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2003年

 

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2003/2/25                                                  


10時、以前建てた丹羽さんの家の雨樋を取り付けて欲しいと言うことで板金屋さんと寸法取りを行う。1時、船橋の古谷さんの解体工事の現場へ。解体はほぼ終了していて、残すは基礎のみ。明日には終了しそうだ。2時、同じく船橋の藤原さんの現場へ。約40uくらいのタナクリームを塗り8時帰社。  

 

2003/2/24                                                     


朝から藤原さんの現場でタナクリーム塗り。とても柔らかいクリーム状の材料にはじめ手こずるも、何とかコツをつかんできた。一日でだいたい30uくらいは塗ることができたと思う。慎さんは今日も来てくれた。なんと大学7連休。夕方、古谷君のおばあさんのお通夜に。96歳の大往生だ。たくさんの人が来ていた。人生の先輩達に囲まれながらいろいろなことを考えさせられた。7時帰社。内田と明日の春さんの家の打ち合わせを行う。その後ナナの三浦さんの家の見積もり打ち合わせ。まだ解らないことが多すぎる。

 

2003/2/22                                                       

午前中藤原邸の手配。タナクリーム塗りの準備などを行う。午後から、府中の佐久間さんの家に打ち合わせに行く。古谷君と奥さんも来た。奥さんのお腹はだいぶ大きくなっていた。話を終えたあとみんなで東久留米の土地を見に行った。まだ何もない土地に家が建った姿を想像した。足で地面に絵を描いてみた。

 

2003/2/21                                                       

朝から藤原邸の現場へ。今日は一日セルフビルドのお手伝い。久しぶりに終日現場で過ごす。やはり楽しい。現場監督や設計者が現場に一日中いることは普通考えられない。でも造りたいものを造るために作業をするという形だけは、絶対失ってはいけないと改めて感じた。それにしてもからだが重い。もう少しやせなければ。 

 

2003/2/20                                                     

10時、古谷邸にて解体工事立ち会い。シャベルカーが昔の家に爪を入れる瞬間を家族全員で見守った。お父さんが25歳くらいで建てた家。そしてその家を壊した土地に古谷君が28歳で家を設計する。ここまでたどり着くにはとても長い道のりだったが、最初の計画通りハウスメーカーで建てるよりはきっと意味のあるものになる。きちんとした家を造らなければいけない。6時、近所の大手建設会社にお勤めの大橋さんが2500万円で家と土地を欲しいという相談に来社。こちらも長い道のりになりそう。でもこの金額で注文住宅を欲しいと言ってくる感覚。ようやくみんな石山修武氏が何年も前から言ってきた日本の住宅における最大の問題である「値段が高すぎる」ということに気付いてきたんだと思う。

 

2003/2/19                                                   

今日は、朝から孫田が藤原さんの家のセルフビルドに参加。石膏ボードの目地処理等をおこないにいった。何せこの家では256uもの石灰クリーム塗りがある。設計の慎さんとその友人の方が合計3名参加して、2階を終わらせる予定。良いものを造るためには、友達まで巻き込んで作業させちゃうこの感覚が、家づくりには大切だと思う。実際一番高いものといえば何よりも人件費。素人でもできることはたくさんある。家づくりを楽しむ気持ちさえあれば、御施主さんにもできるのだ。3時、知り合いの工務店よりサッシ屋さんを紹介される。5時、材木屋さんより大工さんを紹介される。現場を見せてもらったのだが、60歳くらいの大工さんでみんな腕がよい。やはり職人さんは経験だと思う。特に今の大工さんは墨付けや刻みをやったことがない人が多い。そういう仕事がなくなっているのだから仕方がないといえば仕方がないのだが、そういう仕事を好む感覚も確実に存在するわけで、職人さんにも習得しようという意気込みが大切だと思う。そして私もできる限るそういう仕事を造っていきたい。8時帰社後、村田さんの図面作成。平面図はほぼできあがった。車の中で内田とエアサイクルという工法、そしてデザインと伝統工法について打ち合わせをした。エアサイクル工法というのは高気密高断熱で壁、屋根、床下の空気を循環させて、快適な居住空間を作ろうというもの。住宅において快適さというのは確実に必要になる。住宅の性能を押しつけることはする気はないが、これを説明する必要はある。その上で、コストと比較して御施主さんに選択してもらえば良いのだ。そしてデザインと伝統工法。われわれ建築家にとってデザインはすんなり受け入れられるし、いろいろ新しいことをやりたいという気持ちもある。伝統工法も場合によっては好きだ。だがこれらにはなければならないという決め手がない。ないと気持ち悪いけどなくても暮らせる。しかも多くの場合、それをやろうとすることによってコストが上がってしまう。だから、多くの建設業者はこれを無視する。では住宅におけるデザイン・工法の選択の必要性とはいったいなんだろう。デザインや工法というものはその時代の変わり目において、宗教や政治の力を受けて大きな変化を遂げてきた。今の時代にも世界には脈々とその受け継がれたデザインや伝統を作り続けている人はいる。日本でもほんの一部の職人はそういう世界に生きている。しかしこれはそれなりに大きな建築での話だ。では住宅の場合はどうか。これは住む人に左右されるものだと思う。住人の日常的な感性がきっとその人にとってのデザインになる。その人にとっての家の形、綺麗だと思う絵、好きな色。これらは建築家の好きな難しい言語で現されるはずのものではない。これは単純な形の組み合わせでも色の組み合わせでもない。デザインと工法。このどれを選んでも画期的だと評価される時代でもない。お金があればどんなことでもできる時代。何も語ってくれない時代。そして何も感じられなくなっている人々。その中で敏感な感性をもち、人々の心の中小さくても穴をあけてあげることが個人を相手に行動する建築家の使命だと思う。

 

2003/2/16                                               

終日、我が子健一と遊ぶ。

 

2003/2/15

午前中村田邸の役所申請書類の打ち合わせ。調整区域というのは、規模が小さくてもやたらと書類が多い。1時、古谷君の義理のお姉さんの家に。場所は府中。新しく買った土地に住宅を建てるとのこと。まだまだこれからではあるが、少しづつ計画を進めていくことになりそうだ。5時、帰社。孫田が月曜日に提出する予定の村田さんの家の書類造りをしているので、確認を行う。10時30分池袋駅にて、夜行バスに乗り込む。行き先は滋賀県八日市。妻が出産のため里帰りをしているので会いに行った。それにしても夜行バスというのは面白い。


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