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増井真也日記

2018年8月アーカイブ

2018/08/31

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

11時、東京都台東区にて進行中のSさんの家の現場確認。現場では和順君が清掃作業を行っていた。すでにセルフビルドが80%ほど終えたところだろうか。漆喰の壁はほぼ塗り終わり、場所によっては塗装の仕上げも施されている。キッチン前の壁のようにタイルが張られるのを待っている場所もある。

ますいいでセルフビルドを取り入れる場合、半分くらいのケースでは補助のための職人さんを何人か呼べるように見積もりを行っておくことが多い。本当にすべての作業を自分自身で行う覚悟があればよいのだけれど、やっぱり夏の暑さだったり、そもそも初めて行う不慣れさがあったりで、お手伝いをしてくれるプロがいるのといないのとでは、その作業の大変さにだいぶ差がある。でも、この現場のセルフビルドは職人さんの補助人工を当てにしていない、つまりはすべての作業をクライアント自身が行うセルフビルドであるからすごいのである。

実はクライアントはかつて塗装職人をしていた経歴の持ち主だ。左官職人ではないけれど、建築の仕上げ工事をやったことがあれば大体の感覚は身についている。だから左官仕上げも結構上手にできている。でも塗装仕上げはすごく上手にできていて、当然のことながらプロとしての仕事が施されている。なかなか良いのである。

日本の住宅は、必要以上に精度を求めるがゆえに非常に高価になってしまう傾向がある。でも住宅というのはもともと人が住むことができればよいのであって、そこに施される仕上げというのは風合いや雰囲気がよろしければ、角がぴったり合っているなどの精度が本質的に重要なのではないのだと思う。もちろんそういうことが大切だと思う気持ちもある。そりゃあ、より手間をかければ、より精度を求めれば、より良い材料を使えば・・・それは良いに決まっている。しかし、そういう縛りから逃れられないで、結果的に自然素材などを利用するためのコストを下げることができずに、すべての仕上げがビニルクロスになってしまうような建売のような結末に至るのは本末転倒な選択だ。

Sさんの家では、漆喰が天井まで塗られている。ちょっと雑なその仕上げが、完成した時の雰囲気をとても柔らかいものしてくれるような気がする。出来上がるのがとても楽しみな住宅である。

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2018/08/30

午後、東京都浜田山にて設計中のHさんの家、打ち合わせ。今日は第1回目のプレゼンテーションである。お母さんの住む古い家を取り壊し2世帯住宅を作るという計画で、そこにはお嬢さんのご家族とお母さんの4人が暮らすことになる。こういう計画の場合はプライバシーの確保や各世帯の採光・痛風の確保が課題になるのだけれど、今回はそれらの課題を解決するために中庭型のプランをご提案させていただいた。中庭を気に入っていただけるかどうかは別として、1/100模型とプランを用いてのご説明にとても満足していただけたようである。次のご提案に繋げていきたいと思う。

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2018/08/29

午後、川口市木曽呂にある石井さんを訪問。石井さんはこの辺の地主さんで、土地の分割販売を行っている。新しい区画を作り、道路を作り、自分の頭で考えた街を作る、もともと所有している広大な土地を販売しながら新たな町を生み出すという何とも楽しいお仕事をしているのである。今日は僕のところで石井さんの街の中に新しい住宅を作らせていただけるというご相談である。作らせていただける・・・なぜ作ることに許可が必要かといえば、それは建築条件という販売方法にある。通常は石井さんの販売する土地には建築条件というものが付いていて、つまりは石井さんの会社で建物を作らなければいけないという縛りがあるのだ。それを外してますいいで作ってもよいというから、これはうれしい申し出である。さてさて、どんな家を作ろうか。まだ土地を購入する方も決まっていないが、まだ情報が出ていない素晴らしい土地までご紹介いただいたのでぜひ実現したいところである。

2018/08/28

10時過ぎ、埼玉県川口市にて住宅の建て替えを検討中のSさん来社。ご実家だった古い家を取り壊し、仕事場を併用した住宅に作り替えたいということで、どのようなプランがどれくらいのコストで可能なのかどうかなどについてのご説明をさせて頂きた。車が2台とめられるインナーガレージに、商談ができる打ち合わせスペースのある1階部分、一部が事務所として利用でき、それ以外に人一人が暮らすことができるシンプルな住宅、東京近郊の川口市という場所にふさわしい居職同一の居住プランである。

下の写真は今年埼玉県川口市に造った、司法書士さんのための居職同一のプランである。外観はスペイン瓦など利用しクライアントの嗜好に合わせつつ住宅としてふさわしいデザインを考えている。司法書士事務所の看板と住宅の表札のバランス、それぞれの導線を和らかく仕切る事でのプライバシーへの配慮等がされている。居住スペースは漆喰の仕上げを基本として居心地の良い空間を目指した。2階には小屋組みを表現した広がりのあるリビング空間が配置されている。事務所は壁天井をシナ合板仕上げとし床は土間コンクリート仕上げとした。簡素な仕上げでコストを落としつつ、上品な空間に仕上がっている。

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スペイン瓦に合わせて調色したリシンかき落としの外壁。どちらも本物を使用し、とても味わいのある仕上がりとなった。

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上の写真はアルミサッシの内側に着けた木製建具の網戸の様子である。漆喰の壁と木製建具が調和し、とても温かみのある空間となっている。

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午後、東京都北区にある旧古河庭園にて開催されている石山修武先生の個展を訪問。会場には石山先生とお二人のお客様がいた。しばらく待っているとお二人が返っていった。さてさて、わざわざ呼ばれたのでいろいろな話があるはずである。展示している絵の話、ネパールパタンへの紀行の話などなど2時間ほどのお話をさせて頂いた。74歳、まだまだお元気である。これから代表作となるような建築を作るのではないかの予感をさせるような、そんな楽しい時間であった。

2018/08/27

10時、東京都国分寺市にて進行中のJさんの家の地鎮祭に参加。今日は朝からとても暑い。9時過ぎから準備を始めるも、すぐに汗が噴き出してくる。一通りの段取りを終えると、神主さんが現場に到着した。祭壇を作り準備を整え待っているとJさんたちご家族も到着した。いよいよ地鎮祭の開始である。土地に神様を呼び、工事をはじめることを報告するとともに安全をお祈りするわけだけれど、なんとなくいつもとはちょっと違う風が吹き抜けるような神聖な感覚になる。いつもと違う気持ちになって、いつもはなんとなく忘れている当たり前のことに感謝をしたり、その当たり前の状態が継続することを願ったりする、つまりはいつもと違う自分の心の状態を生み出すための儀式、神事とはそういうものなのであろうと思う。僕も心を込めて、エイエイエイの掛け声をかけてきたところである。

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2018/08/25

10時、東京都国分寺市にて設計を進めているJさんの家の契約打ち合わせ。今日は若干の変更見積もりの説明を行い契約作業を行った。確認申請も終わりいよいよ工事に移る段階となったので、さらに気を引き締めて取り組んでいきたいと思う。

夕方、川口市の6大学ボウリング大会に参加。地区稲門会が毎年参加している行事で、今年は6大学の中で優勝をすることができた。いくつになっても同じ学校を卒業したというだけで交流を図ることができる校友というのは良いものである。勝利の美酒とでも言おうか、皆楽しそうに時を過ごすことができた。

2018/08/24

朝礼終了後、東京都墨田区にて進行中のKさんの家の現場確認へ。Kさんの家ではマンションのスケルトンリフォームを行っている。内装をすべて解体し、そこに新しい間仕切壁などの下地を作って、これまでよりも開放的な空間を生み出したり、天然素材を利用して居心地の良い空間を生み出すように心掛けた。リビングの一角には小上がりを設け、リビングの一角としても寝室としても利用できるようにした。大きな掃き出しサッシの前にはタイルの床を貼ったインナーテラスのような場所を設け、内部空間に反外部のような場所を作り出している。現在は大工さんが床板を貼ったり、石膏ボードを貼ったりの作業を行っている段階なので、9月の末ごろには仕上げの工事に移る予定である。マンション工事の場合は木造住宅と違い構造体に手をつけることはできないので、あくまでもコンクリートの躯体の内側に何を作るかの問題なわけだけれど、それでもできることは結構たくさんあって、それによって変化する空間がとても楽しみなところである。

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12時過ぎ、担当者の橋本と別れて、一足先に電車で事務所に戻る。両国という町はこれまでそれほど縁がなかったけれど、この駅にある学校に息子が通いだしてからなんとなく縁を感じる場所となった。駅までの道のりを歩いていても、その学校がなぜか僕にとってのランドマークとなり、そこを起点にこの町をある程度頭に浮かべることができるようになっている。今工事中のKさんの家のすぐ近くで、古い木造住宅のリノベーションを行ったりもした。相撲部屋がたくさんあって、なんだか他の街とは異なる活気がある。浴衣を着た若い力士が数人で闊歩している姿などは結構絵になるものだ。通りには小さな食堂や美味しいナポリタンが食べられる喫茶店などがあったりして、しかもそういう店が昼時になると満員だったりするから、なんとなく懐かしさや人情味を感じたりもするとても魅力的な町なのである。

2018/08/22

元早稲田大学建築学科の教授の石山修武先生の個展が、東京都北区にある旧古河庭園大谷美術館で開催されている。というわけで昨日は、その個展に足を運んできた。個展にはあいにく石山先生が不在で、その代わりに一緒に展示をしている写真家の中里和人さんがいた。中里さんは小屋とかセルフビルドの写真集を出版している有名人、今回の展示では海岸線の夜景を撮影して、「始まりの場所」を表現しているということであった。始まりの場所・・・、海岸線の夜は俗物が全くなくなり、生命の誕生を感じさせるということである。一見したところ高い山の風景かと思われるそれらの写真は、中国の山岳風景にも見えたり、いわれてみれば海岸線にも見えたり、スケール感が狂わされているのでいろいろな場所に見える。岩と水以外何も映り込んでいないその写真は、まさに何かが出てきそうな雰囲気、ゴジラの登場のシーンにもなんとなく近い、そんな作品であった。

この美術館は建築家「ジョサイア・コンドル」設計の洋館である。こういう建物が埼玉県にほど近い北区にあるのが何ともうれしいもので、やはり残された文化というのは心に豊かさを与えてくれるものなのだろう。今回の展示ではその洋館の1階部分をすべて使って石山先生の作品と中里さんの作品が並んでいる状況である。なかなかの見ものであるのでぜひ足を運んでいただきたい。(残りの会期は8/28・30です)

朝一番、その石山先生より電話・・・。僕にとってはいくつになっても変わらないとても怖ーい電話である。「昨日は来てくれたみたいで有難う。あいにく僕はいなかったからもう一度来て・・・」から始まり「来年、ネパールのパタンに行くから一緒に来い」で終わる5分間ほどの電話である。いつものことながら展開が激しい・・・。でもそんな先生の発案で生まれた組織がこのますいいリビングカンパニーであるからには、言われたことには「はい」以外にはないのである。退官されて数年、70歳を超えてもその活動は激しさを増している。全く感服するしかない、いわゆる偉人なのである。

13時、茶道稽古。ひと月ほどさぼってしまったのでなんだか嘘のように手が動かない。袱紗捌きもなんとなく固いし、棗や茶杓を清めてもまたまた固い。点前は茶箱の和敬と卯の花、決して難しい点前ではないのだけれど、やはり稽古をさぼると一度体に染みついた「慣れ」が剥がれ落ちてしまうのであろう。学んで、繰り返し、慣れて初めて体が無意識に動く、そんな状態にいつもキープできたらと思うのである。

2018/08/21

10時、埼玉県川口市にて住宅の玄関リフォームのご相談。玄関の収納部分を納戸のようになっている今の状態から、壁を撤去したオープンな状態に変更したいというご要望である。もともとはハウスメーカーさんの手によって造られたものなので、あまり詳細の資料は残っていない。というよりは公開されていないのであって、ある程度は予想で進めていかなければいけないわけだ。

夕方、埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家に対する和室造作材の打ち合わせ。和室というのは意外と木の造作材をたくさん使う。お茶ができるような和室となると、床の間がある。床の間があるということは床柱・床框・落とし掛けという3点セットが無ければいけない。畳の周りには畳よせという細い木もある。天井は杉の板を竿縁という細い棒で抑えるような意匠をしている。そのほかにも窓枠や障子の枠、飾り棚の板やその横にある飾り柱などなど、通常の洋室にはない造作がたくさんあるのだ。しかもこういう材料は大体寸法が決まっている。絶対にそうしなければいけないというわけでもないだろうが、いわゆるオーソドックスな和室を作ろうと思う場合にはやっぱり決まり通りの寸法にするほうが良い。後々のアレンジはあるとして、まずは基本的な材料を配置する作業を行った次第である。

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この写真は埼玉県の寄居町で造った茶室である。壁・天井には和紙を張り、天井の段差の部分にはLEDを仕込んでいる。床柱は赤松を使用し、ちょっと崩した柔らかいの雰囲気を作りだした。こういうアレンジも茶室の面白いところである。引き続き考えていきたいと思う。

2018/08/19

日曜日だけど、明日から長期休み明けの仕事始めということで何人かのスタッフは事務所に来ている。休日が続いた最終日、なんとなくソワソワする変な感覚は、小学生のころの夏休み最終日の気持ちと同じような感覚である。何か準備を始めないといけないような、でも最後まで休日をゆったりとして過ごしたいような、そんな気持ちで一日がスタートした。

10時、埼玉県坂戸市にて新築住宅を検討中のYさん打ち合わせ。Yさんとは先日、土地の下見にご一緒した。早速土地の購入を決められたということで、今日は全体的な今後の進め方についてのお話と、土地を見たときに浮かび上がってきた住宅の設計についてご説明をさせていただいた。

僕の頭に浮かび上がってきた住宅は「庭とつながりのある小屋」のような家である。農家の家のようなイメージかもしれない。敷地の中央部分にはハーブや野菜を育てたりできるような畑を造り、そこから地続きのダイニングキッチンに直接入ることができるようなプランとしている。ダイニングから小上がりを上がると居間に至る。居間は庭のほうに開かれているけれど、ダイニングよりはちょっと「こもる」イメージで、落ち着きのある空間となる。そしてそこにはストーヴがおかれ、火を見ながらくつろぐことができるようになっている。居間は吹き抜けを介して2階と連続し、子供室はその2階に、なんとなく居間とつながりのあるような配置となっている。ダイニングの部分は平屋となっているので、その平らな屋根には2階から出ることができる。何ともウキウキするような住宅なのである。

2018/08/17

朝一番で京都に向かう。今日は裏千家の行事で、利休が作ったといわれる茶室「待庵」→藤井厚二氏設計の「聴竹居」→サントリー大山崎山荘を訪問した。先日の大阪地震の被害が心配だったけれど、幸いそれほど甚大な被害は出ていないようである。どちらの建築も平屋でとても軽い建築だからそれほどの破壊には至らなかったのであろうと思う。名作が失われないで本当に何よりだ。

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この建築群の見学は大学4年生の時と、数年前のますいい建築塾における研修の時、そして今回の3回目である。京都と大阪の中間地点にある大山崎、サントリーウイスキーの山崎で有名な場所に、こんな名建築が3つもそろっているのは大変ありがたいことである。見学前、近鉄山崎駅の近くにある中華料理屋さんにて美味しいランチを食す。こういうおしゃれなお店は当時なかったように思うが、きっと地域の魅力がこういうお店を生み出しておるのかもしれない。

終了後、ANAホテルにて会食。夜遅くにホテルに戻る。

2018/08/16

朝5時、目が覚めたので外を見ると雲一つない快晴だ。こんな時は畑に行くに限る。昼間は信じられないくらい暑くても、早朝は気持ちが良いものだ。今の気温は28度、まあこれくらいなら外で作業をしても何とかなるだろう。

畑までの道のりの途中にはユニディ―というホームセンターがある。まだ開店の時間ではないので、まずは直接畑に行って、こまめをかける作業やら畝づくりやらの出来ることを始めた。今日はとても風が強い。台風の影響だろうか?土ぼこりが目に入ったり耳に入ったり、ちょっと大変な状況だけれど、涼しいから普段よりはだいぶ楽だ。今の時期でも種まきが出来るもの・・・今日はダイコンと小松菜、そしてミックスレタスの種をまいた。途中でユニディ―に行き、培養土と石灰、苦土石灰を買う。そのほかにもにんにくの球根と、珍しい玉ねぎの球根、島らっきょの球根に、エシャロットの球根、そしてジャガイモの種イモを購入した。再び畑、今度はさっきの球根類を植えるための畝を造り、秋野菜のための畑の土づくりを行う。約2時間ほどの作業を終えて、8時過ぎ家に帰る。今日の収穫は茄子とシシトウ、そして大葉にゴーヤである。夏野菜は大分疲れてきたようで、出来る野菜の大きさがだんだんと小さくなってきた。次は秋の野菜を楽しみにしよう。

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2018/08/14

午前中は娘の家庭教師。娘は今小学6年生で、中学受験の勉強をしている。僕も中学受験で早稲田大学の関連項に入学したので、中学受験の大変さも楽さも両方わかるのだけれど、まあ要は自分自身のやる気の問題である。今日は算数の勉強を教えていたのだけれど、流水算とか旅人算とかの実は方程式・・・という問題をやっているうちに、どうしても方程式を教えたくなってしまい、中学1年生の教科書を使用しながらのレッスンが始まった。方程式をいきなり教えてもわかるはずがないので、まずはじめは正の数と負の数から始める。その後に数式の項の移動とか、基本的なことを教えて、最終的には一次方程式を解くことが出来るまでに至った。ここまで約4時間ほど・・・、なかなかの道のりであった。

午後、高校1年生の長女と妻と一緒に森美術館で開催されている建築ニッポン展を鑑賞。僕にとってはいまさらこの手の現代建築展を見てもそれほど驚きもなければ学びもないわけだけれど、それでも藤森照信先生が監修したとなればやっぱり見に行かないわけにはいかない。藤森先生である。ますいいリビングカンパニーの生みの親である石山修武先生の作品もたくさん展示されている。そしてこの会場構成も、とても慣れ親しんだものである。

会場には利休の待庵が展示されていた。このモデルはものつくり大学の学生さんが作ったものである。ちょうど8月17日に京都の大山崎にある実物の待庵を見る予定になっているので、見比べるためによく見ておくことにしよう。僕は以前茶室の設計を依頼された時に、この待庵をモデルにしたことがある。待庵の床の間は洞床といって奥の壁は左官の塗り回しとなっている。4畳半の小間だったので、そのような塗り回しの床の間としたが、これがなかなか良い。小さな茶室の場合はあんまり仰々しく床の間を作らないほうがしっくりくる気がする。床柱や落とし掛け、床框などの絶対的な要素は別としても、狭い部屋にあまりに多すぎる要素はただただしつこいだけなのである。

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2018/08/13

盆休み二日目。なんとなく休みのリズムが体にしみこんできたような感じがする。こういう風に自然体になってみると、人間は定期的に休息をとらなければいけない動物だなあと改めて思う。

今日は久しぶりに村上春樹のノルウェーの森を読んでみた。この小説を読むのはこれで3回目だろうか。本の帯にはこれは完全な恋愛小説です・・・なんて書いてある。確かにワタナベ君と直子さんの恋愛小説であるのだけれど、実際に読んでいるとラブストーリーの部分よりも人の死とか、いろいろな物事をうまく消化することが出来ない不器用さとか、そういう青年期の心の状態のようなものの表現がとても新鮮な小説であることに気が付く。こういうことは普段の生活の中ではとかく忘れがちな事で、ありとあらゆる人間関係をうまく調整しながら生きているときにはあんまり考えられないのだけれど、そういえば僕も30歳くらいまでは色々なことが難しくってうまくいかなかった時期があったなあなどと昔を振り返りながら読んでみた。

13時、両親と妻と長女と一緒にお墓参りに出かける。なぜか僕の家のお墓は烏山にあって、結構な時間をかけてお墓参りに行っているのだけれど、僕はお墓を川口市のお寺に移そうと思っている。戦争の時に日暮里辺りにあったお寺さんが烏山に移されたというような話を聞いたことがあるけれど、そういう事情は別として、今を生きる僕たちがこれからもお墓とか先祖とか、そういうものを大切にしやすいようにやっぱり地元にあったほうが良いような気がするのである。

18時、両親と妹家族と僕の家族で夕食会を開催。妹の息子と僕の次女、8月生まれの二人の誕生日会もかねてのミニパーティーである。何とも幸せな一日であった。

2018/08/12

本日から1週間の夏季休暇となります。8月20日より通常営業を行います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2018/08/11

お盆休みの前日、今日は山の日という祭日だけれどさすがに2週間連続で土曜日を休みにするわけにもいかないので全員出勤の扱いとなっている。みんな明日からの休みに期待して何となくそわそわ、そういう僕も何となくそわそわしてしまう。こういう感覚は子供のころから変わらないのである。

10時、埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の打ち合わせ。基本設計の半ば、大体のプランが固まりつつあり、開口部などの検討段階に入っている。今日はプランの変更箇所と、サッシの種類などについてのご説明をさせていただいた。次回は今日のご要望を反映させるようにプランを訂正しつつ、模型の作成に入ってみようと思う。

14時、大手ゼネコンの設計部に勤めるAさんの初回面談。ますいいで家を建てようとしてくれるクライアントには建設関係の仕事をしている方がとても多い。それはますいいが自由な家づくりを目指しているからである。建設関係の仕事をしている方々というのは、たいていの場合大学の建築学科などで勉強をした経験があり、今の仕事自体は住宅とかけ離れていたとしても、かつては、たいていは大学の4年生くらいまでだと思うけれど自分の家をこのように設計したいとか、もしくは世界の住宅の名作を学んだりとかの経験を持っている。だからこそ、もしも自分自身が家を建てる時にはこんな風にしたいという思いが強いわけだし、ハウスメーカーの言いなりにパッケージ化された建築を買うという行為には強い抵抗感を感じるのだと思う。

建築という行為はなんとなく、理想の人生を作り上げるようなものだと思う。マンションに住んだって別に何にも困ることはない。隣の人と同じ区画に暮し、同じようなスタイルにはまっているのはそれはそれで楽かもしれない。でも、自分らしく生きようとか、自分のスタイルを作ってみたいとか、そんなことをやろうと思うとやっぱり土地を手に入れて、家を作って、それを手入れしながらアレンジしていくような生き方が良い。建築学科を出て、建築の仕事をしている人はたいていそういう理想を追い求める習性がある。理想を描くことができるからこそ、仕事でも、そして自分の家でも建築を作ろうと思えるのだ。

2018/08/10

10時過ぎ、東京都杉並区にて設計中のUさんの家打ち合わせ。今日は初めての見積もり提示である。まだ構造計算などの詳細部分が決まっていないのであくまで概算見積もりになってしまうけれども、それでも70%くらいの精度は出ている状態でのご説明をさせて頂いた。都心の狭小地に建つ住宅ということで2階に配置されたリビングには解放感を生み出すためのロフトが設けられている。ロフトは吹き抜けを介して2階のリビングとつながりを持ち、その吹き抜けの部分にはペレットストーブが設置されることになっている。ソファーで火を眺めながら本を読んだりお酒を飲んだりの贅沢な時間が流れる、そんな住宅となる予定だ。

夕方、40日間のインターンシップを終えたものつくり大学2年生の丹野君のお疲れ様会を開催。大学2年生の段階でのインターンシップということで、大工さんになるかはたまた設計の道に進むか悩んでいる状態のヒントになればという思いで、様々な経験をしてもらえたのではないかと思う。模型を作ったりプレゼンパネルを作ったりのいわゆる設計事務所らしい経験も積んでもらうことができたし、実際のベニヤ板を使用したパネルの組み合わせによる収納システムの提案の模型を作成するなどのデザインする職人のごとき経験も積んでもらうことができたわけだが、この先の行く末はいかがなものか。是非とも努力を継続して良い建築の担い手に育ってもらうように願うばかりである。

2018/08/07

10時、川口市役所にて現在設計中の消防団のための車庫兼会議室についての打ち合わせ。この施設は、消防団が消防車をとめておくことが主な目的のとても小さな木造の小屋である。延べ床面積が40坪、そして公共建築にしてはすごく珍しい木造、でもますいいにとっては得意分野の構造規模ということで設計を担当させていただくこととした。建築家として設計活動をしていると、こういう住宅以外の建築に対して何かを考えるのもとても大切な機会であると思う。特に消防団など、近年増加した災害のニュースでは必ずその活躍や犠牲が報道される注目の存在であるが、その実は高齢化が進み団員が集まらないという問題も抱えている。問題のある所に建築が役に立つことができる可能性があると僕は考えている。果たしてどのような可能性があるか・・・。楽しい仕事をしていこうと思う。

2018/08/05

日曜日。今日は裏千家の関係で主催する子供茶道教室なるイベントの運営を埼玉県の伊奈町にある通称「けんかつ」なる施設にて行った。総勢126名の参加者が集い、茶道のマナーをマナーを学ぶ経験を積むなどの行事である。和菓子を作ったりの場面では参加者がとても楽しそうなひと時を過ごしてくれていたし、はたまた茶会の体験では苦い薄茶を美味しいと感じたなどとうれしい一言を伝えてくれる子供もいた。設営をするのは埼玉県の茶道を学ぶ仲間たちである。暑い一日、たった一日の事業だけれど、それでもこういう機会を通して少しでも文化が継承されていくことを祈っているし、今後も継続してかかわっていきたいと思ってもいる。それにしても全身汗びっしょり・・・、とりあえずシャワーを浴びたい、暑い暑い一日であった。

2018/08/04

14時より東京都国分寺市にて新築住宅を設計中のJさん打ち合わせ。今日は確認申請提出にまつわる若干の調整変更などについてのご説明をさせて頂いた。おそらく盆休みが終わる頃には確認申請が下りるから、9月からは工事を始めることができるであろう。これまで進めてきた設計がいよいよ現実のものとなるべく動き出す。何とも言えない楽しみな時間だ。

終了後、埼玉県川口市の土地下見。川口市内で新築住宅を検討中のYさんが購入するかもしれない土地を事前に見に行く。場所は木曽呂というところで、川口市にては珍しい高台だ。もともとこの辺りは植木屋さんの畑が多く、周辺は緑がまだまだ残っている。だいぶ住宅地が増えてきてはいるけれど、それでもほかの住宅地と比べたらかなり環境は良いほうだと思う。敷地は周辺の道路よりも80センチほど高くなっている。その段差をどのように利用するか、現地を見ていて一番低い駐車場部分から2段の段々畑のような造成を行い、段差部分が魅力的な庭となる計画を想像した。普通の造成地はどこも駐車場から断崖絶壁のように擁壁が立ち上がり、その上部に手摺が取り付けられていて、段差の上下は完全に分断されている。それに対して段々畑のような擁壁とすることで、住宅部分から駐車場部分まで連続する中間領域が生まれ、分断されることのない魅力的な場を生み出すことができると考えた。さてさて、後はYさん次第である。

2018/08/03

今日は朝からコン君と一緒に千葉県流山市にあるIさんの家の敷地にて、防草シートの施工を行った。Iさんの家はとある事情で着工が数年後になってしまったということで、その間の敷地の保全のために防草シートを張ることにしたのであるが、これがなかなか大変な作業であった。僕は基本的に体を動かすことが好きだし、畑ではいつも草刈り機を操っているので慣れてもいる。でもこれだけの暑さの中で作業を行うとなんだかいつの間にか頭がぼーーっとしてくる感じがして、もしかしてこれが熱中症なの?という感じになってくる。仕方がないからシートの固定用のピンをセットする作業は車の中で行って、それが終わったら外で30分くらい作業をしてまた車に逃げ込んで・・・暑さをうまくごまかしながら、なんとかかんとか最後までやり切ることができた。

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大工さんとか、土木業者さんとか、職人さんといわれる人たちはいつもこうやって暑い中で汗を流して働いている。こういう人たちがいないと災害の時に家を直すことも出来ないし、壊れた橋を架けることも出来ないし、つまりは肉体労働者というのは社会にとってとても大切な存在なんだと思う。でも一般的にはどうかというと、肉体労働者は社会の中でどうしても下に見られてしまうし、収入だって低い状態から抜け出せないでいる。大手のゼネコンがいくら高い日当を支払っても、その多くが中間で搾取され実際の職人さんにわたる給料はだいぶ下がってしまうのが現実だ。建築業界では設計者が偉いわけではないし、現場監督が偉いわけでもないと思う。実際に手を動かす職人さんこそが本当のものづくりを行う人だし、その人がきちんと生活できることが良いものを作るにはとても大切なことだと思うのである。

僕たち設計者はそういうこともたまには行いながら、体を動かして働く意味を分からなければいけないし、そういうことがわかるからこそ良い設計や管理ができるような気もする・・・なんていう理念に動かされながらの終日作業。今日はビールがうまそうである。

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