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増井真也日記

2018/02/02

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。現在工事の準備をしている埼玉県川口市のH邸の工程打ち合わせなど。これまで一緒に設計を進めてきた林君が、現場の管理を行う監督となる。住宅の工事の場合、まず最初に、工事中に利用する電気や水道の整備をして、続いて地盤の改良工事を行い基礎工事に備える。基礎工事は大体3週間ほどの工事期間を要し、これが終了すると土台敷き込みや足場の組み立てへと進んでいく。そしていよいよ上棟すると大工さんの工事が本格的に始まることとなるわけだ。工事の段取りはこのあたりがまず最初の山場となる。でも意外とすぐに屋根やらサッシやらの段階がやってくるので油断は禁物だ。段どり・・・やっぱりこれが一番大事なのである。

宮中で行われる歌会始の儀において皇后陛下が読んだ歌をある人に紹介された。

語るなく 重きを負(お)ひし 君が肩に 早春の日差し 静かにそそぐ

多くを語らず、象徴としてのあるべき姿を追求してきた天皇陛下の姿を現したものだということである。 僕はあんまり国家の象徴としての天皇陛下の存在について深く考えたことが無いのだけれど、僕がやっている裏千家が日本という国の文化の象徴のような存在だとしたら、天皇陛下というのは日本という国の象徴なのであって、それはとてつもなく大変なことであると思うのである。一人の人間が、国家などという定義をすることがとても難しい組織を表現する、そのすべてに注目されながら人生を全うすることの難しさや重大さを、一番近くにいる人が詠んだ歌だからこそ、なんとなく心にしみわたるものを感じるのだろう。たとえばアメリカの場合、自由の女神像が国家の象徴であるように思える。自由が思想の基本にあり、それに基づいてすべての規定が定められ運営されている。日本はそういう思想体系でいえば、戦後アメリカナイズされた自由や平和という同様の状態であるような気もする。でも日本には自由の女神はない。それをいまさら作ったところでやっぱり違和感がある。思いやり、勤勉さ・・・日本を象徴する思想の体系はわかりやすく表現するといったい何なのであろう。一言で表すものがない状態、それが今の日本なのかもしれない。

それにしてもこんなにも大変な場面で安らぎの象徴として注ぐものが日差しであることにも注目したい。僕たちが設計している住宅はいつもこの日差しをどのように取り入れるかを考えている。やっぱり日差しって大切なんだなあ、改めて思うのである。

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