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増井真也日記

2020/01/28

昨年作った埼玉県桶川市のAさんの家では瓦屋根を葺いた。ますいいの家造りでは屋根はガルバリウム鋼板を使用しているので、瓦屋根を葺くことなど大変珍しいことである。瓦というのは古来より使用されてきた建材で、江戸時代に火災の防止のために爆発的に普及した。昔はその消費地の近くで造ったものだが、今では愛知県高浜市の三州瓦が日本全体の60%を超えるシェアを占めている。ほかに淡路瓦と石州瓦を加えればシェアの80%以上、つまりはこの3つの場所でしか作られていないといっても過言ではない状態である。この瓦、試しにネットで検索してみると1枚当たり300円ほどで購入することができる。これだけの安価で販売されているのは大量生産の方式を取り入れているからで、お寺で使用する鬼瓦などはいまだに手作りで一枚数万円で販売されている。

ではでは、この材料費は安いのか?瓦の種類などもあるので一概には言えないが、ガルバリウムと比較すると少々高いくらいだろう。一枚300円でも、写真の屋根でも600枚くらいは使わなければならないわけで、そうすると材料費だけでも180000円くらいとなる。職人さんの作業費はガルバリウムよりも大変なので合計のコストは倍くらいになってしまうが、それでもそれくらいで手に入れることができる瓦の屋根の風景はなかなか良いものだ。日本らしい住宅の風景を作る一つの要素として大切にしていきたいと思う。

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