| 2004/4/29
昨日は休みを利用して浦和へ建築家展を見に行った。45才以下の若手建築家に絞られて作品が並べられていて、それなりに良い刺激になった。だが、会場の中に満ちている「ツルツル」「ピカピカ」「フワフワ」感に良い意味ではなく「流行」を感じた。そしてその「流行」もそろそろ終わるのではないかという予感と、終わってほしいという思いがあった。私は、これまで関わってきた建築家の影響もあり、「時間」という要素が建築には欠かせないと信じている。昨日の展覧会には、数こそ少なかったが存在感を感じた建築家の作品があった。そこには「時間」が確かに存在し、彼らは「時間」を丁寧に扱っていることを強く感じた。わたしのなかでは、ハウスメーカーの商品住宅と昨日の展覧会に並べられた今流行りのツルツルピカピカした「上手い」現代住宅との間に差は見つけられない。それらは竣工時の写真撮影が終われば後は、汚く年老いていくだけであり、そこには何の味わいも魅力もない。時間によってその「色」を深めていく、ざらざらとした建築を私は作っていきたい。(山田和彦)
2004/4/26
きょうは成増の現場管理。いよいよ成増の家の鉄製階段を造り始める。もともと木製階段だったのだが、こちらも父の協力を得て鉄で作ることが出来るようになった。なかなか良いものになりそうだ。値段が安い分取付は私たちがやらなければならないという点だけが少々心配なところだがまあ何とかなるだろう。連休明けに出来上がるのがひじょうに楽しみだ。(増井真也)
2004/4/25
午前中、午後とも新しいクライアントと打ち合わせ。最近日曜日はほとんど打ち合わせで埋まる。日曜日の打ち合わせは現場がない分こちらも気持ちを落ち着けることが出来、なかなか良いものだ。(増井真也)
2004/4/23
今日は鳩ヶ谷の現場に鉄骨階段を持っていった。今私は建築金物屋というものを使っていない。住宅で使う金物の製作の多くはもともと機械加工業をいとなむ父に依頼している。その理由はずばりコストだ。建築金物屋というのはなぜか高い。取付の手間や、打ち合わせの経費を考えれば理解はできるのだが、それでも安く出来る方法があるのだから当然安いほうを選ぶべきだ。しかも父に頼むとその精度は機械加工業の精度で寸分のくるいもないものが出来上がる。取付や加工のための詳細な図面を書く労力さえおしまなければこちらのほうがダンゼン良いというわけである。今から約100年前、建築家の間では、有機的なものと、機能的な幾何学的なものとの間での対立があった。人々の生活を豊かにするための合理主義、機能主義という点では当時の対立の結果、機能主義が勝利を収めたのは当然の結果であり、われわれの生活が今このように豊かなも、このおかげである。今100年が過ぎ、私たちの生活は豊かになった。必要なもので手に入らないものはほとんどない。少なくとも、穴倉の中で焚き火をして暮らしている人は一部のそれを望む人々くらいしかいない。(第3世界の人々は別として)しかしながら、そんな先進国日本において、今なお時代の中心にあるのはさらなる均一化であり、無印良品的ミニマリズムの世界。そしておかしなことにその誰にでも手にはいるはずの無印良品的なものが住宅の世界にくるとひじょうに高いのだ。建築には多くの人がかかわる。そしてそれらの人々を均一に豊かにしようとすれば当然建築の値段は上がる。建築を安くする方法。それはまずかかわる人の数を減らすことだ。これで確実に安くなる。少なくとも住宅においてはまだかなりの余地が残されている。そしてもうひとつは、創作意欲を持つ職人を募ることである。すべての芸術家たちとともに家を造ることが出来たらどんなにすばらしいことだろう。大工も金物屋も、画家も建築家ももともとはそう大きくかわらないだろう。現在の社会はすぐに資格や業務内容で線を引く。そして交わることを許さない。なんとかなしいことか。もともと一人の人間、同じ創作意欲を持つ人間。今こそ、建築をめぐる垣根を打ち破るときではなかろうか。(増井真也)
2004/4/22
今日から仕事再開。約一週間休んでもそれほど困らないようになってきたということは事務所もだいぶ安定してきたということだろう。一日中事務所にてたまっていた仕事をこなす。(増井真也)
2004/4/19
今日はミラノ郊外のコモまで足をのばす。テラーニのカサ・デル・ファッシオなどを見て回る。(増井真也)
2004/4/18
今日は一日ミラノの観光。最後の晩餐やロッシのガララテーゼの集合住宅などを見て回る。(増井真也)
2004/4/17
今日はサローネ二日目。通訳の上田さんと9時ごろ2m角の看板の前にて待ち合わせをして会場に向かった。土曜日ということで昨日よりもかなり人の出が多い。昨日行かなかったバスルームやキッチンのコーナーを回る。かなり珍しい商品が数多くあり、またその値段の安さに驚いた。日本で通常販売されているデザイン物の約半額というところだろう。つまり普段は高いからとあきらめている商品たとえばキッチンなどがINAXのシステムキッチンとほとんど変わらない値段で買えてしまうのである。この差はいったいなんだろう。日本にも職人はいる。工場もある。なのになぜ日本ではもっと安くデザインの良い商品を作ることが出来ないのか。上田さんの話によるとこのような優れたデザインの商品はミラノ郊外の中小企業がデザイナーと組んで工場で作っているらしい。それに比べ、日本では建築家というデザインにこだわるほんの一部のグループ以外は安全と効率が最優先の大手メーカーによって製作販売が行われている。実際に手を動かしている職人さんたちも経営状態が万全な大企業にくっついているだけで独自にデザインされた商品をつくろうとはしない。私たちは先日アトリエで使用するための机を製作した。売る手段がないからそれをたくさん作るということはしていない。しかし作るための工場、そしてデザインをする能力はある。どうせ売れないと思っていてはほかと同じだ。帰国後はまず普段考えている商品の開発をしよう。そしてそれを売るための手段も作ろう。(増井真也)
2004/4/16
時差の関係か、朝6時に目覚める。早めの朝食をとり7時にはサローネの会場へ向かった。メトロの階段を上がると2m四方の立方体の看板が現れた。あたりいったいがサローネの雰囲気に包まれている。少々早すぎたので近くのBARで一休み。チケットを購入して会場へ入るとあまりの広さと出品数の多さに圧倒されてしまった。午後は少々疲れが出てきたので外へ出る。外に出てみると今まで気づかなかった建築の魅力に気づいた。イタリアの建築が日本のものと比べそれほど優れているかといえばそれほどとは思えない。むしろ日本のほうがさまざまな工夫があって優れているだろう。しかし古いものを大切に保護しその中で暮らしながら新たなデザインを作り出していく姿勢は感心させられる。それも普通の集合住宅やアパートの手すりや柵など日本ならば既製品で済まされてしまいそうなところまでもが作り手の意思が込められていて見ていて心地が良い。若手の建築家にとって必ずしも仕事をやりやすい状況ではないだろう。大手メーカーというのも育ちにくい環境かも知れない。それでも、手作業のよさにこだわり、こだわりの仕事をし続け、またさせ続ける環境は不景気で行き所を探る日本経済にとってもひとつの答えになるような気がした。少なくとも中国バブルに便乗して超高層ビルを建て続ける建築家たちのような懲りることを知らない人たちがやっていることよりは、もしくは中国支店を新たに作ってしまったハウスメーカーなどの考え方よりも、少ないパイの中で質の良い仕事を細々と続けるその姿勢が逆に新鮮にうつったし、そちらのほうを私は選びたい。(増井真也)
2004/4/15
今日はミラノへ向けての移動日。約12時間のフライトの後8時間逆戻りさせられて夕方6時ごろ到着した。早速ホテルへ向かい明日からの準備を行った。(増井真也)
2004/4/13
今日は朝から板橋の家の現場へ向かう。現場にて大工さんとの打ち合わせを行い16時帰社。あさってからミラノへ行くということで、いない間の仕事の準備などを行う。夜8時に板橋の家の田中さんと会う。そう言えば上棟以来だいぶお会いしていなかったので、久しぶりに家の進行状況やデザイン上の変更したい点などについてお話をした。この家は都会の中で暮らすことに対するひとつの答えだと考えている。その考えをどこまで表現できるかこれからが大切だ。11帰社。(増井真也)
2004/4/11
午前中は江東区の三宅さんの家にうかがう。屋久島の家のイメージもだいぶ固まり施主への提案ということもあっていささか緊張してはいたのだが、やりたい事とその意味をわかっていただくことが出来たようで方針をあらかた決めることが出来た。大工さんのほうもようやくその気になってくれたようで、いよいよ屋久島の家が本格的にスタートできそうである。夕方は所沢の家の稲葉さんがRDRにいらっしゃった。こちらはまだ契約にはいたっていないが、だいぶ希望のすりあわせが出来てきたので良い家が出来そうである。(増井真也)
2004/4/6
今日は朝からMasuii・RDRのギャラリーを取材してくれるために室内の遊佐さんが事務所に見えた。このギャラリーも始めてまだ間もないが、いくつかの展示が決まりだんだん軌道に乗り出したようだ。川口への文化の発信をテーマにこれまでもいろいろなことをやって来たが、その活動に拍車がかかるとこを期待している。午後からは、板橋の家の現場に。だいぶ進行してきたようで、こちらも出来上がるのが楽しみになってきた。(増井真也)
2004/4/4
馬頭町にある、広重美術館見学。隈研吾氏の傑作であり、木と紙を用いたクリアーな建築のわりに何も感じないことに驚く。いろいろとと考えさせられる一日だった。(増井真也)
2004/4/1
朝、ますいいプロジェクトの水道の引き込みに立ち会う。午後からはRDRにて、プレゼン資料等の作成。夜は、事務所にて現場雑務。(増井真也)
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