増井真也日記

 

略歴
免許登録番号 1級建築士 建設大臣登録 第290771号
1997年早稲田大学理工学建築学科卒業
2001年戸田建設株式会社退社
2001年ますいいリビングカンパニー主宰

「日本の住宅はどうしてこんなに同じものばかりなのだろう。」というのが私が設計を行うようになったきっかけでした。住宅はそれぞれの家族が自分たちのこだわりに合わせて自由に作り上げていくものだと思います。他の工業製品と違い工場での生産が出来ないということからも、本来は個別のデザインが許されて良いはずなのです。
しかし、現実には建築条件のない土地の取得の困難さという問題や、かつてのずさんな工事による工務店の衰退にともなう工業化住宅の発展によって画一的な住宅ばかりが作られるようになりました。
このような中で、今一度住宅の設計を一つ一つ丁寧に行い、そして工務店として作り上げる。その活動こそが個性あふれる豊かな住宅の生産につながると思っています。そして、そのこだわりを実現させるデザインが豊かな街を作り上げていくでしょう。
私は川口の町で生まれ、川口の町で育ちました。住宅を作るという活動を中心としてさまざまなデザインを街の中にちりばめ、この街をもっと魅力的に変化させ、魅力ある街づくりに貢献したいと考えています。

2013年
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最新の日記 8月

2013/8/7

午前中は埼玉県伊奈町にて新築住宅を検討しているSさんご夫妻打ち合わせ。

2013/8/6

午前中は事務所にて各プロジェクト打ち合わせ。かねてより進行していた1000万円プロジェクトがいよいよ現場に入る。1000万円で作る住宅。安いけれど決して貧しくは無い、そして自分で暮らしながら好きなようにカスタマイズできる余地を持っている、素材は自然素材を利用し安価な既製品は極力使用しない、そんなコンセプトで進めている住宅である。クライアントは公務員。本当は5000万円くらいのローンを組める人なのに、450万円の土地に1000万円の住宅、このさいたま市で1500万円ほどで住宅を手に入れる、しかも土地付き新築の注文住宅。なんだか嘘のような話だけれどれっきとした事実である。

 

13時よりお茶のお稽古。今日は茶箱のお手前。2年ほど前に始めてお茶会でお茶を点てたときと同じ卯の花のお手前である。最近はあまりお手前の本を読み込むことは無いのだが、なんとなく身には付いているもので、なんとなくではあるが出来るようになってきた。正座もいつの間にか出来ている。こういう風に自然と自分が変化していることに気がつくことができるのもお茶のお稽古の楽しいところだ。

はじめは一人で始めたお茶なのだが、いつの間にやら川口市の経営者仲間が一人二人と入会し、今では5人増えた。文化の普及などというもの、一朝一夕では出来るはずも無い。でもこういう少しずつの変化がいずれはこの国の誇りのようなものになっていく気がするのである。日本にはすばらしい文化がある。その文化以外にこの国の国民がひとつの方向を向くことはでき無い気がする。いやそれ以外に国民がひとつの方向を一時的でも向くような事があってもなら無い気がするのである。今は憲法改正論議が声高に叫ばれている。でも、麻生さんの言うとおり、こういうことは勢いで進めるようなことではない。何せ一度は過ちを犯しているのだ。最近の選挙の結果を見ても、この国の国民の判断基準は非常に危うい気がする。不満からくる期待感が、ありえない幻想を抱いた結果、極端な結果を招くという危うさである。

2013/8/5

朝5時30分、地域のボランティアで昨日の祭りのあとのゴミ広い。1時間ほど汗を流しながらのゴミ拾いであったが、驚くことに知っている人に何人か出会った。みんなそういうことをやっているとは知らなかったけれど、同じ町に住む人同士、やっぱり町をきれいにしたいというような思いは持っているんだなあなどと妙な感心をしてしまった。こんな小さな活動でも、積み重ねで住みやすい町に一歩近づくのであろうし、逆に言えばそういう積み重ね以外に町を変える力なんてものは存在しないとも思う。行政だけで地域を変える時代は終わったのだから。

午前中は柳沢君と一緒に埼玉県川口市にて進行中のOさんの家の現場管理に。現場の方はすでに上棟を終え、大工さんが金物の工事を進めている。左側の写真は吹き抜けに面する子供室から吹き抜けのほうを眺めている様子である。西側にある緑道に面して、大きな窓がつく予定だが、この窓には日照調整の為の格子が取り付けられる予定だ。右側の写真は外観を現す立面図。こうして現場に貼ってあると、完成予想が誰にでも簡単にイメージできるので現場の効率化に役立つ。小さな工夫である。最後に二人でごみの片付け。軽トラック半分ほどの現場の廃材を片付けて事務所に戻る。

 

2013/8/3

午前中は10時より埼玉県川口市にて新築住宅を検討されているSさん打ち合わせ。今回は1回目のプレゼンテーションということで、二つのプランをご提案した。今回ご提案した二つのプランのうちの一つは土間のあるプランである。住宅の中央部を突き抜けるように土間が配置されていて、その上部は吹き抜けとなっている。土間に面して寝室や水廻りなどが配置され、2階はその土間を挟むようにリビングとダイニングキッチンが配置されている。実はこの提案、クライアントの中庭が欲しいという要望に基づいて作られたものである。

中庭なのになぜ土間か?というと、中庭を造るにはどうしてもコストが普段より余計にかかってしまうという理由からだ。中庭の形状にもよるのだが、例えばコの字型のプランの場合、そのコの字に入り込んだ中庭の周りには本当だったら無かった外壁が出来る。そしてサッシもつく。実は住宅を作る要素の中でこの外壁にまつわるコストは一番高くつく。その高くつく部分がどんどん増えていってしまうのが中庭プランなのである。しかもそのように入り込んだプランの場合、よほど大きな庭で無い限り基礎もつながっているケースが多い。要するに室内ではない部分に基礎や外壁を作るようなものなのである。それに対して今回の提案の土間は室内の庭として利用できることを考えている。室内なのに外部のようなイメージ、半外部のような空間、そんな魅力をご提案してみた。

以前造った伊奈の家も土間のある住宅である。この住宅でも、この土間部分は自転車の趣味やペレットストーブを囲む憩いの場として利用されている。中央付近に吹き抜けを配して、外部の光を取り込むと同時に風の抜け道を作っている点も今回の提案と共通している。家の中の半外部をうまく利用する例である。

 

2013/8/2

そういえばスタッフの鈴木が1級建築士の学科試験に合格した。私たちが受験した12年程前には、4科目だった試験科目が5科目となり、試験も難しくなった。それにより対策ために皆が入学せざるを得ない学校の学費も高額化した。建築業界の仕事量は減る一方なのに、それに従事する人材を育てるハードルは高くなる一方である。人材の質の向上につながる点は喜ばしい限りだが、それに対応しなければならない若手は大変だ。しかし、乗り越えなければならない壁であるので、会社としても支援していきたいと考えている。次は10月の製図試験だ。まあ製図は大丈夫だと思う。なんといっても設計事務所である。

東京都日野市にて完成したMさんの家の完成写真である。左上のスライド障子はリビングとの風の通り道となり、その上の欄間は古材屋さんにて購入したものであるが、同じく風を通す道となっている。同じ写真の右側の新しい欄間は、ますいいの建具屋さんが古い欄間を真似て製作したものだ。なかなかの出来である。敷地は、背後に森林と呼んでも良いような広い広場を抱えている。外壁はその環境になじむ色となり、玄関に行くための門のような引き戸は無垢材で、その床は大谷石、そして壁は黒漆喰で仕上げられている。どことなくモダンなテイストはあるが、周囲から浮くことのない肌触りのよさそうな住宅となった。キッチンは、北沢産業によるステンレス製の既製品キッチン、背面のステンレス板は板金屋さんの手によるもの、そしてレンジ゙フードはサンワカンパニーである。小さいけれど暮らしやすそうな、そして魅力的な住宅である。

  

  

2013/8/1

午前中は事務所にて雑務。

昼過ぎより、千葉県野田市にて新築住宅を建てたいというUさんご夫妻打ち合わせ。今回ははじめてのプレゼンテーションということで、広い土地にゆったりと建てる平屋と、一部2階建てのプランをご提案した。浜松でこれまで働いてこられたご主人が、奥様のご実家のある野田市に移住するということである。高齢のご夫妻の終の棲家となるこの住宅はやはり平屋がふさわしい。25坪というこじんまりとした床面積ではあるが、階段やらにとられる面積がない分、同じ床面積であったとしてもやはり広々としている。それに何より足が悪くなっても段差がないので安心だ。都心の狭小地ではなかなか出来ない贅沢であるが、可能なら平屋が建てられる土地に住まうのが、終の棲家の条件であろう。

19時、お茶のお稽古。今日は3人の仲間と一緒の稽古であった。というより私が無理やりお邪魔した形である。初心者のその3名に、一応3年ほど経験している私から薄茶を点ててあげて終了した。終了後は一緒に会食。こういうひとときが何よりも楽しい時間である。

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