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増井真也日記

2018年4月アーカイブ

2018/04/14

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

17時より、埼玉県川口市にて新築住宅を検討中のTさん打ち合わせ。Tさんの家は区画整理に伴う移動で建て替えを行うことになっている。区画整理の場合はもともとあった家を建てる程度の補償金が支給され、それに自己資金を加えて新しい家を作ることになる。Tさんの家の場合は敷地が狭小地であることが設計上のポイントで、小さな敷地にいかに広がりのあるプランを生み出すかの工夫を提案させていただいた。

このプランでは、2階にリビングを配置して東側の道路の方向に対して大きく開いている。南側にもテラスを回り込ませることで、2階のリビング全体を取り囲む縁側のような魅力的な空間を提案した。1階は寝室と二つの子供室がぎりぎり納まる広さであるが、将来子供が巣立った後に寝室と繋げて一つの部屋とできるように配置している。2階の上部にはロフトを設けることで、厳しい容積率の中でも遊びのスぺ―スを造ることに成功している。全体的にはガルバリウムの外壁を意識し、シンプルな箱型のデザインを採用している。打ち合わせの最後に正式に申し込みをいただけるとのお言葉をいただいた。この先もしっかりと進めていきたいと思う。

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2018/04/12

午前中、HPの更新作業について打ち合わせ。何でもスマートフォンに対応していないホームページというのはいまどき古いそうで、そういうページはあまり見ていただけないというご指摘を受けたものだから、この際そうした対応もしていこうということで決意した次第である。

色々と考えさせていただいた結果、更新作業の依頼はちょうど家づくりをさせていただいているクライアントのSさんにお願いすることにした。Sさんは東京都台東区にて進行中の三ノ輪の家のクライアントで、ますいいのことをとてもよくご理解いただいているわけだし、しかも現在進行形で家造りを行っているのでとてもスムーズに事が運ぶ。内容はそれほど大きく変化させるわけではないけれど、でもだいぶ見やすく変更される予定である。

14時、埼玉県川口市にて進行中のHさんの家のリフォーム打ち合わせ。解体屋さんによって不要な荷物を撤去した後のスペースに新たに作る予定の内装や設備についての打ち合わせを行った。見えるようになるといろいろと直したいところが増えてしまうのがリフォームである。でもあまり増えすぎるとどんどんコストがかさむので、工事範囲の設定のしどころがとても難しい。明日は見積もりの予定。早速帰って作業を進めるよう指示。

18時過ぎ、東京都新宿区にて住宅の建て替えを検討中のNさんご夫妻打ち合わせ。奥様の御実家を取り壊し、2世帯住宅を新築しようというプロジェクトである。まだ構想中という段階ではあるものの、具体的な問題点や費用感などについてのお話をさせて頂いた。2世帯住宅はとても増えているように思う。この傾向は震災以降にとても顕著になった。集まって住むという形は、互いに助け合いながら生きていくとても良い手段なので、大きな災害の後に広く採用されるようになるのは必然なのだと思う。僕は2世帯住宅の設計にあたっては、特に親世帯に気を使うようにしている。油断をすると日当たりが悪い部屋となってしまったり、面積が抑えられてしまったりのことが多い親世帯だが、両者の思いが前向きで満足している状況でなければプロジェクトの進行はないわけなので、故に親世帯の方に少しだけ神経を大目に割くようにしたほうが、やっぱりうまくいくような気がするのである。

2018/04/09

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

13時、新宿にあるリビングデザインセンターオゾンにて、5月4日に行う予定の家づくりセミナーについての打ち合わせを行う。今回のセミナーは、昨年完成した埼玉県蕨市のリノベーションにつて行うもので、古い木造住宅を終の棲家として利用できるようにきれいにするだけでなく、耐震補強や、カフェとしての利用などといった用途の変更まで行うことで、「大人の住処」としての住宅に蘇らせる過程の一連の出来事についてお話をする予定である。約1時間ほどの打ち合わせの後、15時ごろ帰社。


2018/04/08

今日は埼玉県桶川市にて開催される桜まつりなるお祭りで、野点の茶会を開催した。野点というのは読んで字のごとく野原で、つまり外で行う茶会である。外で茶会・・・さてどのように準備をするかと迷っていたら、とあるリフォーム工事の現場から畳が運ばれてきたのでそれを利用することにした。建築現場で使う間柱の上にコンパネを敷き、その上に畳を敷いて、赤い毛氈を敷けば、地面から20センチほどかさ上げされた点前座ができる。しかも費用は現場で発生した廃材の再利用だから限りなくタダに近い。やっぱりこういうことは安くなければいけない。だって利休の茶室だって、もともとはたまたまそこら辺にあるものを利用して作る囲いだったのだ。躙り口は落ちている建具を半分に切り利用したし、下地窓など土壁の下地をそのまま表したに過ぎない。今作ろうとすればそれはそれは高価な意匠であるが、それは現代という異なる時代に数百年前の過去を再現しようとするための費用だからである。今の時代に身の回りにあるもの、それをうまく利用する、そんなアドリブも若者の茶道なら許されると思うのである。ちょうど通りがかった桶川市長さんもお茶を飲んでいってくれた。桜はすでに散ってしまったけれど、とても気持ちの良いひと時となった。

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途中、少々抜け出して埼玉県桶川市にて新築住宅を検討中のAさんの家の敷地を見に行った。古い母屋が建つ敷地の一角に、茶室のある新居を計画している。桶川市・・・初めて降り立つ場所だけれど、なんとなくご縁が生まれたような気がしている。

2018/04/05

8時ごろ、スタッフの土田君と一緒に川口市坂下町にて進行中のHさんの家のリフォームの現場確認へ出かけた。Hさんの家は水道工事業を営んでおり、倉庫や資材置き場、そしてとても大きな住宅が一つの敷地に混在している。お父様の高齢化に伴い少しずつ整理をしつつ、倉庫の一角にお嬢様のための書斎スペースを作ろうという計画である。この書斎スペースでは、高校教師のお嬢様の専門である卓球関係の事務作業などを行う予定だ。自宅の趣味と仕事のための場所ということで、檜の床や壁材を使用した心地の良い空間となるように計画している。現在は母屋のメンテナンスのための外壁足場を組む工事と、長い間に蓄積された不要なものたちを撤去するための解体工事を行っている。最近は解体屋さんもとても忙しいようで、今日も3人だけでの作業であるがようやく書斎スペースを作る予定の場所があらわになってきた。これまではモノが多すぎて足を踏み入れることも出来なかったので、これで本格的な計画を進められるであろう。

続いて川口市南鳩ヶ谷にて進行中のYさんの家のリフォームの現場確認。今日は外壁の煉瓦を貼るために職人さんが来ている。職人さんといっても今日来てくれている金澤さんはものつくり大学出身の女性職人で、左官の分野で技能オリンピックなどの参加経験もあるいわゆる「ものつくり人」である。若い頃にやんちゃして、まじめに働くようになったら職人になるという昔ながらの職人イメージではなく、物を作ることが好きでそのための学校に行き、技を磨いて物を作っている人=ものつくり人の職人さんなのだ。普通の職人さんとはちょっと違うので、来ている助っ人もさらに若い女性たちである。しばしにぎやかな現場となったのである。

最近はこういうものつくり人が増えているように思う。そもそもますいいにいるスタッフも同じようなタイプの人間だ。家づくりが好きで、デザインをして材料を購入し職人さんと打ち合わせをしながら家を作るという作業をしている僕たちと、ものつくりが好きで大工や左官職人をやっていいる人たちとの間には少しも差はないように思える。こういう仕事をする人というのは虚像ではなく実態に接していたい、そして生身の人間と直接にやり取りをして、直接に喜ぶ顔を見たいというそんな欲求を持つタイプなのであろう。こんな素敵な仲間たちとものつくりができる状況、そんな状況こそが何よりも素晴らしいと思うのである。

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10時、東京都小金井市にて設計中のOさんの家の打ち合わせ。

19時、新人スタッフをを交えて食事会。2時間ほどの会食を経て帰宅。

2018/04/04

朝10時、東京都豊島区にて計画中のお寺の屋根の葺き替え工事打ち合わせ。築90年ほどの古い瓦屋根を下ろして耐震の補強工事を行い再び瓦を葺く工事についての打ち合わせなのだけれど、お寺となると工期も長く様々な行事との時期的な調整なども必要なため、何かと打ち合わせが必要となる。瓦の種類もお寺用の専用瓦のごときものが必要で、予想通りお値段は高くつく。耐震補強工事もどこならば壁を作ってよいのかのジャッジなどなどなかなか難しい。本堂の中央付近に壁の新設を提案しても、そんなところに壁を作るくらいなら計画自体がだめになるといわれてしまえばまた考え直すしかないわけで、住宅のように自由がないというのが実情であるのだ。かれこれ2時間ほどのお話の後終了。引き続き計画を進めていかなければならない。

夕方、大工さんの面接。来週から来てもらう予定で話を進める。

池田さんと話をしていたらAIによる設計を研究しているグループがあるという。諸条件を入力していくとプランが立ち上がる、そんなシステムはすでに確立しているような気もするけれど、人工知能によって学習していくシステムが実現すれば、出来上がる建築のモデルが建築家が考えるそれと同等に多様化して行く時代が来るのかもしれないなあという気もする。一方で建築家の職能というのはプランを考えるだけではないんだよの自負もある。様々な感情を整理して、そこにあるべき建築とはを考える過程は、単純な入力作業ではない感覚的な部分である。デザインは最終的な建築の顔ではあるけれど、形にはならない建築が実現する過程のデザインというもののほうが実は重要な部分であるような気もする。

伊豆の長八美術館という建築がある。ますいいリビングカンパニーの生みの親でもある石山修武先生の作品であるが、この美術館の建築では全国の左官屋さんが鏝仕上げの仕事をするために呼びかけられ、集まり、そして長八への畏敬の念を示すかのような仕事を残していった。建築請負契約の中で、一部分だけを取り出して直接職人さんにやらせるなどということはないのだけれど、でも左官屋さんの神殿のごとき美術館を作るにあたっての物語を、無数の職人の手の跡を残すという形で作ることが石山氏の狙いだったのだと思う。今もこの美術館は左官職人の巡礼地のごとき場所である。そして僕たち建築に携わる人間にとっても一つの特別な場所であると思う。建築の作り方は決して表層のデザインだけの話ではない。その深淵にあるものを引き出し物語を紡ぐ、それこそが建築という行為だと思うのである。果たしてこれをAIができるのか。それはAIが書いた小説に人間が感動できるのかの問いに同じような気がする。そしてもしそうなれば、もう両社の差異はなくなってしまう時なのかもしれないなどとも思うのである。

2018/04/02

今日から新年度がスタートした。毎年のことであるけれど、今年もこれまでバイトなどで参加してくれていた滝本君が正社員としてスタートするなど、なんとなく目新しい雰囲気に包まれる楽しい季節である。あいにく桜はほぼ散ってしまったけれど、新しい人生のステージを楽しみながら進んでいって欲しいと思う。

19時、東京都墨田区にて計画中のKさんの家のリフォーム打ち合わせ。マンションの4階にある住宅の全面スケルトンリフォームである。特に断熱性能に問題があるマンションということで壁と一部の天井の吹き付け断熱を施すなどの対策を考えている。今日は電気設備関係の確認にやプランや造作家具の変更点について図面やサンプルなどを用いての確認をしていただいた。21時ごろ終了。

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