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増井真也日記

2020/11/01

朝5時過ぎに目が覚める。川の流れる音と鳥のさえずりで目覚めるというのはとても気分が良いものだ。借り物のシュラフもとても暖かいタイプのもののようでなかなか調子が良い。テントを出ると早速焚火に火をつける。空気が乾燥しているせいかすぐに燃え出す。昨日の夜、川で漁をしていた老人にいただいた鮎が袋にいっぱいあったので、早速焼き始める。川魚はこんな風にして食べるのが一番美味しいのかもしれない。

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齋藤さんが雲海を見に行こうというので車に乗って小高い山の頂上まで移動した。山の頂上には何やらビニルシートのようなものが張られており、その向こう側は視界が一気に開けている。下には雲海がぎっしりと広がり、一部雲の切れ間から街の様子が見て取れる。とても珍しい場所に驚いていると、なんとここはパラグライダーの飛び立つ場所ということであった。いろいろな場所があるものだ。気が付くと周りには杉の木がたくさん育っている。ここはまさに八溝山系のど真ん中、ますいいの家造りに使用している柱材はここの木を使用している。ここの山が豊かになることで川にはたくさんのプランクトンが繁殖し、その結果の鮎である。そして豊かな水が海に流れ込み、豊かな漁場となるのだ。そんなことを考えながらしばしの時を過ごした。

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朝食を終えるといよいよカヤックである。今日はこれまでで一番難しい上流に行くことにした。水量は少ないけれど、なんだかいつもよりも流れが速いように感じる。川というのはちょっと上流に行くだけで随分と変わるものである。いくつかの難所を乗り越えるも、強い流れに流されて岩に激突し人生初めての「沈=転覆」を経験した。沈すると天地が逆転する、つまり頭が川底側に来るわけでるから、早く脱出しなければ呼吸ができない。目の前にあるカバーの取っ手を強く引き、カヤックから脱出してカヤックを起こす、そのあとは齋藤さんのレスキューを待つだけである。流れに流されていると、水は意外と暖かいし、気分もそんなに悪くない。それに水に入ってみて感じたのだが、これで本当に自然と一体になれたような気もした。写真はちょっと波のある所を次女と長男と僕で下っている様子である。優雅と必死を繰り返しながらの一日であった。

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