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増井真也日記

2020/03/16

朝8時、自邸の1階に造ったギャラリーのための看板作成作業に大工さんの本間さんと、佐藤研吾君が来た。今日は3日間を予定している看板製作作業の初日である。材料はあらかじめ木風堂さんにて購入してきた栗材だ。デザインの打ち合わせを一通り終えると、いよいよ大工さんが木取りの作業に取り掛かる。厚さが60ミリくらいの板から柱材を4本切り出したり、24ミリほどの薄い板を幅と厚さをそろえて看板の板材に仕上げたりの作業を行った。途中風がと良くなってきたので、今日の作業自体は3時くらいには終了することにした。

栗というのは腐りにくいことで有名な材料である。昔の民家などでは土台などに利用したり、外部の現しの柱などにも利用されたが、今ではまず目にすることのない珍しい素材となってしまった。埼玉の材木屋さんに栗の板を注文しても恐ろしい値段を言われるのでまず普通の家造りにおいては使うことはできない素材である。僕は昨年から、福島県の南会津の山奥で丸太買いしているので割と安く栗材を仕入れることができるようになった。川口市にある木の名店、木風堂さんで売ってもらうことも出来るので自分の丸太が使えないうちはほかの仕入れることも出来るようになった。でもこれは20年間工務店を営業してきてようやくできた仕入れ先である。つまり普通にやっているだけではプロの工務店でも手に入れることができない特別な材料なのだ。

昔は普通だったものが今では特別なことってたくさんあると思う。でもあるところにはあるんだよね、それと出会うことができたときに自分の中でそれが普通のことになる。ポイントはモノ作りが好きな人同士の出会いなのかなあと感じている。なんとなく運命的な出会い、そういう出会いを増やしていきたいと思うのである。

午後は埼玉県熊谷市にてレストラン兼住宅を造りたいというNさんご夫妻打ち合わせ。高崎分室の柳沢君と一緒に現在熊谷で営業しているお店に向かう。お店のオーナーのNさんは、イタリアで修業したという本格派。グランブルーの舞台、シチリア島タオルミナでも働いていたという。島では夕方からの仕事まで海で過ごすという、まるでグランブルーのような生活をしていたというからうらやましい限りだ。ランチとディナーの合間の休憩時間を利用しての打ち合わせ。帰りがけには敷地を拝見して川口に戻った。

202003

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