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増井真也日記

2018年1月アーカイブ

2018/01/12

朝礼終了後、東京都台東区にて設計中のSさんの家の打ち合わせ。Sさんの家は、狭小地に建つ18坪ほどの小さな家である。まるで小屋のごとき、とてもかわいらしい家で屋上に出ることが出来たりの魅力がある。南側の光を取り入れるために、屋上に面したハイサイドライトを設けている。屋上には階段で登ることができるようになっており、ビール片手にお月見なんてしゃれたことができるのである。こういう家を設計していると無駄に大きな家など必要ないのではないかの気もしてくる。以前建築家、ル・コルビジェのカップマルタンの休暇小屋を再現した建築の中に入ったことがあるけれど、人が一人で寝起きすることができる最低限のスペースにデスクやらベッドやらが造りつけられている空間は妙に居心地が良いものであった。程よい大きさ、程よい設え、きっとこういうものが本当にくつろぐことができる空間を生み出すのであろう。

夜、東京都板橋区にて設計中の住宅打ち合わせ。数度目の基本設計プランであるが、なかなか気に入ってもらえそうなプランとすることができた。ようやく進展の兆しである。

2018/01/11

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。10時より東京都小金井市にて設計中のOさんの家の打ち合わせ。実施設計に移って初めての打ち合わせということで、1/50のプランを見ながらお話を進めさせていただいた。この住宅は20坪ほどの面積を持つ狭小住宅である。予算は1680万円と大変厳しい。もちろんセルフビルドでクライアント自ら仕上げなどの工事を行ってもらうことでコストダウンを図っていく予定であるし、クライアント自身もそれを強く希望している。

僕はこういうローコスト住宅を作るときに、予算がないからといってつまらない建売のごとき住宅になることを避けるようにしている。建売の場合のローコスト策は一口に大量生産大量消費の業である。同じものをたくさん作れば当然安くなる。これはカローラと同じ、つまりは人件費の削減であり、大量購入によるコストダウンである。しかし、住宅の場合はこれでは魅力的なものは作れない。そもそも、空き家が社会問題となるような時代に魅力的でないモノならいらないのだ。敷地も施主も家族構成も異なる条件の建築の場合、しかも一生に一度の大きな買い物である住宅の場合、その土地に適したプラン、家族の好みにあった建築があって当然である。多少のコスト的な無理はあるけれどそれでも最後に本当に自分で考えた自分だけの家ができれば、それほど素晴らしいことはないと思うのである。

2018/01/08

朝礼終了後、各プロジェクト打ち合わせ。

埼玉県川口市にて設計中のYさんの家のサイン計画などについて。Yさんの家ではフランス人のご主人がフランス語教室を営んでいて、今回はそのための教室を含めた住まいを作るためにリフォームを計画している。もともとの住宅は住友林業さんの古い木造住宅である。先日屋根裏に登ってみたら、とても広々としていて綺麗な状態が保たれていた。Yさんのおじいさんたちが住んでいた住宅を受け継いで、手直ししながら自分たちのスタイルに合わせて使っていく、日本の家もようやくこういう風に世代を超えて使われるようになってきたのだと思う。Yさん御家の近所にはフランス料理のお店があって、そのお店の外壁にはかわいい銅板製の看板が掲げられている。Yさんもこんなかわいらしい看板が欲しいということである。さてさて誰に頼めばよいか・・・。

川口市は鋳物で有名な街だ。今でも多くの鋳物やさんが街に点在している。どうやらこの看板はその鋳物やさんが作ったらしい。調べてみるとなんと僕の知り合いの会社である。それなら今回もその会社にサインを依頼してみようということで早速相談をしてみることにした。サイズはこのままではだいぶ大きすぎるので50センチほどの大きさにアレンジしよう。CHAT BLEU(青い猫)という教室のお名前にちなんで、猫とアルファベットの教室名をサインに入れることにした。さてさてどうなることやらである。アーティストによる作品の良さは、既製品と異なりそれ一つしかこの世に存在しないことである。アートと建築の融合といえば大げさだけれど、ガウディだって、他の西洋の教会建築だって彫刻家や画家の作品が建築を彩ることは大昔からの常とう手段なのである。川口市におけるアートと建築の融合のあるべき姿、そんなことを考えながら想像を膨らませてみた。

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2018/01/07

仕事が始まったかと思ったらいきなりのお休み。なんとなく世間はまだ正月休みが続いているような雰囲気もあるけれど、僕は所属している裏千家の社中、つまりはお稽古をしてくれる先生を中心とした教室の初釜に参加した。初釜というのはその年の稽古始で、その社中ごとにいろいろなスタイルがあるようだ。僕のところでは、立礼席を僕が受け持ち、濃茶席を先生が受け持ち、みんなでお弁当を食べた後に、花月をやって解散となる。なんだかんだと一日がかりでのお稽古なのだ。

先生は10年区切りで先生の茶道を考えているそうである。今年古希を迎えたということで、多くの生徒が集まってくれている現状を踏まえて、次の10年間を指導者として歩んでいきたいというお話をしてくれた。自分の周りにはいろいろな70歳の方がいるけれど、次の10年に対してここまでしっかりとした視野を抱いている方はなかなかいない。通常の仕事年齢を言えば、今の時代で60歳とは言わないけれど、それでも70歳はほぼ終わりの年である。大学の先生だって退官してしまう。再就職をした人も本当の意味での退職をしてしまう。ただの仕事では70歳から80歳まで現役としてさらに10年活動することなどなかなか難しい。

でも先生の周りには総勢17名の生徒がいる。先生と同じくらいの年の方もいれば、僕よりも若い20代の生徒もいる。そして今月からはまた更に2名の生徒が増える。だからこそ、次の10年を明確にイメージできるのである。仕事は続けられないけれど茶道はそうではない。さてさて、その違いはいったい何なのであろうか。

茶道の稽古は、先生の前に生徒が座り点前をしてそれを指導するという形式である。季節ごとに行われる行事では生徒が来る前に準備をし、特別な設えで出迎えてくれたりもする。たまには茶事を行ったり、難しい奥伝を教えてくれたりもする。茶道を習いに来る人は日本文化の愛好家たちであり、こうした稽古を通して様々な文化に触れ、文化を作る側になることを目指す。つまり先生を通じて文化を伝承してもらっているのである。何かを伝承することは仕事の世界にもある。スポーツなどの指導者にもある。テクニック的なことの伝承も大切だけれど、でも多くの場合は精神的なことの伝承がとても大切であることが多い。精神的なことの伝承者は年齢制限がないような気がする。だから茶道の先生はみな高齢になっても続けているのかもしれない。僕は先生のこんな姿がとても好きだ。尊敬もする。70歳になって堂々と次の10年を語る、なんと素晴らしい姿かと思うのである。

2018/01/04

新年4日目。今日は地元川口市に商工会議所の賀詞交歓会である。こういう行事に参加するようになって7年目くらいだと思うのだけれど、だんだんと毎年顔を合わせるメンバーというのが固定してきて、そしてさらに新しい人との出会いがあったりもしてなかなか良いものである。もちろんすべての経営者が集まるはずもなく、総勢500人程度の参加意思のある人だけが集まっているわけなのだけれど、だからこそ新年のスタートにはふさわしいような気もするのである。19時ごろ終了し帰宅。明日からはいよいよ仕事始めだ。またスタッフの皆と一緒に頑張ろう。

2018/01/02

午前中は、大徳寺にある茶室「密庵」についスタディー。なぜこんなことをいきなり始めたのかというと、3月にこの茶室を見学できることが決まったためである。大徳寺の塔頭・龍光院の国宝茶室である密庵は、特別拝観もなく、日本で最も見ることが難しい茶室などといわれている。そもそも国宝となっている茶室は千利休の作といわれる待庵と、この小堀遠州好みの密庵、そして今は愛知県にある織田有楽斎の如庵の3つだけ。裏千家の今日庵だって国宝ではなく重要文化財である。

そんな珍しい機会を得ることができたのだから、調査をするのは当然なのである。資料は堀口捨巳先生による「茶室研究」。この書物の中には密庵に関する記述が30ページほどある。資料を読み、歴史や背景などについては一通りのことを理解できた。さてさて、問題は実物である。実際にどれくらいの時間を過ごすことができるのかはわからないけれど、一体全体何を感じる事やら・・・。こればかりは行ってみないとわからないのである。

国宝茶室といえば、京都の大山崎にある待庵には20代の後半に訪れたことがある。この時は確か大学時代の友人たちと一緒に桂離宮と合わせて見学をした。

数年前に造った茶室ではこの利休の待庵と同じような室床の床の間を作ったのだけれど、室床にするということは床の間内部の入隅にある木部を左官で塗り隠してしまうということなので、すると柳釘が打てなくなってしまうわけで、ということは正月の柳の飾りを設えるための竹の花入れを取り付ける場所がないということだから、つまりはいつでも利用できる茶室とはならなくなってしまうという落とし穴がある。同じ社中で茶道を学ぶYさんのための茶室を作ってから、この指摘を受けたときには茶道を学ぶ方のための「自宅の茶室」の難しさを知った思い出がある。いわゆる茶道を学ぶ方のための「自宅の茶室」は利休好みというよりも、なんでも対応できることが大切であるのだ。僕が作りたいものを作ればよいなどという傲慢な話ではないのである・・・。

茶室の良さを学ぶには茶室に足を踏み入れるしかない。その空間を体感するほかにない。例えば利休の待庵を見たとき、なぜ室床のごとき簡素な設えがあったのかを空想し、細かな作法は抜きにしてこのようなものを純粋に良いという感覚思いを寄せて、つまりはわびさびを解することはとても価値あることと思うのである。その茶室の使用方法を理解し、そしてさらに魅力ある空間を作ってあげられたらこれほど素晴らしいことはないのである。

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午後からは夕方は仲間と集まり所用を済ませ、会食。またまた日本酒を飲みすぎでしまった。正月の日本酒だけはやめられない。これは日本の良き伝統である。

2018/01/01

今年の冬は子供たちの受験もあって、妻の実家の滋賀県に帰省しなかった。せっかく川口市で過ごす年末年始である。たまには川口神社に初もうでに行ってみるかということで、夜中の0時をめがけて神社に足を運んだ。神社には多くの人が並んでおり、初もうでのための行列を作っている。毎年の恒例ではないので、周りの人たちの様子をうかがっていると皆それぞれ、家族ごとの個性があって面白い。あまりの寒さに屋台で日本酒を買って一杯だけ飲むと、何となく体が温まってきた。

今年もいよいよスタートである。どんな年になるかわからないけれど、平安で健やかに過ごせればよいと願っている。
皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年、日記のスタートである。

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