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5月
2010/5/27
今日は東京都練馬区の住宅の契約。山崎と田山が契約作業に立ち会った。この練馬区の住宅は地下室のある鉄骨造の建築で、わずか80平米ほどの敷地に建つ。建築面積は11坪ほど、延べ床面積は32坪ほどのまさに狭小地に立つ都市型住宅である。
狭小地における都市型住宅を設計する場合問題となるのは、やはりどのように必要な床面積を確保するかと近隣住宅や道路からの視線をさえぎるかであろう。今回の計画では、容積率の緩和規定のある半地下部分に子供室と予備室を配置し床面積を確保することに成功している。また、敷地境界線に沿って鉄骨のフレームに木製のルーバーを取り付けた透過性のある壁を立てることで、道路からの視線を柔らかくさえぎることに成功している。下が模型の写真である。ご参考いただきたい。

夜、新入社員面接。非常にはきはきした大学院2年生の学生だったのだが、その後行われたガラス工房併用住宅の社内ミーティングにも参加してくれた。来年4月の卒業後の入社となるが、きっとがんばってくれるであろう。ますいいリビングカンパニーとしては久々の女子社員である。男所帯のむさくるしさもこれで少しは緩和されるかもしれない。
〜2010/5/28
午前中、埼玉県伊奈街に計画中のTさんの家の打ち合わせ。おおきな農家の敷地の一部に住宅地を区画して計画をしているが、今回はその分割計画についての打ち合わせとなった。農家の敷地を分割して建築を建てるには、一般人にはわからないさまざまな規制がある。つまり調整区域にある土地に家を建てられるのは、その地域で農家の活動をしている人か、そこから○親等以内の人というような定めがあるのである。そもそも市街化調整区域というのは市街化を調整する区域であるから、誰でも家を建てることはできないけれど、そこで農家の活動をしている人やその関係者であればほかのところにすむことは不便で出来ないだろうからここに住んで良いですよということだ。ますいいのある川口市内にもまだまだ調整区域というのは存在する。たいていは植木を育てるための畑として利用されている。こういう自然の中での暮らしというのはやっぱりちょっとあこがれてしまうな。
今日は八潮の改修工事の現場で外部階段の取り付けが行われた。この階段は2階で生活する世帯のエントランスためのもので、鉄骨造溶融亜鉛めっき仕上げとなっている。それにしてもこれだけの高さの階段はなかなかの迫力だ。

15時ごろより、幸町小学校PTAに出席。今日は夜遅くまでの会合となった。久々の登場だったが、何とか居場所は会ったようで何より。新任の校長先生ともご挨拶でき、有意義な会であった。
〜2010/5/29
朝9時過ぎより、埼玉県北本市にて計画中のS邸打ち合わせ。今回は二つの対照的なプランをお見せすることにした。一つは東大教授の難波和彦氏の設計するはこの家のようなプランである。このプランは吹き抜けを持つ箱型住宅で、この南に面する吹き抜けを中心としてLDKや寝室や勉強スペースなどが配置されている。もう一つのプランは旗ざお敷地のアプローチに際して、視線の広がりをつくることを意識した三角形のプランである。写真のように旗ざお敷地の手前側から低い屋根に沿って空へと向かう視線が作り出されているだけでなく、「庭」へとつながる魅力的な視線の抜けが提案されている。プランとしても箱の家とは違い、多目的利用を想定されている予備室を1階に配置し、リビングとのつながりを強めることでより有効な空間となることを意識した。Sさんご夫妻もとても気に入ってくれた様で何より。

2010/5/26
午前中は事務所にて雑務。
14時前に東京都小平市にあるMマンション改修工事の現場打ち合わせに。スタッフの佐野の大学時代の友人のご紹介ということで、二人で出かけた。東京都と行っても武蔵野線沿線の大変のどかな雰囲気の町並みで近所にはいくつかの大学があり、人が人間らしく暮らすにはちょうど良いところだなあとの印象を持った。私自身この駅で降りたことはないのだが、中学生高校生のこと散々通った奥多摩山系にいたる中央線の通過駅ということでどこと無く印象には残っている。立川駅青梅線ホームでの待ち合わせが私達の学生時代の決まりごとだった。ここから終電で鳩ノ巣駅まで行き、当時無人駅だったこの駅で朝まで時を過ごすのが、本当の目的の山登りよりも楽しい時間だった記憶がある。高校生のころには近所のコンビニでお酒を買い込み、泥酔しない程度に大人の真似事をやった。朝になると奥多摩駅まで移動して、先生達と合流、一日の山行を楽しんで、夜家路につくのであった。

さてさて、この写真はそのマンションの内部である。築32年の古いマンションだが、ローコストでどのような魅力を蘇らせることができるか、こういう仕事はまさにますいい向きということで、知恵を絞りたいと思う。
2010/5/22
朝10時、埼玉県北本にて計画中の住宅打ち合わせの予定で事務所に待機するもキャンセル。思わぬ時間が出来たので、ほかの雑務を行う。
14時、東京都にある自由が丘にて住宅を計画しているKさんご夫妻来社。久しぶりの来社ということで、以前の計画を見直しつつ、今後の住宅計画についての打ち合わせを行った。狭小地での木造3階建て住宅というおそらく今の都市部の住宅計画の中でもっとも必要とされている形式だけに、満足していただける答えを導き出したいと思う。土地を購入し、住宅を建設するというのは個人の視力では大変な投資を強いられる。その中でも少しでも安くということで、土地の面積を抑えるのは必然的なこと。小さな土地をうまくデザインし、開放感のある魅力的な住宅を作りたい。
19時、Tさん面接。とあるゼネコン勤務をされている方で、私よりも二つ年上になる。2時間ほどお話をして終了。
〜2010/5/24
朝、いつもどおりの朝礼。日経アーキテクチャーの安藤忠雄氏のインタビューについてみんなで話をした。70年代の建築家の建築に対する情熱、近年の中国を初めとした海外プロジェクトに対する意気込み、年齢、経歴もばらばらなスタッフ達の感想や意見を聞いてみるとみなそれぞれよく考えているんだなあの感想。自分の人生だ、当たり前のことか。
午後、川口駅の西口にて住宅を計画中のOさん打ち合わせ。今回は3パターンのプランをご覧頂ながらの打ち合わせとなった。結果的には3階建ての木造住宅を計画することに。
埼玉県にて進行中のリフォーム工事の階段の製作が進んでいる。下の写真は鉄骨の向上にて階段を支える柱の部分を製作している様子。高さが高いだけに結構な迫力である。これを組み上げてから溶融亜鉛めっきを施すわけだが、取り付けが楽しみだ。

2010/5/17
朝8時30分朝礼。今日は田村と池上が現場に出てしまっているので、いつもより早い時間で終わらせた。なるべく参加するようには言っているものの、現場優先であるので仕方がない。現場のほうは現在屋上階のコンクリート工事に向けて型枠の設置が行われている。狭い現場だけに近隣の住宅や通行人との距離が近く、作業場所の高さが次第に高くなってくるとだんだんと危険を感じるようになってくる。現場の工事を任せている職人さんたちの安全な作業を徹底しなければいけない。

〜2010/5/18
朝9時、東武伊勢崎線の谷塚駅にてKさんご夫妻と待ち合わせ。今日はKさんご自身で見つけられた4箇所の購入候補地の現地調査を一緒に行った。東京都足立区や葛飾区周辺の土地で、近くの水辺のある魅力的な土地が多かった。中でも公園の目の前の土地は諸条件さえクリアすれば魅力的な建築を作ることができる可能性が一番強く感じられたので、後日条件の調査を行うことに。それにしても、休日に自転車で売り地を探されたという根気は非常にすばらしいと思う。不動産屋さんにあるチラシの情報でなく、自分の足で歩いて、自分で見つけた魅力ある土地だからこそ、自分のこだわりを実現できる可能性が高まるのかな、そんな思いを感じた。
夕方、東京都足立区にて設計中の美容室併用住宅の打ち合わせに参加。今回のテーマはぎりぎりの予算の中で屋上やバルコニーをどのようにつけていくかということ。ご希望を何とか実現したいという思いと、予算との兼ね合いの中で何とか答えを見つけていかなければならない。帰り際に現在営業しているお店を見せていただいた。休憩室が狭いなどの具体的な現状の美容室運営における問題点を見ると、建築家として何とかしなければいけないの思いが湧き出てくる。やはり住宅の仕事の一番面白いところは、クライアントとの人間通しのつながりの仲から生まれてくるこのような感情を建築として形に作り上げていくところであるのだなあ。
川口市の市役所付近で建設中の現場はいよいよ天井のせっこうボードを貼るに至っている。大工さんによる工事が終了すると、いよいよ左官屋さんなどの内装工事の段階となる。今回の計画では大方の壁天井が石灰クリームによるセルフビルドが採用されている。お友達の左官屋さんがお手伝いに来てくれるとのお話もあったのだが、そろそろその辺も決めていかなければならない。いよいよ家造りの大詰めというところか。

〜2010/5/19
午前中、川口市産業振興公社の方々来社。昨年度立ち上げた川口インキュベートオフィスの入居者審査会議についてのお知らせをいただいた。昨年立ち上げてからすでに5社ほどのかたが退室されるとの事。新規事業立ち上げに際しての入居ということで回転の速さは仕方が無いところか。しかしながら、業種を絞っていない集合オフィスということで、他業種が集まるメリットというよりは、どうしても仲間意識や共有資源の無さというデメリットが目立つように感じる。立ち上げ当初、入居者の募集の妨げになるとの理由から業種を絞ることへの抵抗があったわけだが、その弊害が出てしまっているような気もする。
午後、鳩ヶ谷市南にて計画しているガラス工房併用住宅についてのスタディー。1200度の温度を常に保っていなければいけないガラス工房の炉の存在を考えると、どうしてもコンクリート構造でつくるべきなのではないかとの思いが生まれてくる。工房の部分だけをコンクリートで作るというようなイレギュラーな構造を検討してみた。中古住宅のリフォームで実践されて生きたクライアントのセルフビルドに対するパワーを考えると、今回の計画ではアーティストとの協働による家造りという側面とセルフビルドをうまく取り入れることが大切である。そしてそれがうまく出来るような建築の作り方、そんな仕組みを考えたい。
2010/5/14
朝8時に会社を出発し東京と三鷹市にあるU様邸建築現場調査。二区画に建っている二つの中古建築を解体し一つの新築住宅にするという計画である。このあたりの敷地は緑も多く、非常に暮らし安そうな雰囲気である。中古住宅のセルフビルドでリフォームされた様子を見ていると、まさにますいいのクライアントだなあという感想。パワフルなご主人様の活躍に期待したい。
打ち合わせ終了後、東京都調布市にある集合住宅併用住宅の現場管理。今日は次回のコンクリート工事に向けて屋上階までの型枠工事を進めているところであった。それと同時に大工さん、内装業者さんとの打ち合わせ。工期が限られているので、出来上がった下の階から順次進めていかなければならないということで、早めの打ち合わせである。
ちなみに下の写真は1週間前に3階スラブまでのコンクリートを打設したときの様子である。コンクリートの建物というのはこのように各階層ごとに鉄筋と型枠を製作し、床の上から壁や柱に対してコンクリートを流し込むことで完成する。3階建ての今回の計画では、基礎、2階スラブ、3階スラブ、屋上スラブと合計4階のコンクリート工事があるわけだ。ちなみにコンクリートの上に見えている鉄筋は次の壁と下の階の壁をしっかりと定着させるための鉄筋である。木造よりは多少の時間がかかるが、集合住宅などの音の問題がある建築においては、やはりコンクリートを利用したいものである。

〜2010/5/16
午前中事務所にて雑務。
午後は子供達をつれて上野の国立科学博物館へ。これまで改修工事中であった部分が日本館としてオープンしており、今回はその展示を見た。面に日本の成り立ちに関する地層の話、また古代の生き物などについての展示をされていたが、大人が見ていても大変興味深いものばかりである。各地の土を集めて展示している様子は、さながら土壁の原材料展の様でもあり建築を仕事としている私としては、大変興味深いものであった。土の色というのはその土地の気候や植生によってここまで大きく変わるのかと思うと、最近の家造りの中で安易に色粉を混ぜた漆喰などを利用することに対する矛盾なども感じざるを得ないところであった。
2010/5/10
朝、いつもどおりの朝礼。今日は庭の芝生に目土を撒いてみた。年に数回の目土を撒かないと、次第に芝生の成長が止まってしまうのだがこれは土がしまって根が張りにくくなってしまうからであろう。たいていはすぐに目に見える成長がはじまるので楽しみである。
13時より千葉県にある柏市にて計画中の住宅の打ち合わせ。今回のプランでは土間というものに注目してみた。玄関を入ってすぐにある土間の空間は、あるときは玄関ホールとしてお客様を招いたりの空間にもなるし、あるときは仕事をするための執務室的に使うことも出来る。その隣にある寝室スペースと2階のダイニングキッチン、そしてリビング、どの空間を取ってみても家族構成などの変化に応じて可変的に利用することが出来るプランである。ポイントは各フロアーのそれぞれの空間を仕切る島状の収納箱。これが真ん中にあることで左右どちらからでも入ることが出来るので、その奥にある部屋を二つに分けることも可能なように出来ている。15時ごろ打ち合わせ終了。
〜2010/5/13
10時、埼玉県にある鳩ヶ谷市にてガラス工房併用住宅を建てたいというKさん打ち合わせ。事務所にていろいろとお話をするも、ガラス工房のつくりを見たことが無いだけになんとなく想像の範囲を超えている。ということで早速現状のガラス工房を見せていただくことにした。工房に訪れてみると、まず目に入ったのが数々のガラスの作品。隣には工房がありおくには大きな炉が置かれている。1200度まで熱せられるこの炉は24時間稼動しているそうで、その部屋の中は炉から漏れる熱気で少しだけムッとした。手作りの炉という事でどんなものなのかと思っていたら、普通に工場の中にありそうなしっかりとしたものだったのでびっくり。なんでも非常にパワフルな方で、中古で購入した家の外壁なども御自分で塗ってしまったということであった。しかも足場ではなくはしごで塗ったとの事。なんとも信じられないほどの行動力の持ち主である。それにしてもmasuiiにはこういうパワフルなクライアントが多いな。

ガラスの炉
2010/5/9
連休明けの日曜日ということで今日はほぼ全員が仕事に出ている。私も8時過ぎに事務所を出て田村と一緒に東京都港区にある白金台のリフォームの打ち合わせに出かけた。当初は新築住宅の計画で検討をしていたのだが、敷地の裏にあるがけがなかなかダイナミックなもので石積みの上に上部は土が露出しており、建築士として安全性の確認をすることが非常に困難なものであった。おそらくはこのヨウヘキを作り変えないと新築住宅を作ることは難しく、それには大変多くのコストがかかることが予想されるので、リフォームで耐震補強をすることに変更された。すでに住宅の傾きもだいぶ出ているし、これまでの度重なるリフォームによってだいぶ耐震要素が削り取られてしまっているようで、何らかの補強を施しておいたほうが良い状況であることは確かである。現状の建物の魅力を失わないように行う方法を検討していきたいと思う。
13時より明日の千葉県柏市に建設予定のY様邸についての打ち合わせ。プランニングについては鈴木、田村とのコンセンサスが取れたので、後はプレゼンのための模型作りを残すのみとなった。今回のプランは空間の質がなんとなく見て取れるものに仕上がっている。明日のプレゼンが楽しみだ。
14時ごろ、東京都三鷹市にて新築住宅を建設したいというUさん来社。現在中古住宅が建っているものを取り壊して新築に変更されるとのこと。現地調査にお邪魔するお約束をして打ち合わせは終了した。
2010/5/4
連休中ということで家族と一緒に筑波山に出かけた。この筑波山というのは山腹までは杉やヒノキが中心のいわゆる日本の植林による森林と代わり映えがしないのだが、中腹を越えるとブナやモミ、山桜などさまざまな雑木が植生し、新緑を見て歩くだけで楽しむことが出来る。子供達がもう少し大きくなれば八ヶ岳やアルプスなどの高山を目指しても良いのだが、まだ3歳の末っ子に合わせるとなるとケーブルカーやロープウェイを利用できる筑波山は非常に安心できる山なのだ。歩きながら杉とヒノキの見分け方など職業柄付いた知識を披露しているとなんとなくお父さんの威厳も増してくるようで、普段あまりなつかない末っ子までもが手をつないでくれたのがちょっとうれしかった。
今回は筑波山神社からケーブルカーの頂上である御幸が原までを約3時間かけてのぼり、昼食をとったあと女体山の山頂まで30分かけてのぼった。そこからロープウェイでつつじがおか駅まで下った後、迎場コースをやく1時間歩いて筑波山神社に戻るというコースをたどった。合計4時間30分のハイキングは4年生の長男にはちょっと物足りないようであったが、3歳の末っ子には十分すぎたようで、帰りの車では走り出して1分もしないうちに寝息を立てていた。新緑に心も体も洗われたような、気持ちの良い一日であった。

〜2010/5/6
朝8時30分朝礼。朝礼前に庭の桜の木の成長した枝を切ったので全身に汗がにじんでいる。平日ということもあり手短に終了した。
夕方、田村、鈴木と千葉県にある柏市に作る予定のYさんの家打ち合わせ。今回の提案では2階にリビングを配置し、同じ敷地に両親世帯と一緒に住む上での柔らかいプライバシーの保ち方を設計することがひとつのポイントとなっている。庭に対しての開口部のとり方、天井や壁のより切り取られる空間の質のコントロールをどのようにしていくかがひとつのポイントとなる。明日、明後日でプレゼン資料を作り上げていこう。
2010/4/30
朝10時より埼玉県にある北本市にて住宅を建てるというSさん御夫妻来社。今日は住宅に対する御希望についてさまざまな御意見を伺うことが出来た。
住宅の設計とは人が暮らすための箱を造ることであるといってしまえばそれまでである。近年の傾向でもある機能ばかりを追及し、魔法瓶並みの断熱性能を有する箱は便利でもあり、環境にもよろしいものになるであろう。確かに限られた資源を有効に利用しなければいけない人類に残された手段としては、省エネルギーの考え方は取り入れざるを得ないものである。しかしながら、生活の利便性を求めるためのさまざまな過剰とも思える機能を配備した建築には疑問を感じる。食洗器、床暖房、浴室乾燥機・・・これらの機能はほんの少し前にさかのぼると住宅には無かった機能であり、それほどの価値も無いものに思えるものである。
日本の経済の活動の中で住宅はいつの時代も大切な役割を果たしてきた。そもそもアメリカ型の持ち家嗜好自体も人口の大部分が住宅という投資をしてくれることで、多くの労働者に仕事がいきわたるだけでなく、建材メーカーなどの需要が生じるという意味において、これほど経済に貢献してくれるものは無いであろう。しかしながら、一戸建て住宅の場合においてはその消費を支えるのは一個人であり、それは住宅ローンという長期間の足かせとして人々の生活を束縛するのも事実である。
住宅とはただの箱であるだけであるのなら、そんな苦労までして建てる意味などどこにあるのであろうか。少なくとも個人のために設計し、その個人のために建てられる住宅においては、その人が暮らす場として快適であるだけでなく、生活の礎となるようなものであるべきであろう。多すぎる機能は必要ないと思う。機械物はいずれ壊れるし、個人住宅にとってのメンテナンスはひどい重荷になる場合が多い。変化する暮らし方に対応できるおおらかな住まい、そんなものを造るべきなんだろうな、打ち合わせの中でそんなことを感じた。クライアントの考えもあっている。これからの打ち合わせが楽しみだ。
打ち合わせを終え、隣の青木食堂にて食事。
13時、川口市役所前の現場。床の工事を始めたということで養生のためのテープなどを届ける。
続いて越谷市にあるSさんの家の現場へ。大工さんと収まりなどについての打ち合わせ。すでに屋根の野地板が貼られている広々とした2階のリビングが印象的だった。近所に大学があるということでこの現場の周りにはいつも大学生らしき若者がたくさんいる。こういう賑わいはなんとなく街を活性化させてくれるようだ。

〜2010/5/1
連休前の土曜日ということで、明日からの4連休に向けた準備に入っている。田村は今日から休んでいるし、佐野は明日からカンボジア。街もすでに休みに入っている人が多いようで、いつもと比べると車の量の人の量も少ない。大型連休ということで海外に行く方もきっと大勢いるのであろう。無事連休明けに元気な顔を見れることを祈る。
夕方、新人の増田君が現場作業の研修から帰ってきた。今日は断熱材の施工などをお手伝いしたということでだいぶお疲れの模様。職人になるわけではないので熟練した作業を身につける必要は無いが、職人さんの気持ちがわかる設計士になって欲しいという思いはある。本人もよく自覚しているようで、なかなか効果的な研修であるようだ。ひ弱な手のひらがちょっとだけ変化していた。今後の活躍に期待したい。
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