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増井真也日記

2017/12/13

AIなどの技術革新が報じられる中で、いったいどんな仕事ならロボットにとってかわられる心配がないのかと考えてみた。例えばコンビニエンスストアなどは、完全無人営業のお店がすでに存在しているし、数年後にはきっと日本でもこの無人コンビニが普通の光景になるのだと思う。コンビニで働いている多くの人は突然仕事を失うことは目に見えている。確かに人手不足解消にはつながるけれど、人口も減少する国で本来は売り上げも仕事を減らしてよいはずなのだから、少ない人で働ける分の仕事をすればよいという考えもある。現に、大手のファミレスなどでは深夜営業を控える動きが出ているし、コンビニでも24時間営業を見直す動きも出ている。縮小経済をうまくコントロールしていけば、AIなど進化させずとも、十分社会は回るはずなのになぜ人は進化という動きをやめることができないのかと思うのである。進化は諸刃の剣だ。核兵器と原発の関係、つまりは平和利用のコントロールが効いていれば進化は確実に人類に貢献するはずだけれど、その制御が何らかの形で外れたとき、それは人類を滅ぼす原因にもなる。先のコンビニの例でも、必要以上に人手不足の解消をしすぎて、結果的には失業率を上げてしまうようなことに陥るような気がしてならないのである。

自分自身について考えてみる。

僕たちがやっている設計という作業は?
僕たちがやっている現場の管理という作業は?
こういう仕事も機械的に進めるだけならほとんど人の手が必要なくなるのは明確だ。でもあくまで機械的に進めるだけなら、である。

日本の住宅着工数はどんどん減っていく。新築住宅などはもうあまり必要なくなってしまうのだ。それでも少しは作られる。大方の予想では今の半分くらいになるといわれているけれど、でも半分は作られるのである。大手ハウスメーカーはのっぽの住宅を作って収益を上げる家!!などとうそぶいている。空き家が社会問題になっているのに、である。賢い人たちは騙されないだろう。でもそれでも家は作られるのだ。そんなにしてまで作る必要があるとすればそれはなぜかと考えてみよう。

家は人が暮らす箱である。暮らすという行為は、その人が自分らしく快適に心も充実して過ごすことを言う。決して生きているという最低条件を満たせばよいというわけではない。心の充実、つまり満足している状態を手に入れることが大切なのであり、それを手に入れるために必要だからわざわざ家を作るのである。

心の満足を手に入れる。これは簡単そうで難しい。すべての人を満足させることができる人など存在しないだろうとも思う。心の満足は、その人がこだわり、心地よいと感じるものに囲まれた状態を作ることである。例えば僕の場合、光や風、自然の素材、人の手の跡が感じられるような左官の仕上げ、そういうものにつつまれている状態が好きだから、どんなに豪華なホテルでも安物のクロスやビニルシートでリフォームの工事がされたばかりの白々しい状態などは逆に居心地が悪く感じてしまう。

話を戻そう。ロボットに変わられてしまう仕事とそうでないモノとの差は、その仕事があるルールによって分析・分類でき、機械的な作業によって構築され得るかどうかにかかっているような気がする。そしてもう一つの要因は、その機械的な作業によって作られたり行われたりすることで、その恩恵を受ける人が満足できるかどうかが重要な要因であると思う。そこで設計の仕事とは?
さてさてどうであろうか。

ロボットが描いた絵を見て感動するのだろうか?
ロボットに恋をするのだろうか?
こういう恐ろしく人間らしい感情的な行為が、もしもロボットも人間も同等に行われる時が来たら、その時は本当に人間の出番がなくなってしまうかもしれない。設計とはそれほど人間らしい行為だと思う。少なくともこんな時代に家を建てる人にとっての設計という行為は、それほど人間らしくなければ意味がないのである。ロボットに恋をする?今のところそこまでの心配はないだろうと、僕は勝手に思っている。

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