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増井真也日記

2017/08/06

今日は朝から成田山にて裏千家の行事に参加した。成田山は初めての訪問である。なんとなく大きなお寺なのだろうくらいの印象しかなかったのだけれど、行ってみると本当に大きなお寺である。歴史を聞いてみると、平安時代の平将門の乱を納めるために開かれたお寺だそうだ。想像をはるかに超える歴史に心から驚いた。そういえば僕の周りの会社経営者の方々の中にも毎年成田山にお参りをしているという話をよく聞く。関東地方を納めるために造られたとても古くからある霊場ということで、足を運ぶ人が多いのであろう。

行事は、子供たちに茶道を伝えるためのものである。茶会の体験をしてもらったり、菓子器を作る体験をしたりの行事を行う中で、参加している大人たちにとってもなかなかの学びの場であることがわかる。茶道なるものが何なのかは僕にもよくわからない。ただ茶を飲むだけの行為をそこまで仰々しくアレンジし、道と名付けて伝えていくに至った本当の理由もわからない。

僕が感じるところでは、日本文化の集大成であるし、ある決まったマナーを身に着ける機会でもある。これまでの人生で着ることが無かった着物とも出会ったし、行ったことが無い成田山に行く機会も与えてくれた。なんとなく京都や鎌倉などの歴史の深い都市との距離が近くなったし、唐津焼や楽焼、萩焼といった伝統工芸にも詳しくなった。花の名前だけはいまだにあんまり覚えることができないのは単純に興味の方向性の問題であるが、四季の移ろいを感じる喜びはこれまで以上に強く感じる。

そして僕にとって何よりもうれしいのは、なかなか体験することができない茶室を直に体感できることである。写真集ではなかなかわからない日本建築の持つ光と影、特に暗い部分の魅力というのは体感したものにしかわからないだろう。光が少しだけ入り込む状態のうす暗い茶室の床に、一輪の椿がおかれている様子などは、明るい光の中で見る椿よりも数倍の生命力を感じる。黒楽のつややかな肌の色も光の中で見るよりもうす暗い中で見るためにあるような気もする。深い軒、縁側、そういう設えの奥にある茶室だからこその陰翳がいかに大切かの気づきは茶室に入ったものにしかわからないのである。

日本を知らない日本人が子供を育てている現代社会である。日本を知ること、つまりは日本人であるというアイデンティティーを感じることが難しい世の中である。観光客向けに無理やりに作られたJAPANではなく、本当の日本の魅力とは何かを知ることは、これからの世界を生きていく何かを身に着ける事でもあると思う。子供たちにそんな機会を提供する事業の意義深さを感じる一日を有意義に過ごすことができた。

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