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増井真也日記
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増井真也日記

2014年5月アーカイブ

2014/05/30

午前中は会社にて雑務。各プロジェクト打ち合わせなど。

夕方、17時30分に秩父宮ラグビー場にて大学時代に所属していた早稲田大学理工ラグビー部の仲間と待ち合わせ。今日は日本代表対サモアの国際試合があるということで、この試合にあわせて、神戸から川崎の勤務に変わった友人の帰還を記念しての同窓会を開催することとなった。

19時キックオフ。国際試合を観戦するのは久しぶり?もしかしたら初めてかもしれない。試合前に両国の国歌を斉唱し、試合開会となった。結果は日本の勝利。どうやらサモアチームは若手中心のチームで来日したようだったので、本当に日本の実力かどうかはわからないところではあるのだが、応援していたチームの勝利に歓喜した。特に試合終了間際の松島のトライの時には、観客総立ちのスタンディングオベーション、久しぶりの興奮を味わうことが出来た。

ラグビーなどもうこの年で二度とプレイすることは出来そうにないけれど、忘れられない興奮というようなものはまだ体に残っていて、他人のプレイを見ていてもその感覚は蘇ってくるものである。少々レベルが違いすぎて恥ずかしいけれど、まるで当時の仲間と一緒にラグビーをやっているような、そんな時間を過ごすことができた。その後、近所の居酒屋さんで会食。12時過ぎ帰宅。

2014/05/29

午前中、埼玉県川口市にある西川口駅の近くにて計画中のテナント兼賃貸住宅のプレゼンテーション。10時過ぎにオーナーさんのNさんの会社に田部井君と和順君の3人で訪問。今回は初めてのご提案ということなので、コンクリート造と木造のそれぞれの場合について、下のCGのような建築を考えてみた。

敷地は駅前の喧騒が途切れて、住宅街の雰囲気になるちょうど変わり目の場所にある。西川口駅の周辺は、どちらかというとちょっと猥雑な街並みなのだが、それが途切れるこの場所に「静謐さ」を持つ建築を作りたいと考えている。建築に力があるとすれば、それは街並みの印象をコントロールする力であると思う。ひとつの建築では弱いかもしれないけれど、いくつかの建築がある地域に点在することで、その街並みのイメージを変更するきっかけを作ることができる。そのイメージは人を呼ぶ。そこに集まる人が様々な行動をすることによって、さらにイメージは変化していく。建築家にはそういうことを考える責任があると思う。

上はコンクリート造のCGである。立方体のボリュームとグリッドに沿って設けられた開口部が建築の「静謐さ」を生み出している。

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下は木造の場合のCGだ。こちらは切り妻の高い屋根と背後に控える外階段を収容する黒いボリュームが対照的に置かれている様子が印象的だ。

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まずは手始めのプレゼンである。これから先の展開が楽しみなところだ。

2014/05/28

朝礼終了後各プロジェクト打ち合わせ。

夕方、東京都中野区にて設計中のKさんの家プレゼンテーション。小さな土地に建つ小さな家である。この限られたスペースに如何にしてクライアントの望む豊かな空間を作り上げるかがポイントだ。今回は3つの特徴的なご提案をすることにした。

下の写真はそのひとつである。1階には仕事を持つ奥様のために洗面所から直接移動できるインナーバルコニーを設けている。そこは小さな坪庭に面しているので、寝室にとっての縁側のような場としても利用できる。2階にはキッチン、ダイニング、畳の間がそれぞれの用途にあわせて配置されている。その北側には隣接地にある公園の緑を望む開口部を設けた。2階全体をワンルームとして利用できる構成となっている。今回で2回目のプレゼンテーションとなるが、次回は屋上を取りやめ、ロフトを設ける計画をする予定だ。限られた空間ではあるがまた異なる魅力が作り出せるであろう。

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2014/05/27

朝礼終了後、近所に住むI先生来社。千葉大学の先生をされていた方で、今は退官して他の大学の先生をされている。今日は給湯器の調子が悪いとやらで、ご相談にこられた次第である。I先生との出会いは今から10年ほど前、当時はまだ東京大学の学生だったお嬢さんがたまたま僕の日記を読んでくれていて、珪藻土についての話を聞きにこられたことが始まりであった。今ではそのお嬢さんもご結婚され、アメリカ・ニューヨークで弁護士をされている。10年一昔というものの、家族の状況も大きく変わるものである。

続いて11時、埼玉県川口市戸塚境町にて新築住宅の検討をされているSさん打ち合わせ。今日で2回目のプレゼンテーションということであるが、なかなかの好感触であった。橋本君と二人で天ぷらそばをご馳走になり、14時ごろ帰事務所。

16時、主任の田部井君と川口市西川口駅の近所にて計画中のテナント兼集合住宅の打ち合わせ。明後日のプレゼンテーションに向けて大方の資料は出揃ったようである。

19時、茶道稽古。いつもは一人でのお稽古なのだが、今日は知人のAさんと一緒にお稽古をした。Aさんは地元の会合の先輩であり、同じ地域で仕事をしている同年代の女性の代表選手のような存在である。1年ほど前から一緒の社中に所属しているのだが、やはりともに取り組む仲間がいるというのは楽しいものである。21時ごろお稽古終了。他の仲間二人とも合流し、4人で会食。24時ごろ帰宅。

2014/05/26

朝礼終了後、埼玉県富士見市にて新築住宅を検討中のTさんの家の敷地確認。敷地はちょっとわかりにくいけれど、写真のように段々畑の上のほうにあって、東側の低い方角に開けているとても眺めの良い土地である。東側の分譲地のようなところがこれから販売されていくようではあるが、それらの土地に建物が建てられた後でも道路との高低差が2m弱あって、東側の分譲地はさらにそこから低くなっているので完全に視界を遮ることにはならないと思われる。

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建築は敷地に建つものである。そして敷地条件はひとつとして同じものはなく、様々な条件によって千差万別だ。形状、方位、法律による規制、周辺の建物、道路状況、ご近所の人々、など等、設計に影響する条件は無数にある。初期の基本設計を進める時には、この敷地から与えられる条件に素直に耳を傾け、そこにあるべき建築の姿とは?の答えを探し出すことが何よりも大切であるような気がする。

この作業においては、12畳のリビングが欲しいとか、ガレージが欲しいとか、そういう基本的な要望を組み合わせる作業をするのではなく、その敷地を囲む様々な条件を分析した上で、どのような建物があったら良いかと想像することが大切だ。敷地を無視して欲しい広さの部屋を単純に組み合わせても、日本の小さな住宅地ではなかなか魅力的な住宅とはならないものである。

今回の土地を診ていてなんとなく思ったこと。
・低い道路からのアプローチの方が気持ちがよさそうだ。
・低い道路と反対側の道路をつなぐ通り土間のようなものがあると良い。(できればそこに車をとめたい。)
・リビングは2階がよさそう。
・どうせ必要な崖の擁壁工事を建物の魅力に活かしたい。

早速始める基本設計で、これらの事を活かしながらすすめていきたいと考えている。

2014/05/21

朝10時、埼玉県川口市にて計画中のSさんの家打ち合わせ。今回は3つのプランを提出してのプレゼンテーションを行った。この家のクライアントは70歳近いご婦人である。2匹の犬と一緒に終の棲家として移り住むことになる。そういう住宅を設計しているのだから、当然バリアフリーなどの心遣いは大切にしている。廊下の巾はいづれも1800mmほど、廊下というよりは中央広場といった雰囲気で使うことが出来るようにした。つまりはその中央広場から360度、すべての部屋に直接つながっているという構図である。将来もしも車椅子を使用しなければいけないようなことになっても、なるべく長く住み続けることができるように配慮した結果である。

日本の女性の平均寿命は86歳である。あくまで平均である。埼玉県の100歳以上の高齢者の人数はなんと1664人だ。この住宅を30年間以上使うことだって十分に考えられるのである。だからこそこういう仕事をする時は、いつもより余計にクライアントの将来の変化の可能性に追従できる余地を作り上げることが求められるのだと思う。

夕方、埼玉県川口市の西川口駅の近くで設計中のテナント併用賃貸住宅のプレゼンについて、税理士のH氏との打ち合わせ。投資用物件となるとどうしても抑えなければならないこととしてお金の問題が出てくる。家賃収入と建設投資の収支計算の結果、投資家に利益が出ることが明確にならなければそもそも建てる必要などないのだ。建築の価格については都内で建てても埼玉で建ててもそう変わるものではない。でも家賃収入の金額については数倍の変化をするのである。だからこそ、高額の家賃収入の望めない地域での仕事の際には、コストを抑えた魅力を生み出すことが求められるのである。今日の打ち合わせでこれまでの検討が大方の枠の中に納まっていることがわかった。後は来週のプレゼンに向けて作業を進めるだけである。

2014/05/20

午前中は事務所にて打ち合わせ。

13時より茶道稽古。今週も先週に引き続き風炉の薄茶・濃茶点前。社中にまた一人新しいお仲間が入った。僕と同じ年くらいの女性である。何でも懐石料理屋さんで日本茶アドバイザーなる仕事をしているらしい。色々な仕事があるものであるが、日常的な飲み物である日本茶も、アドバイザーに話を聞かなければよくわからないことのひとつになってしまったということなのであろう。

今放送中の村岡花子原作に基づくNHK連続テテレビ小説「花子とアン」では、英語を学んだ「ハナ」が活躍する様子が描かれている。今の日本でも相変わらずしゃべれない英語教育が続いているし、やっぱり英語は学ばなければいけない状況が続いているわけだけれど、もともと僕達の文化だったはずの「日本語」やら「文化・風習」といったものもまた僕達の中から少しずつ零れ落ちてしまっているということも強く感じる。精神性のない中庸を突き進みすぎた結果なのであろうが、この状況は日本の街並みにも表れていることだ。

合理性・経済性・防火などの性能などを追求することによって日本の建築は造られ続けてきたが、そこには守るべき精神性が完全に欠如していた。結果として、日本中どこに行ってもほぼ同じという魅力に欠ける街並みを形成するにいたった。かろうじてその魅力を維持している京都などでも、一歩裏通りに入れば本当はその細長い敷地形状を生かして魅力を作り上げてきたはずの町家の敷地に、道路に面して2台縦列の駐車場、その奥にサイディングが貼られた建売のような住宅という信じられない建築を見る。それも一つや二つではない、むしろその方が多いのである。

いつか行って見たいと思っている町に、イタリアのベネチアがある。干潟の中にある小さな島に水路が張り巡らされ、水上の移動はバスによって行われている。車の乗り入れは出来ない。自転車も使えない。不便はあるかもしれないが、かたくなに守られ続けるその魅力は世界中から人をひきつけるに値するものだと思う。今では異常気象に伴う高潮などの被害が多発し、さらには地盤の沈下などの問題もあるそうであるが、何とか守り続けて欲しいものだ。

さてさて、僕達が作ることのできる魅力とは?そういうことを真剣に考えることはとても大切なことだと思う。一服のお茶を飲みながらそんなことに思いをめぐらせてみた。

畑ではまたまたほうれん草が収穫できた。今日はレシピを見ながら品格的なパニールほうれん草に挑戦である。僕がカレー屋さんに行くと必ず注文する大好物だが、出来上がりはなんだかちょっとごわごわした感じになってしまった。僕の家にはミキサーしかないのだけれど、やっぱりミキサーではだめだったようだ。スパイスは川口駅前のスパイス屋さんで購入した。僕が行ったときもやたらとでかい黒人がいて、何台もの携帯電話をいじっていて、つまりはちょっと怪しいお店なのだけれどスパイスはとても安く買うことができる。大量のコリアンダーとがラムマサラを使わなければいけないし、次はフードプロセッサーを買ってちゃんと作ってみようと思う。

2014/05/19

午前中、東京都中野区にて設計中のKさんの家について森脇君と打ち合わせ。2回目のプレゼンに向けプランのスタディーを重ねている段階である。今回もいくつかの方向性でプランの作成を進めている。狭小地に建つ住宅ということで、どのような工夫ができるかのアイデアを出し合うが、この敷地の場合「隣地にご両親の住む敷地があるということ」や「北側の道路の向こう側が公園という開放的な状況であるということ」などが大きな特徴として挙げられる。小さな土地に建物を建てる場合には、このような利用出来るものをすべて利用しながら少しでも魅力的な空間を創造しなければいけない。「南側のこの隙間から光が差し込むんですよ」の言葉も、幼少期よりその地で育ったKさんだからこそわかることである。

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2014/05/18

7時ごろ起床。日曜日はなんとなくは役目がさめる。最近は子猫の声が目覚まし代わりになることも多い。息子が拾ってきた5匹の子猫のうちの一匹はえさを食べないで衰弱し死んでしまった。子供たちが事務所の桜の木の下に穴を掘って埋めていたようだが、ひとつの小さな命がなくなったことを自覚しながら最後まで面倒を見ることはとても大切なことだと思う。他の4匹はミルクもえさもよく食し、成長している。そのうちの2匹は、ますいいRDRの運営で知り合った作家さんがもらってくれた。とても心優しい人に育ててもらえることになって幸せものである。一度は捨てられてしまった悲しみも(もし猫に悲しみという感情があるならば)これで消すことができる。人の身勝手な行動によってどうにもならない小さな命が消える瞬間を見るのはつらい。出来ればそうならないように何かしらの行動をしてあげたい。その結果2匹の里親が見つかったのである。協力してくれた妹の真理子にも感謝である。

そして、どうやら我が家には2匹の猫が新しい家族として加わりそうである。哺乳瓶でミルクをあげてひざの上で眠っていく猫たちを毎日見ていればやはり情が湧く。手のひらほどしかない小さな体で、豆粒ほどの目を大きく見開きこちらを見つめてくるのだ。小さな舌べろを突き出しながら、哺乳瓶の先をくわえ、両手で哺乳瓶の廻りを押し出すようにして一生懸命に吸い出す。そしてお腹がいっぱいになると、いつの間にか眠っているのである。

子供たちがうちで飼おうよと言い出す瞬間を大体予想はしていたが、案の定そうなることになった。これもまたひとつの出会いである。体の小さな茶色い猫には「チャロ」という呼び名が付けられた。名付け親は末っ子の真子だ。そして体の大きな白い猫には「シロ」という名前がついたようだ。こちらはお兄ちゃん達が名づけたようである。なんとも単純な思い付きである。そういえば、僕が小学生の頃近所の公園で拾ってきた犬は「コロ」と名づけた。その子供が5匹生まれた時は、そのうち1匹だけを自分で飼う事にして、残りは里親を見つけた。そしてその犬には「クマ」と名づけた。息子が生まれた時に家族になった事務所のレトリバーは「ゴンタ」である。そういうわけだからこの単純な名前の付け方はやっぱり遺伝なのだと思う。

生まれて初めて飼う猫なる生き物、なんだかとても興味深い。成長の過程をたまにこの場でも紹介していきたいと思う。

朝10時、埼玉県富士見市にて住宅の建て替えを検討しているTさんご夫妻打ち合わせ。今はその土地に建つ古い住宅に住んでいるということ。擁壁をもつ土地ということで、またまた、よう壁の工事が必要な計画となりそうだ。

擁壁というのは崖を支えるコンクリートの壁のことである。擁壁があるということは、崖があるということで、その多くの場合ある一方向に対する開放性がとても高い土地ということになる。だからとても眺めが良い。場合によっては富士山が見えたりのラッキーもある。

40年から30年ほど前にこのような魅力的な住宅地が大量に造成され売り出された。そして今建て替えの時期に入っているのである。当時のコンクリートの寿命を考えれば、そして工事の荒っぽさを考えれば、住宅の作り替えに伴う擁壁の作り替えは必須であろう。もちろん構造的安全性が証明できるような良質なものも存在はするのであろうが、僕はまだ出会ったことがない。そしてその安全性に確証が持てない限り、やっぱり作り替えた方が良いということになってしまう。住宅に求められる最も初源的な必要条件はやはり安全性なのである。

2014/05/15

午前中、各プロジェクト打ち合わせ。川口市にある西川口駅の近所で計画しているテナント・賃貸住宅の計画もだいぶ進んできた。建築のイメージが固まったところで模型などの作成に入る予定だ。橋本君が担当している川口市戸塚境町で設計中の住宅案についても設計の方向性を確認。

夕方、第2回勉強会を開催。今日のテーマはルイス・カーン。6人のスタッフそれぞれが自分の好きな建築をひとつ選択し、それについて説明する。その中でも特に印象に残ったものとして、柳沢君の選択したエシュリック邸についての説明を掲載する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下柳沢君の説明文をもとに記載

この住宅は1962年にフィラデルフィアに造られたものだが、外観はコンクリートブロックの礎石造の躯体に黄褐色のスタッコを塗り、糸杉を使用した木部とガラスが特徴的なデザインとなっている。生活の場である「サーヴドスペース」と、生活をサポートする「サーバンドスペース」が交互に配置され、その明確な平面構成が美しいファサードとして立面にも現れている。

「近代建築の窓、すなわち大きい板ガラスとサッシュによって作られる開口部によって、私たちの窓に対する感覚は鈍化している。窓とは何か。その動きは何か。窓は様々な動きをしている。光を入れまた塞ぎ、風を入れまた塞ぎ、視線を導きまた遮り、そして開き閉じる方向と程度もまた様々である。一度それらを分解し、それぞれに最も適した形を与えてみよ。そしてそれらをひとつに組み合わせてみよ。」

カーンの言葉である。

近年、大半の建物がガラスとアルミ枠による窓により構成され、見慣れた風景、街並みのひとつとなっている。建築につく窓はほぼすべて、既製品化された単調なものとなってしまった。カーンの窓は採光・通風・視線の役割に従って区分され、それぞれがとても丁寧にデザインされている。そしてその丁寧なデザインが、心地よい窓辺を生み出し、全体的な調和をも生み出しているのである。

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2014/05/12

朝礼終了後、妻と二人で埼玉県川島町にあるアスタリスクカフェに取材立会い。このカフェは2011年に造った建築で、開業以来地域で大変評判の良い人気のお店として営業を続けている。今回はこのカフェを運営している御夫婦と同世代、いわゆる「団塊世代」のライフスタイルをテーマにした雑誌を出版されるということで、主婦と生活社の吉川さん、ライターの小森さんが取材にこられたというわけである。
(詳しくは過去プロジェクトをご覧下さい)

この建築は1200万円ほどで作られている。この値段で、下のスケッチみたいなものを作って欲しい、こういわれたら間違いなく普通の建築会社だったら断るだろう。出来るわけがない、こんな客に捕まったら大変だ、それが普通の会社の判断だと思う。僕だって、手品師ではない。予算とご要望があまりにも乖離状態していたらどうすることも出来ないということは同じなのだけれど、ますいいはローコストが得意な会社だから、こういうクライアントがとても多い。そして僕は、こういうクライアントの仕事をすることがとても好きなのだ。限られた予算でやる仕事だから、挑戦ができる。夢がある。施主と協働できる。そして何より自由がある。だから諦めるのは最後の最後、一件困難と思えるような要望を聞いた時でも、まず初めに僕はいつもこう考えるようにしている。
「このクライアントは自分で自分の家を作るという行為を前向きに受け入れられる人だろうか?もしそうならば僕にしか出来ない設計と工事があるはずだ。」

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Hさんご夫妻は退職金の範囲内でとてもよくこのお店を作り上げ、そして運営されている。スローライフをはじめるのに多額の借金を背負ったのではどうしょうもない。出て行くものが少ないから、収入が減少しても豊かな暮らしを営むことが出来るのである。コストダウンを図る為には、セルフビルドはとても有効だ。職人さんに頼まなくても何とかできる部分を探すことと、逆に職人さんに頼まなくても出来るように工事工程をアレンジしてしまうことはますいいの得意技である。細かいことは気にせず、多少のムラも受け入れる、なんせ自分でやるのだからそれで良い、そう考えればコストはどんどん安くなるのだ。

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日本の建築が高すぎることは明確である。でも、その原因を作っているのは、精度を求めすぎる社会の傾向、つまりはユーザー側の要求なのだ。そしてこれこそが、大量生産大量消費を正義とした工業化社会の弊害であると思うのだ。

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2014/05/11

今日は東京都杉並区にて完成したTさんの家の完成パーティーに参加。参加したのはこの家の担当者である池上君、そしてこの家の大工工事を担当した石黒大工に佐藤大工、さらにキッチンを作ってくれたリブコンテンツの小川さんの総勢5名である。差し入れの焼酎(赤霧島と三岳)に花束を購入してTさんのご自宅を訪問すると、すでに石黒大工さんと小川さんが到着していてまさに乾杯の場面であった。12時過ぎからスタートして約4時間ほどであろうか。旧知の仲であるTさんと飲むお酒がすすまない筈もなく、とても楽しいひとときを過ごすことができた。

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2014/05/10

午前中は事務所にて雑務。

午後から建築してちょうど10年目となるさんかくの家のメンテナンスへ。といっても特に問題があっての緊急な対応というわけではなく、屋上の防水や漏水の恐れのある部分に対するメンテナンス計画を立てるための訪問である。

打ち合わせを終え、コーヒーを入れていただき、しばらくお話しをしていると、続いてパスタ・サラダ・ワインの順にお食事まで頂いてしまった。そういえばこの家を建てる打ち合わせの時も、話が終わるといつもこうして夕食をご馳走になっていた。当時はお嬢さんがまだ小学生だったけれど、今ではもう大学2年生になったという。僕たち大人は10年くらいでそうそう大きく変わるものではないけれど、子供にとっての10年は大人に変わることが出来るくらいの長い時間である。同じように家も土地をとったわけだけれど、壁についた汚れも塗装が色あせている様子も、自然な風合いと呼べるような経年変化に感じられる好印象であった。長く住めば住むほどに良い変化が感じられる家は良い家であると思う。この家は間違いなく良い家と呼べる建築であると思う。

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2014/05/09

朝礼終了後、設計主任の鈴木君チームミーティング。各プロジェクト進行状況打ち合わせ。

10時、埼玉県川口市の戸塚境町というところにある古い住宅にて打ち合わせ。リフォームの計画を変更して新築へと移行することをお伝えいただく。ここまで古いプレファブ住宅の場合、よほど思い入れがあるなどの理由がなければリフォーム計画を進めることにあまりメリットは感じない。構造形式は60mm角の柱を利用した軽量鉄骨造である。そして、ここまで細い柱の構造体など現在の構造規定ではありえない。僕達設計者からすると、これほどまでに細く簡易的な構造体で作るということになんだか近未来的な夢を感じたりもするのだが、地震の時に本当に大丈夫なのだろうかの不安も拭い去ることは出来ない。そして1000万円程度の予算の全面改修では、この耐震に対する不安を完全に取り除くほどの工事を取り入れることは難しいのである。断熱材だって60mmの空間しかないのでは、それだけのものしか入れることは出来ない。それに鉄骨の熱橋が出来ればそこから冷気が伝わってしまう。かといって内部に壁をふかすというようなことをすれば部屋が狭くなってしまうし、外部に壁をふかして外断熱というのもまたコストがかかる。とにかく色々と悩みが多いのである。

今回の話し合いでは、解体することに対する決心がついたということであった。工事にかかわるものとしては一安心、全面改修工事の予算に3割くらい足した程度で、ここに暮らすSさんが一人安心してゆったりと暮らす空間を作ることができるであろう。

現場の帰りがけに畑によるとほうれん草がちょうど採りごろを迎えていた。とうもろこし・枝豆・ツル紫・大葉の芽も元気に出てきているし、ジャガイモも20センチくらいまで成長している。農薬を使用しないでどこまで出来るかわからないけれど、今のところは妻のお父さんから頂いた「5年間漬け込んだ唐辛子スプレー」の威力で害虫による被害も出ていない。完全無農薬野菜である。

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夜家に戻ると、猫の里親が一人決まったとのことであった。あと4匹である。我が家ではこの猫たちの世話のために哺乳瓶、猫用ミルク、キャットフードの類が用意され、さながらもう一人の赤ちゃんが出来たかのような大騒ぎである。昼間病院に連れて行ったところ、病気や怪我などはないとのこと。これまた一安心である。
興味のある方は是非ご連絡いただきたい。

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2014/05/08

朝礼終了後、設計主任の田部井君グループミーティング。各プロジェクトの進行状況などについて詳細な打ち合わせを行った。

10時、西川口駅前で賃貸ビルの経営をしているNさんを連れての建築見学。これまでますいいでつくってきた住宅・テナントなどの建築を5件ほど回りながらご説明。12時過ぎに「キッチンキング」にてカレーを食し、帰事務所。

今夜、息子が中学校の前で捨てられていた子猫を5匹持ってきた。小さくてとてもかわいい。是非飼ってくれる方を探したいと思うので日々の状況を日記に掲載することにする。僕の情がうつる前に、お申し出頂きたい。

連絡先
masui@masuii.co.jp

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2014/05/05

朝一番、震度4の地震で目覚める。地震で起こされるのは、起きた瞬間から辺に心がかき乱されるような気がして嫌だ。きっと僕だけではなくてみんな嫌いだろうけど。早速ニュースを見てみると、結構大きな地震だったことがわかる。なんだかこういうことが起きるとすぐに首都直下型地震がくるのではないかなどの不安を感じてしまうのであるが、人の不安など1週間も続かないのも事実である。起きるものは起きるのだし、それに対する対策など丈夫な構造物を一つでも増やすことくらいしかないのであるから、僕達建築とか土木にかかわる人たちは、快適性とかデザインとかももちろん大事なのだけれど、そういう意義も感じながら仕事をしなければいけないのだろう。

今日は、妻と二人で念願のライブを聞きに東京・丸の内にあるコットンクラブに行って来た。アーティストはエミール・クレア・バーロウというカナダ人のジャズシンガーである。1年ほど前にたまたまHMVのウェブショップでCDを購入したのをきっかけに聴きはじめたのだけれど、CDの封を解き、1曲目の演奏が始まった瞬間から透き通るような歌声に魅了された。それ以来、僕のいる事務所の1階スペースの定番BGMとなっている。今回はその来日を知らせるダイレクトメールを受け取り、早速予約したという次第である。

19:30からライブが始まるというので18:30頃には会場に到着。場所は東京駅の駅ビルを出て、「キッテ」を横目に通り過ぎた先、国際フォーラムのすぐ手前にある。朝から何も食べていなかったのでルッコラのピザにチーズと生ハムを挟んだサンドウィッチ、そしてトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼを注文した。妻の方はあまりお酒を飲みたくないというのでビールを1杯だけ注文してあげて、僕はといえば本当はワインのボトルを注文したかったのだけれど諦めて、グラスのワインを白赤赤と3杯、このお店を代表するソムリエの福地さんのセンスに任せてお願いしますという風に注文することにした。もしもこのジャズクラブに行くことがあったら皆さんもこの福地さんをご指名して、ワインの注文をしてみることをお勧めする。きっとその楽しいパフォーマンスと愛情あふれる説明を体験させてもらえることだろう。

肝心のライブはといえば、やっぱり予想通りの感動的な歌声と歌唱力であっという間の1時間であった。僕はつい10年ほど前までは本当にまったくといって良いほど音楽とはかけ離れた生活をしていた。だからよくいる音楽好きの人のように何かの楽器を演奏できるわけでもなく、ただただ聴いて楽しむしかないのである。何かの演奏を出来る人を見るといつもとてもうらやましく思うのだけれど、きっとそれも簡単には身につけることの出来ないひとつの能力なのだろう。

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2014/05/04

昨日より1時間遅く9時30分に事務所へ。今日もまた森脇君との打ち合わせ、早速図面をチェックすると昨日の指摘事項は直っているようなのだけれど、まだまだ見直すべきところが見つかったので再度の訂正を指示した。少々の読書の後、11時ごろ帰宅。

今日は自宅を建ててから10年間にわたって色を塗ると言い続けてほったらかしにしてきた玄関の収納扉の塗装を行うことにした。色は何色にしようかと相談したところ、黄色っぽい色が良いというのでこれまた10年ほど前にとある現場で使用してあまっていたベンガラを塗ってみることにした。サラダ油でベンガラを溶き、ガーゼで満遍なく塗りのばす。この手法であれば、そんなに無理なく子供でも塗ることが出来る。ベンガラというのは酸化鉄の顔料で昔から木造建築の塗装に使用されて来た歴史がある。今では天然顔料というのはほとんどないということであるが、その響きにもなんとなく懐かしさを感じるとともに、実際の仕上がりもペンキより優しい色あいになるのでお勧めだ。

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2014/05/03

今日から4日間の連休。町田分室の田村君はカンボジアに行ってくるようだけれど、川口本社のスタッフの何人かは現場管理やらの用事があって出勤している。本当はみんなが完全に休みを取って、それぞれの建築的な体験を積むことが重要なのだけれど、現場の都合次第では休みも休みではなくなってしまうのが建築屋さんの常である。僕はというと、いつもどおり8時30分に事務所に行ってたまっていた雑務をこなす。9時30分ごろ森脇君が事務所に来て、東京都新宿区にて計画中のKさんの家についてのスタディーを行った。まだ銀行さんにローン審査の為に提出する為の図面の作成している段階ではあるのだが、難点下記になるところがあったので訂正を指示して帰宅。

11時、地元の仲間、その家族が集まってのバーベキューに参加。連休中は家族で簡単に楽しむことが出来るような東京近郊の行楽地といえば大混雑が必至である。だから海外にでも行くのでなければあまり遠出はしないようにしているのだけれど、それで6年生と2年生の娘達が許してくれるはずもなく、このように近くで楽しむことが出来るイベントは何よりも助かるわけである。来ている人たちはみんな同じような状況なのであろうけれど、木の知れた仲間達とともに過ごす時間というのは本当にあっという間に過ぎていく。17時ごろ、名残惜しさを感じながらもみんなで片づけをしてそれぞれの家路に着いた。

2014/05/02

朝10時、東京都豊島区にあるH寺に向かう。このお寺は鬼子母神のすぐ近くにあるのだが、この界隈は池袋駅から歩いて10分程度の場所にもかかわらず、なんだかノスタルジックな雰囲気と静けさを持っている。周辺には都内らしいなんとなくデザインされた集合住宅の類などがたち始めているのだが、それらの建築とは対照的な寺院建築が町の魅力を作っているという事実は、建築家として無視してはならない大事なことであるような気がする。

現場では塗装屋さんの飯島さん、外構屋さんの菊池さんとの打ち合わせを1時間ほど。次はいよいよ大工さんとの打ち合わせである。

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