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増井真也日記

2020/08/02

非常事態宣言が解除されて暫く経つけれど、なんだか最近の新型コロナウィルス感染者数は解除前の上回る記録更新の連続だ。GO TOキャンペーンなる観光産業の後押しのための施策もスタートしたけれど、東京都は除外されているし、お隣の埼玉県だって堂々と助成金を申請して旅行をするというのは少々気が引ける状況である。経済を回しながらも感染者を押さえるというのは、なかなか現実的なことではないということはわかってきてしまったが、でもそれを何とか実現しなければ医療崩壊などのさらなる惨事につながることが現実に近づいてしまっているような気もする。

日本ではこれまでのところ、人口10万人に対し0.8人が亡くなっているそうだ。とあるシミュレーションでは、新型コロナウイルスが現状の性格を維持する限り、どんなに広がっても10万人中3人以上死ぬことはないという。その一方で人口10万人に対して16人、全国で2万人強が自殺で亡くなっている。過去に景気が悪化したときは3万人を超えて10万人当たり24人が自殺で命を落としたそうだ。10万人対比で見て、新型コロナによって2人亡くなるのを防ぐために、景気悪化で8人の死者を増やすのか、というようなことを判断しながらバランスの良い施策を行うことが求められているのだけれどこれはとても難しいことだろう。重症化率の低い若年層は普通に学校に行くべき、50代くらいまでの労働者も普通に働くべき、そのうえでクラスターが起きたときには適切に対処してなるべく感染を防ぐ、これが今の時点での国の方針だと思う。70歳以上の重症化リスクの高い方はそれとなく注意を強いられているような気もするが、この辺は個人の対応に任されているのかもしれない。

様々な会合が中止され、高齢者だけが排除される状況が続けば世代間の断絶のようなものが起きてしまう気もする。世代間の交流が自由にできない状況では文化の継承などもなかなか難しいだろう。僕が所属している埼玉県の裏千家では、実際に集まって行事を行うことができないので、楽直入さん(利休が瓦職人に黒茶碗を焼かせたというその承認さんの子孫。当代のお父様)を講師として、ZOOMというWebシステムを利用した講演会を開催することにしたのだが、これも何とか交流らしき状況を作ろうという苦肉の策である。

僕の家では中庭を利用してのバーベキューが恒例となった。外食する機会がめっきりと減った代わりに、お肉や魚介類を買い込んできてのバーベキューを楽しむ、これもコロナの時代を楽しく生きるための工夫と思って実行している。SNSなどで同じようなことをアップしている人を多く見かけるが、皆それぞれに工夫をしているのだ。

今夜は国際宇宙ステーションのISSが東京上空を通過した。8時32分、僕たち家族も北西の空を眺めていると、ゆっくりと優雅に動く明るい星のようなものを見ることができた。運動場一つ分くらいの人類の科学の粋が地上400キロメートルン上空をゆっくりと移動している。あの中に人がいるんだと思うとなんだかとても不思議な感じがする。宇宙から見た僕たちはどんなふうに見えるのだろうか。向こうから見えるわけがないけれど、なんとなく手を振ってみたりした。

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