増井真也日記

略歴
免許登録番号 1級建築士 建設大臣登録 第290771号
1997年早稲田大学理工学建築学科卒業
2001年戸田建設株式会社退社
2001年ますいいリビングカンパニー主宰

「日本の住宅はどうしてこんなに同じものばかりなのだろう。」というのが私が設計を行うようになったきっかけでした。住宅はそれぞれの家族が自分たちのこだわりに合わせて自由に作り上げていくものだと思います。他の工業製品と違い工場での生産が出来ないということからも、本来は個別のデザインが許されて良いはずなのです。
しかし、現実には建築条件のない土地の取得の困難さという問題や、かつてのずさんな工事による工務店の衰退にともなう工業化住宅の発展によって画一的な住宅ばかりが作られるようになりました。
このような中で、今一度住宅の設計を一つ一つ丁寧に行い、そして工務店として作り上げる。その活動こそが個性あふれる豊かな住宅の生産につながると思っています。そして、そのこだわりを実現させるデザインが豊かな街を作り上げていくでしょう。
私は川口の町で生まれ、川口の町で育ちました。住宅を作るという活動を中心としてさまざまなデザインを街の中にちりばめ、この街をもっと魅力的に変化させ、魅力ある街づくりに貢献したいと考えています。

2008年

2月

2008/2/29

朝9時、こばやし左官さん来社。今年に入って川口で左官屋さんを始めたということ。なんでもこれまでは都内の内装工事などの現場で職人さんをしていたらしく、営業の際に持ってきたサンプルが川口市内の左官屋さんにはないセンスを放っていた。特に驚いたのは一緒に来た若い女性。職人さんの中でも特に重労働の左官屋さんにあのような女性がいるのはこれまで一度も見たことがない。やっぱり最近の若い人の就職先は多様化しているということなのだろう。

11時30分、約1時間ほどかけて自転車で下高井戸のリフォームの現場へ。健康のためにと自転車で行ってみたのだが、環七のサイクリングはもう勘弁だ。排気ガスを吸い続けていると正直心地よさを感じるはずもなく、額の汗をぬぐってみるとうす黒い液体が手に付くくらい汚れていた。これでは健康に良いのかどうかわからない。

現場に付くと大工さんの草間さんと池上が休憩中。ちょうど庭に植えられていた木を切り終えたところだった。昼食の時間だったので近所のラーメン屋さんに入って食事を取り現場に戻った。現場ではすでにフロアリングが張り終えられて、大工工事はほぼ終了。来週から左官屋さんに漆喰を塗ってもらう予定だ。昔の家によくあることなのだがこの家でも既存のビニルクロスの下地は薄い合板が利用されている。柱と間柱に固定されているその合板は手で押すと微妙にへこむくらい薄いものだ。そこに漆喰を塗って果たして大丈夫かの不安が沸いてくる。なんとなく不安な気もするので日曜日に左官屋さんに再度下見をしてもらうことにした。

ちなみに下の写真は改修前のもの。改修後の写真をお楽しみに。3時、池上とともに帰社。自転車はトラックの荷台に積んで帰ってきた。

夕方、トラックの荷台に積んであったゴミを捨てに岩槻の産業廃棄物分別場へ。そのまま岩槻駅前。埼玉の岩槻という町は昔から人形の街として知られている。今日はそこに雛人形を買いに来た。実はこれまで娘に雛人形を買ってあげようなどと考えたことはなく、その価値も良くわからなかった。しかし、幼稚園で覚えてきたひな祭りの歌をうれしそうに歌っている姿を見ていると、また工作の時間に自分の手で作った紙製の雛人形をうれしそうに眺めている姿を見ていると、いてもたってもいられなくなったしまった。これが親ばかというものだろう。

2008/2/28

朝一番より事務所にて雑務。10時、4月から入社予定の鈴木君来社。今日はすまい探しということで基礎屋さんの持っているアパートを一緒に下見にいった。築30年以上は経っている決して綺麗とはいえないアパートなのだがなんとなく雰囲気が良い。リフォームをした形跡もなく、そのまま貸してくれるということなのである程度自由にリフォームしても良いということだ。設計事務所のスタッフが入るにはちょうど良い条件だろう。自分の生活空間を作り上げながら事務所の仕事もしていれば、通常よりも早く仕事を覚えられるような気もするし、実際に材料を体感することも出来る。一石二鳥yということだ。

12時、鈴木君と近所の蕎麦屋さんにて昼食。なかなかしっかりとした青年でこれからが楽しみ。

午後、事務所にて昨日より行っている三鷹のリフォームの見積もり作業など。

2008/2/23

今日は朝一番から茨城県にある大工さんの資材置き場に行ってきた。なんでも昔購入した土地に材木などを保管する小屋を建てて使っていたということなのだが、遠くて使いにくいなどの理由で片付けているということだ。そこにケヤキの材料がだいぶあるということでわけてもらうことになった。常磐自動車道で約1時間、ようやく付いたその敷地にはぽつんとひとつ小さな小屋が立っていた。二人がかりで積み込み作業を終えると今度は越谷の材料置き場へ向かった。こちらはこれからも使い続けるということなのだが、ここでもいくばくかのケヤキを分けてもらうことに。結果、1.5Tのトラックいっぱいにケヤキが積まれ、大工さんを自宅に送り届けて事務所へ戻ることに。

事務所に着きどうやって片付けようかと途方にくれていると、今日休みを取っている田村がいたので、手伝ってもらうことに。途中から板金屋さんの山内君も手伝ってくれ無事片づけが終了した。下の写真がケヤキの様子。どの現場に利用しようか楽しみだ。

2008/2/22

朝、トラックの荷台にいっぱいに積まれているゴミの処分。産廃の分別処理場に行くといつも感じるのだが、こんなにも大量のゴミが日々捨てられているという事実に驚く。建築業界だけというわけではないのだが、建築業界が出している量は相当なもの。処理場では常時5人くらいの作業員がいて、持ち込まれたゴミを分別している。その作業風景を見ていると、現場でのゴミの分別作業の大切さがわかるのだが家庭ごみなんかもきっと一緒なんだろうな。ゴミといっても分別すれば立派な資源。最近では近所のお風呂屋さんが材木を引き取ってくれることになったのだが、そのお風呂屋さんにとってはこの原油価格が上昇している時期においては廃材も立派な資源。それをただでくれるのだから喜んで当たり前なのである。

そのまま、草加の美容室兼住宅へ。3年ほど前に建てた住宅なのだが1階部分に美容室として利用するスペースを用意してある。そこでいよいよ美容室を開業するということで今回ご相談をいただいた。新規開業ということで予算は非常に限られている。でも必ず成功してもらえるような美容室を作りたいと思う。

午後、南与野の家の完成写真撮影。写真は2階リビング。床のフレンチパイン、造作家具のキッチンとダイニングテーブル、そして大工工事によって作られた階段。間仕切りのないのびのびとしたプランでとても気持ちの良い空間に仕上がっている。

2008/2/21

午前中事務所にて雑務。13時より三鷹のリフォームの打ち合わせ。さまざまな事情で少々規模を縮小することに。これまではまるで新築住宅のような改修案で進んでいたのだが、なるべく既存を活かしながら進めていこうという話になった。まあ、仕切りなおしということかな。

2008/2/19

ami美容室の現場がだいぶ進行している。現場ではすでに塗装工事が行われ、その次には床が仕上げられることになるだろう。このような改修工事の場合は用途が店舗ということもあり、時間との勝負が非常に厳しい。これまでそれほど店舗の工事を行った経験がないので、今回の工事は非常に良い経験となった。現場での職人さんたちもスタッフの田村の指示に良くついてきてくれたようで、予定より早い段階で引渡しをすることができそうだ。下の写真は大工工事が大体終了した状況。押入れがあった場所に自由に取り付けられた間仕切りのための木は今回のデザインをした添田氏の指示によるものだ。和の空間のルールを決めている高さの要素を取り除くことで、面白い空間が出来上がるといっていた添田氏の考えがだんだん現れてきているようで、完成するのが非常に楽しみである。

今日は以前建築した住宅兼美容室の内装工事の計画を行った。すでに建築後2年以上が経っているのだが、いよいよ美容室を開業することになった。偶然にも春日部で美容室の内装工事を行っているので、その経験を生かすことが早速出来る。今回はデザインから施工までの一貫請負ということになるので良い建築となるようがんばりたいと思う。

2008/2/18

午前中、三鷹のリフォームの見積書作成。大体の工事内容について詳細部分まで決まってきた段階での概算見積もりを作成した。予想通り多少の予算オーバーとなるわけだが、ここからの調整が本当に大切なところ。必要なものとそうでないものを見極めながら、1ヶ月ほどで着工段階まで進めて行きたいと思う。

夜、「愛と悲しみのル・コルビジェ」読了。市川智子氏による漫画とエッセイでのコルビジェに関する文章なのだが、難しい建築本で目にすることのあまりない建築家の心情などが面白く描かれていた。2時間程度で読むことが出来るので、建築に興味おある方にはお勧めしたい。

2008/2/15

午前中は事務所にて雑務。

13時、川口市まちかどスポット賞授賞式。3年前に作ったRDRギャラリーが今回受賞することになったのだが、なんとなく感慨深いものがある。というのも、3年前公団住宅の1階部分を川口市から賃貸することになったときには、この改修案に対して川口市から散々否定されたからである。賃貸物件というのは原状回復義務がある。シャッター通りを作る立役者になってしまっている古い公団住宅の1階を借り受けた私たちはまず、前の入居者の原状回復行為によって取り付けられた新しいシャッターを撤去することを提案した。そして、2階部分の和室や押入れなどの古い公団住宅の内装をすべて解体し、そこをアトリエとして利用することを提案した。とにかく壊すところからの提案だったので、当然のように川口市からは原状回復についての確認を何度も求められることになった。

書類に判を押すことでようやく改修工事の許可が得られたのだが、改修工事を終えるとそこはこれまでのシャッターからは想像も付かないようなしゃれたギャラリーとして生まれ変わることになった。道行く人がチョット気に止めてみてくれる、そんな空間が突然立ち上がった。

今では月に1回ほどの現代アートの企画展に市長をはじめさまざまな方が足を運んでくれるようになった。街を活気付かせるひとつの小さなスポットになったと思う。そして今回のまちかどスポット賞。とっても小さなギャラリーに与えられた無名の賞だけれど、こういう小さな活動の積み重ねでしか魅力的な街は作ることは出来ないように思う。住む人が街を愛し、街にちょっとした働きかけをすることで、さらに愛着がわく。そんな活動によってうまれた小さな花に手向けられたこの賞をチョットだけ自慢してみたいと思う。

RDRギャラリー+ショップ外観

2008/2/14

10時、世田谷の小さな家をリフォームしたいというMさんと現場打ち合わせ。すでに購入している中古住宅への引越しは3月16日。早く工事段階まで進まないと到底引越しに間に合わすことは出来ない。ということでかなり急ピッチで打ち合わせが進められたのだが、何とか次の打ち合わせでは契約をすることになりそうだ。契約から工事準備期間1週間を経て工事に入ることになるのであるが、これまた時間がない中での準備ということになるのでミスのないように注意しながら勧めていかなければならない。

今日は護国寺の家が上棟した。週末は天候がすぐれなかったのだが今日は2月らしいすっきりとした晴天だ。冬に建てる住宅は天候に恵まれることが多い。今日晴れた、これもまたひとつの運だろう。住宅というのはこの上棟工事を迎えると一気に完成に向けて走り出す。これまで、度重なる打ち合わせを行い、細かい部分にいたるまで決めてきたものを一気に現場に反映させていくことになる。サッシが取り付けられ、外壁が張られ、床や天井が組み立てられるとそれぞれの部屋が空間として現れ始めることになる。体感できる瞬間、そんな言葉が一番良く似合うのである。

2008/2/13

9時30分、川口市のすでにある土地に家を建てたいというYさんご夫妻来社。家作りの大まかな流れなどをご説明した。

14時、前川の集合住宅についてのプレゼン。3部屋のテラスハウス形式の集合住宅の提案をしたのだが、大まかな方針については良い様だ。あとは銀行さんとの細かいつめを行っていくことになるだろう。このような集合住宅の場合は純然たる収益物件だけに打ち合わせもシビアだ。そんな中でも住み心地、すまい手の思いをしっかりと考えていくことで、価値のある魅力的な建物にしていきたいと思う。

17時、茅ヶ崎で家を建てたいというOさんご夫妻来社。茅ヶ崎はチョット遠い。でも中学生時代に通っていた登山用品店にお勤めというチョット運命的なOさんご夫妻の要望に何とかこたえたいとの思いはある。誰かよい大工さんが見つからないだろうか。

2008/2/12

朝6時30分、先週よりの日課の既存建築物のメンテナンス棟についての関連書籍。10時、池袋駅近くの建築家M氏訪問。清家清先生のお弟子さんであったM氏は日本工業大学の名誉教授を勤めるなど華々しく建築会でご活躍された方である。すでにかなりのご高齢ではあるが、非常にお元気な様子でさまざまなアドバイスや助言をいただくことが出来た。

14時ごろ帰社後、前川の集合住宅やその他のプロジェクトについての打ち合わせ。

電車の中、三島由紀夫氏の「金閣寺」読了。昭和25年ごろの放火事件をモチーフに作られた小説だが、一般には障害を持つ若き修行僧の心の問題を書いているものだとされている。描かれているのは戦後の復興期だが、最近の経済主義の世の中において若者が感じる悩みにも似ているのではないかとも思う。特に最近のニートなどの問題を考えるに、自分にとって押し付けられた美の象徴としての経済主義に対する嫌悪感などが心のうちにあるのではないかななどと考えてしまった。いつも時代にも、時代の作り上げた象徴的な美というものがある。権力というものがある。そこに何の矛盾も感じないことも出来る。そして感じることも出来る。そういうコントロールが出来る人が一般的なのだとは思うが、繊細な世の中だからこそそのコントロールが難しい。建築の世界にも時代が作った美、つまりこれをやっていれば安心できるというようなデザインはある。しかし、そういうものに偏りすぎるのは良くない。あくまで自分の価値観による創造を続けないとこのジレンマを感じることになるような気がする。

2008/2/11

朝6時30分、事務所にて既存建築物のメンテナンス棟についての関連書籍を読む。11時、板橋区赤塚にて家を建てたいというAさんと敷地見学。まだ造成工事中ではあるが、ほとんど完成という状態なのでそれぞれの区画に家を建てた場合などについての光の問題や視線の抜けなどについて話をした。このように土地選びからの相談の場合には、その土地の特性や将来の展望などについての意見を話し合うことが出来るので、こんなはずではなかったとの失敗につながることを未然に防げるという利点がある。土地選びと建築というのはまったく別物と考えている方が多いとは思うが、これからもなるべくこのような相談には答えていきたい。

午後は事務所にて雑作業。

2008/2/8

朝一番より川口市前川の集合住宅の打ち合わせ。山崎・山田とともに知恵を出し合う。

9時過ぎ、山崎と一緒に本町の家の地鎮祭に出向く。現場に付くとあらかじめ準備をしている池上と川口神社の神主さんそしてお施主さんがいたので、挨拶をした。川口神社の神主さんに会うのは久しぶりだったのだがかろうじて私のことを覚えていてくれたようだった。

地鎮祭の流れをご存じない方のために簡単に説明するとこのようになる。

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修祓「シュバツ」
神々に御供えする神饌、使用する祭具、祭典に参加する人々、をお祓いする(お祓いをうける際は軽く頭を下げる)
降神「コウシン」
神々を神籬(神がしばらくの間留まる処)にお迎えする(神主が神々をお迎えする間しばらく軽く頭を下げる)
献饌「ケンセン」
神々に神饌を御供えする
祝詞奏上「ノリトソウジョウ」
この土地に家屋を建てることを神々に報告し、工事の安全を祈る(神主が祝詞奏上する間軽く頭を下げる)
清祓い「キヨハライ」
土地の四方をお祓いし清める
地鎮の儀「ジチンノギ」
盛り砂にて 刈初(設計者)鎌で草を刈り取る
       穿初(施主)鍬で盛り盛り砂を起す
       鎮物埋納(神職)鎮物を納める
       土均(施工者)鋤で盛り砂を均す
       (「エイ、エイ、エイ」と掛声をかけ三度動作をする)
玉串拝礼「タマグシハイレイ」
玉串を捧げ神々に家屋を建てる旨報告し、工事の無事を祈る(玉串拝礼の作法で神職、施主、参列者の順に拝礼)
撤饌「テッセン」
神々に御供えした神饌をお下げする
昇神「ショウシン」
神籬(ヒモロギ)においでいただ神々に戻っていただく(神主が神々を送る間しばらく軽く頭を下げる)

ちなみにこの中でお施主さんがやらなければいけないのが、地鎮の儀「ジチンノギ」玉串拝礼「タマグシハイレイ」だ。

地鎮の儀では、砂で作られた小さな山を鍬で起すようにすればよい。回数は3回。掛け声はえいえいえい。えいえいおーではないのでお間違いなく。

玉串拝礼では、 
一、玉串(榊)を受け取る。このとき右手が榊の根元、左手が枝になるように受け取る
二、御神前に進む
三、根元が御神前に向くように時計回りに廻してお供えする
四、二礼、二拍手、一礼の作法で拝む

を行えばよい。ちなみに神社での拝む基本はとにかくこう。
一、二礼(深く二度礼をする)
二、二拍手(拍手を二度うつ)
三、一礼(深く一礼する)

この神社での参拝の作法はどこに行っても同じなので覚えておこう。

せっかくなので一般的なお供え物の例を書くとこのような感じだ。

お供
米(小皿に少々)日本酒 塩(小皿に少々)水(コップ一杯)
餅(お供え餅一重ね)
魚(尾頭付き 鯛など)
乾物(スルメ、コンブ、ワカメ、等)
野菜(大根、人参、なす、きゅうり、キャベツ等)
果実(りんご、みかん、バナナ、梨等)
品物の種類、数には制限は特にない。

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地方や宗派の違いでいろいろな形があるようだが、基本的には土地の神様に対して建物を建てるご報告をするという点ではそれほど変りはないようだ。以前キリスト教の地鎮祭に出たことがあるのだが讃美歌を歌いお菓子を食べながらのチョット変った光景の中でも、やっぱりその思いというのは変わらなかったように思う。上の例はあくまで一般的な形ということなのでご参考までに。


2008/2/7

朝一番、いよいよ川口本町の家の現場がスタート。今日は明日の地鎮祭に向けて敷地に建物の配置図を描く縄張り作業を行った。川口駅に程近い20坪程度の狭小地。周りには同時期に販売された建売が建ち並ぶ。今回はそこに1階RC、2・3階木造の住宅を作ることになる。1階はガレージとして利用される。なかなか大きなこだわりのガレージである。男が家を建てる以上自分のこだわりを家にこめることは当たり前だと思う。ガレージ、書斎、テラス、その形は人それぞれだと思うが、一生に一度の家作りのなかでこのようなこだわりをこめたことがきっとズーット心の中に酔い思い出や満足感として残ることだろう。またそういう思いを残してもらえるような家を作り続けたい。

昼過ぎより事務所にて、川口市前川に作る集合住宅の設計についての打ち合わせ。3000万円で作る集合住宅。どのようなものにするか散々考えたが、結果はこうだ。

構造:   RC2階建て
部屋タイプ:2FLDK+1F1部屋
占有面積:50u/室*3部屋

まだまだ簡単なプランを考えただけで、これからつめていくとことではあるのだが一戸建ての住宅とはまた違う思考を入れていくところがなかなか面白い。でも、クールなデザイナーズマンションにするつもりはなく、あくまでますいいの家作りの経験から生まれた住み心地のよいものに作り上げたいと思う。

2008/2/6

今日も南与野の家のセルフビルド作業が続いている。石灰クリーム塗りの仕上げ工程で非常に真剣になる部分なのだが、ますいいではこの作業を行う際に左官屋さんの指導員兼お手伝いを頼むことにしている。こうすることで、初めてこのような作業を行うお施主様もプロの技を見よう見真似で行うことができる。下の写真は寝室の壁塗りに挑戦しているお施主さんの様子。なかなかのできばえだがまったくの素人。会社を1週間休んでの挑戦ということだが、その気合が見事に成果に現れている。このような経験は早々何度も出来ることではない。おそらく一生に1度だけだろう。多少苦労したとしても、その思いがこれから家を使い続けていく何十年もの愛情に変ることを期待すれば価値はあるように思える。当然ながらコストダウンの効果もある。でもそんなことよりも、やっぱり自分の家の一部を本当に自分で作ったということに大きな価値があるのだろう。

2008/2/5

午前中は事務所にて雑務。昨日の夜の川口稲門会の会合ではいささかお酒を飲みすぎたようで、反省。10時ごろよりようやく、仕事に身が入りだすという有様。こんなことをいつまでも続けていてはと思うのだが、この反省が続くのはせいぜい1週間。

午後は社長とのミーティング。会社についてのもろもろの相談など。

夕方、関さん来社。積算は鳩ヶ谷の家のお施主さんで、まだ2建しか住宅を建てたことのない当時の私に注文してくれたまさに恩人である。そんな関さんが縁あって今はますいいの水道工事を請け負ってくれている。当然鳩ヶ谷の家の水道工事も関さんがやったのだが、これは自分の家ということでセルフビルドという扱い。でも今ではほとんどすべての現場で関さんが水道工事をやっている。一匹狼の職人さんという感じなのだが、とにかく手先が器用で鳩ヶ谷の家の現場のときにも大工さん顔負けの家具工事をやってのけたり、ガイコウ工事もすべて自分で行っていた。趣味でワイングラスを作ったりガラスだまを作ったりと物を作るのが大好きの関さんだけに仕事が上手なのも当たり前なのだろう。

打ち合わせが終わる頃板金屋さんの山内君来社。見た目はまさにヤンキー。でも仕事にはすっごくまじめ。そんな板金屋さんとの出会いはつい2年ほど前だ。結婚目前の29歳。まさに働き盛り。

建築の現場は約20人の職人さんたちによって作られる。特に住宅の場合は社長さんが職人さんというケースが非常に多く、まさにこの20人の手で作られる。地盤改良、基礎、大工、板金、ガラス、塗装、建具、タイル、外壁、左官、電気、水道、ガス、器具、ガイコウ、・・・。こういう仕事に誇りを持って、一生懸命やってくれる職人さんとの出会いはまさに私にとっても一生の財産。建築の設計だって誇りを失ったら出来ない。私たちも住宅を設計する職人のようなもの。これからもこのようなもの作り集団を大切にしていきたいものだ。

2008/2/4

朝一番より三鷹のリフォームの現場に見積もり立会いのために出かけた。昨日降った雪のおかげで道路は大渋滞しているようだ。電車を利用して現場に向かったのだが、大工さんや水道屋さんなどから遅れるの知らせややっぱりいけないなどとの報告が入った。戸田建設時代にいた滋賀県では修に一度ほど雪が降るので、雪でこれないなどということを言う職人さんはほとんどいなかったのだが、さすがに埼玉ではそうは行かないようだ。

ちなみに下の写真は雪が積もった屋根の様子。普段は平気で歩けますが、こうなると怖くて外には出ることが出来ませんでした。

途中現場を抜け出して、世田谷のリフォームの現場の下見に電気屋さんと同行。こちらの現場までは移動時間が僅か15分ということで、仕事をしてくれる職人さんたちも多少は値引きしてくれるでしょう。こういう偶然はうれしいもの。これも何かの縁ですね。

2008/2/2

朝8時30分、南与野の家のセルフビルド作業を一緒に行うために池上と現場に向かった。ますいいの家作りでは80%くらいの建て主さんがセルフビルドを行う。その中でも一番お勧めしているのが今回の現場でも利用している石灰クリームだ。この材料は漆喰を主成分としていて素人でも施工しやすいように砂などがあらかじめ混ぜられている。材料はすでに練られているので、缶のふたを開ければすぐに作業が出来る。これだけの段取りをしてくれているざいりょうやさんも珍しい。つまり完全なる手間要らず。もちろん、パテ処理、養生、などの基本的な作業は必要だし簡単だとはいえ塗る作業はかなり根気の要る作業である。しかし、素人でもがんばれば出来るというレベルであることは確かだし、実際にみんなやているわけだからこれは本当にお勧めだ。

http://www.tanacream.com/

参考までにHPアドレスを記載しておくので興味のある方はご覧ください。

 

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