もっと自由で
自分らしい
家造り

もっと自由に家を造ろう

作品紹介

WORKS

新着情報

NEWS

  • 国産木材
  • 人にやさしい住宅
  • 古民家改修
  • 茶室
  • まちづくり
  • 薪ストーブ
masuii model house PROJECT
仕事の進め方
会社案内

今日は川崎大師にて開催されるご供茶なる会に参加した

2024/04/14

今日は川崎大師にて開催されるご供茶なる会に参加した。こんな言葉自体を聞いたことがない方が多いと思うが、つまりは仏様に濃茶と薄茶をお供えするという行事である。そしてそれに合わせて茶席を設け、参加した客は本殿で行われるご供茶を見るだけでなく、さまざまな団体によって用意された3席の茶席にも回ることができるというしつらえだから約半日がかりでの茶道イベントというわけだ。

僕はこういうイベントが好きである。この手のイベントには多くの客が来るが、それにも増してこのイベントのおかげで日本文化の支え手である多くの作家が作品を売ることができる。これが重要だ。日本という国にはアートやデザインが価値を持つ文化が希薄である。ゆえに芸術家と呼ばれる人々は生活することもままならない現実がある。「貨幣的な価値が全てと捉え、心の価値を失った民族は滅びる。」と言ったイギリスの哲学者トゥインビーの言葉の通りに、この国は大切なものを失っているような気がするが、そんなことを言っても世の中が変わるわけではない。明治時代に輸入された西洋芸術の市場が形成されないことは仕方がないとしても、江戸時代から続く大衆文化が消え去ることはとても寂しい事だ。しかし茶道の世界では茶会が開催されるたびに、そのテーマに合わせた掛け軸が売れ、茶碗が売れ、棗が売れる。つまりはそれを作った作家に暮らしの糧が与えられるのだ。このままにしておくと消えてしまうそうな儚いものを守りたい、この国の芸術文化もその一つであると思う。

田村和也 雑想
インスタグラム町田分室
柳澤和孝 雑想
インスタグラム高崎分室