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増井真也日記

2019/06/28

ますいいではセルフビルドを推奨しているのだけれど、その導入の程度については人それぞれで、ちょっとだけ壁を塗るだけの人もいれば、たまにはすごいセルフビルダーも現れたりする。今年の春に引き渡しをした荒川区の鉄骨造3階建て住宅のクライントであるSさんは、正真正銘のすごいセルフビルダーであった。リフォーム前の解体工事も自分でやろうとして、石膏ボードや下地の木を細かく切って袋に詰めていた。解体工事のようなつまらない作業を自分でやる人は珍しいのだが、Sさんは何でも自分でできることはやりたいという性格の持ち主であった。壁紙の仕上げ工事などのセルフビルドも引っ越しした後まで引き続き行っているから、つまりは石膏ボードの仕上げの状態で生活をしている。こういう状態で生活が始まるなど普通の人では我慢できないかもしれないけれど、Sさんにとっては別にどうってことはないのかもしれない。

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ネパールで出会った自分で自分の家を作っている人は、作っている途中のコンクリート5階建ての一部の躯体を利用して生活を始めていた。RCの建物を自分で作る、やっぱり日本とはちょっと違う。暮らしを営んでいる部屋にはサッシをつけて外部と仕切れるようにしているけれど、4・5階のまだ使っていない部屋にはサッシもついていない、いわゆる工事現場のような状態であった。しかもこの人が面白いのは、建築途中で工事予算を使い果たしてしまったので、この状態で購入してくれる人を探しているというのである。何と無計画なのかと思うけれど、日本人が計画的すぎるのかもしれないなアなんて思ったりもする。セルフビルドとは、なんとなく今の日本では失いかけたロマンチシズムのようなものかもしれないのである。

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