■background-01:旧芝川
芝川は、江戸時代に掘られた農業用の排水路であり、同時に江戸へ続く船の道でしたが、40年ほど前に新芝川が作られてからは、流れがせき止められてしまいました。わずか5.5キロとなってしまった旧芝川は、その後、汚染が進みました。近年「芝川再生プロジェクト」など、河川環境の浄化作戦が始まりましたが、美しい芝川を取り戻すにはまだまだ長い年月がかかりそうです。街の人が水に目を向け、生活の一部として継続的に関心を持ち続けることが大切なことです。
埼玉県と川口市、鳩ヶ谷市では、芝川を両市のシンボルである「ふるさとの川」として再生し、"大人も子供も楽しめる川"、"自然と楽しめる川"、"みんなの誇りとなる川"
とするため、5つのゾーンに分け、整備を進めていますが、朝日橋は「文化と集いのゾーン」と、「水と緑のふれあいゾーン」の境にあたります。本計画では、そのゾーンにふさわしい、水への関心、川との関わり、そこから生まれる「絆」を感じることの出来る提案を行います。
■background-02:子供たち
朝日橋付近はマンションが建ち並び、たくさんの子供たちがこの橋を利用します。芝川とのくらしを引き継いでいく子供たち。わかり易いメッセージを込め、子供たちに川や水への関心をもってもらうこと、が本計画のひとつの目的です。
■高欄のデザイン
・高欄全体として、川/水をイメージさせるモチーフ「あぶく」「さかな」「波紋」を幾何学的に表現しています。橋を歩いたり、遠くから眺めたり・・・距離や視点によって見えるものが変わる楽しいデザインとなっています。
・正方形の集合体は「さかな」を表現し、その配列は連なって伸びやかに泳ぐ姿をイメージさせます。いつの時代も大切である「絆」を表現しています。
・正方形の集合体の「さかな」から現われる小さな「あぶく」は、「さかな」たちの生命感を表現するとともに、遠くから見た時に、大きな輪紋を浮き出す効果をねらいとしています。
・高欄のパネルのデザインは、川口の地場産業である鋳物らしさが強調されるデザインとし、長い歴史に裏打ちされた文化性を表現します。