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増井真也日記
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増井真也日記

2016年11月アーカイブ

2016/11/30

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。今日は少々微熱があるようでなんとなく具合が悪い。この時期には子供がいろいろな風を運んできてくれるので、どうしてもその影響を受けてしまう。インフルエンザだけは避けたいものだが、世間の流行を聞くと避けきれるものかどうか・・・。

11時、扶桑社「住まいの設計」取材。今日は僕を対象にした取材ということである。家づくりの考え方、いま興味があること、これからの展望、家づくりの工夫・・・・話は尽きることが無い。様々なお話をさせて頂くことが出来たと思う。

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2016/11/29

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

10時ごろ、東京都東久留米市にて土地の購入を検討しているNさんの土地の下見。土地は小さな川に沿った場所にあって、その川のおかげで南側に開けている。その川の向こう側は5mくらいだろうか、高台になっていてその上にはたくさんの家が建ち並んでいる。上から見下ろされるのは嫌かなと思ってみたけれど、結構離れているし、それらの家にとってこちら側が北側であるのであまり窓はないことからそれほど気にならないようだ。それよりも南側に何の障害物もないのでとても明るく、日当たりが良いのが何よりというところだ。

土地の下見をしていると隣の家の70歳のお母さんが出てきて僕に話しかけてきた。僕が家を建てると勘違いしているようで、僕の家族のことをいろいろと聞いてくるものだから、僕は設計を依頼された建築家で、僕の友人がここに家を作ることを検討しているんですよ・・・という説明をしてあげた。やっぱり隣に引っ越してくる人がどんな人なのかは気になるのであろう。

この土地に住んでいた人の息子さんが昨年亡くなったらしい。朝買い物に行って帰ってきたら急に具合が悪くなって・・・というお話をしていた。ご両親は高齢であるという。隣の家のお母さんも70歳くらいと言っていたので、同じような時期にできた住宅なのであろう。皆一緒に年を取り、皆一緒にこの土地を出ていく。いろいろあって子供たちもいなくなり、またそこに新しい世帯が住み始める。こういう転換がされる健全な住宅街であるということである。今の日本ではこういう転換がなされなくなってしまう、つまりは高齢化とともに過疎化してしまう住宅地が少なくない。地方だけではなく駅からものすごく遠いニュータウンのような住宅地では埼玉県などの比較的都心に近いエリアでも過疎化が進んでいるような場合もある。でもここは東京都、さすがにまわりにはきれいな家が建ち並び、まちの活気も勢いがあるようである。

土地の下見後、車の中で帰りの準備そしているとちょうどNさんから電話が入ったので折り返す。とても良い土地である旨をご報告。来てよかったの一日であった。

2016/11/27

今日は埼玉県さいたま市にある茶寮にて茶事を行った。茶事というのは炭をおこして、懐石料理を食し、その後に御菓子・濃茶・薄茶をいただくという一連の流れのことを言う。普通は茶道を初めて6年程度の初心者が行うことではないのだけれど、今回は普段僕が茶道を習っている社中の先生の計らいで、僕が取得した茶名披露の茶事を行うこととなったのである。

朝は8時30分に茶寮にて準備を開始。何分初めてのことなので何から手を付けてよいのやら・・・という中で茶寮のOさんが手取り足取りの指導をしてくれながらの準備であった。事前の稽古をしてきてはいるものの、どうしたって実践の中でわからないことも出てくるもので、まあそういうことを一つ一つ乗り越えてこその実現である。

11時には社中の仲間がお客様として到着。茶道のお点前については一応は記憶しているものの、それほど流暢にというわけにもいくはずもなく、なんとなくたどたどしい雰囲気の中ことが進んでいく。初炭点前、懐石、続き薄茶の流れで終了。15時過ぎすべてが終了して解散となった。

僕にとっての茶道は失われつつある日本文化をこの国に残すための手段である。文化というのは形があって形が無い。文化という商品をどこかで買いそろえるなどということはできるはずもないのである。

明治の時代にはそれまで栄えた江戸文化を否定しつつ、西洋の技術や文化を取り入れることに躍起になった時期もあった。今でこそ西洋一辺倒の時代は終わり、建築においてもモダンをやる人もいれば、日本的なものを作る人もいる。これこそ正義であるというような一つの様式は存在せず、商業的だったり、国家的だったり、前衛的だったり、近未来的だったり、懐かしかったり、・・・そういう様々な価値観の中で物が作られている時代が今と言えるだろう。

そういう中で僕はこれからも日本の文化と言えるような住宅を造っていきたいと思っている。住宅は人が暮らす箱であるから、人に対してとても大きな影響を与えると思う。今の時代に合った文化的な暮らし、それは決して数寄屋建築というわけでもなく、あくまで現代の暮らしを寛容に受け入れてくれる文化的な建築を生み出すための、様々な知識や経験や人とのつながりを得ることが出来る手段としての茶道に可能性を感じているのである。

2016/11/26

朝礼終了後10時より、埼玉県伊奈町にて計画中のWさんの家の打ち合わせ。今日は弦楽のための見積もり調整1回目である。コストダウンのための見積もり調整では、予算に近づけるために行ってもよさそうな変更事項について、その変更を行った場合の減額金額をはじき出すことになる。今回の打ち合わせにおけるコストダウンのポイントは以下のようであった。
・収納用に作る背の低いロフトをやめた場合
・セルフビルドによる壁面仕上げを取り入れた場合
・仕入れや施工の業者さんによる値引き・・・・

打ち合わせの中では逆にコストアップにつながる点についても話をした。今日の場合で言うと、
・物干しのテラスを屋根の上に作った場合のコスト増
・1階のサッシに防犯合わせガラスや面格子を取り付けた場合のコスト増
・地震の揺れを防ぐためのオイルダンパーを取り付ける場合のコスト増・・・・

打ち合わせの最終段階ではこのような細かな部分についての数万円単位の価格まで調整を行うことになる。内容の決定までもう一歩である。その後の着工に向けて作業を進めていきたいと思う。

続いて東京都東久留米市にて土地の購入を検討しているNさんご家族打ち合わせ。防水の職人さんをしているNさんは当然ながらセルフビルドを行いたいの願望がある。どこまでできるか、どこまでのセルフビルドが許されるかのお話を中心に、アスタリスクカフェの事例などを交えながら説明をさせて頂いた。

職人さんの家は当然のようにセルフビルドの対象になる。だって施主が職人さんなのだから当然である。これまでも水道屋さんの家、板金屋さんの家、基礎屋さんの家という具合に造り上げてきたけれど、当たり前のようにセルフビルドは行っている。水道屋さんに至っては、不動産の物件がきっかけで知り合った後に、この仕事をさせて頂いたことがきっかけで、数年後にますいいの家づくりの水道工事をほぼすべて行っていただくという風になり、今ではとても心強い協力業者になっていただいているのである。つまりのところ、僕は住宅のデザインや工事のまとめ役の仕事をしているわけで、そのまとめ方さえ工夫すればセルフビルドを取り入れることは可能なのである。

2016/11/25

午前中、埼玉県さいたま市にて設計中のYさんの家打ち合わせ、今日は1/50の模型を作成しプレゼンを行った。この住宅は、北道路の敷地に計画している。南側には両親の暮らす住宅があり、その2件の住宅の間には庭が設えられている。今回の計画では南側に面する庭からの採光に十分配慮することはもちろんのこと、建物の中心部において天空からの光を1階まで届かせるための格子状の光床を計画し、北向きの敷地に建つ細長い住宅でも、1階部分で家の奥の方まで明るい住宅となるように計画をした。プレゼンは概ね気に入っていただけたようである。次はもう少し細かい設備や照明計画に歩みを進めていきたいと思う。

夕方、東京都港区六本木にある国際文化会館へ。今日はますいいリビングカンパニーの生みの親である石山修武先生の出版記念パーティーということで社長と二人でお祝いに出かけた。会場には知らない人がいないであろう安藤忠雄先生や、東京武道館の設計で知られる六角鬼丈先生、渡辺豊和先生に難波和彦先生、長谷川逸子先生、古谷誠章先生、中谷礼仁先生といった建築界の大御所が勢ぞろいしていた。

ご挨拶はまるで大学の授業のごとき熱気であり、渡邊先生などは会場にいる若手に向かって「今の若手建築家はけしからん!君たちは真剣に建築を作っているのか!」と罵倒する始末である。あまりの熱さに打たれた僕は、すぐさま渡辺先生のもとに駆け寄り、今度奈良県にあるご自宅に伺う申し入れをしてしまうほど。これだけの勢いで人にぶつかってくれる先生がまだいたのかの感動である。まるでスクールウォーズ状態の心境であった。(もちろん快く受け入れていただいた。)

他にも様々なユーモアあふれるお話を伺うことが出来て、自分自身もまるで25歳の仕事を始めたころに戻っての素直な気持ちで、話を聞くことが出来たから不思議である。野武士世代と言われたこの先生方が、70年代にそれぞれ強烈な個性を放ちながら建築を作っていた時代にタイムスリップしたかのようなそんな一時であった。

もう一人お話を伺っていてなるほどの感を感じさせていただいたのが、お祝いに駆け付けた石山先生の友人の僧侶、馬場昭道三さんである。何もないところに寺を造り、僧侶としての活動をスタートした方である。何もないところに、寺=建築をつくる。そこに花が咲き、鳥が集まり、そして人が集まるんです。初めは建築です。建築が無ければ人は集まりません。・・・・なんだか忘れていたことを思い出さされるような言葉だ。

最後にベイシーの菅原さんの話である。菅原さんは日本一のジャズバーの店主である。風貌はまるでミスターマリック、そんな菅原さんに今度来店すると伝えると快く受け入れていただいた。22時、夢見心地で帰宅。42歳にしてまたスタート地点に戻されたような夜であったが、きっとこんなことはもうないんだろうなと思うと同時に、僕もこういうことが出来る本物になりたいなと思ったしだいである。

2016/11/23

今日は祭日なので会社にはほとんど誰もいない。数人は現場に行っているが事務所には閑散としているので、普段とはなんとなく空気が異なるところである。朝一番でスタッフの橋本君と埼玉県川口市にて設計中のIさんの家のリフォームについての打ち合わせ。Iさんお家は古い鉄骨造3階建ての住宅をリフォームするという計画である。特に断熱性能に問題があり、今回のリフォームではその断熱性能を向上させることを中心的な課題として取り組んでいる。

Iさんの家の断熱計画は主に以下の項目について進めている。
・屋上の断熱性向上
・トップライトの遮熱
・アルミサッシの断熱性向上
・外壁の断熱性向上

上記の計画について、明確な数値でその効果を表すこと、その効果が省エネ基準などに照らし合わせてどの程度のレベルなのかを検証することを指示し終了した。

午後、大学時代の早大理工ラグビー部の同期家族と共に、秩父宮ラグビー場にて早慶戦を観戦。去年からこの試合を同期会の機会にしようということで集まることにした2回目。今年も総勢15名が集まることが出来た。試合の内容も上々、去年に引き続きギリギリの勝利である。母校の勝利はいくつになっても気分が良いものである。そして年齢を重ねるたびにこういう集いを有難く感じるようになるものなのである。

2016/11/21

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

12月に川口市立西中学校にて行うふれあい講演会の原稿作成について担当スタッフの林君と打ち合わせをした。この講演会自体は、子供たちに「ある職業」を理解してもらうためのものである。今回はその「ある職業」が建築家となり、そのお話を僕がすることになったわけだ。こういうケースでお話を依頼されるのは初めてのことで、若干のプレッシャーも感じるのだけれど、子供たちの将来の為という大義のもと引き受けさせていただくことにした。

とはいえ僕は人に物を教えることを生業とするプロフェッサーアーキテクトではないし、そういう人たちのように体系的に建築の歴史や、建築家という仕事の系譜を話すことは出来ない。というわけで、今回の話の内容はますいい建築圏で考えた様々な事、これまで作った住宅の一例の紹介を通した家づくりの手法の解説(設計から現場まで)、その住宅が渡辺篤史の建物探訪で紹介されているときの様子、というような流れで話をすることにした。時間はわずか40分、たぶんすべてを話すことはできないので社内でリハーサルをしてみるつもりである。この講演を通して一人でも建築という職業に夢をもってくれたらと思っている。

2016/11/20

今日は朝から、僕の妻と娘に、妹の旦那さんと甥っ子の二人を加えた合計5人で、サトイモ堀の作業を行うために畑に出かけた。正確に言うと半分はサトイモで半分は八つ頭である。種芋をたくさんいただいた関係でいつもよりもたくさんの芋を植えたものだから、当然のことながら収穫量もいつもより多い。そして、サトイモの収穫はとても大変である。というわけで今日は助っ人をお願いすることにした。

当然助っ人に来てもらったからには食べきれないくらいのサトイモを差し上げる。買い物袋にパンパンに合計5袋、きっと芋を見るのも嫌になってしまうであろうくらいの量をプレゼントさせていただいた。

年少さんの甥っ子も初めて体験する畑作業をとても喜んでくれたみたいだ。大きなカマキリやバッタ、いろんな虫の幼虫や青虫、カナヘビや蛇、様々な小鳥等々、とにかく畑にはいろんなものがいる。川口市にある小さな畑でも普通に見ることが出来るそれらの物たちは、「都会」という、世界でとても小さな限られたスペースでしか生きていない人たちには、まず接することができない者たちである。そして、そういうものを見たことが無いというのは、人間から大切な何か、それは「僕たち人間もそういうものとそれほど変わらない地球上の生き物である」というような感覚を失わせているような気もするのである。

収穫の秋、台風の影響で前半は大分荒れていたのだけれど、ここにきてからは穏やかな実りの秋の状況が続いている。大したこともないのだけれど大切な気がする日常の当たり前の状態、こういうものを創り上げることへの情熱だけは失いたくないと思う。

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ちなみにこの泥だらけの根っこの部分がサトイモである。葉はトトロのかさのように大きくて、根はは僕がギリギリもてるくらいの重さがある。これをばらして洗って、ようやく家に持ち込めるようになる。

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2016/11/17

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。土曜日に打ち合わせを控えている埼玉県久喜市にて設計中のIさんの家のスタディーなど。

夕方、鈴木君と田部井君の二人を連れて川口駅東口にある寿司「車」へ。地元ではとても評判のよいお寿司屋さんである。とはいえ僕もこれで2回目。なんとなく緊張しながらも、スタッフを連れて暖簾をくぐる。知人に予約しておいてもらったので席にはすでに3人分の箸が並んでいる。待っていていただいたような気がしてなんとなく嬉しい。

酒は日本酒、料理はお任せ、至福の時を堪能した。若手と別れて2回に分けた社員との食事会もこれで一巡した。結婚もして子供もいて比較的年齢の近い二人とは、この年齢のパパさんにありがちな悩みなどの話が合うものである。そして、僕はほんの少しだけそういう経験を先にしているから、失敗例ばかりだけれどアドバイスのようなものも出来る。結果それなりに二人も喜んでくれたようであった。

2016/11/16

朝礼終了後、埼玉県東松山市にて設計中のKさんの家の打ち合わせ。基本設計の打ち合わせである。

設計の初期の段階を基本設計と呼ぶ。この段階では敷地に対してどのようなボリュームの建築を配置するか、つまり敷地を読むこと、そしてそれにしたがってその他の条件を加味しながらプランニングを決定することが重要な作業となる。

敷地には法律による規制、形状、方位、周辺環境、高低差、などの様々な条件がある。これらの条件をしっかりと認識し、それに合った建築の姿を生み出さなければ魅力的な住宅を造ることはできない。そういうことを認識せずに、ただ単に10畳のリビングに8畳のダイニングキッチン、3部屋の個室と水廻りに玄関というように必要な部屋を繋げていっただけでは、生活に影響を及ぼす敷地の周りの様々な要因と全く結びつくことの無い、隔離した住宅となってしまうであろう。でも僕たちが住宅において魅力と感じる要素というのは、光や風、静けさや窓からの眺めなど、ほぼすべて敷地の要素と結びついているのである。だからこそ敷地をしっかりと読み込むことが重要なのだ。

僕はその敷地に初めて訪れた時にまず周りをきょろきょろと眺めることを大切にしている。僕が住んでいる埼玉県南部の住宅街では、たまたま隣が公園だったりの好立地でもない限り、なかなか開けた眺望がそこにあるというような恵まれた条件はない。でもそうはいっても、それぞれの敷地にはそれ相応の魅力があるものだ。家の裏側の区画との少しのずれのおかげで隙間から入り込む光があるなどの、細やかな条件も見逃すことなく大切にする。その結果得た情報をもとに、まずはその住宅がどこに対して開く住宅なのかの検討をすることを第一歩としている。

Kさんの家では、中庭の案を考えてみることにした。これまでは隣地における南側の開けている部分にリビングを配置するという設計を提案してきた。中庭の案ではまた違ったプランが生まれることであろう。

2016/11/14

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

GA・JAPAN143号の冒頭を読んでいたら、藤本壮介さんのこんな記事に出会った。この話は南フランスの小さな街で旧市街に隣接する敷地開発のマスタープランのコンペに招待されて現地を訪れた時の話である。
「社会というのはいろいろだな、と思わずにはいられなかった。フランスでまだ何も作ったことのない異国の建築家に、美しい旧市街に隣接する場所のマスタープランを提案させる社会がここにはある。しかし別の場所には、まちづくりというあいまいな言葉で、どこでも行われているような「普通」さに理由づけして済ませてしまう社会がある。コンペという形式すら、単なるアリバイとしてしか認識していない社会もある。建築物にまつわるあることないことをあげつらって大げさに問題にして、本当に何が必要で何が問題なのかを見ようともしない社会もある。異国の建築家をコンペで選んでおきながら、まっとうなマネジメントが出来ずにプロジェクトが迷走し、挙句の果てにその異国の建築家にすべての責任があるかのようにスキャンダラスに騒ぎ立てて追い出してしまう社会もある。そんな「社会の声」におどおどしながら、出来るだけ事を荒立てないようにといって、小さな提案や提案の無さを正当化する社会もある。しかしそこに未来はあるのか?
僕は社会というのは未来への想像力のことだと思う。今自分がしていることが、未来を形作るということ。自分が去った後にも、その先の人々に価値を手渡すことが出来るか、という想像力。・・・今僕たちが見ている「普通」は、以前に誰かが勇気をもって未来へと投げかけた新しい何かなのだ」

豊洲の問題、国立競技場のザハ、当然ながらこの社会は日本という国を指している。ところで、日本の未来は、という問いかけに対して明確な未来像を描くことが出来る人がどれだけいるだろうか。僕は数年前にこの国の未来像を探し求めるために、この国の近現代史の過去をめぐる一年間を過ごしたことがある。この一年間に様々な人に出会い、様々なものを見た。そして分かったこと。それは戦争によって失われたものを取り戻そうという様な運動をしている人たちですら、その目的がいつの間にか運動自体を継続することになってしまっているということであった。つまりは誰も未来を見ていないのである。

僕はその手の運動に未来を感じることはなかった。その後、失われてしまった国家観を健全に認識する手法としての「文化」というものの価値を認識して、総合文化の結晶である茶道の道を選んだ。そして今、茶道の道に入ったら入ったでやっぱりその道から未来というものを見出そうという人の少なさを感じている。未来を見る、安泰の時代にそれをすることはとても難しい。でもだからこそ想像力を膨らませる必要があるのであろう。

2016/11/12

朝一番、埼玉県伊奈町にて設計中のWさんの家打ち合わせ。今回は第1回目の見積もり提出ということで見積もり内容の詳細部分についてのご説明をさせて頂いた。注文住宅の設計をしている以上、クライアントの要望を形にしていけば予算を上回る見積金額になることが多いのだけれど、今回も少々のオーバーである。とはいえまだ1回目、まずはご要望を満たしながらの減額の可能性を探っていきたいと考えている。

夕方、川口市の稲門会と三田会の会合で阿部昭恵首相夫人を招いての会合を開催。総理大臣の奥様という普通の人が想像もつかないようなたち派での体験談や思いを1時間ほどにわたってお話しいただいた。講演会の終了後はそのまま会食にもご参加いただくことができた。いろいろとお話を伺うことが出来たけれど、一番感じたことはどんなに高い立場を手に入れたとしても、人には同じ時間が流れていて、そしてその人の想いに引き寄せられた他の人たちが周りにいて、そして同じように何かの活動をしているということであった。たしかに立場が高いということは、その活動の規模や影響する範囲が少々大きな気もするけれど、でもそれにしたってそんなに大きく変わるのではないということに気が付いたときに、たとえちっぽけな自分であっても、一人の人間の良い世の中をつくりたいという意思や行動がどれだけ大切かということに改めて気が付かされた感である。

2016/11/11

朝礼終了後、現場管理。まずはじめに埼玉県富士見市にて進行中のTさんの家へ。現場に着くと水道屋さんの関さんご夫妻が工事を進めている。比較的狭い現場なので今日は大工さんはいない。あまり多くの職人さんがいると混乱してしまうので、作業日をうまく分けて進行しているのである。

この住宅では2m弱の擁壁を作り直すところから工事がスタートした。擁壁の下に駐車場をつくったりの検討もしたのだけれど、やっぱりそういうことを考えるとどうしてもコストがかさんでしまう様で、結果的にはもう一度普通の擁壁を作り直しての新築工事とすることになった。現状では、新しく作った基礎の上に木造の躯体が立ち上がり、その中で大工さんの木工事を中心に進めているところである。白とグレーの二つのボリュームが重なるようなデザインがもうすぐ立ち現れることとなるであろう。

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2016/11/10

午前中は事務所にて各プロジェクト打ち合わせ。

15時より、新宿のパークタワーにあるリビングデザインセンターOZONにて東京都世田谷区にて設計中のKさんの家打ち合わせ。今日はプランの微変更、平面図や担当の田部井君のスケッチを用いて、収納量・キッチンの使い勝手などなど、様々な方向についての打ち合わせを行った。打ち合わせはとても楽しい雰囲気の中、2時間ほどで終了。Kさんたちは一緒にいるとなんだか楽しくなってしまうような雰囲気を持っている方々で、設計の話をしているはずなのにいつの間にか笑いが起きているというとても変わった打ち合わせとなる。今日もとても和気藹々の雰囲気を作ってくれて、2時間楽しんで終了することが出来た次第である。

夜、村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」読了。ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞して話題になったけれど、この小説にもそのボブ・ディランが何度も登場する。村上春樹が文学賞受賞、という期待を裏切ってのミュージシャンであるボブ・ディランの受賞ということで、なんとなくではあるけれどこの小説を読んでみることにした。1985年ごろに発表された小説ということで、少々色あせているのかもの恐れはあったのだけれど、まったくそんなこともなく引き込まれての1週間、あっという間に読み終えてしまった。

物語は「世界の終り」章と「ハードボイルドワンダーランド」章の二つの物語が同時に進行していきながら、いつの間にか最後には同じ人物の脳の中の表と裏ですすんでいる二つの世界を描いていたという風に構成されている。「世界の終り」がユートピア的な理想郷だとしたら「ハードボイルドワンダーランド」の方は僕たちが暮らす現実社会という感じであろうか。現実社会にいるべき現実の人物が、結局最後にはこの現実社会を捨てて理想郷に移行してしまうことで話は終わる。いろいろなものを捨てて、何もない理想郷に行くわけだけれど、でもそれが何となく逆にいろいろなものを得るかのようなそんな予感を感じさせながら話は終わる。まあ、僕たち現代人の脳の中にもありそうな表と裏、ちょっと憧れてしまう世捨て人的な人生、あこがれる自由、・・・いつもの村上作品同様に読んでいて様々なことに思いが巡る、そんな一時を過ごすことが出来た。

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2016/11/09

朝一番で、東京ガスさん来社。ZEHについてのレクチャーを受ける。ZEH?何のことやらという感じであるが、ゼロエネルギーハウスと言ってしまえば、とてもわかりやすい概念である。要するに、使うエネルギーと作るエネルギーを比較したら、作るエネルギーのほうが多い住宅をこう呼んでいるわけである。このZEH、2030年ごろまでには日本で造られる住宅の半数位をZEHにしたいという風に国が目指している、つまりは国家戦略的目標に位置付けられている。だから一応無視はできないのである。

ますいいリビングカンパニーはクライアントのご希望を形にする工務店機能を兼ね備えた建築家集団である。だから国に言われたから急に全部の建物をZEHにするという方針を掲げることはない。第一そんなことをしたらすべての建物が高くなってしまう。ローコストはますいいの命である。でもZEHをやってほしいと言われた時に何のことやら?という状況ではいけない。ということで、まずは早急にZEHビルダーの登録をすることとした。なんでもこの登録をしないと助成金の申請が出来ないらしい。何とも国のやりそうな制度なのである。

10時より、埼玉県越谷市蒲生にて新築住宅を計画しているというSさん来社。Sさんのご主人は大工さんである。でも建売住宅しか作ったことが無い、そしてまだ一棟の建築を請け負ったことの無い大工さんだ。大工さんがなんでますいいに来るの?の疑問はそれを聞いて晴れた。つまり決められた建売の組み立てはできても、家をゼロから作る経験が無いのである。職人の技術力の低下が叫ばれる昨今であるけれど、こうして初めて大工さんから仕事を依頼されるとその現実を改めて感じざるを得ない。

話を進めれば当然自分の家の大工工事は自分でやりたいということになる。ハウスメーカーではありえない提案だと思うけれど、ますいいでは至極当然のご提案だ。予算はなんと1000万円。普通じゃないクライアントが来ると、当然予算も普通じゃない。ちょっとめまいがするくらいのローコストである。でも好きなんだなこういう話が・・・。今日は奥様が来ての話し合いであった。でももし本当にやりたいなら、大工さん本人がぜひ来て下さい。その時は一緒に最高の家をつくりましょう。

埼玉県蕨市にて設計中の木造住宅のリフォームについての作業打ち合わせ。築50年ほどの古い住宅は、クライアントであるAさんが長年暮らしてきた御実家である。家の前にはこじんまりとした、でも心のこもった手入れをされているであろうことが感じられる庭がある。普通だったらバリアフリーとか言って壊して建て直してしまいそうな古い住宅なんだけれど、かたくなにリフォームにこだわるのは、この住宅に対する愛着であろう。

今回の計画ではただ単に新しくするだけではなく、この住宅の居間の部分をカフェとして利用できるようにリノベーションをすることを計画している。Aさんはご自身の経験から、自然を重んじた食事などにとても詳しいということである。このカフェでは同じように、オーガニックな食事を欲している人たちに対してや、地域におけるちょっとさびしい思いをしている人たちに対して開かれたコミュニティースペースとして利用することを予定している。もうすぐ工事が始まることとなるわけだが、その進行がとても楽しみだ。

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2016/11/08

朝礼終了後、林君が担当してる川口市前川にて設計中のNさんの家スタディー。ますいいではとても珍しい貸家のお仕事。しかもご予算は1500万円ほどのローコストである。Nさんが建てて、全く違う老夫婦が住む。土地がとても狭いので、2階建てになってしまうのだけれど、キッチン以外の水廻りは1階に配置することにした。ローコスト、狭小地、デザインを進めるのがとても難しい状況なのだけれど、それでも粘って何かを考えるのがますいいである。今日はファサードについての一考を進めることとした。

午後、茶道稽古。炉開き後の初めての御稽古ということで、初炭のお点前から続き薄茶までを行うことに。月末に控える茶名披露の茶事のための御稽古である。今日は少々長めの時間をかけて細部までこだわってお点前をしてみた。茶事をやるということは、当然点前もすべて自分でやることとなる。普段の御稽古はやっていても、人前でお点前をする機会というのは実は少ない。だからこそ、たまにはこういう緊張感のなかでの稽古も新鮮かつ大切なことだと思うのである。

2016/11/07

建築のファサードについて考えてみた。ファサードというのは要するに顔、建築がどのように見えるかということである。建築というのは都市におけるとても大きな物体であるから、このファサードというのはお施主さんの自己満足のためのものという側面だけではなく、まちの顔、まちのデザインに大きな影響を与える要素ともいえる。場合によってはその建築が出来たことで、なんとなくパッとしない通りが急に華やかになったり、趣のある通りになったりの変化を生み出すことだってある。たった一つの建物だけれど、そういう力を持つことがあるから建築は面白いのである。

下の写真は、川口本社にほど近い場所に作った絵画教室の建物だ。僕の子供もお世話になったことがある教室なのだけれど、英語で絵画を教えてくれるというとてもユニークな試みをしている。先生は昔ディズニーの建物にある巨大な壁画を描く仕事をしていたそうだ。もちろん勤務地はアメリカ。日本ではそんな仕事はめったにないであろう。このアトリエ、当然多くのお子様、そして大人も学びに来る場所である。だからこそいつも作っている住宅とは少々異なる、そういう場所としてふさわしいファサードを作る必要があるわけだ。

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ちなみにこちらは内部の様子。内部の様子が外から垣間見えつつ、楽しげな雰囲気が漏れ出すような建築としている。

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こちらは東川口エリアに作ったカフェのファサードである。目の前にあるおおきな道を走っている車からも認識されるような塔上のかわいらしいファサードを構成している。このカフェでは現在オープンに向けて準備が進められている。セルフビルドをふんだんに取り入れた建築の中で、若い夫婦が運営する手作りの温かいカフェとなるであろう。

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ちなみに最後にご紹介するのはスペインバルセロナにそびえるサクラダファミリアのファサードである。僕はこれまでも沢山の建築を見てきているのだけれど、この建築のファサードを見た時の感動は今でも忘れることが出来ない。人が作ったまるで自然の造形のごとき複雑な造形で、驚くほど巨大で、そして長い長い時間をかけて作り続けている人の手の跡が消えることなく残り続ける神秘性があり、見た目だけではなく中に入ったときに洞窟の中にいるような感覚となる空間性、建築の夢というものがあるとすれば、これがその答えであると言わんばかりの建築なのである。

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2016/11/06

今日は神奈川県川崎市にして茶事に参加。先月の茶事に引き続いての今年2回目の参加である。内容は先日の日記に記載したので重複は避けるが、心のこもったおもてなしに感謝感謝であった。

夜、神宮外苑での事故のニュースを見る。東京デザインウィークに出店していた日本工業大学の展示作品に火災が発生し、その中で5歳のお子様がお亡くなりになったということであった。ジャングルジムのような木組みのなかに、光を受ける木の破片が飾られているものであったようだ。

何とも言うことが出来ない、言葉をなくすような事件である。アートのための作品が一変してこういう事故の場面になりうるということを改めて思い知らされたし、建築に関わる私たちは常にそういう可能性を意識しなければいけないという戒めを感じもした。

亡くなられたお子様のご冥福をお祈りしたい。

2016/11/03

午前中は急用にて外出。

午後、江戸東京たてもの園にて建築見学。祭日ということで駐車場が大変混んでおり車をとめることが出来ない。公園のちょうど裏側にあるコインパーキングが空いていたのでそこから歩いて建物園まで向かうことにした。エントランスを入ると目の前に前川國男邸がある。2枚目の写真の階段の足元、1段目の段板の下でまるでピロティーで建築を支える柱のごとき造作があることに気が付く。しかも円柱ではなく楕円である。まるでコルビジェの建築の柱のような形態がこんなところにも埋め込まれている様子をみていると自然とにんまりしてしまう。面白い建築なのである。

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続いて小出邸である。この住宅は建築家堀口捨己が作ったもので、和洋折衷の形式となっている。それにしても和瓦がのる三角屋根の下が洋室で、洋風の水平屋根の下に和室が設えられているのは何なのであろうか?なんとなく逆なのかと思って中に入ると、予想を裏切られることで変な感覚になる、もしかしたらそんなことも意識して設計したのかもしれない。

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見学後、北口を目指してあるくもなぜかまた同じところに戻ってしまう。なんと軽い迷子である。夕刻の暗闇の中1時間ほどさ迷い歩きようやく車までたどり着くことが出来た。18時過ぎ帰宅。

2016/11/01

朝礼終了後、埼玉県さいたま市にて1年ほど前に作ったTさんの家取材立会い。Tさんの家は、ご家族と初めてであった時に話題となったベニシアさんの家をモチーフに作っている。ベニシアさんの家と言われても知らない人には何のことやらわからないと思う。ベニシアさんというのは、失礼ながらすごく簡単にご紹介すると、日本人と結婚したイギリス人で、ハーブなどを育てたりしながらのナチュラルなライフスタイルや独特の詩が多くの人の共感を呼び、NHKの「猫のしっぽカエルの手」に登場することになった人である。僕も、妻に紹介されるまでは知らなかったのだけれど、そのテレビを見てから関心を抱くようになったというわけだ。写真家のご主人が経営するカレー屋さんが京都にあるのだけれど、そこまでカレーを食べに行ったりもした。(残念ながらご主人に会うことはできなかったけれど、・・・)

で、家を作るに当たって何をモチーフにしたのか?

ベニシアさんは大原あたりにある古い民家を購入して、自分たちでセルフビルドのリフォームをして暮らしている。先のテレビ番組でもその様子はたびたび紹介されていて、その自由なリフォームがとても良い暮らしを演出している。

ベニシアさんの家の前には畑があって、その畑でのハーブや野菜の栽培とベニシアさんの魅力的な暮らしがとても近い関係を持っている。ベニシアさんはその畑で採れたハーブや野菜を使って、まるで料理の専門家のようなナチュラルなグルメを創り上げる。

ベニシアさんのそんな暮らし方は多くの人の共感を呼び、人が集まったり、その暮らし方を講演したりの状態になるくらいである。

僕がモチーフにしたという点は、上記のような事柄である。

まずはセルフビルドに対して。
僕は新築住宅を設計するときに、まずは予算にとらわれない理想的な設計をして(とはいうものの全く的外れな設計はしないようにしているけれど・・・)、その後に見積もりをして、予算内で収まらない部分はあとから作ればよいというふうに考えるようにしていることが多い。もちろんクライアントの年齢や体力を考えてそういうことが出来ない場合はしないのだけれど、もしも若くて自分たちでいろいろなことが出来る場合には、予算を理由に妥協の塊みたいな家を作ることは絶対にしない。ちなみに若いという定義はとても難しい。だってアスタリスクカフェのクライアントご夫妻は退職後に多くのセルフビルドを取り入れて、あんなに素晴らしいカフェを創り上げていたりもするのである。Tさんの家でも多くのセルフビルドを残すことで、家が成長し続ける余地を残している。

外と内の関係。
Tさんの家ではダイニングキッチンが土間仕上げとなっている。(正確に言うと寒がりの奥様のために床暖房付のフレキシブルボード仕上げ)リビングは一段上がったところにあって、DKとは障子で仕切れるようになっている。そのリビングにはストーヴが置かれ、家の中心をしっかりと形成している。こうすることでベニシアさんの暮らしの魅力の一つである外と内の関係、分かりやすく言うと、普通の家では冷蔵庫とキッチンの関係しかないところに、畑の野菜とキッチンの関係を作り出しているのである。

この家にどんなふうに人が集まったりのことが起きるのかはまだわからない。でも、きっと魅力的な暮らしに集まるお友達が集う楽しい場所になることを確信している。

夜、飯田郷介氏「おいしい美術館」出版記念パーティーに参加。もともと大林組の方ということで、大林組の会長さんやら丹下事務所の副社長さんやらのお歴々が参加している。縁あって参加させていただくことが出来、楽しい時間を過ごさせていただいた。

終了後、母と二人で赤坂にある寿司屋さんへ。赤坂サカスの真裏にあるお店で、年に2回くらいは通っているのだけれど母と二人で過ごす誕生日というのは生まれて初めてのことである。たまにはこういうのも良いものかもしれないななどと思いながら0時ごろ帰宅した。

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