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増井真也日記

2019/04/25

今日は朝から今日庵を訪問した。裏千家の現在のお家元に、茶会で掛ける扇面を依頼したところ、ご染筆を頂戴することが出来たので受け取りに伺ったという次第である。今日庵は大改修工事の真っ最中で、いつ来ても大工さんの作業をする音が鳴り響いている状態だったのだけれど、今日も同じようにげんのうをたたく音が響いていた。2020年のオリンピックに向けて、それまでの完成を目指しているということで、もう完成は間近である。屋根よりはるかに高いところに素屋根をかけて、雨をしのぎながらの工事をする様子はさすがに重要文化財の修復だ。バラバラにされた木製部材は、屋根の上を超える通路で作業小屋まで運ばれて、そこで修復加工され現地に戻されるということだ。何でもかんでも壊してしまう現代の家づくりと比較すると、一つ一つに手のかかる気の遠くなるような作業なのである。

扇面ひとつ、わざわざ京都まで取りに伺うのも同じことのような気がする。郵送してくれれば確かに楽だけど、歴史や伝統を守る世界の行為だからこそ、先の修復工事のようにひと手間かけて、気を使って進めていくことが良いこともあるのだろう。

終了後、京唐紙の唐長さん訪問。唐長さんというのは知る人ぞ知る唐紙の名店で、江戸時代から400年近く続く老舗である。埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家では、茶室の唐紙に唐長さんの唐紙を使用する。すでに使用する5枚の紙は購入しており、あとは実際に張るタイミングを待つのみだ。紹介をした僕よりも先にAさんの方が唐長さんに行ってしまっていたのだけれど、僕もようやく、唐長のご主人と、とても素敵な奥様と一緒にお話をすることが出来て何よりの機会となった。

16時、川口に向けて出発。帰路に着いた。

201905

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