではなくそのさきの朝日岳や三本槍へも足を伸ばそうという本格的な登山者までいろいろな人がいる。標高は2000m弱、それなりの高度なので風やガスの様相は本格的な山らしさをもっている。登り始めて40分ほどで山頂に着く。山の周辺は雲海ができていてとても良い眺めだ。青空とのコントラストが美しい。気温も高く風もそれほど吹いていない。まさにハイキング日和である。

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山頂で少し休んでそのまま朝日岳に向かう。こちらは1時間半ほどのハイキング、簡単な岩場があったりのちょっとだけ山っぽい雰囲気になってきて面白い。こちらまで来る観光客はいないらしく、ほとんどの人は登山靴を履いている。観光地と山の境目、なんだか面白いエリアだ。稜線を歩いていると東側と西側で風の温度が全然違う。東の生暖かい風を感じていると、なんだか天気が荒れてくるなの予感がする。三本槍まではさらに1時間半ほどの山行だ。往復を考えると今日はやめておいた方が良さそうだ。そこで、茶臼岳を回り込み瓢箪池まで往復してロープウェーで下るというルートを取ることにした。そのまま帰るのもなんとなく寂しいし、三本槍まで行くのはちょっと心配というなかでの妥協のルートである。最後の30分ほどはやはり予想通りの悪天候となる。ガスで10m程先までしか視界がきかないけれど、まあこの山道であれば問題はない。少々濡れてしまったが無事下山。今年2回目の登山、山岳部時代に山を歩いている時とは全く違う、足が別の生き物のように重い感じがするのは歳のせいだろう。でもなんとなく先週行った1回目よりは足が地面をつかめている感じがした。やっぱり山は良い。自然との一体感、それが一番の楽しみなのである。

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2021/10/09

コロナもおさまってきたところで中之条ビエンナーレ2021がいよいよ開始されることとなった。会場は群馬県吾妻郡中之条町 町内5エリアである。会期は10月15日から11月14日まで。ますいいでは高崎分室の柳澤と滝本が二人でエントリーをしている。もともとこの街は柳澤の生まれ故郷、故郷でのイベントにいつかは出店したいと思っていた夢がついに叶ったということだ。二人の情熱がこもった、古い住宅を解体してスケルトンにした建築空間の作品を展示しているのでぜひご覧いただきたい。

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2021/10/06

午後より、埼玉県川口市にて新築中卯宅を検討中のNさん打ち合わせ。Nさんは地元川口市の大学の先輩である。もうかれこれ20年近いお付き合い、こういう方からご自宅を新築を依頼されうというのは何よりも嬉しい話だ。敷地は100坪弱、川口市では珍しいなかなかの広さである。西側で道路に接道し、南側は現状駐車場となっている。そのうちには何かが立つかもしれないので、それに対する光を取り入れるための配慮は大切にしたい。今日は第1回目のヒアリングということで、護符から新築住宅についてのご要望を伺った。

ご要望を伺いながらこの住宅でやった方が良いことを考えてみた。
・LCCM住宅(またはZEH)を目指す。・・・昨今のエネルギー価格の上昇を考えても省エネ住宅にすることは急務と考える。
・吹き抜けを利用して全体のつながりを生み出す。
・国産材、自然素材を利用して体に優しいエコ住宅とする。
・中庭や隣地境界からの引きがある庭を作り、隣地に建築が作られた後の採光に配慮する。
・1階にLDKと客間、2階に子供室と寝室を設け、将来的には1階だけで生活が成り立つようにする。
・ひさしやパーゴラなどを利用してパッシブLCCM住宅とする。

とりあえず今の時点ではこのような方針で設計を進めてみようと思う。まずはファーストプラン、楽しんでいただけるように進めていきたい。

2021/10/05

午前中、埼玉県蕨市にて築100年近い古い住宅を改修したいという古民家プロジェクトについてのご相談。日本ではすぐに古い建築を壊してしまうけれど、海外では古ければ古いほどに価値が上がるという。丁寧に作られた古民家の如き住宅は、もしも今の時代に再び作ろうと思ったら膨大な費用がかかるし、そもそもそういう材料を揃えるのだって大変だ。だからこそその住宅を壊すことなく、さらに50年住み続けていこうという考え方は大変共感できるものである。僕はこれからの建築家というのはだんだん「造らない、壊さない建築家」になっていくと考えているのだけれど、だからこそ古い建築のリノベーションというのは大切にしていきたい領域なのである。

話は変わるが今取り組んでいる「川口グリンセンター・シャトー赤柴大集会堂」の設計も同じくリノベーションである。こちらは築50年ほどの鉄筋コンクリート造の建物だが、当時よく造られたなんとも言えない洋館建築様式というのが何よりもの文化資産であると思っている。こういうものは今さら真似して作っても全く意味がない。当時のものが50年という時間を経て人々の記憶に残り、当時の日本が世界を真似た訳のわからない様式であっても、それでも僕たちの目に映ると懐かしさを感じるような状態にまでなって始めて文化と言えるものに昇華するのだと思う。どんな文化もその当時はなんらかの低俗な流行り廃りの中に存在していたのであろうし、でもそれが時間を身に纏うことで歴史となり文化となることはさまざまな分野ですでに体験済みだ。

住宅もしかり。たかが一軒の住宅でもそれがあるべき形で保存されれば街の価値を向上させる資産となる。幸い僕には川口市に文化財活動の中で協働している東京芸術大学の小林先生という大きな見方がいる。もしもこの仕事に関われるならそういう気持ちで取り組みたいと思うのである。

2021/10/04

埼玉県さいたま市にあるとあるお寺さんの塀の設計をしている。この禅寺は立派な山門があるが、塀はない。山門の周りは生垣で仕切られていて駐車場との境は不明瞭だ。ここに100年は持つであろう塀を作りたいというのが今回のご依頼である。

塀は築地塀のイメージでデザインをした。本来は版築で作られる部分は、鉄筋コンクリートの頑強な作りとし、その上に木造の屋根をかける。木造の屋根には瓦を葺く予定だ。瓦はもちろん豊島区の本納寺さんの本堂瓦屋根吹替工事の時にも依頼した飛鳥さんである。片側2枚半、合計で5枚の河原が乗る屋根はなかなか大きく見える。さてさて、モックアップとして作った写真の屋根に瓦ものったことなので、一度御住職にご覧いただくこととしよう。

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2021/10/03

今日は数年ぶりの山に行った。もう山など行くわけがないと思っていたのだけれど、地元の先輩に誘われてなんとなく行くことになって、でも今の弱った足では登れるわけもないので急遽ジョギングをしたりの準備をして、今日に至ったわけだけれどなんだか昔を思い出してのワクワク状態である。ザックや靴なども一式揃え、まさに中年山デビューとなったわけだが、怪我だけはしないように気を付けなければいけないな。

今日は会津磐梯山、八方台登山口から登るとそれほど大変な思いをしなくとも山頂まで辿り着くことができるコースを選択した。同行者は妻と先輩とアウトドア第ベテランのKさんである。この時期は紅葉が綺麗でたくさんの登山者がいる。流石にひさしぶりの登山なのでこれまでに経験したことがないくらいに疲れたが、多くの人に先に行ってもらいながらなんとか山頂までたどり着いた。足に力が入らない感覚・・・、これは流石になんとかしたい。体がふわふわ浮いているような状態、大地を掴んでいる感じがしない状態、危険な岩場だったらちょっと歩けない感覚である。

下りの途中で廃墟となった温泉宿を見た。1990年代後半に廃業したそうだけれどこの温泉は江戸時代に開業し、当時は多くの人に利用されていたそうである。こんな険しいところで宿を営むなど今の若者にはちょっと無理な発想だろう。理想郷と利便性や経済性の差異を楽しむ感覚がなければここでの温泉宿経営は不可能である。利便性ばかりを追求する現代社会において、そういうものから逃げるような暮らしをしていたある一定のヒッピーのような層は消滅してしまったようであるが、最近のコロナによってそういう層が再び復活してきたような気もするのがこれからの日本の楽しみなところだ。今の日本は東京を中心とするごく一部の地域を除きなんとなく対外経済力も衰え、まるでブータンやネパールの如き自然豊かな後進国の古き良き時代に戻ろうとしているような気もするのであるが、もしそうなってしまったとしてもそれはそれで人は幸せに生きていくことはできる道があると思うのであるが、そのためのヒントはまさにこういう暮らしや文化に隠されていると思うのである。社会制度は結局その時代の人々の思考の方向性によって作られるものである。今の日本の政治は少々昔の思考回路を持った人たちによって支配されているようであるけれど、次の世代の指導者たちが全てを決める時代にはまた違う方向の国づくりが行われるだろう。僕たちの考えが国の方向性を決める、そんな時代が少しづつ近づいてきているわけだからこそ、色々と考えていかなければいけないと思うのである。

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2021/10/02

今日は堀部くんと一緒に現在埼玉県さいたま市にて設計中の茶室についての打ち合わせを行った。土曜日にしては珍しく時間があったので、一日中のスタディーである。昨今の家づくりではプレカットと言って、工場で構造部材を加工することが普通なのであるが、工場加工をするということはそのための加工図を正確に書かなければならないということで、そのチェックはなかなか大変な作業となる。プレカットを考えるということは、その結果出来上がる意匠が決まっているということなのだが、コストダウンのためにその意匠変更案も考えながら進めるというのはとても時間がかかる作業だ。目標とする予算、作りたいデザイン、機能、性能、クライアントの思い、さまざまな要素に思考を巡らせながら何かの結論を求めていく作業は、明確な答えがあるのではなく、どれだけ粘って良い場所を見つけ出すことができるかというとても曖昧な作業である。

プレカットの図面を見たり、意匠図を見たりを繰り返しながらふと時計を見るといつの間にやら1日が終わっている。1日という長い時間がこんな風に過ぎていくことはなかなかないけれど、考えて見れば設計というのはそれくらいに楽しい仕事なのであろう。

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