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増井真也日記

2019/08/27

午前中は各プロジェクト打ち合わせ。

近年団塊の世代の高齢化により、職人さんの不足が叫ばれている。大量に東北地方などから出稼ぎにきた労働力が、バブル経済等の時代背景に合わせて建設産業に従事し、まだ工業化がそれほどされていなかったモノづくりの中で技を磨き、バブル崩壊とともに多くの人が職を失い今に至るわけである。近年の建設ラッシュの中では、こうした職人さんのうち今でも続けている人たちが数少ない手仕事のできる大工さんとして重宝されているけれども、今から10年もすれば、プレカットではなく手刻み仕事を経験したことがあるような職人さんは皆、高齢化により大工さんをやめてしまうであろう。こういう状況の中で、改めて技術力のある大工さんを目指そうとする若者の動きもあるようで、設計のできる大工さん、数寄屋技術を持つ職人さんといった失われつつある職人が若い世代から生まれてくる可能性を感じるから楽しみでもある。

こういう話というのは何も今に始まったことではなく、古代ローマ時代においても同じような話があるから面白い。コンスタンティヌスの凱旋門は315年にローマに建てられたが、この建築を飾る彫刻の多くはこの門の建設よりも200年ほど前に造られたものを皇帝の顔の部分だけコンスタンティヌスに修正し、はめ込んということである。しかもその理由は優れた工匠がいなかったからというから面白い。315年・・・、いったい何があって職人さんが少なくなったのかわからないけれど、昔々にも今と同じような時代があったのだ。

ますいいリビングカンパニーの設立当初は、工務店という組織形態は地に落ちていた。手抜き工事などで信用を失墜し、ハウスメーカーの下請けしかできないような組織しか存在しないような状況であった。そのような中で設計事務所が工務店機能までを兼ね備え、社会に必要とされる組織を造ろうと始まったのがますいいリビングカンパニーの活動である。2000年当時に早稲田大学の石山修武研究室のゼミで議論を重ね、建築家が小規模住宅を手掛けるのであれば、コンストラクションマネジメントとコストマネジメントも同時に手掛けることでコストダウンを実現し、さらには10年保証などにもしっかりと対応できる組織であることが望ましいという理念に基づき造り上げた。かれこれ18年に及ぶ活動の末に、この業態はだいぶ広まってきたように思える。デザインビルドなる新しい分野も確立したような気もする。

問題があって、それを解決するための理念が社会を変えると、問題は次のフェーズに移っていく。つまりこういうことには波がある。波のうねりの中で様々な状況に変わりゆく社会の中でいかに優れたものを作ることができる状況を造り上げるかが工夫である。

リノベーションの中で古いものが新しいものと結びついて作り上げられる魅力・・・古いものを集めるための解体工事業者との結びつき・・・古きよきものの再利用による美しい工芸的な建築の創造、ローマ時代の活動に通じる工夫がここにもあるような気がするのである。

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