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ますいいリビングカンパニーは埼玉県川口市にある注文住宅を作るデザイン設計事務所です。
ローコスト・セルフビルドでよい素材を上手に使い家族が幸せになる、そんな建築を目指しています。

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増井真也日記

2019年10月アーカイブ

2019/10/29

11時より、埼玉県川口市にて計画中のMさんの家の地鎮祭に参加した。ますいいからは僕を含めて4名、Mさんご家族はご両親を含めて5名、合計9名での地鎮祭である。神主さんは川口氷川神社からお越しいただいたので、いつも顔を合わせている慣れ親しんだメンバーでの和やかな開催であった。地鎮祭というのは土地の神様にこれから家を建てることをご報告し、工事の安全や家族の繁栄・健康を祈念するための神事である。少々の雨が降っていはいたものの、無事に執り行うことができて何よりであった。

地鎮祭が終わると、ご家族の皆様とご一緒にますいいスタッフもお招きいただいての食事会に参加させていただいた。会場は川口市の東川口というところにある「さやそよ」さんというレストランである。昔からいるシェフが変わって、若いフレンチとイタリアンのシェフが二人でお料理を作っているということだが、なかなかおいしい和洋折衷のコース料理をいただいた。お祝いの神事の後に美味しい料理である。何とも幸せな一日であった。

2019/10/28

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。

15時、埼玉県川口市にて検討中の鉄筋コンクリート5階建て集合住宅のリノベーション打ち合わせ。今回の計画では、まずは耐震診断を行ってから耐震補強の設計を行う予定である。IS値0.6という耐震補強の基準を満たすことができるかどうかは、本格的に計算をしてみないとわからないけれど、少なくとも今よりも建物の強度を強くすることができる計画は造るつもりである。

何でもかんでも壊して建て直すということはすべきではない。でも、この事例でも初めにクライアントのHさんからお電話をいただいた時は、新築への建て直しの内容であった。確かに築年数がある一定年数以上となれば、壊してしまうほうが楽であるし、クライアントがそう考えてしまう理由としては、僕の前に耐震診断を依頼した構造設計事務所からの取り壊しのアドバイスがあったそうである。技術者としては、そういう風に怪しい建物は取り壊すほうが明らかに楽だし、構造強度だってそのほうがより強くなるのは明確であるから仕方がないのかもしれない。

最近ニュースをにぎわしているティーンエイジャ-達による環境問題への訴えを持ていると、彼らの言う言葉の中で「私たちの未来のためには大人たちの理解と力が必要である」という部分にどうしても心を奪われるのである。建築だけが環境を破壊しているわけではない。飛行機だって、車だって、プラスチックの問題だって・・・僕たちの身の回りにあって少しずつでも取り組むことができることはたくさんあると思う。でも建築はとても大きな存在である。古い建築を壊すことをやめることができて、後10年でも20年でも長く使おうという発想を持てたら、それはきっと子供たちの将来を守る行動の一つになるような気がするのである。僕たちの英知と努力は、今の状況を少しでも良くするほうに使うべきだと信じて取り組んでいきたいと思う。

2019/10/26

今日は朝一番から、年に一度川口市内で開催されてる川口市産品フェアに参加した。ますいいも毎年ブースを出展しているが、今年は現在準備をしているプロジェクトの展示を行うこととした。

毎年恒例の子供向けの作り物は折り紙建築である。カッターで決められた線を切って山折り谷折りをすると、建築が現れるという代物だが、これが意外と子供たちに受けが良い。少々難しいかなあの感もあったが、小学生くらいになれば楽しみながら作れるようだ。このフェアは川口市内の企業と行政、企業同士、この町に暮らす人たちと企業という出会いの場として設えられている。毎年多くの参加者がブースを出し、そこに多くの人々が来場してくれるわけだが、町の人々が街の会社を知る機会をこんな風に作っている町は意外と少ないような気がする。会社によっては社長の故郷の山梨県のワインやぶどう、なぜかイセエビまでふるまっている様子を見ると、これは町の企業の意地の張り合いの様相も呈している気がする。町おこし、経営者としての気概や強い思い、そんなものが渦巻く楽しい?祭りなのである。

2019/10/23

ますいいでは土間のある家を造ることが多い。玄関からつながるスペースだったり、リビングの目の前が土間になっていたり、そもそもリビング自体が土間になっている住宅だったり、その範囲や用途は様々である。土間というともともとは農家の作業スペース、つまりは日常的な台所作業や家畜の世話、収穫した作物の保管などを行う場所として利用されていたもので、読んで字のごとくまさに土を突き固めた仕上げで造られていた。古民家などの保存がされている場所を見学に行くと今でも見ることができるが、半分外のような場所であった。そもそも昔の木造住宅は板一枚で外と内が隔てられていただけのようなものが多く、風は吹きこむし、雪も吹き込む、その境界は非常にあいまいであったのだ。

都市型住宅の場合、どうしても外と内は全く別のものとして扱われることが多い。でも庭で育てた野菜を・・・とか、緑道との関係を柔らかくつなげながら・・・などのようにその境界をあいまいにすることで得ることができる暮らしの豊かさがある。善福寺の家では玄関から裏側の緑道側まで貫くように土間を設けた。今は羽目殺し窓で隔てられているけれど、いづれはここで通りすがりの人々に向けてカフェのようなお店をやれるかもしれないといったあいまいさを生み出すために設えられたスペースである。

ちなみにこの土間のコンクリートの中には温水が通るためのチューブが埋め込まれており、じっくりと温めることができる床暖房機能として利用されている。この手法は北海道などの豪雪地帯の駐車場などで利用されているもので、それを住宅に転用した。同じ日本の中でもこのように気候の際に応じた仕上げなどの差違があるから面白い。

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2019/10/22

今日は天皇陛下の即位礼正殿の儀が執り行われることを国民で祝うという目的で祝日になったそうだ。正直最近までこの事実を知らなかったのだけれど、朝からテレビ局はそのことでもちきりである。パレードに関しては先の台風被害の影響で延期されたそうだが、きっとその時も大勢が祝福のために駆け付けるのだろう。ますいいリビングカンパニーは現場も事務所も通常通りの営業である。午前中は埼玉県草加市にて進行中のYさんの家の現場にて現場管理を行う。すでに大工さんが壁の石膏ボードを貼り始めるところで、天井のシナ合板などの作業は終わっている。今日は階段の工事をしているのだが、玄関扉の上にトンネルのような渡り廊下があってその両側に階段がとりつくという少々変わったつくりなので作業も大変そうである。1時間ほどの打ち合わせを終えて、帰事務所。

16時、9坪ハウスのような狭小住宅を造りたいというKさん打ち合わせ。小さな土地を購入して、家族4人で暮らすための延べ床面積が22坪程度の住宅を検討している。ますいいでは9坪ハウスを2個ほど、そのうち一つは小泉誠さんの作品のレプリカのような形で建てたことがある。もともと最小限住宅として、実験住宅のような形で造られた住宅のモデルを、現代社会に暮らす私たちがどのように暮らすことができるかの提案の中で造られたものだ。
Kさんの場合はまずは土地探しから始めることになる。さてさて、どんな土地が見つかるか楽しみなところだ。

2019/10/19

午前中は千葉県市川市にて新築住宅の検討中のIさんご家族打ち合わせ。今回は2回目のプレゼンということで、前回のプレゼンからの修正案と模型を用いてのご提案をさせて頂いた。この住宅は完全2世帯分離型の住宅で、玄関やお風呂も含めてすべての要素が二つ存在している。当然設備系のコストは2倍かかってしまうけれど、親子で2世帯住宅を造る場合などは、どこの部分まで共有してどこからを分けるかが難しいところ。せっかく一緒に暮らし始めたのに、共有部分のリズムが合わないことが原因でうまくいかなくなってしまっては元もこうもない。震災以降増えた「集まって暮らす」スタイルの住宅を造らせていただく機会がとても多くなったのだけれど、設計をする際には気を付けたい部分なのである。

夕方、新宿柿傳さんにて簡易的な茶会と会食を行わせていただく。ご参加いただいた川口の経済人の方々には和やかで楽しいひと時を過ごしていただけたような気がする。和の文化を誰かに伝えることは、僕にとってなんとなく人生のもう一つのテーマになっているような気もする。初めての試みがうまくいって何よりであった。

2019/10/18

午前中は埼玉県久喜市にて新築住宅を検討中のIさん打ち合わせ。数年前に土地を購入して、でもやっぱりそこの土地で家を建てることはできなくて、そして土地を売却してほかの土地と出会って・・・という結構長い年月を経てのご相談である。こういうご相談はますいいではたまにあることで、以前は土地が少々狭いから隣の土地を買い足すことにしたのだけれど、その土地を購入する資金がたまるまでにもう少し時間がかかるから半年くらい待ってほしいなんて言うエピソードもあったから、なにも驚くことではない。要するにこだわりの家を建てたいと思っていればいるほどに、土地に対するご要望も強くなっていくということなのだ。

夜、来月から工事を開始する予定のMさんとの会食。楽しい時間を過ごさせていただくことができた。

2019/10/16

午前中はちょっと時間があったので運転免許証の更新に出かけた。前回からはゴールド免許なので5年に1回の更新を地元の警察署で行うことができる。会場には20人ほどの人がいて順番を待っているが、そのうち3名は免許証の返納に訪れたようだ。更新をしようとする高齢者の中には視力の検査でよくわからないことになってしまっている人もいるようだ。両目で一つの記号を見て開放されている方向をこたえる検査なのに、左側は右?とか右側は上?とかの返事をしている。両目で見ているのだから、左側は・・・というのは明らかにおかしい。片目の検査を思い出してそんな気分になってしまっているのであろう。これでは合格にできないからと、検査員はもう一度お願いしますと、他の記号を見せているが一向に正解にならない。挙句の果てには、右ですか、左ですか?と聞いてあげる始末。ようやく正解が出ると、ハイいいですよ!!。これで本当に良いのだろうか。

返納しようとしている人はとても冷静に、一つの時期を通り過ぎたことを改めてかみしめているようににも見える。更新しようとしている人の不安そうな感じや無理やりに検査を合格にさせている係官を見ていると、むしろ更新しようとしている高齢者のほうが返納を促したほうがよさそうにも見えた。仕事、生活、それぞれに事情があろうから、そうそう皆が返納できるわkでもなかろうが、僕が3秒で終わる検査に何分間も要するという状況こそがなんか「やばそう」に感じたのである。

午後は事務所にて各プロジェクト打ち合わせなど。

2019/10/14

今日は台風養生の復旧などの作業を行うためにスタッフには出社してもらった。午前中はベニヤの壁をはがしたり、一時的に取り外しておいた看板を取り付けたりの作業を行う。現場の確認は昨日済ませたが、特に何にも被害はなかったようだ。

14時、新宿デザインセンターオゾンにて打ち合わせに参加。埼玉県さいたま市にて新築住宅を検討中のご家族との打ち合わせである。今回は「集まって住む」スタイルの住宅だ。クライアントはご夫婦とその息子さん、奥様のお兄さん、お子様夫婦とそのまたお子さん、大勢で筆頭の場所に集まって住むという形である。このスタイルは東日本大震災以降急激に増加したように思えるのだが、家族で支えあって暮らすというのは高齢者側にとっても若者側にとっても両方にメリットがあるように思える。今では失われつつある大家族の暮らし方が見直されるのも無理はない。年金が不足する問題やら、高齢者の負担増の問題やら・・・安心した老後を誰もが迎えられる時代ではないのだとしたら家族の支え合いというのが最後の手段であるような気もするのである。住宅というのはその時代の求められる条件にあわせて、姿を変えるべきものだ。この課題にどのような答えを出すことができるかじっくりと考えてみたい。

2019/10/13

一夜明けると被害の大きさに驚いた。大型の台風だったので、長野県とか福島県とか、なんだか予想もしていなかったところで河川の氾濫が起きてしまっている。一部の河川氾濫の事例では、その水位が7mとか・・・何とも恐ろしい深さである。幸いにして川口市の周辺では大きな被害はなかった。昨日までのドタバタで少々疲れたので、今日はゆっくり過ごすことにした。

ラグビーの日本代表戦は予定通り行われるようだ。スコットランドとの因縁の対決、前回大会で唯一勝つことができなかった相手との対戦とあって、はらはらしながらの観戦であった。視聴率が39%、なんだか国民全員で応援しているような状況である。このラグビーチームの状況がこれからの日本の姿だという声が良く聞こえるが、多国籍のいろいろな価値観を持つ人が集まり、チームワークを醸成し、世界の強豪と渡り合うというのは確かにこの国が今後も力を持つための数少ない手法のような気がした。リーダーがリーチマイケル、彼の精神を育てたのが日本の部活というから皮肉であるけれど、彼らの姿を見て僕たちの心が本気になったり、強くなったりの変化がしているような気がするからこれでよいのだろうと思うのである。それにしても、今日の勝利は素晴らしかった。叫びすぎて興奮しすぎて、そしてちょっと飲みすぎて、・・・とにかく勇気をもらった気がした。

2019/10/12

今日は台風の影響で予定されていたものがすべてキャンセルとなった。ちなみに明日は茶事の席主を務めるはずだったのだけれど、これまたキャンセルをさせて頂いたので本当にすべての予定をなくしての待機である。今回の台風19号はこれまでに経験したことのない規模の災害をもたらすということだ。できる準備はしておこうということで今日まで現場の飛散防止の対策をしたり、事務所のガラス面のベニヤ養生をしたり、事務所の屋根に関してはステンレスボルトで鉄骨部分とつなぎ合わせて補強をしたり・・・思いつく点をいろいろとやってみたのだが、果たしてどうなることか。

今日の会社はお休みである。帰宅できなくなってしまうことがわかりきっているのに、会社に呼んでも仕方がない。こんな時は家族と一緒にいてあげるほうが良いのだ。もしかしたら大災害に巻き込まれるという時に父親がいなかったら家族は哀れである。一人暮らしの近場のスタッフだけは午前中の手伝いに来てもらい、午後は全員帰らせることにした。とはいえ、一人暮らしのスタッフを一人で家にいさせるのもまた心配の種である。高層階に暮らすスタッフは安心だけれど、古い木造2階建てのアパートに暮らす滝本君だけは僕の家族と一緒に過ごすことにした。

夜、携帯電話の警報が鳴り響いたり、テレビの映像であちらこちらの堤防が決壊する様子が流れたりの何とも落ち着かない状況である。地元の荒川も氾濫危険水位まで上がりそうだというし、芝川の方はすでに避難警報まで出てしまっているし、これはどうなってしまうのだろうと心配して過ごす。埼玉県では東松山市で堤防が決壊し、川越でも同じような被害があった。いずれ荒川のスーパー堤防も決壊してしまうのではないかの不安は川口市民全員が感じていただろう。そしてもしそうなれば想定浸水深さは3mとも5mともいわれている。ちょっと想像がつかない様子なのだ。

夜中の0時ごろになり雨が止んだころ、滝本君を家に送りながら芝川や荒川、そして台風養生中で屋根のシートが飛ばないかどうか気になっていたMさんの家の様子などを見て回った。芝川は堤防すれすれまで水かさが増し、一部あふれてしまったところもあるようだった。荒川は荒川大橋から手が届きそうなくらいに水かさが増していた。そしてMさんの家のシートはなんと飛ばされることなく残っていた。事務所の前には隣の食堂の屋根のトタン板が飛ばされていたけれど、被害自体は全くなかった。とにかく一安心である。1時30分ごろ家に戻り、ワインを一口飲んで寝ることとした。なんだかんだと疲れた一日である。そして本当に災害について考えさせられた一日であった。

2019/10/08

朝一番より千葉県の鋸南町に向けて出発。今日は地元の経営者の集いで千葉県を訪問することとなった。徐々に町に近づくと家の屋根が飛ばされてしまっていたり、屋根だけでなく小屋組みの構造体がそのままなくなってしまっているような住宅が数多くあらわれてくる。ロードサイドの看板はことごとく倒れていて、根元から折れて激しく地面にたたきつけっれるような状況だ。一部直径30センチはあろうかというような鉄骨の柱を持つ看板はそのまま優雅に立っているけれど、そんな大きな看板をつけられるのは大手のロードサイド店舗だけである。どんな屋根の種類が飛ばされやすいのかと観察していたが、とにかく瓦は飛ばされる率が高いように思えた。コロニアルに関しては全く被害を受けていないものもあるようだ。ガルバリウムの板金屋根も同様で、古いトタンは飛ばされてしまっているけれどガルバリウムに関してはなかなかのものである。折版などの一枚物の屋根に関しては、跳ねだしが大きいと根こそぎ持っていかれている様である。特に荷捌きスペースなどに斜材で吊り下げているような折半屋根は下からの吹き上げに対応できていないようで外壁ごと持っていかれている事例もあった。地元の人に話を聞くと、同じような建築でも風の通り道にあるのとそうでないのとでは被害の状況が全く異なるそうである。ニュースでは一律に風速何メートルというけれど、道路の右側はことごとく倒れている看板が左側では悠然と立っているなんて言う光景もあったほどだから、現実の状況は全く違うのであろう。

屋根の修理は半年くらい先になるとこぼしている人もいた。とにかく職人さんがいないそうだ。波打ち際から数十メートルの距離にある住宅街に一軒だけ悠然と建っている建築があった。RC打ち放しのその建築は、周りの惨状を無視するかのように、まるで何事もなかったかのようなそぶりで建っている。日本の伝統的な在来木造建築はいわゆる漁村の風景にとても良く似合う。それは風情があり、とても情緒的である。でも今日見たRCの塊は、こういう状況に対して立ち向かう力のよう見も見えた。さてさて、この国の住宅のあるべき姿。僕が考えている水門の家もいよいよ造らなければいけないのである。

2019/10/07

午前中各プロジェクト打ち合わせ。

土間のある家を考えている。もともと土間というのは農家の住宅のようなイメージで、家の中と外の中間領域のようなところで作業を行うスペースだった。昔の民家などではこの土間の部分に台所がしつらえられており、薪で火をおこし料理をする場所でもあった。その横には馬がいるスペースがあるような住宅もあるくらい、人々の生活は暮らしの中の作業に満ち溢れていたのだろう。今の暮らしは何でも買うことができるし、何なら料理だってしなくても生きていくことができる。でも自分らしくいろいろ好きなことをしながら生きていきたいと思った時に、家の中の土間は意外と良いものだ。小金井の家では南側の外壁沿いに大きな土間を設けている。土間には階段が設置され、上下移動の空間ともなっている。その先には小上がりのリビング、まさに昔の農家のごとき配置とした。ますいいのクライアントには日曜大工作業のセミプロのような人が多い。果たしてこの家のクライアントのOさんはどうしているだろうか。

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18時、通夜参列。長く裏千家茶道の埼玉県での活動を支えてくれた方がお亡くなりになった。92歳である。旧知の先生から聞いた話だが、亡くなった当人から1週間前に電話があり、おぼつかない言葉で「お迎えを待っているんだよ」、と告げられたらしい。大切な方がお亡くなりになる、こればかりは仕方がないこととわかりつつも、何ともつらいことだなあと思うのである。

2019/10/05

昨日から建築士事務所協会の全国大会に参加している。福島の復興の様子を肌で感じる機会であるとともに、普段仕事の話しかしない建築士仲間と交流を深める機会でもある。一通りの会合は昨日のうちに終わってしまったので今日は観光中心の日程だ。

朝食を済ませると朝8時過ぎに宿を出て、一路会津方面へ向かう。福島市から車で約1時間ほどで浄土平という場所につく。火山地帯のど真ん中にあるこの浄土平は、硫黄の匂いが強く今にも噴火しそうな雰囲気がある。御岳山の噴火における災害の記憶も新しいだけに何となく畏怖の念を感じる場所だ。吾妻小富士と呼ばれるこの山は、標高1,707mで吾妻連峰のひとつ。すり鉢状の大きな火口があり、麓の福島市側から見るとあたかも小型の富士山のように見えることからこの名が付いたそうだ。観光道路磐梯吾妻スカイラインの途中にある浄土平駐車場に車を停めて整備された階段を約10分登れば火口壁の稜線に到達。写真はその火口の様子である。拡大した写真の稜線上に映っているのはトレッキングを楽しむ人々である。僕はなんとなくトレッキングをする気分にはなることができなかったのでここまで来て戻ることにした。浄土平の反対側にある山の斜面からは硫黄の噴煙が噴出している場所も見えるのに、浄土平にはたくさんの人がいてお土産を買ったりの観光にいそしんでいる様子に何となく違和感を覚えてしまうのは僕だけなのだろうか。目の前に見えているような気がする危険なのだけれどなあ・・・の不思議な感覚を覚えた。

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続いて会津さざえ堂へ向かう。この建築は2重らせん構造を持つ木造建築で、傾斜に沿ってぐるぐると上がっていくと三十三の観音様を拝むことができたそうだ。六角形の建築の中心部には六本の柱が立っており、そこから梁が外壁側に出てスロープを支えている。なんでも今では個人の所有物というけれど、だいぶ傷んでいる木材を見ると修復工事をしなければ先は長くなさそうな様子であった。歴史的建造物を個人が維持管理していくことなど土台無理な話である。ぜひ保存してほしいものだと思う。

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最後に山道にあるキノコやさんでマツタケを購入した。こういうものを買うのは初めてだけれど、なんとなく家族をおいて旅行に行った罪滅ぼしの感である。

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2019/10/03

朝礼終了後、蕨市にて浸水被害の現場調査。なんでも土木工事の最中に水道管が破裂してしまったということで、水浸しになってしまった事務所の内装工事についての打ち合わせである。なんだか最近は台風とかの水にかかわる工事の依頼が多い。なんとなく地震のことを忘れかけると次の災害、そして事故。日本は何とも難しい国家なのだなあという感じが改めてのしかかる思いである。

16時30よりますいい勉強会。10月25日から行う川口市産品フェアにて展示する予定のパネルについての作業報告である。今回展示するテーマは以下の4点だ。2週間ほどでまとめて印刷の行程に入る。展示までもう一息、頑張っていきたい。

・建築でお寺を変える
東京都豊島区にある本納寺さんでこの秋より開始する予定の屋根の吹き替え工事の事例紹介。限界耐力診断の後の補強計画に基づく構造補強工事と、屋根の吹き替えを行うのだが、実行に至るまでの計画などを説明する。
東京都世田谷区にある常光寺さんにて計画中の塀の工事についての事例紹介。版築という土を突き固めて塀を作る手法を町の人々を巻き込んで行ったり、東屋のような憩いのスペースを計画することで、お寺に人が集うきっかけを作ることを意図している。

川口市に裏路地を造る
川口市本町の古い街並みの中にリノベーションを施し、シェアハウスやコインランドリーなどの若者の暮らしにまつわる装置をちりばめることで、カフェやレストランなどが自然に集い始めたくなるような裏路地をデザインする。

ミングル
単身者のための新しいキチンの形を考えるというコンセプトで造られた実際のキッチンの事例紹介。

クラウドファンディングで資金調達を図っているブドウ農園計画
ぶどうを育ててワイナリーに販売したり、楽しいカフェに集うことができる施設の計画。小さな木造建築とビニルハウスの2棟で構成されていて、ビニルハウスの棟はクラウドファンディングで資金調達を図っている。

2019/10/01

朝礼終了後、埼玉県川口市にあるスタジオ建築の屋根補修工事現地調査に立ち会う。昨今の台風被害とは直接的には関係ないのだが、すでにだいぶ古くなってしまってところどころに割れも目立つ状態のコロニアルの葺き替え工事の依頼である。葺き替えに際しては下地の合板の張替、トップライト廻りのシール処理なども行わなければならない。なかなかに大変なのである。

夜、建築士事務所協会理事会に参加。毎回2時間の会議を行うがこうした協会というのは意思決定が難しくて困るなあというのが毎回思うことである。建築士として良い建築の設計を行うことができる地盤を造ることが会自体に求められる存在意義であり、日々それに向けた活動をしているはずなのだけれど、どうしても目の前にあるあんまりそれとは関係が無いような事象についての話で大方の時間を消費してしまうようなことがあることもまた、こうした会合のありがちなことだ。僕たちはそういうことも含めて上手に会の運営をしていくことが求められてはいるのであろうが、なかなかそうできない自分もいるわけで、とにもかくにも難しいなあの感なのである。

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