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埼玉県の川口市は安行という植木の産地があることで有名である。その安行の原というところにガーデニングのためのセカンドハウスを作ることになった。クライアントは公団の外構工事を管理する仕事をしている方で、ガーデニングは普段の仕事の延長でもある。通常暮らす家はほかにあるわけだが、このセカンドハウスでは休日にガーデニングを楽しんだり、バーベキューをしたりの利用をする予定で、さながら川口安行原の別荘というわけだ。
川口市内に別荘、なんとも新しい発想だ。都心で暮らす場合、なかなか庭を十分につくることができる敷地を購入することは難しい。しかし、土地というのは不思議なもので同じ川口市内でも何らかの条件が重なって格安で購入できる場合がある。今回の計画地も通常の相場では考えられないような価格で購入しているもので、クライアントにとっては自宅の敷地内に作ることが難しい庭を、ちょっと離れたところに持つことが出来たというわけなのである。
この発想はマンションで暮らす方が近所にレンタル畑を持つのに近似している。別荘というと普通は軽井沢や那須高原を思い浮かべてしまうが、ガソリンをばら撒いてそんなに遠くまで行かなくとも良い状況を作り上げるには、今回の手法は良策である。
実はこの建築、確認申請には非常に苦労を要した。風呂も無いキッチンも無い、それでは住宅とは認められないというわけである。セカンドハウスと倉庫の違い、こんなものは定義されていないので、必然的に役所とは行ったり来たりの問答になる。結果、玄関らしき床のくぼみと間仕切壁らしきついたてをつくることで住宅と認められたわけであるが、住宅専用地域にセカンドハウスを作ることなど法律も想定していないということだろう。
建築はいたってシンプルな木造平屋建てである。内装工事は全てセルフビルドで行う予定だ。写真の床タイルも全て施主のセルフビルドだ。外壁には杉板を利用した。ゆったりとした休日を於過ごすのにふさわしい自然素材を利用した建築としている.。
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