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増井真也日記

2018/10/03

家づくりについていつも考えている。ハウスメーカーのように同じ建築を造り続けているのではないから正解として導く答えはプロジェクトごとに違っている。クライアントにはいろいろな人がいる。共通しているのは、クライアントはたいていは建売住宅でもハウスメーカーの住宅でも満足できない、自分自身の家造りを行いたいと強く願う人々だということ。予算はまちまちである。坪60万円くらいを希望する人もいるけれど、80万円くらいの人もいる。予算が違えば価値観も結構違う。その時々に判断基準を再構築するのも、町医者的建築家には大切なことである。

これまでも小さな土地の中で許されるあれやこれやの工夫を施し、ただでさえ高い建築コストを少しでも安くするにはどうしたらよいかと、考え得るあらゆる方策を重ねて、時には一緒に作業をしながら、150軒以上の家造りにかかわってきた。これからも、昔の棟梁のように建築の知識を深く所有し、建て主の要望に合わせてそれを引き出し、建て主と一緒に建築を創り上げる「工務店機能を兼ね備えた建築家集団」であり続けたいと強く念じているところである。

もっと自由に家を作るという考えは、均質化への反抗である。世の中は何かと均質化している。住宅のごとき個人の所有物でも、なぜかどんどん均質化の傾向にある。でも、家がこれほど余っている時代にそれでも家を作るとしたら、自分自身のこだわりを精一杯実現する家でなければ意味がないのに、制度によってどんどん固められていく。

均質化の成れの果てはマンションだ。集合住宅だからもはや個別の個性はない。ちょっと豪勢な飾りつけがしてあるだけで、後は都心という立地が重なれば一部屋あたり1億円以上で取引されている。あんなものにいったい何の価値があるのかと思うが、でも値段はついている。それがバブルというものなのだろう。以前バブルの崩壊を経験しているにもかかわらず、日本人は再びそういうバブルを生み出している。

小規模アパートに関してはさらにひどいものを生み出している。木造の10世帯程度の小規模アパートを投資したサラリーマン投資家の破産などのニュースをよく聞くが、最近では銀行の不正融資まで発覚した。場合によっては取得者の銀行預金残高をごまかすような不動産業者までいるというからこれはもはや詐欺の世界だ。いったい世の中とはどうなっているのか、というよりもこれが世の中なのだろう。僕にはついていけない。家づくりはとても神聖なものである。家族のくつろぎの場は投資の対象とはなるべきではない。株と同じように扱われるのは間違っている。値段はかかわった職人さんや材料費の積み上げであるべきだ。そうすれば物を作る職人さんたちの待遇もよくなり、外国人労働者に頼らなくとも日本人の手によって良いものが作れるはずである。バブルの真っ最中にこんなことを言っていると、まるで僕がバカ扱いされてしまうかもしれない。でも、僕は本当にそう思うのである。

201810

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