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増井真也日記

2019/08/13

ようやく太陽が出てくると、運転していてもなんとなく安心感がある。夜中の運転になれているとは言うものの、やっぱり明るいほうが良いに決まっている。いつもはそのまま滋賀県まで走り切ってしまうのだけれど、今回はゆとりをもって途中下車の旅をすることにした。まず最初の目的地はタイルで有名な岐阜県の多治見市に向かった。ここには藤森照信先生が設計をした多治見市モザイクミュージアムがある。タイルに使用する粘土を掘り出した土の山をイメージしたという特徴的な外観は藤森先生らしい印象を与えるもので、玄関庇やら雨どいやらの部分的な装置もとてもかわいらしく作り込まれていて面白いものであった。あいにく定休日ということで中までは見ることができなかったのだが、すり鉢状に彫り込まれた敷地、その底部から入り込むように計画されたエントランスは特に印象的なものであった。

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続いて愛知県犬山市にある明治村を訪れた。明治村は谷口吉郎先生の進言でできた施設で、消えゆく明治時代の名建築群を後世に残すために造られたものである。ここにはかの有名な旧帝国ホテルのエントランス部分が保存されており、今では中に入り込んでその建築を実際に体感できるようになっているから面白い。しかも施設ん館長さんは僕も大学時代に教えていただいた元早稲田大学教授の中川先生とあっては一度は行ってみたいと思っていた施設であるのだ。

この帝国ホテルというのはまだ日本にまともな西洋形式のホテルがなかった時代に明治政府の要請によって造られたものである。鹿鳴館にほど近い場所にアメリカの建築家フランクロイドライトの手によって設計された建築は、アジア的な形態や大谷石のような日本的な素材などが絶妙に有機的に表現されている何とも言えない建築であった。建築界のノーベル賞といわれるプリツッカー賞の最近の受賞者がとても地域的な建築の設計者たちであることを考えると、もしかしたらライトという建築家は時代を先取りしていたのではないかと思えたりもするけれど、とにかくこれでもかというくらいに彫り込まれた彫刻的な細部には、まさに神が宿るような感覚を覚えるのであった。

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午後、ようやく滋賀県の妻の実家に到着した。2年ぶりの帰省である。ゆったりと過ごしたいと思う。

201908

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