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増井真也日記
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増井真也日記

2018年5月アーカイブ

2018/05/30

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。8月ごろに配布予定の住まいのお手入れブックの内容について打ち合わせ。主に木の仕上げ部分のお手入れをどのように行うかをまとめた小冊子を作成する予定なのだけれど、本日はその内容についてのミーティングを行った。

11時、女性の現場監督さん面接。経験等は申し分ないようなのだけれど、事情により採用には至らず。まことに難しい限りである。

19時、東京都板橋区にて新築住宅を検討中のSさん打ち合わせ。健康上の理由などで1か月ほど保留とされていたので、再度設計を進めた場合のスケジュールや建築コストなどについてのすり合わせを行った。家を建て替えるという行為は、なかなかの大事業である。やらないでよいならやらないほうが楽だし、お金もかからなくてよいが、やっぱり建て替えなければいけない事情があるから建て替えるのであって、そのはざまで最後の最後まで悩む必要があるのだと思う。焦りは禁物、時間がかかるものなのだ。

2018/05/29

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

住宅の設計をしていると、様々な合理性の縛りとの戦いがある。既製品を使用したほうがコストが下がるのは当然のことなのだけれど、味気ない既製品の塊の設計は何も面白くない。そもそもそういう住宅を求めてますいいに来るクライアントもいない。合理性を嫌うと、人の手の跡が欲しくなる。人が手作業で作ってくれたものは、それだけで魅力的だ。左官素材が魅力的なのはそういう人の手の跡が感じられるからだと思う。

各所のディテールも同じようなことが言える。既製品の見切り材は恐ろしく格好が悪い。見切るというのは、「二つの異なる素材のぶつかるところを区別する」ような意味合いなのだけれど、こういうところをしっかりしないと割れてしまったりの失敗につながる。一見簡単そうに見えるこの行為、綺麗に見せようとすると実はなかなか苦労する。

ミースの言葉にこんな言葉がある。
「近代建築の問題は合理的な解決が求められたときに、にわかに認められたのだと考えることは根本的な錯誤である。建築における美とは過去と同様に必要であり、また求められているものであるが、それは建物の中に当座求められている物以上のものがあるときに初めて達成される。」

モノづくりの本質はこんなところにある。そしてそういうことは追及しようとしても果てしない奥行きがある。時間もかかるし手間もかかる。だからこそ時間をかけて、手間もかけないといけないのだと思う。

2018/05/26

10時、東京都杉並区にて設計中のUさんの家の打ち合わせ。Uさんの家は小さな土地に建つ、木造2階建ての住宅である。敷地は角地で北側と西側が接道している。南側は隣地の住宅が迫っているが、低層なので2階部分の日照は確保できるだろう。だからリビングを2階に配置し、吹き抜けを介してリビングとつながるロフトを設けることにした。こうすることで小さな家でも吹き抜けを通して視線の抜けを作り出すことができ、広がりを感じる空間となるであろう。駅のほうから家に帰ってくる道はちょうど角の部分にあたる。家に帰ってきたときに出迎えてくれるような家がいいなというご主人の言葉を大切に設計を進めていきたいと思う。

13時、埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の打ち合わせ。今回は基本設計を初めて1回目の打ち合わせということで、敷地全体を利用して理想的と思えるプランを作成させていただいた。延べ床面積が60坪ほどである。1階部分が40坪、2階部分が20坪ほどであろうか。茶室・水屋などの設えがある分1階のボリュームが大きくなっている。2階から1階にかかる大屋根のボリュームを確認するための模型を作成してみたら、なかなか良い。これを和瓦で仕上げたらとてもきれいな屋根となるであろう。

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2018/05/25

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

11時、茶会に参加。なんでも外国人を招いて日本文化と親しんでいただくための茶会だそうで、品川にあるジョサイア・コンドル先生が設計した洋館で開催された。客は半分が外国の方で、半分が日本の方である。偶然にも以前茶室を作らせていただいた知人のお母さまと同席となり、一緒に席入りをさせて頂くことができた。点心は、普段通りの和食ではなくビュッフェスタイルのバイキングである。食事とともにワインをたしなむ感覚も洋風である。僕はそのあとの仕事が気になったので、お酒は控えて食事だけを軽く済ませることにした。

それにしても・・・こんな風雅な洋館で晩餐会を開催し・・・そんな感覚の生活を今でもしている日本人が存在するのであろうかと考えれば、それはノーである。宗教法人でもない限り、相続税の高いこの日本で、高額な資産を個人で所有することは不可能である。だからきっとこの洋館も会社所有であるわけだし、旧岩崎邸などもGHQに接収されたのちに紆余曲折の末、東京都の公園として整備されている。江戸時代から明治という新しい時代に移るときに、西洋に追い付け追い越せの精神の中でお雇い外国人建築家による豪邸を建築し、それまでの日本的な和風の建築とは一線を画した空間を手に入れた、その名残である。100坪ほどあろうかというような巨大な藤棚!!庭のあちらこちらにある巨岩の数々。茶会ではあるが、建築の鑑賞で予想外に楽しませていただいた一日であった。

終了後、一緒に参加した友人とともに横山大観展を鑑賞。なんだかとても文化的な一日であった。

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18時過ぎ帰社。

2018/05/24

10時、埼玉県川口市にて設計中のS事務所打ち合わせ。鉄骨造2階建ての事務所ということで設計を進めているがようやくプランのほうがまとまりそうである。この事務所は不動産屋さんを営むための事務所で、接客などを行う窓口、事務スペース、看板の作成を行う作業場、休憩スペースなどなど、延べ床面積で80坪ほどの広さを持つ予定だ。事業用の建築ということで当然シビアなコストの中での設計となる。構造は8本の柱をベースに立ち上げ建築の形は整形な総2階とした。外壁はALCを利用することを考えている。両サイドに銀行とレジャー施設が建ち並んでいる関係で、正面の意匠をどのようにするか、つまりは看板建築としての視認性をいかに高めるかが工夫のしどころとなるであろう。

帰りがけにもう一度敷地を訪れてみた。近所にあるマクドナルドやコンビニを見ていると周りの建物の看板の量、配置計画の絶妙さにはあらためて感心させられるところもある。背の高い塔のてっぺんに着けられたMのマークを見ると、誰でもそこにマクドナルドがあると認識するし、遠くからそうわかることでちょっと考えて、入り口はどこだろうと考えて、近づくころにはここが入り口だと理解して中に入ることができるまでの過程を、確実に生み出すように配置されているのである。こういうことを真剣に考えることはあまりなかったけれど、これは行動する人間の心理を想像しながらのなかなかに面白い計画であると思う。

2018/05/23

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

埼玉県桶川市にて設計中のAさんの家の打ち合わせに向けた基本設計スタディーを行う。Aさんの家は、いわゆる田舎にある実家の土地に建つ母屋に隣接する形で、同じ敷地の中にもう一棟の住宅を作ろうという計画である。Aさんご夫妻もまだまだ現役で働いているところではあるが、広い土地に茶室のある広々とした住宅を作って、今住んでいるマンションよりももう少しゆったりとした生活をしたいという選択をしたのだと思う。Aさんは美しい和瓦の屋根のある住宅に暮らしたいという。のびやかな屋根が好みとのことなので、和瓦で構成される大屋根を北欧のアアルトの建築のようにイメージしてプランを進めることとした。北側の庭に面する茶室は京間の8畳とし、屋内の待合からも、屋外の腰掛待合からも利用できる配置を考えた。水屋は5畳としたが、キッチンを併設することで茶事にも対応できるようにしたほうが良いか迷っている。こうした要素は使いづらければ何の意味もない。まだまだ初回なのでじっくりと相談しながら進めていきたいと思う。

2018/05/21

今日のお昼ごろにとても大きなニュースが流れた。

政府は、最長5年間の技能実習を終えた外国人が、さらに5年間働ける新たな在留資格「特定技能(仮称)」の創設に着手する。高い専門性があると認められれば、その後の長期雇用を可能とすることも検討している。人手不足が深刻な分野の労働力を補う。従来の技能取得という名目から、就労目的とした受け入れ施策に転換する。
6月に決定するキャッチコピーの「骨太方針」に外国人との「共生」を初めて盛り込み、日本語学習教育の支援などにも取り組む方針。

実質的には移民政策とも取れるような政策に政府が着手する。人口減少社会、空き家問題、治安維持、いろいろなことがこの政策で変化するだろう。アメリカのごとき人種のるつぼの社会が生まれるかもしれないし、いずれは国籍を持つ世代が政治などにも参加するようになるかもしれない。ちなみに僕の住む川口市では外国人が普通に家を買って暮らしている。すぐ近所でも6棟の建売が売り出されると、そのうち4棟は中国人が購入した。今はやりの経営・管理ビザでの移住だと思うが、彼らはきっと10年を経て永住権を取得するだろう。今回の技能実習生の件はこの場合とは異なるけれど、とにかくいろいろな形で外国人の流入が加速するという状態になるのだと思う。

社会というのは緩やかに変化するようで、気が付いた時には結構な変化をしていることが多い。そういう変化の中でよりよい社会を生み出す工夫をすることが必要なんだと思う。外国人だって日本人だってあまり関係なく取引を行ったりの状態に自然となるだろうし、飲食店などではすでにそんな関係が出来上がっているような気もする。人間同士の信用や思い、義理人情のごとき基本的なことが余計に必要になってくる社会になるような気もするのである。

2018/05/20

今日は朝一番で大宮氷川神社にて執り行われる献茶式という行事に参加した。この行事は裏千家の宗家が京都から来て、神社にまつられる神様に対してお茶を差し上げるというもので、僕たち裏千家の役員はその運営に携わる。献茶と同時に埼玉県の裏千家の先生が釜をかける。濃茶、薄茶、立礼の3席、そして点心をいただくために合計500名ほどのお客様が来てくれる。受付開始の9時ごろにはすでに5席目の札を配っているという状況で、先生方の時間が早いことにはいつも驚かされる限りである。

こういうお茶会を大寄せと呼ぶ。一回の席に約50人ほどのお客様が入るのだが、狭い会場にすし詰め状態になるので、客もなかなか大変な思いをする。来賓や宗家が時間を合わせるとただでさえ狭い茶室に入りきれない時もある。せっかく早く来て整理券を手に入れた一般客が後の席に回されたりもするが、こういう理不尽をする様子を見ていると、その理不尽が茶道の人口を減らす原因であるような気もする。客に来賓も一般もない。僕はそう思う。一期一会の気持ちで茶会に何らかの期待を抱き、高い茶券を買ってきてくれた客は、なるべく等しく扱うことを心掛けるべきであるような気がする。

大寄せの茶会を好きではないという人は多い。でも例えば客が5人程度しかいない茶事に招かれる機会などそうそうあるはずもなく、茶会といえば大寄せであることがほとんどだ。だから皆大寄せの茶会に行く。行けば出会いがある。「あら、久しぶり。お元気ですか?・・・」の会話があちらこちらで交わされる。長い待ち時間も、そんな会話とともに過ごせば、楽しい交流の時間となるようで、毎回来てくれる人たちは一様に仲間がいる様子である。

僕も今年で5回目であろうか。初めは右も左もわからずに客の案内をするだけで参加していたけれど、今では多くの青年部員とともに楽しい時間を過ごすことができるようになった。だいぶ年上の先生方とも自然と会話を交わしている。居場所も客の案内から総合本部へと変わり、いつのまにやら皆に指示を出していたりもするようになってしまった。首までどっぷり・・・、でも楽しいのだから良い。嫌いだった大寄せの茶会がなんとなく好きになる瞬間がある。それはまさに多くの仲間とともに活動しているときである。人間いくつになっても、人恋しいものなのだと思う。

2018/05/19

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時より東京都国分寺市にて設計中のJさんの家の打ち合わせ。今日は展開図を用いて各部屋の開口部や造作の位置、大きさなどについての確認作業を行った。この家ではテラコッタを1階のエントランスからリビングの一部まで床の仕上げ材として採用している。テラコッタというのは素焼きの煉瓦のようなもので、実際に貼る予定のものを購入してみると驚くほど吸水性が良い。試しに水をかけてみると、コップに2センチほどの水をあっという間に吸収してしまう。これは内装仕上げとして使用した場合には、結構な調湿作用がありそうだ。

サイズや厚みは予想通り結構ばらつきがある。輸入品だからというわけではなく、以前淡路瓦のタイルを購入した時も同様だったが、要するに手づくりの品物特有のばらつきであり、これは「アジ」と捉えるべきものなのであろう。石やさんのアドバイスで圧着モルタルの厚みが5mmと聞いているが、これはもう2mmほど厚くしておいたほうが良いかもしれないと感じた。さすがに何枚もサンプルをくれるわけもないので、最小ロットの6枚を購入したのだけれど、やっぱり初めて使用する商品はこれくらいのロットで買ってみたほうが良いような気がする。もちろんお金はかかるので、ほぼ決定という段階でのことだけど、実物を見てみないとわからないこともあるのである。

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15時過ぎ、埼玉県和光市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。初めての見積もり提示と、電気設備などの確認を行った。ますいいでは、実施設計に基づく見積もりをなるべく詳細に記載するようにしている。今回は1回目だから完成していないところもあるけれど、どんなものを買うといくらなのかが詳細にわかることが、ますいいの家づくりの一番のだいご味であり、つまりは自分の家にかけるお金を自分の意志で考えることができるようにすることがこの過程の大切なことなので、丁寧に進めるよう心掛けた。次回は2階の見積もりである。次は木拾いなどのさらなる詳細情報が加算される予定だ。

2018/05/17

夕方、左官職人の塙さんが左官壁の内装仕上げについて話をするために、関連するカタログなどを持ってきてくれた。左官仕上げとは言ってもいろいろな材種やメーカーなどがあって、それによってコストもいろいろ変化するようである。どんな素材が設計中の住宅に向いているのか、割れやすい割れにくいなどの特性の違いはあるのか、各種仕上げについてのお話を伺うことができた次第である。

家づくりというのは僕たち建築家が独りよがりでできるものではない。というより僕たちは図面を書いたり、材料を手配したりの準備段階を行うだけであって、実際に工事をしてくれるのは塙さんたちのような職人さんたちだ。職人さんたちが心を込めて作業をしてくれて、初めて良い家が出来上がるのである。クライアントにとっては安いほうが良いに決まっている。でも良い住宅にしてもらわなければ困ってしまう。安かろう悪かろうではダメ、だから僕たちは職人さん達に謙虚な気持ちでお願いしなければいけないのだと思う。

早稲田大学の師、今井兼次先生の言葉にこんな言葉がある。
「労働賃金によってのみ職人は働くものではない。一日の日当だけ働いてもらおうとする愚かさを忘れたいものです。彼らにはあがない得ざる高価な仕事に奉仕する熱情があります。新図書館(早稲田大学の図書館のこと)の建設の意義にこの心情のこもれることは私どもの感謝すべきことであります。」
「建築の建設には友愛的協力が必要であります。一労働者に至るまでお互いの協力と信頼を必要とするものです」
新図書館建設時の職人さんたちに向けた感謝の言葉である。当たり前のことだけれど、でも今の時代に失われてしまった何とも美しい心と言葉のような気がするのだ。

2018/05/15

午前中、左官職人の金澤さん来社。リフォームの現場における煉瓦を壁に貼る作業で、せっかく貼った煉瓦をはがさなければならなくなってしまうという失敗をしてしまった謝罪に来てくれた。金澤さんはモノづくり大学で左官を学び、技能を競う競技会などでも上位の成績を納めてきたとても有望な、そしてこの業界にはとても貴重な存在である。今のご時世に職人という「本当はとても尊い仕事」をやりたがる若者は少ない。物を作るという素晴らしい行為は、その行為以上に収入に結び付くわけでもなく、自然環境の厳しさにさらされながら働く辛さも加わって、その素晴らしさよりも厳しさのほうが勝ってしまうのが理由であると思う。それに日本という国は、職人の技能を正当に評価する制度も広く認識されているわけでもないので、勉強嫌いの人間が仕方なくつく職業のようなイメージもある。そんな中で女性でありながら左官職人を続ける、僕はこういう姿がとても好きだ。

実態としての建築を作り上げる「職人」という仕事は、その行為自体にとても価値があると思う。住宅であれ公共建築であれ、職人さんたちはその建築に関係する多くの人々に感謝されるべきであり、とても誇り高い職業であると思っている。

建築というのはいつの時代も人の心の中心に存在し得るものである。特に住宅というのは家族や個人の存在の象徴のような意味を持つ面が大きいからこそ、その建築を行う施主にとっては大きな心の支えとなる。災害などで家を失った人々が、しばらくしてまた家を建てるという行為、これは人間の動物的な本能であるとと思う。家という建築は、それほどまでに人が生きることに必要なのだ。

金澤さんのやっている左官という仕事もとても大切な職種である。左官のメインである壁は建築のとても大切な要素であるし、左官は時に丸柱のような柱だって装飾する。今回は失敗をしてしまったところがあったので、煉瓦を剥がし、再び貼りなおすという残念な結果になってしまったけれど、今後のさらなる技術の向上と末長い職人の活動に期待していきたいと思う。

2018/05/13

午前中は、東京都荒川区にて中古の鉄骨造3階建て住宅の購入を検討しているSさんと購入前の打ち合わせを行った。もしもこの物件を購入したらどのようなプランが実現可能かどうか、そのリフォーム工事を行うにはいったいいくらの費用が掛かるのか、このような情報は中古物件を購入する前には不可欠なものである。不動産屋さんというアドバイザーが存在するものの、売買の手数料で商売をしている不動産屋さんというのはなかなか正直な情報を提供してくれるとも限らないわけで、そうなると僕たちのような建築に携わる者があらかじめ検証しておくことが有効になるわけである。どんな業界でも第3者的なアドバイザーの存在というのはとても大切にされているが、不動産購入段階における僕たちの存在もまたなかなかに有益なのである。

14時、東京都豊島区にある本納寺さんにて日蓮上人御生誕800年の記念事業委員会に参加させていただいた。かねてより本堂の耐震改修と屋根の吹き替え工事のご相談を受けてきたプロジェクトが、いよいよ本格的に前に動き出す段階に来た。お寺というのは、何か精神的に不安定な状態になったときに心のよりどころとなるイコンである。日本の寺院は長らく葬式仏教に甘んじてきた傾向があるが、セレモニーホール全盛の今は、もう一度寺院のあるべき姿を追い求める動きが主流となってきたような気がする。

最近の自然災害の増加等を考えると、やはりそうした場合にこそ人が集うことができる強さなども寺院に求められている要素であると思う。宗教とは長らく人々の不安を鎮め、心を一つにまとめることに貢献してきた思想である。神の存在をどのような形で認めるかによって宗教、宗派の違いはあるが、宗教自体の目的というのはそれほど違いはないように思えるのである。

2018/05/12

朝2時間ほど事務所に顔を出してから、東京タワーのふもとにある「THE SPACE OF TOKYO」なる結婚式場にて知人の息子さんの結婚式に参加した。いわゆるホテルの式場とは違い、古いビルをリノベーションして結婚式場にしている建物でなかなか面白い工夫がされている。さすがに会場は少々狭さを感じるけれど、小規模の結婚式を挙げるには十分な広さだ。今の時代は生き方にもいろんなスタイルがある。結婚式も同様なのであろう。

それにしても最近の国会報道を聞いていると、加計学園の問題がいまだに取り上げられていることに驚く。参考人招致までしてこの問題を徹底して追及することにいったいどのような国益があるのだろうかと感じてしまう。国会議員は国の運営を行うために選出しているのに、これではスキャンダルを追いかける芸能リポーターと変わらないのではないかの感もある。この国は大丈夫だろうか・・・そんな不安さえ感じてしまうのは僕だけではないだろう。

僕の地元の川口市には多くの外国人が住んでいる。道路を歩いていても、学校にも、新し建売住宅やマンションに住んでいる人もどんどん外国人が増えている。まるで外国みたい・・・そんな感覚を覚えるくらいに多国籍だ。中国・韓国・ベトナム・クルド・少ないけれど欧米人、とにかくいろんな国から集まっている。もう駅前に多国籍街のアーケードでも作ったほうが良いのではないかと感じるくらいに人種のるつぼであり、活気あふれる状況である。排除などできるはずはない。こうした外国人と共生することがこれからの道だと思うし、そうすることできっとこの国の人口や経済は支えられていくのだと思う。

だとすると・・・こういう状況になればなるほどに日本的なものを守る必要がある。日本的なものを守る人々は経済の主流ではないだろうけれど、でも確実に重要な役割だと思う。移住してくる人々はそれぞれの国の文化や食を運んで来る。でもみんなが自分の国の文化を押し付けるのではなくって、日本にうまく同化しながら自分の国の文化の良いところをアピールしている状態だと思う。言葉だってしゃべれるようになっている。僕たちがいつまでたっても英語をまともにしゃべれないのに・・である。いろんな国から来たいろんな人が新しくニホンジンになる、国籍の問題はよくわからないけれどなんとなくそんな風に見える。この国はきっと昔からそんな風に人が来て、文化同士がまじりあい、いつの間にやらの日本的な文化を創ってきたのだろうと思う。無意識のうちの同化、きっとそういう事なのだろう。

2018/05/11

朝礼終了後、メンテナンスについての打ち合わせをおこなう。ますいいでは家づくりの中で木の仕上げというものを内装仕上げによく使う。無垢材のフロアリングなどは定番中の定番だが、内装だけでなく外部にも利用する。ウッドデッキや外壁仕上げ、はたまた外構の柵を作ったりもする。外部の軒裏の仕上げにも使う。玄関ドアなども防火の規制がなければなるべく木を利用するようにしている。なぜ木を使うか、それはやっぱり無垢材は優しさがあって、暖かくて、心地が良いからである。こういうことを大切にする感覚は住宅ならではのものだと思う。効率重視の建築ではなかなかそうはいかないだろうが、人が住む場所だからこそ木の暖かさが好まれる。

無垢の木を使用するということは、メンテナンスも必要となる。クライアントから木の建具をどう知ればよいですかの質問をされることがあるが、こうした質問に答えることができそうなパンフレットを作成することを考案しているというわけである。ますいいに昨年より参加してくれている池田さんは木の家一番振興協会のメンバーである。そしてもともとはBESSさんというログハウスの会社で働いていた。だから木のことにとても詳しい。そこで池田さんを中心にパンフレットづくりを進めることとなった。このパンフレットが配布されて、みんなが木のメンテナンスをこれまでよりもちょっとやるようになって、木で作った壁や建具などがこれまでよりも長持ちするようになってほしい、そんな願いを込めてのプロジェクトである。

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2018/05/08

11時、アベルコさん打ち合わせ。アベルコさんというのは設備やタイルなどを扱う商社さんである。こういう商社さんはますいいにとっては仕入れ先として取引をさせて頂いていて、他にも数社ある。今日はTOTO商品を買ってほしいとのことでPRに来られた。TOTO・・・有名な設備メーカーだけれど、そういえば最近はリクシルのほうが印象深く、TOTOはあまり使用しなくなっているような気もする。リクシルのトイレはもともとINAXだ。TOTOとINAX、いわゆるライバルメーカーで昔はTOTOが絶対に品質が良いというようなことを言う人もいたが、今ではあまり聞かないセリフとなった。僕の個人的な意見だが、どちらも日本を代表する陶器メーカーであるので、そう大きくは変わらないと思う。商社には商社の事情というものがある。その事情によってモノの値段というものも変わる。値段に絶対的なものはないのは、WEB検索をすれば明らかで、それは商社の卸価格も同じなのだと思う。僕たちは同じ商品ならば安く仕入れるべきだし、そのほうが施主に喜んでもらうことができる。便器などその典型的な事例だと思う。

15時、東京都新宿区にて設計中のYさんのマンションリフォーム打ち合わせ。今日は2回目のプレゼンということで、サンプルやお見積もりを見ながらのご説明をさせて頂いた。マンションのリフォームというのは新築住宅と違い、限られたスペースの中でできることを探す作業だ。空間を広げることはできないけれど、通り土間のような空間を作ったり、オープンな間取りにしたり、造作家具を作ったりの工夫で、これまでとは一変した魅力的な居住スペースを作ることができる。今回の計画でも、リビングとキチンの間仕切りの位置を少々変更しながら、造作の家具などを用いて、これまでよりもコンパクトなキッチンと広いリビングを生み出そうとしている。17時終了。

19時、建築士事務所協会理事会に参加。21時ごろまで。

2018/05/06

連休最終日、今日は10時より埼玉県和光市にて設計中のKさんの家の打ち合わせを行った。実施設計の中盤なので、平面詳細図や展開図、断面図などを見ながらの確認を行っていく段階だ。展開図というのは壁を見たそのままの様子を図面化したもので、そこには窓や家具といった大きなものから棚板やスイッチ、コンセント等の小さなものまで随時記入されていくこととなる。平面図だけを見ていてもイメージがわかないようなところも、この展開図と模型を確認することでリアルに想像できるのでとても重要なツールである。15時ごろ終了し、帰宅。

17時、川口市にあるPAMPというボルダリング場へ。この連休から初めて体験したのだけれど今日で3回目となるボルダリング、これがなかなか楽しい。僕のように体重が重すぎる人にはちょっと厳しいスポーツなのでもう少し痩せないといけないと思いつつも、無心で壁をよじ登ったり、体中が痛い状態の筋肉痛を味わったり・・・なんだか昔所属していた早稲田高校の山岳部の時代を思い出しながらの時間は、とてもくつろげる有意義なものであった。きっかけは娘の希望だった。「子供に振り回されてみよう」と誘われることにはなるべく従うようにしているのだが、思いがけない挑戦を強いられ、そして刺激を受けることが多い。しばらく続けてみようかなと思う次第である。

2018/05/04

連休2日目。今日は新宿にあるリビングデザインセンターオゾンにてセミナーの講師を務めた。セミナーのテーマは「終の棲家・実家のリノベーション」である。古い木造住宅をリノベーションしてカフェ兼住宅にした蕨の家の事例をご紹介しながらのセミナーで、来ていただいた方々にはそれなりに喜んでいただけたように感じた。

この事例にあるような、築年数が40年を超えるような古い木造住宅リフォームが増えているように思う。壊して新築として建て替えても、リフォームの場合とほとんど同じくらいの予算で収まるような古い木造住宅を、わざわざ使い続けるという感覚はちょっと珍しいのだけれど、でもますいいではすでに4件、このような事例を実現させた。

どんな人が古い家を大切にするのか?ちょっと面白い傾向なのだが、こういう事例のリフォーム前の居間には必ずご先祖様の遺影が飾られている。和室の長押に小さな座布団が挟まって取り付けられている遺影の姿を昔の住宅ではとても良く見かけたもので、皆さんの記憶にもあるだろう。最近でこそあまり見ることが無くなったのだが、この傾向、つまりは先祖とか自分にまつわる昔のものを大切にする感覚が強く備わっているということなのだと思う。家には長い年月の暮らしの跡が刻み込まれる。暮らしの中で使われた多くのものがたまっていくだけでなく、家自体にも傷としてだったり経年変化として刻み込まれる。庭の植木だってそうだ。とにかくいろいろなところに現れている歴史のようなものは新築住宅では再現できない。こういうものを大切にしようと思ったら、ちょっと無理でもリフォームしかないのである。

1時間のセミナーだったが多くのことに気が付かされたような気がする。こういう貴重な機会をいただけたことに感謝したい。

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