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増井真也日記

2013年8月アーカイブ

2013/08/31

今日は朝一番から池上と二人で東京都杉並区のTさんの家の現場へ向かった。まもなく着工ということで、地鎮祭を執り行うためである。9時ごろに現場に着くと、まずは縄張り作業を二人で行う。続いてテントを建てる。そして竹や注連縄の準備をして10時過ぎに作業を終えた。現場の温度はなぜだか周りの道路よりも数度高く感じられるのだが、その原因はどうやら防草シートに反射する熱であるようだ。実際にシートを触ると熱く感じられるくらいに温まっている。尋常ではない汗の量に困りながらも、テントを建てると日差しが遮られるのでだいぶマシになった。

11時近くになると、ご家族の皆様が現場にそろう。12時ごろ終了。帰、事務所。

夜は久しぶりにクライアントのTさんと食事をした。Tさんはこの事務所を一緒に作ったかつての石山修武研究室のスタッフである。思い出話も尽きないが、明日の朝が早いので10時ごろに切り上げた。20130831.jpg

2013/08/29

朝礼終了後、すぐ近所のIさんご相談。古くなった物置の新築を検討しているが、物がなかなか片付けられないとのことである。もうかれこれ1年以上この話を聞き続けているのだけれど、一向に進展しないのはおそらくIさんの性分である。Iさんは実は千葉大学の先生であった。しかも理系である。こういう人は大概、物の整理など出来ない。積み上げられ、増え続ける書物に囲まれて暮らしているのが良いのである。しかし今回は緊急事態、退職にともなう荷物の大移動が待ち構えている。早く場所を作らなければ、研究室から持ってきたすべての資料が納まる場所が既存の建築の中にはまったく無いのだ。まずは法規制を調査することをお約束して終了。

10時ごろ、柳沢と一緒に埼玉県川口市にて進行中のOさんの家現場管理。現場ではすでに大工さんの作業が中盤戦を迎えている。外壁には杉板の下地が貼られ、内部ではちょうどフロアリングを貼っているところであった。現場で打ち合わせをする柳沢君の姿を見ているに、ちょっとだけたくましさを感じた。2年目の若手スタッフだが、現場には相当慣れてきたようである。やっぱり1年目と2年目では別人のようだな。12時ごろ事務所に戻る。20130829.jpg

2013/08/26

午前中事務所にて雑務。

昼過ぎより東京都豊島区にて設計中のSさんの家の打ち合わせ。今回は2回目のプレゼンテーションということで、予算の分配計画と各所の仕様などを含めて、変更プランをご提案させていただいた。この現場はなんと言っても敷地が狭く、しかも前面道路から奥まった旗竿状の土地であって、しかも前面道路の幅員まで狭いという、作業のしにくさが特徴的である。こういう土地の場合には、木造3階建てという建築規模でもクレーン車が使えないので、手作業による上棟作業をしなければならないこととなる。また、既存建築の解体作業などにも通常の倍近い予算が必要だ。

設計上でも少々工夫が必要となる。なんせ光や風の通り道が限定されているので、そのピンポイントの通り道をきちんと建築の内部に引き込むようなプランを考えなければならない。時には吹き抜けを作ったりトップライトを作ったり、はたまた建築のずれを利用したスリット状の窓を設けたりの工夫も必要となる。ゆえに建築家にとってはなかなかに楽しい物件ということになるのである。

打ち合わせ終了後、埼玉県さいたま市にて住宅建築を検討されているWさんの敷地調査。奥様のご両親のもつ敷地は段々畑上の傾斜地にあるということで、今回は建築の計画の前に様壁の作り直しの調査を行った。敷地に足を運んでみると、母屋の奥にある土地は現在畑に利用されている様子であった。廻りとの段差を解消する擁壁は古いコンクリートブロックで作られており、目の錯覚か、若干そのブロックの上端のラインが傾斜しているように見える。隣の家の庇と比べてみても、どちらが傾斜しているのかはわからないのだが、明らかにどちらかが傾いている。家にいらしたお母様にお話を聞くに、50年ほど前に造成されて埋め立てられたこの土地は、年々少しずつ傾いている、つまり地盤沈下を起こしているということであった。

こうなると話は難しい。これまで沈下をしてきた土地は、これからもその沈下を続ける可能性が高い。つまり新しく作った擁壁も傾いてしまう恐れがあるのである。これは住宅にも当てはまるであろう。防ぐには地盤改良工事を擁壁と住宅との両方に行うしかない。とりあえずは同行した宮腰さんに見積もりをお願いすることに。土のことは私には素人である。宮腰さんは川口市の土木業者の2代目だ。わからないことは頼りになる専門家に任せるのが一番である。夜はそのまま宮腰さんと会食。11時ごろには完全に出来上がってしまう。日本酒を少々飲みすぎたようだ。

2013/08/24

午前中は、埼玉県さいたま市にて住宅の建築を検討されているWさんご夫妻打ち合わせ。Wさんは私と同じ設計事務所勤務の方であるが、ますいいのクライアントには木造建築の設計や施工はやっていないのだけれど、大型建築などを扱っているという畑違いの御同業の方が意外と多い。Wさんも同じ大型物件を扱う設計事務所の方である。木造はあまりやったことがないというが、でも建築のプロであるのだから自分の家を自分で考えたいというような思いはあって当然のところ。こういう時のますいいは、Wさんの設計を実現させるための補助役に回ることになるのであるが、それを実現させることの出来る具体的な意匠を想定しながら一つ一つ丁寧に決めてゆく作業はますいいの得意とするところでもあるのである。だからこそ御同業の方が来てくれているのであろう。

午後は、近所の青木公園にてボランティア活動。

夕方、田部井君と打ち合わせ。東京都豊島区にて設計中のSさんの家について。

2013/08/23

今日は埼玉県さいたま市にて住宅の建築を計画されているTさんご家族をご案内するために、朝8時に事務所を出て、埼玉県飯能市の山に向かう。先月も行ったのだが、慣れてくると遠く感じた道のりも、たいしたことが無い距離に感じてしまう。遠いような気がするが同じ埼玉県である。距離もわずか80キロほどしか離れていない。

見学をしたのは前回と同じコースである。生産者の持つ山からスタートして、写真にある貯木場、製材工場にストックヤードの4箇所。下の写真は原木を市場でせりに出す前に貯蔵しておく為の場所で撮影したものだが、右上の黄色っぽい断面を持つものがヒノキ、左下のドーナツ状のものが杉である。実際に生えているとなかなか見分けが付かない両者だが、切った断面を見ると一目瞭然だ。実はこの両者、木の皮の状態でも見分けが付く。下の段の左側のしまった皮は杉の皮で、右側のひだひだの皮がヒノキの皮である。片方だけ見てもなかなかわからないけれど、両方並べてみるとその違いは明らかだ。

この杉とヒノキ、実は見ているけれど成長のスピードが違う。ヒノキのほうがゆっくりと成長するとのことである。ゆっくりと成長するということは、年輪が詰まっているということになる。つまり密度が高い。要するに硬くて丈夫という事だ。でも少しずつしか成長しないのでなかなか製品にならないわけで、値段が高いのもうなづける話ということになるのである。ただただヒノキが良い、というような迷信的な話では納得できないものも、こういう理由がわかると実に良くわかる。しかも実際に目で見ると余計である。

クライアントにとってこのように実際に山まで目にする機会はこれが最初で最後になるであろうし、そもそもほとんどの家造りの中ではこのような機会は無いのが普通であろう。でも、自分の家に使われる木を目にすると、なんとなくいろんなことを考えてしまうものなのだ。そしてそのほとんどは日常では思いも付かないことだと思うのだけれど「大切な何かである気がする」のである。これからもこのような機会を増やしたいものである。20130823.jpg

2013/08/22

朝7時、埼玉県幸手市のスタジオ併用住宅の現場に向かう。この現場では9m程の無柱空間を作るためにトラス構造の屋根を計画しているのだが、今日はいよいよそのトラスをかける工事の日だ。現場には大工さんが4人、鳶さんが4人、そしてトラスを製作してくれた会社の担当者が1人と、普段よりも大勢での上棟工事2日目となった。

このトラス、実は構成している部材の一つ一つは普通のツーバイフォー材である。ホームセンターに売っている材料というとお分かりになる方もいるかもしれない。それをトラスの形状に合うようにカットし、左下の写真にあるようなギャングネイルなるプレート上の釘で接合しているという工場生産の製品である。現場にはすでに組み立てられた状態で搬入されてくる為、それをクレーンで吊り上げては固定するという繰り返しの作業が行われていた。

この現場にはもう一つの特徴がある。2階の内部に壁が無いということは風圧に耐えたりの部分がすべて外壁に期待されることになる。その普段以上の耐力を発揮する為には普段以上の頑丈な構造を作らなければいけないということで、右下の写真にあるような太い柱(実際には120角の柱を2本抱き合わせている)を使用したり、窓が入る部分にまるで梁の様な部材を入れたりの補強をしているのである。このような設計は私自身もはじめてのことで、通常の住宅であれば普通に壁や柱を配置することでトラスなど使用する必要はない。しかし自由な空間利用を求められることの多い現代住宅においては、この工法は可能性がある。特に家族構成が曖昧な時期に住宅を建築する場合などにはそのあとに自由な間仕切りを作れるという点で優れているといえる。

途中、現場の隣に住むお母さんにコーヒーをご馳走になる。手が空いたので昨日の雨水が基礎の中にたまってしまったのをかき出していると、クライアントのMさんご夫妻が現場に登場。しばしのお話のあと12時前に現場を出発し事務所に戻る。
20130822.jpg夕方、埼玉県川口市にて住宅の建築を計画しているSさんご夫妻打ち合わせ。担当の田部井君がプラン説明をしている間、お子さんの遊びにお付き合い。思えば一番下の娘ももう小学校1年生。こういう幼児との子供遊びの時期はいつの間にか過ぎ去ってしまった。床に座って墨を水をはった「かめ」の中に入れるという単純な動作だったけれど、なんとなく数年前が懐かしくなった。

2013/08/18

夏季休暇。11日は朝の8時ごろに滋賀県に到着し、9時より地元の柔道クラブの練習に息子を連れて参加する。子供は一度仲良くなったら、その関係がずーっと続くようで久しぶりの再会を喜びながら、柔道にあけくれていた。

12,13日は琵琶湖にてウインドサーフィンに挑戦。はじめての体験だったのだが何とか風にのってまっすぐ走るくらいまでにはなることが出来た。毎年来ている滋賀県でこのような遊びをすることははじめての経験なのだが、やっぱり自然の中で過ごすのは気持ちが良い。そういえばこちらに来て二日目くらいに気が付いたのだが、滋賀県の実家には冷房が無いのに、昼間の暑さはしょうがないとしても夜は布団をかけないと寒いくらいに気温が下がる。関西も酷暑である。でも涼しいのだ。これはなぜ?の考えを進めるに、やっぱり自然と関係があるように思える。まず第一に緑が多い。そして、風が通る道がある。森や田んぼのように風を冷やしてくれる自然もある。こういうところを通ってきた風は、川口市の家でつける冷房の風よりも涼しいのである。

関東地方でも千葉県の銚子はいつも気温が低い。これもきっと風に関係しているのだろう。そういえば安藤忠雄が東京都に風の通り道を作るというようなプロジェクトを進行している。埼玉県でもこのヒートアイランド現象に対しての対策として建築の際の緑地の確保や校庭の芝生化対策、屋根面の反射塗料の塗布、農地の保全、等々を進めているようではあるが、やはり焼け石に水。都市部の局所的な高温化には歯止めがかかっていないようだ。連日の40度を越える最高記録更新のニュースは誰の心にも不安をよぎらせるに違いない。このままでは都市に住めなくなってしまうのではないかの、不安をである。住宅の造り方、そして住む場所の選び方、そういうことを少しずつ変化させていかなければきっといつか本当に対応できなくなってしまう日が来るのであろう。そして、移動手段も情報網も進化している社会においては、その変化を生み出すことはそれほど大変なことではないのである。

14日は親戚が集まってのバーベキュー。妻のご両親、守山市の旧家に嫁いだ妻の妹とそのご主人も一緒に大勢で楽しいひとときを過ごした。

16日に川口市に戻る。残り二日間ほどのお休みであるが普段どおりの家族との日々だ。また明日から仕事開始である。いよいよ始まる現場もあるので気持ちを引き締めてかかろうと思う。

2013/08/10

昨日に引き続き猛烈な暑さが続いている。昨日は東北で豪雨を原因とした土砂災害が起きたが、今日は山梨などで40度を越える酷暑となった。ここ数年来日本は自然との戦いが続いており、必ずしも安全に暮らすことの出来る住みやすい国土ではなくなりつつあることを肌で感じざるを得ないような状況が続いているわけだが、この状況はきっと世界的にも同じようなことになっているのであろう。

明日からは盆休みということで、夜中に起きて妻の実家の滋賀県に向かう。約7時間のドライブである。

2013/08/07

午前中は埼玉県伊奈町にて新築住宅を検討しているSさんご夫妻打ち合わせ。先日土地の下見をしたのだが、その流れで購入されたということでいよいよ住宅設計についての本格的な打ち合わせに入ろうというところである。今回は仕切りなおしの打ち合わせということで、住宅に対するご要望、資金計画の概要などについてお話を伺った。

午後は材木についての打ち合わせ。というのも最近の円安の影響で外国から輸入している材の価格が高騰し、逆に国産の材料に割安感が出てきているからである。下の写真は2009年に千葉県船橋市で建てた住宅の階段と、大黒柱の様子なのだが、これらの材料は埼玉県の飯能市にあるフォレスト西川なる材木屋さんで購入している。県産材、地産地消というと響きが良いが、この手の考え方には輸入材料よりもコストがかかるというデメリットがあるというのが常識的なところであった。

これは日本の林業が非常に小規模で効率が悪い状態であることが原因と考えられるのだが、事実としてフランスから輸入しているパイン材の方が飯能市で製材している杉材よりも高いという実態があったのだから疑いようも無いのである。

しかしながら急激な円安はこの状態を少しずつ変えようとしている。というのも、飯能のようなところでたくさん取れる杉やヒノキといった木については、やっぱり国産材の方が安いという状態に近づいているのである。もちろんこの状況にすべての材料が変わってきているというわけではない。例えば下の写真のような階段を作りたいとしたら、輸入材料の階段板を探すよりも、西川の材木屋さんに電話をしてその寸法をまかなうことが出来る板材を仕入れた方が安くなっているというような、限定された中での話ではある。擁するに今の所は、何が安くて何が高いかの調査をしながら、効率よく使用すれば、質の高い材料をお得に利用することが出来るという状態というところだろう。20130807.jpg

2013/08/06

午前中は事務所にて各プロジェクト打ち合わせ。かねてより進行していた1000万円プロジェクトがいよいよ現場に入る。1000万円で作る住宅。安いけれど決して貧しくは無い、そして自分で暮らしながら好きなようにカスタマイズできる余地を持っている、素材は自然素材を利用し安価な既製品は極力使用しない、そんなコンセプトで進めている住宅である。クライアントは公務員。本当は5000万円くらいのローンを組める人なのに、450万円の土地に1000万円の住宅、このさいたま市で1500万円ほどで住宅を手に入れる、しかも土地付き新築の注文住宅。なんだか嘘のような話だけれどれっきとした事実である。

そもそも日本の住宅は高すぎる傾向にある。人生のすべての期間を投じて、ローンを払い続けなければ家を手にすることができないなんていう話が当たり前になってしまっていること自体に疑問を感じる。建売は安いなどといわれるが、あんなものが4000万円近くすること自体にも疑問を感じる。自分の人生を豊かにするはずの住宅を取得することが、自分の人生の最も大きな重荷になってしまうのだ。このことが日本の経済政策にその原因を持つ。つまり持ち家政策である。戸建でもマンションでも同じことだが、個人消費としては最大の買い物である住宅をみんなが買ってくれることは、大きな経済効果を生むのである。しかしその犠牲になる側はどうであろうか。最大限のローンを組むということは、一切の余裕の無い生活を強いられることにつながる。何も無い、何の余裕も無い生活に、住宅だけがぽつんとあっても何の意味も無いのである。
20130806.jpg13時よりお茶のお稽古。今日は茶箱のお手前。2年ほど前に始めてお茶会でお茶を点てたときと同じ卯の花のお手前である。最近はあまりお手前の本を読み込むことは無いのだが、なんとなく身には付いているもので、なんとなくではあるが出来るようになってきた。正座もいつの間にか出来ている。こういう風に自然と自分が変化していることに気がつくことができるのもお茶のお稽古の楽しいところだ。

はじめは一人で始めたお茶なのだが、いつの間にやら川口市の経営者仲間が一人二人と入会し、今では5人増えた。文化の普及などというもの、一朝一夕では出来るはずも無い。でもこういう少しずつの変化がいずれはこの国の誇りのようなものになっていく気がするのである。日本にはすばらしい文化がある。その文化以外にこの国の国民がひとつの方向を向くことはでき無い気がする。いやそれ以外に国民がひとつの方向を一時的でも向くような事があってもなら無い気がするのである。今は憲法改正論議が声高に叫ばれている。でも、麻生さんの言うとおり、こういうことは勢いで進めるようなことではない。何せ一度は過ちを犯しているのだ。最近の選挙の結果を見ても、この国の国民の判断基準は非常に危うい気がする。不満からくる期待感が、ありえない幻想を抱いた結果、極端な結果を招くという危うさである。

2013/08/05

朝5時30分、地域のボランティアで昨日の祭りのあとのゴミ広い。1時間ほど汗を流しながらのゴミ拾いであったが、驚くことに知っている人に何人か出会った。みんなそういうことをやっているとは知らなかったけれど、同じ町に住む人同士、やっぱり町をきれいにしたいというような思いは持っているんだなあなどと妙な感心をしてしまった。こんな小さな活動でも、積み重ねで住みやすい町に一歩近づくのであろうし、逆に言えばそういう積み重ね以外に町を変える力なんてものは存在しないとも思う。行政だけで地域を変える時代は終わったのだから。

午前中は柳沢君と一緒に埼玉県川口市にて進行中のOさんの家の現場管理に。現場の方はすでに上棟を終え、大工さんが金物の工事を進めている。左側の写真は吹き抜けに面する子供室から吹き抜けのほうを眺めている様子である。西側にある緑道に面して、大きな窓がつく予定だが、この窓には日照調整の為の格子が取り付けられる予定だ。右側の写真は外観を現す立面図。こうして現場に貼ってあると、完成予想が誰にでも簡単にイメージできるので現場の効率化に役立つ。小さな工夫である。最後に二人でごみの片付け。軽トラック半分ほどの現場の廃材を片付けて事務所に戻る。20130805.jpg

2013/08/03

午前中は10時より埼玉県川口市にて新築住宅を検討されているSさん打ち合わせ。今回は1回目のプレゼンテーションということで、二つのプランをご提案した。今回ご提案した二つのプランのうちの一つは土間のあるプランである。住宅の中央部を突き抜けるように土間が配置されていて、その上部は吹き抜けとなっている。土間に面して寝室や水廻りなどが配置され、2階はその土間を挟むようにリビングとダイニングキッチンが配置されている。実はこの提案、クライアントの中庭が欲しいという要望に基づいて作られたものである。

中庭なのになぜ土間か?というと、中庭を造るにはどうしてもコストが普段より余計にかかってしまうという理由からだ。中庭の形状にもよるのだが、例えばコの字型のプランの場合、そのコの字に入り込んだ中庭の周りには本当だったら無かった外壁が出来る。そしてサッシもつく。実は住宅を作る要素の中でこの外壁にまつわるコストは一番高くつく。その高くつく部分がどんどん増えていってしまうのが中庭プランなのである。しかもそのように入り込んだプランの場合、よほど大きな庭で無い限り基礎もつながっているケースが多い。要するに室内ではない部分に基礎や外壁を作るようなものなのである。それに対して今回の提案の土間は室内の庭として利用できることを考えている。室内なのに外部のようなイメージ、半外部のような空間、そんな魅力をご提案してみた。

以前造った伊奈の家も土間のある住宅である。この住宅でも、この土間部分は自転車の趣味やペレットストーブを囲む憩いの場として利用されている。中央付近に吹き抜けを配して、外部の光を取り込むと同時に風の抜け道を作っている点も今回の提案と共通している。家の中の半外部をうまく利用する例である。
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2013/08/02

そういえばスタッフの鈴木が1級建築士の学科試験に合格した。私たちが受験した12年程前には、4科目だった試験科目が5科目となり、試験も難しくなった。それにより対策ために皆が入学せざるを得ない学校の学費も高額化した。建築業界の仕事量は減る一方なのに、それに従事する人材を育てるハードルは高くなる一方である。人材の質の向上につながる点は喜ばしい限りだが、それに対応しなければならない若手は大変だ。しかし、乗り越えなければならない壁であるので、会社としても支援していきたいと考えている。次は10月の製図試験だ。まあ製図は大丈夫だと思う。なんといっても設計事務所である。

東京都日野市にて完成したMさんの家の完成写真である。左上のスライド障子はリビングとの風の通り道となり、その上の欄間は古材屋さんにて購入したものであるが、同じく風を通す道となっている。同じ写真の右側の新しい欄間は、ますいいの建具屋さんが古い欄間を真似て製作したものだ。なかなかの出来である。敷地は、背後に森林と呼んでも良いような広い広場を抱えている。外壁はその環境になじむ色となり、玄関に行くための門のような引き戸は無垢材で、その床は大谷石、そして壁は黒漆喰で仕上げられている。どことなくモダンなテイストはあるが、周囲から浮くことのない肌触りのよさそうな住宅となった。キッチンは、北沢産業によるステンレス製の既製品キッチン、背面のステンレス板は板金屋さんの手によるもの、そしてレンジ゙フードはサンワカンパニーである。小さいけれど暮らしやすそうな、そして魅力的な住宅である。
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2013/08/01

午前中は事務所にて雑務。

昼過ぎより、千葉県野田市にて新築住宅を建てたいというUさんご夫妻打ち合わせ。今回ははじめてのプレゼンテーションということで、広い土地にゆったりと建てる平屋と、一部2階建てのプランをご提案した。浜松でこれまで働いてこられたご主人が、奥様のご実家のある野田市に移住するということである。高齢のご夫妻の終の棲家となるこの住宅はやはり平屋がふさわしい。25坪というこじんまりとした床面積ではあるが、階段やらにとられる面積がない分、同じ床面積であったとしてもやはり広々としている。それに何より足が悪くなっても段差がないので安心だ。都心の狭小地ではなかなか出来ない贅沢であるが、可能なら平屋が建てられる土地に住まうのが、終の棲家の条件であろう。

19時、お茶のお稽古。今日は3人の仲間と一緒の稽古であった。というより私が無理やりお邪魔した形である。初心者のその3名に、一応3年ほど経験している私から薄茶を点ててあげて終了した。終了後は一緒に会食。こういうひとときが何よりも楽しい時間である。

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