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増井真也日記

2018/01/02

午前中は、大徳寺にある茶室「密庵」についスタディー。なぜこんなことをいきなり始めたのかというと、3月にこの茶室を見学できることが決まったためである。大徳寺の塔頭・龍光院の国宝茶室である密庵は、特別拝観もなく、日本で最も見ることが難しい茶室などといわれている。そもそも国宝となっている茶室は千利休の作といわれる待庵と、この小堀遠州好みの密庵、そして今は愛知県にある織田有楽斎の如庵の3つだけ。裏千家の今日庵だって国宝ではなく重要文化財である。

そんな珍しい機会を得ることができたのだから、調査をするのは当然なのである。資料は堀口捨巳先生による「茶室研究」。この書物の中には密庵に関する記述が30ページほどある。資料を読み、歴史や背景などについては一通りのことを理解できた。さてさて、問題は実物である。実際にどれくらいの時間を過ごすことができるのかはわからないけれど、一体全体何を感じる事やら・・・。こればかりは行ってみないとわからないのである。

国宝茶室といえば、京都の大山崎にある待庵には20代の後半に訪れたことがある。この時は確か大学時代の友人たちと一緒に桂離宮と合わせて見学をした。

数年前に造った茶室ではこの利休の待庵と同じような室床の床の間を作ったのだけれど、室床にするということは床の間内部の入隅にある木部を左官で塗り隠してしまうということなので、すると柳釘が打てなくなってしまうわけで、ということは正月の柳の飾りを設えるための竹の花入れを取り付ける場所がないということだから、つまりはいつでも利用できる茶室とはならなくなってしまうという落とし穴がある。同じ社中で茶道を学ぶYさんのための茶室を作ってから、この指摘を受けたときには茶道を学ぶ方のための「自宅の茶室」の難しさを知った思い出がある。いわゆる茶道を学ぶ方のための「自宅の茶室」は利休好みというよりも、なんでも対応できることが大切であるのだ。僕が作りたいものを作ればよいなどという傲慢な話ではないのである・・・。

茶室の良さを学ぶには茶室に足を踏み入れるしかない。その空間を体感するほかにない。例えば利休の待庵を見たとき、なぜ室床のごとき簡素な設えがあったのかを空想し、細かな作法は抜きにしてこのようなものを純粋に良いという感覚思いを寄せて、つまりはわびさびを解することはとても価値あることと思うのである。その茶室の使用方法を理解し、そしてさらに魅力ある空間を作ってあげられたらこれほど素晴らしいことはないのである。

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午後からは夕方は仲間と集まり所用を済ませ、会食。またまた日本酒を飲みすぎでしまった。正月の日本酒だけはやめられない。これは日本の良き伝統である。

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