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増井真也日記

2018年10月アーカイブ

2018/10/30

午前中は病院にて検査。特に悪いとこなし。最近は運動不足が気になるところだから、またジョギングでも始めようかと思う。

夕方、アトリエ設計事務所を経営されていた60代半ばの國井さんが、ますいいで設計をしたいということで面接に来てくれた。人生100年の時代である。60代半ばで完全にリタイアをすることは社会も許してくれない厳しい時代だ。政府だって年金の受給開始年齢を引き上げようと必死で、本当は70歳までは年金を払いたくないというのはありありと見えている。働きたいし、働ける経験も技量もあるなかで、でも親の介護とかいろいろな状況がこれまで通りの仕事の仕方を許さない障害となったりもするわけだ。若い者と同じようにやる必要はないと思う。若者も高齢者も共に手を取り合って、超高齢化社会を乗り越えていかなければいけないのである。高齢者は経験を生かして若者の仕事のレベルを引き上げてくれるような、そんな働き方もあって良いと思う。前向きにとらえれば、なんとも楽しみなことであるのだ。

2018/10/29

午前中は事務所にて雑務。

午後、各プロジェクト打ち合わせ。

建築の世界とその時代は固く結びついている。いま世界のマネーがどこに集まっているのかはよくわからないけれど、日本の建築が世界をリードしていると思えた時代はだいぶ昔のこととなってしまった。例えばドバイなどでは空飛ぶバイクが警察に導入されたなどという話を聞くが、こうした先進技術がいち早く取り入れられるにはそれ相応の経済状況が背景にあるのだろうと思う。

1920年代、日本は近代建築の活動が盛んになった。それまでの伝統模写的な近代建築運動から、より自由を求める方向へと向かい、堀口捨己の分離派建築界のごときグループが前衛的な建築を造り始めた。1930年代になると右派的な建築が次第に多くなるわけだけれど、それまでの期間は伝統から飛び出す力がわっと生み出されたような時代であった。西洋では・・・1910年ごろに、ウィーンのゼゼッションが始まり、イタリアのアントニオサンテリアによる未来派が新しい都市像を描き出したりしたから、日本は10年ほどかけて西洋の動きを取り入れていたという状況だろう。

これからの世界の建築はどこへ向かうのか。産業革命後のごとき劇的な変化が起きているのだろうか。急激なグローバル化への犯行は各地で続いていると思っていたら、なんだかアメリカまでもがグローバリズムというよりは自国主義的な方向へ舵を切ってしまった。そしてイギリスやブラジルなどのほかの国々もなんとなくそういう方向へ向かっているような気がする。急激なテクノロジーの発展によるグローバリズムとそこに反抗するかのような大国の動きの中で、日本はなんとなく自国の行く先を定められないでいる感がある。こういう社会の動きと建築は連動している。そして方向性が定まりつつあるとき、建築が社会を造る要素となるのだと思う。

2018/10/27

10時過ぎ、リビングデザインセンターオゾンにて東京都杉並区にて設計中のUさんご家族と打ち合わせ。今日は見積もり調整作業の最終段階の打ち合わせである。この作業を終えて金額をある程度固めたらいよいよ確認申請作業に移行する予定だ。それにしても土曜日午前中のこのビルは人が少ない。新宿のど真ん中にこんなにもひっさりとした場所があるという奇跡・・・、なんだか不思議な感覚になる。

午後、事務所にて東京都杉並区にて住宅の建て替えを検討中のAさん打ち合わせ。母屋の解体に先立って行う離れのリフォーム工事について内容を確認した。

今日はとても良い天気だけれど、なぜか娘の運動会は明日に延期になった。お天気の判断は難しいものである。6年生、最後の思い出に良い会になればと祈るばかりである。

2018/10/26

今日から川口市産品フェアが始まった。この事業は川口市内の様々な業種の企業が約300社ほど集まって、事業内容をPRするというお祭りのごときイベントである。会場には行政の方や政治家、そして一般の人も結構足を運んでくれる。ますいいはここに出店したからといってどうこうというわけではないのだけれど、でも生まれ育った地元のイベントなので少しでも町をよくするきっかっけになればという思いで参加している。
 
町を少しでも良くする・・・、町に対して何らかの提案をしようということで、今年は事務所の目の前の中青木公園に保育園を設計することにした。川口市というのは駅の近くと遠いエリアでだいぶ状況に差があって、駅に近い都市部の保育園はとても狭い敷地に無理やり感のある保育園を設置している場合が多い。そこで、公園の中に保育園をつくることで駅の近いエリアの子供たちものびのびと育つことができる場を提供しようという思いである。

共働きは必須、労働人口は減る一方、利便性は大事だから駅近に住む、だからといって子供たちが健やかに育つことができないのでは、この国に明るい未来はない。転んだら骨折をする子供がいるという話を聞いたことがある。それは子供が悪いのか・・・僕はそうは思わない。適正量の運動や遊び、そういうことをやる場を奪って育てている環境を何とかしなければ、そういう子供の数は増える一方だろう。都市公園は何のためにあるのか、老人のゲートボールは確かに大切だが、未来を作る子供たちを狭い保育園に閉じ込める国に未来はないという思いを表現してみた次第である。

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2018/10/24

午前中は事務所にて雑務。

10時、小学生向けの職業体験フェアに協力してほしいというHさん来社。なんでも11月4日に開始されるイベントの中で小学生の職業体験イベントを開催するらしく、そのなかで4年生から6年生までの10名の生徒たちに約40分間の職業体験をさせてほしいという。体験といっても実際の設計ができるわけではないけれど、さてさてどうしようか。検討の結果設計業務をたったの40分で行うことは無理があるので、自由に書いたプランの中にベッドやらキッチンやらの切り抜きを配置していくという作業をしてもらうことにした。

下の写真は実際にやってみたときの様子である。

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13時、埼玉県草加市にて新築住宅を検討中のYさん打ち合わせ。今回は土地購入のご相談である。土地との出会いというのは運命みたいなもので、気に入ったエリア、雰囲気、そしてもちろん価格などなどぴったりと条件の合う土地との出会いは、例えるならば結婚相手との出会いのようなものであるような気がする。この出会いが無事に実ることを祈るばかりである。

2018/10/23

11時、事務所の設計を進行中のSさん打ち合わせ。この現場では不動産会社を営むSさんの依頼で埼玉県川口市に鉄骨造2階建ての事務所の設計を行っている。延べ床面積は80坪ほど、町の事務所としてはなかなか大きな事務所である。

17時より、スタッフメンバーによるテニス練習会。今日で3回目だろうか、スタッフの希望で始めたレクチャーだが秋も深まるこの時期にはだいぶ体を動かしやすくなってきた。2時間ほどテニスを楽しみ、懇親会に移動。体を動かした後の懇親会は自然と会話も弾むのである。

2018/10/20

子供室についてのスタディーをしていると、どこまでの広さ、プライバシーの確保をするかで悩む人がいる。

子供というのは個室がないならないでその環境に合わせて成長していくものだ。個室がある環境だったらそれを当たり前として個室を使うし、完全に分けられた個室がなくってもそれはそれで何とかなるものである。僕はすでに18年間で200軒近い住宅を造っているけれど、あとから個室を造ってほしいと言われた事例はほとんどない。もしどうしても心配ならば、将来的に間仕切り壁を取り付けることが出来る様に工夫しておけばよいが、こうしておいてもなかなか間仕切りを作ることが無いのが現実だ。

下の写真は伊奈の家の子供スペースである。広い解放されたスペースは二人のお子様のために造られた。勉強のためのスタディーコーナーは吹き抜けの反対側に配置してる。吹き抜けを介してすべての部屋がつながることで一体感のある暮らし方が実現しているのである。

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基本設計段階で大切なことは、答えは一つではないということだと思う。僕はいつもクライアントの家族像を眺め、どんな暮らし方が理想的かの創造を膨らませるようにしている。趣味は、普段の家での過ごし方は、お子さんとの関係は、などなどの様々な条件からふくらませる想像の中から、既成概念にとらわれない楽しい空間が生まれると思うのである。

そして、この作業は建て主自身が自分でもできる作業だとも思う。構造的に成立するかどうかのなどの難しいことは考えなくともよい。建築の世界で皆さんが想像するようなことは、すでに土木などそのほかの世界ではすでに実現していることがほとんどだ。もしも建て主がつり橋のごとき住宅の姿を思いついたとしても、それは容易に実現できる技術である。もしも搭のごとき建築の姿を思いついた場合も同様だ。それ相応のコストは必要となるであろうが、それが建て主の暮らしにとってどうしても必要なものであるならば、それを実現するためにそのほかの部分のコストを削ってでも実現すればよいと思うのである。

2018/10/18

10時、埼玉県坂戸市にて新築住宅を検討中のYさん打ち合わせ。住宅ローン関係の手続きなどについて。

16時、東京都杉並区にて新築住宅を設計中のUさん打ち合わせ。場所は新宿にあるリビングデザインセンターオゾンである。オゾンさんのおかげでこういう場所で打ち合わせができるのはとても便利でよい。今日は見積もり調整の最終段階ということで変更項目に対する増減の説明を中心に行った。

2018/10/16

10時、埼玉県川口市にて10坪ほどの仕事小屋を作りたいというSさん打ち合わせ。今日はプラン・断面図などを作成して、大きさ・形状・開口部の位置や大きさなどについての確認作業を行った。

打ち合わせをしていて気が付いたことがある。住宅の打ち合わせではこの基本設計段階で最低でも2か月ほどの時間をかけて、いろいろなプランを造ったりの検討を行うけれど、小屋ということになるとそれが1回で終了した。小屋ならではの屋根形状、大きさ・・・なんとなく共通の意識というものがあるからだと思うがこれはちょっと面白い。小屋というとシンプルな平面形状となる。屋根も片流れか切妻だ。玄関がって、窓がいくつかはつくがそれほどこてこてと飾りつけはしない。とにかくシンプルなのである。このシンプルさが僕はとても面白いと思うのだ。

住宅は色々な情報が氾濫しすぎてなんだか複雑になりすぎているような気がする。雨風しのいで人が暮らす場である初元的な思いが、だんだんと断熱性能が・・・とか火災報知器が・・・とか、サッシの防火性能が・・・とか耐震性能が・・・とか、とにかくいろいろなことがとりついて複雑化している。そして値段も高くなっている。

土地に余裕がある平屋の小屋は地震でつぶれようがないが、狭い土地に3階建てを無理に建てれば耐震等級3にしても倒れてしまうかもしれない。平屋でも屋根の上の重い瓦があればつぶれてしまうかもしれないけれど、屋根が軽いガルバリウムだったらますますつぶれようがない。空き家が問題になる時代である。10年もたつと土地はだいぶ余ってくるだろう。隣が空いたから土地がくっついて倍になって、今までは3階建てだった家が2階建てになる、そんな現象も起こってくると思う。

小屋のような家、そんな家はとても魅力的だと思う。余分なものをそぎ落とすこと、余分なものっていったい何?そんなことを考えながら家について考えてみる。

2018/10/15

ここのところとても過ごしやすい日々が続いている。夏の暑さ、台風、とにかく異常気象といわれ続けた一年だったが、やはり秋も深まるとだいぶ落ち着いてくるようだ。

ある記事を読んでいたら、今のような状況に近いのは元禄江戸地震(1703)に始まって1707年に南海トラフ巨大地震と富士山の噴火が相次いだ18世紀初頭であるという。富士山噴火では関東一円に火山灰が降り積もって農業は大打撃を受けた。元禄江戸地震では直後に元禄から宝永に改元された。そのあとの宝永大地震では約2万人の人的被害が出たという。元禄という時代は好景気の代名詞で使われるような時代だけれど、これはたまたま大災害が起こらない中で羽を伸ばせた時代だとも考えられる。宝永がスタートして、日本は人口増加が停滞し、耕作面積も増えなくなった。だがこの時期に米本位政策から商品経済へ転換を果たし、流通の発展、食料の安定化を果たした。読み書きを学ばせるなどの教育も普及し、浮世絵などの文化にもつながった。祭りなどの神事が、地域活動化し、地域防災活動などが普及したりもした。つまりは一度ひどい目にあって単なる発展から、強い社会の構築に転換した時期が江戸時代にもあったというのである。

さてさて、僕たちの時代に起こりうる様々なことに対して僕たちは何ができるだろうか。簡単に個人が実現することができる住宅に関していえば相当改善されているような気がする。建築の強度は建築基準法をかなり上回るレベルで実現しているし、保険制度などもだいぶ整っている。だが高速道路や電車、地下鉄などの都市インフラに関してはだいぶ不安が残る。特に都市部は余りの密集度合いにいったいどうなるのかの想像もつかない。こういう大きなことは最終的には政治が決めるわけだけれど、そこにいたるまではいわゆる技術者によって方針が示されるわけだから、僕たち建築にかかわるものは様々な活動を通して声を出していかなければいけないのだと思う。

川口市の消防団の車庫の設計をしていてなんとなく思ったことである。

2018/10/14

今日は裏千家が主催する茶会に参加した。僕が参加させていただいたのは埼玉県の男子茶人のみで構成される席で、お運びやら半東、そしてお点前までトータルで経験させていただいた。普段自分の社中でやっているのとは違って、初めて会う方々と協力しあって席を運営したわけだけれど、こういうシチュエーションがここまで緊張するものだとはつゆ知らず・・・手が震える様子はプルプルを通り越してブルブル、ガクガク・・・これまで経験したこともないような状態となってしまった。

点前の最中の出来事である。あまりにも手が震えすぎて、薄器の中の薄茶をすくい出すことができずに挑戦すること2度3度、とうとうあきらめて茶碗の上に薄器を移動し、すくい出したらそのまま茶碗の中に落とすように薄茶を入れたが、その量は通常の半分程度である。さすがに2杓と決められた手順を破り3杓目を入れるわけにもいかず、薄すぎ茶を点てて客に出す。なんだか大変申し訳ないような気分になってしまった。

不思議なことに次客のお茶は、普通に点てることができた。さっきまでのはいったい何だったのか。まるで別人である。人間の体はまことに不思議だ。「震え」・・・まるでほかの人が体の内から揺さぶっているような状態となったのはいったい何だったのだろうとしばし考え込みつつ、少々自己嫌悪になってしまった一日であった。

2018/10/11

今日から3日間は、会社の運営についてのセミナーに参加している。場所は西葛西、結構遠くまで来ているが、朝早くに家を出て一日中セミナーを聞きながら、今後のますいいリビングカンパニーをもっと良い形で運営していくための仕組みについて考えるというのは非常に貴重な時間であった。家づくりは自分一人でできるものではない。ますいいリビングカンパニーというチームが良い形で有機的に動いてこその良い家造りであるのだ。

会社について考えているとふと昔のことを思い出す。ますいいの家づくりによく登場するモルタルの外壁仕上げについて考えてみた。この仕上げはファイバーネットを仕込んだラス網モルタルを塗り、撥水材を塗布して仕上げとしているものである。ジョリパットなどを利用する場合はモルタルの上に樹脂系の仕上げを施すわけだが、それを行わないことでモルタルならではの風合いを生かすことができるというものだ。

この仕上げ方法を初めて行ったのは、浜田山の家の現場であった。この家のクライアントは、とても素朴な仕上げを好む方で、例えば杉板を利用したウッドデッキにキシラデコールの防腐塗装をしないでほしい・・、もし腐ったらまた造ればよいのだから・・・、という感覚の持ち主だった。色を付けることで本来の素材が持つ風合いを消してしまうことへの抵抗がとても強い方だった。そこで左官屋さんとの協議の結果、昔のリシン下記落とし仕上げのような無機系のモルタルをそのままとした仕上げをやってみたのである。今ではますいいの家づくりの一つの定番の仕上げとなっている。

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クライアントからの要望を真摯に受け止め、それにこたえることで何かが生まれることがある。こういう時はとてもうれしいし、そして結構よいものが生まれる瞬間でもあるのだと思う。

2018/10/09

先日事務所協会の行事に参加していたら、大工さんのKさんが下の写真のような実物大モデルを持ってきていた。興味深いので説明を受けてみると、ひとつ20キロもあるコンクリートブロックを8個、全ねじボルトで貫通させて固定し、それを倒してあるものを実際に持ち上げようとしてみることで、倒壊してきたコンクリートブロックがどれだけの重さがあるのかを体験してもらおうという物らしい。合計80キロあるわけだけれど、片方は地面につけた状態で持ち上げてみる、つまりは40キロの力で持ち上げてみると、これが予想以上に重たい。たったの1列でこれだけの重さを感じるのだから、もしも長いブロック塀が倒壊した状態だったらその重さに耐えるのは不可能であろう。

地域を見渡してみると、大阪の地震の時に倒壊したような危険なブロック塀はまだまだたくさんある。先日の台風の時も事務所のすぐ近くのブロックとアルミのフェンスが倒壊していた。危険だと判断した時は、作り替えるかもしくはせめて高さを低くする工事を行うことだけでも勧めてみようと思う。ただし、変な営業マンと思われないようにしないといけないなあとも思うのである。

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2018/10/08

今日は祭日だけれど、家でゆっくりしている。午後からは打ち合わせがあるので事務所に出る予定だ。ますいいはもともと祭日をお休みとしていなかったけれど、もうそんなことができる時代ではない。祭日はお休み・・・、出なければいけない人だけが出社するようにしている。

14時埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の打ち合わせ。今日は母屋を含めた数百坪の広い敷地のレベル測量に基づく、新築住宅のレベル設計などについてのご説明をさせて頂いた。こういう広い敷地の中に新たに敷地の分割ラインを設けて、新築住宅を造るという計画である。開発申請に提出するための計画を行う必要があり、その後の造成計画なども行わなければならない。浄化槽の据え付けレベルなども自然放流ができるように配慮が必要であり、念入りな計画が大切となるのである。

終了後18時ごろ帰宅。今日は家で食事を作った。カレーライスに畑で採れた野菜炒め、僕の得意料理である。

2018/10/06

朝礼終了後、東京都杉並区にあるAさんのご実家を訪問した。このプロジェクトはAさんのご実家の敷地内にある離れをリフォームしてご両親の住まいを整備し、そのあとにAさんご家族が住むための住宅を新しく造ろうというものである。今回は古い平屋建ての離れについての実測などを行い、改修工事の計画を行う準備を進めさせて頂いた。約2時間ほどの作業を行い、事務所に戻る。

13時過ぎ、埼玉県和光市にて計画中のKさんの家契約作業。これまでじっくりと設計作業や金額調整の作業を進めてきたKさんの家の新築工事にいよいよ取り掛かることができる。月末ごろの作業を予定しているのでしっかりと準備を進めていきたいと思う。

2018/10/05

午後、埼玉県の北部のとある町に教会を建てたいというご夫妻が訪れた。今は古い木造住宅の一部で境界を運営しているということだが、それがとても古くなってしまったので取り壊し、新しい教会兼住居を作りたいというお話であった。広さは約50坪ほど、予算は2000万円くらいということである。いくらがらんどうとはいえこの広さをこの価格で造ることにはなかなか無理がある。3000万円くらいあればなんとかなるような気はする。これまでも絵画教室のアトリエやバレエスクールを併用した住宅などを作ってきたが、こういうホールを持つ建築というのは、間仕切り壁や設備などがない巨大なホールの部分でコストを落とすことができるので、結構割安で造ることができるのは確かだ。

例えば下の写真のバレエスタジオの場合は、2階の部分の仕上げ工事というのは、壁は構造用合板のそのままの仕上げなので床の仕上げくらいしかない。延べ床面積は60坪ほどなので、2階の面積は30坪ほどである。総予算は3000万円台半ばなので通常の住宅と比較するとだいぶローコストで建築が可能ということになる。建築の使用用途からファサードのデザインには特徴を持たせている。もちろん住居部分は自然素材を用いて居心地の良い空間とした。2000万円で50坪・・・これはなかなか困難だけれど、それでももう少し予算をアップすることで、何らかの形で教会としてふさわしい建築が出いないかの思索がなんとなく頭から離れないのである。

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2018/10/03

家づくりについていつも考えている。ハウスメーカーのように同じ建築を造り続けているのではないから正解として導く答えはプロジェクトごとに違っている。クライアントにはいろいろな人がいる。共通しているのは、クライアントはたいていは建売住宅でもハウスメーカーの住宅でも満足できない、自分自身の家造りを行いたいと強く願う人々だということ。予算はまちまちである。坪60万円くらいを希望する人もいるけれど、80万円くらいの人もいる。予算が違えば価値観も結構違う。その時々に判断基準を再構築するのも、町医者的建築家には大切なことである。

これまでも小さな土地の中で許されるあれやこれやの工夫を施し、ただでさえ高い建築コストを少しでも安くするにはどうしたらよいかと、考え得るあらゆる方策を重ねて、時には一緒に作業をしながら、150軒以上の家造りにかかわってきた。これからも、昔の棟梁のように建築の知識を深く所有し、建て主の要望に合わせてそれを引き出し、建て主と一緒に建築を創り上げる「工務店機能を兼ね備えた建築家集団」であり続けたいと強く念じているところである。

もっと自由に家を作るという考えは、均質化への反抗である。世の中は何かと均質化している。住宅のごとき個人の所有物でも、なぜかどんどん均質化の傾向にある。でも、家がこれほど余っている時代にそれでも家を作るとしたら、自分自身のこだわりを精一杯実現する家でなければ意味がないのに、制度によってどんどん固められていく。

均質化の成れの果てはマンションだ。集合住宅だからもはや個別の個性はない。ちょっと豪勢な飾りつけがしてあるだけで、後は都心という立地が重なれば一部屋あたり1億円以上で取引されている。あんなものにいったい何の価値があるのかと思うが、でも値段はついている。それがバブルというものなのだろう。以前バブルの崩壊を経験しているにもかかわらず、日本人は再びそういうバブルを生み出している。

小規模アパートに関してはさらにひどいものを生み出している。木造の10世帯程度の小規模アパートを投資したサラリーマン投資家の破産などのニュースをよく聞くが、最近では銀行の不正融資まで発覚した。場合によっては取得者の銀行預金残高をごまかすような不動産業者までいるというからこれはもはや詐欺の世界だ。いったい世の中とはどうなっているのか、というよりもこれが世の中なのだろう。僕にはついていけない。家づくりはとても神聖なものである。家族のくつろぎの場は投資の対象とはなるべきではない。株と同じように扱われるのは間違っている。値段はかかわった職人さんや材料費の積み上げであるべきだ。そうすれば物を作る職人さんたちの待遇もよくなり、外国人労働者に頼らなくとも日本人の手によって良いものが作れるはずである。バブルの真っ最中にこんなことを言っていると、まるで僕がバカ扱いされてしまうかもしれない。でも、僕は本当にそう思うのである。

2018/10/01

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

15時ごろ、埼玉県川口市にて数年前に造った二つの中庭のある家現場へ。この現場では新築時に製作した家具の撤去工事と、新しい神棚およびお仏壇置き場の設置工事を行っている。これまで数年間ポスト無しで生活してきたのだけれど、今回の工事でポストも取り付けてほしいとの依頼を受けた。神棚は以前の日記にも書いたけれど、家紋を杉板に掘り込み、その板を力板として壁に取り付ける予定だ。神棚の中にまつられる社はとてもシンプルなものだけれど、建具屋さんに家紋を彫り込んでもらった神棚自体はこの家のトレードマークのようなものになるであろう。

お仏壇置き場は今日の打ち合わせの中で、デザインされた家具上のものから逆にシンプルな棚状のものにすることになった。実際に既存の棚を取り払ったら、再び家具のような大きな存在を配置することがふさわしくないような気がしたからである。この一連の作業をしていると、作り付け家具というのはとても難しいなあということを改めて思う。僕はいつもそれほど積極的に家具をお勧めしないことにしている。作り付け家具というのはもし移動したいなあと思った場合に解体工事を行わなければならないという結果になってしまうからだ。今回も家具を解体したら、そこにはめ込まれたエアコンも移動しなければいけなくなった。壁の漆喰仕上げも行わなければいけなかった。これがもし置き家具だったらただ移動すればよかったのである。下の写真は撤去された既存家具だ。家具の造りすぎには注意、これは肝に銘じたい。

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ポストは、現在作家さんとの調整中だ。少々お値段はするけれど、スチールを扱う工芸家さんの手作りによる世界に一つだけの作品になるであろう。この家の玄関は下の写真のようなコールテン鋼と色ガラスを使用した鉄扉を使用している。僕が描いたスケッチをもとに鉄鋼をやっていた父親が作ってくれた。この玄関とポストが並んでいる様子を見るのがとても楽しみである。

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