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増井真也日記

2019/06/07

朝礼終了後、京都へ。14時、修学院にある唐長さんという唐紙屋さんを訪れた。店につくと奥様が出迎えてくれた。前回がご自宅の方にお邪魔したが、こちらのお店が昔から住み続けてきたご自宅らしい。何回も増築を重ね少しずつ広げてきた住宅である。その工事の跡がかすかにわかるけれど、でも建築が大好きな奥様のセンスでアンティークモダンの素晴らしい空間が出来上がっている。

この唐紙屋さんは江戸時代から続く唐紙の老舗である。江戸時代から受け継いだ400年前の型を使って、鳥の子に文様を写している。鳥の子というのは和紙の種類で、唐紙に使用される丈夫な紙のことだ。泥絵の具を水で溶き、それを型に塗って和紙をのせ刷り込むという一連の作業を正確に移動しながら一枚の型紙を仕上げていくのである。今回は埼玉県桶川市にて進行中のAさんの家で使用する予定の花兎なる唐紙を拝見した。この文様は中央アジアから渡来した文様で、美しい月に行くことを願った人々が、その思いを兎に託して造ったものらしい。ピンクがかった綺羅の地にうっすらと浮かび上がる文様がとてもきれいな唐紙である。出来上がるのがとても楽しみなところなのだ。

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